普通に死ぬ　いのちの自立

障がいがあろうとなかろうと、病気だろうと健康だろうと、自分が生まれた地域で、育った地域で生きて死んでいく…… 一人ひとりの命が保障され、人権が尊重される……そんな社会だと自分らしく生きられるだろうなぁ… この映画に出てくる人たちは、一人ひとりのためにみんなで話して、寄り添っている……そんな場所だと感じました。

子どもの頃は、交流授業で会うことがあった重度重複障害の人たちが、大人になったあとどう生きるのか。

話の中身は面白く、大変興味深かった。しぇあーどのような施設がどこの地域にでもあれば素晴らしいなと思った。

一方で、制作側の思いもあるのだろうが、話を詰め込み過ぎて、一人一人には感情移入はできず、少々間延びしているように感じた。個人的には坂口さんの旅パートはもっと短めにするとすっきりするように感じた。

普通に生きて死ぬ、健常者なら考えるまでもないことが、こんなにも人の手や時間を借りなければできないこと…ちゃんと感情もある、生きているのに… そして誰かがある程度の犠牲を払わなければ成り立たない、障害者の自立。 いや、でも健常者ひとりひとりが少しずつ負担すれば、ひとりの負担はあんなにも重くはならないのでは？ 地域で生きて死ぬ、それが普通になる社会を目指したいと思った。