劇場公開日 2020年11月6日

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「一兵士に、小国の悲哀を投影した佳作」ザ・ライフルマン よしさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5一兵士に、小国の悲哀を投影した佳作

2022年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

第一次世界大戦時。世界の動乱に巻き込まれる小国ラトビアの苦難を描いた物語。

地味ですが、丁寧に戦争の無残さを描いた反戦映画の秀作だと思います。

母親をドイツ兵に殺された主人公の少年。その少年は志願してドイツとの最前線に送られます。
雷雨のような弾幕、スナイパーの狙撃、そして砲撃。隣にいた兵士が、親しい人たちが朽ち木のように倒れる様を、比較的淡々と描がかれています。
逆に、「人を殺す」ことについては、主人公の恐怖や苦悩をしっかりと描き、その対比を興味深く感じました。

ドイツだけではなく、共産党革命が始まると、粛清の恐怖も身近に迫ることとなります。
それこそ「右にも左にも」逃れられない小国の悲哀を、一兵士に投影して描き切りました。

ただ、映画としてみた場合、やはり地味には感じます。ラトビア国民なら感情移入出来る部分も、日本人の私には難しく、その分評価はし難くなってしまいました。

私的評価は4と迷いましたが、3.5にしました。

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よし