ザ・ライフルマン

劇場公開日:

ザ・ライフルマン

解説

戦争に翻弄されるラトビア人少年の運命と生き様を史実小説を基に描き、ラトビアで歴代興行収入第1位を記録した戦争アクション。1913年、少年アルトゥルスはラトビアに侵攻してきたドイツ兵に母親を殺されてしまう。やがて16歳になったアルトゥルスは憎しみを胸に、父親とともに兵役に志願。第1次世界大戦が始まると、訓練を受けたアルトゥルスは狙撃部隊に配属されるが……。「のむコレ2020」(20年10月9日~/東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品。

2019年製作/109分/ラトビア
原題または英題:Blizzard of Souls
配給:アクセスエー
劇場公開日:2020年11月6日

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映画レビュー

3.0ラトビア人向けすぎる

2023年11月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

なんのために戦うのか誰のために戦うのか、それを変えながら描く戦争映画だ。
視点キャラクターである主人公アルトゥルスが細かい政治的なことを分かっていないので、観ている側にも分かりづらくなっている。
戦う相手は基本的にドイツ軍ってことになるが、ロシアの政治と争っているドイツに挟まれて何だか酷いことになる。
戦況ではなくて政治的な変化が面白さのポイントで、そこから愛国に流れていく。

ラトビアの国内向け作品だろうからこれでいいのだろうが、戦闘描写、含まれているドラマ、共に少々薄味だ。
少年兵の過酷な戦場体験という部分ではダメなことはなにもないけれど、起こったことをただ見るだけのドキュメンタリーのような雰囲気を感じる。つまり、映画的な面白さがあまりないんだな。

悪くないけれど見所もない完全ラトビア人向け作品だった。

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つとみ

3.0圧倒的に小国なれどずっと独立を目指し、それを達成したラトビアという国に大いに興味を覚えた

2023年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

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Kazu Ann

3.5一兵士に、小国の悲哀を投影した佳作

2022年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

第一次世界大戦時。世界の動乱に巻き込まれる小国ラトビアの苦難を描いた物語。

地味ですが、丁寧に戦争の無残さを描いた反戦映画の秀作だと思います。

母親をドイツ兵に殺された主人公の少年。その少年は志願してドイツとの最前線に送られます。
雷雨のような弾幕、スナイパーの狙撃、そして砲撃。隣にいた兵士が、親しい人たちが朽ち木のように倒れる様を、比較的淡々と描がかれています。
逆に、「人を殺す」ことについては、主人公の恐怖や苦悩をしっかりと描き、その対比を興味深く感じました。

ドイツだけではなく、共産党革命が始まると、粛清の恐怖も身近に迫ることとなります。
それこそ「右にも左にも」逃れられない小国の悲哀を、一兵士に投影して描き切りました。

ただ、映画としてみた場合、やはり地味には感じます。ラトビア国民なら感情移入出来る部分も、日本人の私には難しく、その分評価はし難くなってしまいました。

私的評価は4と迷いましたが、3.5にしました。

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よし

4.0ドイツ人よりもむしろ。。。

2021年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

タイトルの直訳はBlizzard of Souls(=吹き荒れる魂)で、ラトビア人なら大泣きするだろう、戦争映画としては珠玉の作品。ラトビア人俳優など知らないので有名人がいたのかどうか分からないが誰1人知らない顔であることもあってかとにかくリアル。100年前のドキュメンタリーを観ているようだ。原作(Aleksandrs Grins) はロシアでは禁書らしいが宜なるかな。映画館で観たかった。

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Yohi