ルクス・エテルナ 永遠の光のレビュー・感想・評価
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"ファーストネーム"
光の点滅が暴力描写として怒涛のように浴びせられ、まさかのそのままエンドロールへ突入してしまう、相変わらずなギャスパー・ノエの鋭利さに圧倒されて、呆気に取られ、物凄い勢いでブッ飛ばされる感覚!!
二人の女が語り合う場面、台本があるようで互いの女優としての経験値を素で喋るドキュメンタリー的な、途中から下ネタ全開で、ベアトリス・ダルとシャルロット・ゲンズブール二人の癖があり過ぎる存在感とギャスパー・ノエの組み合わせが絶品、おまけにアビー・リー・カーショウまでが乱入する。
"ベティ・ブルー"と"アンチクライスト"に"ネオン・デーモン"でイカれ狂った演技を披露した女優三人が素晴らしい、ギャスパー・ノエに負けず劣らずな三作品とその監督たち。
画面が二分割に字幕もダブり、フランス語から英語が入り乱れ忙しなく怒号が鳴り響き、不穏な空気感の中で起こりそうで起こらない暴力的感覚に恐怖心を煽られ、そんな緊迫感がピークに達した瞬間に降り注がれる閃光の嵐を全身で浴びながら苦痛で表情が歪んでしまう。
まるで観客を殺しに掛かるような演出描写、ギャスパー・ノエの作品で十分にトリップ出来る驚愕的感覚、ドラッグやアルコールよりも刺激的!!!
ジャンルはギャスパー・ノエ
名作も駄作もギャスパー・ノエで括れるのは本当に凄い。
褒め言葉でクソみたいな世界観は相変わらず。
今作は51分作品なのでノエワールド導入的かな?
でも、
「エンター・ザ・ボイド」
「クライマックス」
の方が全然頭のおかしいトランスムービーに仕上がってる。
ピカピカてんかんエンディングは楽しかったけど。
内容?
たいして覚えてないや(^_^;)
実験的な芸術へと高めようとした結果?
創作なのかドキュメントなのか分からない(まぁぶっちゃけ分かるんだけど)実験的な試みをした作品で、面白い面白くないとかで語ってはいけな気がしますが、面白いとは思えませんでした。でも、そんなのはなから折り込み済みでの観賞であって、要は刺激的な何かを得られるのではと期待していったわけです。が、それほどでもなかったなーという印象でした。
面白くなくて刺激的でもなかった・・・、
ということでご理解いただけますでしょうか。
破壊される思考
変態ギャスパー・ノエ作品の中でも特に実験要素が強く観客を置いてけぼりにするカオスな作品。
途中画面が二分割され二つの場面が同時進行し始めてからは作品を理解することを諦めました(笑)
演者が延々と放つ罵詈雑言など観る人によってはストレス増し増し状態ですがカオス過ぎて頭がバグり個人的にはどんどん楽しくなって来ました。
最後はビジュアルドラッグ並みのビビッドで激しい点滅の繰り返しで思考が破壊されます。
シャルロットとベアトリスの豪華キャストでこの狂った世界を産み出すノエの作家性に感服。
光刺激耐性が低い人は絶対観ちゃダメよ
2019年の「フランス王国」で、魔女狩りを題材にした映画の撮影現場で起きたカオスとハプニングとパニックの話。
拷問器具や魔女狩り作品の映像から話が始まり、劇中劇に臨む女優2人の映画だったり宗教だったりを語る退屈トーク15分。
さあ、いよいよ撮影にとなると、作品とは直接関係ない人物達が入り乱れ、撮影が遅々として進まず、カオス状態に陥っていくというストーリー。
カオスとは言うけれど、殆どは撮影と関係ない俺が私がの自己主張合戦で喧しいばかり。
ん~…その空気に引きずり込んでいくフリなんだろうけど、うるさかったり面倒くさいだけであまりカオスという感じがしないんだけど。
そんなフリが20分強、いよいよお待ちかねポ〇モンショック。
計算なのか暴走なのか、苦悩に悶えるさまに熱くなるのはわかるけど、フリで嫌気がさしていたからか、それだけかぁ…という物足りない感覚が強かった。
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