アンダードッグ 後編のレビュー・感想・評価
全53件中、21~40件目を表示
リング以外で戦う姿
ボクサーがチャンピオンになって輝く反面、ボクシング以外の仕事をしなければ
生きられない現実的な場面、人間の欲望が渦巻く姿がありました。
人それぞれの人間の生き様を感じ取ることが、できました✨
無様に見えても、己れに打ち克ちたい気持ちが伝わってきました。
リングで戦う姿は、ハードパンチャーに見えました。
負けても最高!
ボクシング人生最後の試合というテーマと、児童虐待問題という二本立て。特に明美と娘ミクの関係に胸を痛めてしまう。新しい男ができたせいで、言うことをきかないミクを檻に入れてしまうのだ。「のどがかわいた」という言葉を発しただけで涙がこぼれてしまった。新海誠の愛娘の新津ちせちゃんの演技最高!
ボクシングを辞めたと言っても「もう遅い」と離婚届を突き付けられる末永。明美の「この子の父親になってくれる?」という問いにも即答できなかったため、関係もこれまでとなってしまったか。優柔不断のダメ男ぶりの森山未來が何とも言えないほどのいい味を出していた。
クライマックスはもちろん森山未来vs北村匠海のラストマッチ。北村匠海が右目を負傷していたために「左フック、右アッパーだ」と忠言されていたのに中々出ない。もう目が見えない・・・空振りの応酬。まさしく死闘!『ロッキー』の死闘をも思い起こすほど手に汗握る展開となるのです。もう、どちらも負けてほしくない。未来を掴むんだ!と、ボクシング映画ファン必見の作品となりました。
試合もよかったんだけど、もっと泣けるのがデリヘル店長木田(二ノ宮隆太郎)と兼子(熊谷真実)のエピソード。今後もデリヘルものの映画が数多く誕生しそうな予感も・・・
松浦慎一郎さん、将来セコンド役で賞をとってよ。
鑑賞中は「こりゃ前編の勝ちかな。」なんてことを思ってしまっていたのですが。
ラストは痺れました。
会場の一体感。
セコンド役の松浦慎一郎さんを応援しているのですが、彼の叫びは、ありゃ演技だったのでしょうか。
そうとはとても思えなかった。
森山さんと北村くんの両方に声を張り上げていたように思います。
決着後の、顔をしかめて泣く姿なんて、この撮影期間中きっといろんなことがあったんだろうなと想像して、思わず涙が溢れそうになりました。
セリフが少なくても、演技力で映画を引き立てる。
将来、彼がもっともっと歳を重ねたとき、同じようなボクシング映画で主役になって欲しい。
味のあるセコンド役として。
いつか日の目を見て欲しい。
いやあ、いい映画だ
後楽園ホールの観客をやったエキストラが、凄い。ホントにボクシングの試合を観ているかのようだ。そのおかげで、なぜ人はボクシングを観るのに、あんなに熱狂するのか、を伝えてくれる映画になったと思う。
人生も、ボクシングもよくなることがちっともないかも知れないけれど、それでももがきつづけろよ、という監督からのメッセージだろうか。
いやあ、いい映画だ。
レビューを下書きのままで、公開するのを忘れていた。失敗。
尺をもう少しつめれば…
ファイトシーンの素晴らしさは皆さん言及されてるので敢えて語るまい。
そこに至るまでのトレーニングシーンも軽やかでいて激アツ。これがないと盛り上がらないよね。
この世界では愛してるの一言がぶっ殺す、ぶっ倒す、サイテーにすり替わる。なんと不器用な人たちだろう。
そこかしこにアメリカン·ニューシネマの影響が感じられ、世代は間違いなくKOされるでしょう。かく言う私もその一人。
役者は皆、好演だが特に森山未來と瀧内公美は普通なら全く共感出来ない難役を見事に演じ切った。拍手。
唯一難点をあげるなら少し説明過多かな。
配信もあるので仕方ないとは思うが、もう少し尺をつめれば大傑作になっていたと思う。
森山未來が良かった
この映画を支えたのは間違いなく森山未來の存在感と迫力だ。ダメ男でボクサーでパパでデリヘルの運転手。
後編の彼はようやく自分のダメさと向き合いガムシャラになる。これがカッコいいのだ。
ストーリー的にはちょっと物足りない感じだったけれど、ボクシングの試合は見応えがあった。
それぞれの戦う理由。圧倒される最後の戦い!!
【賛否両論チェック】
賛:末永と大村、それぞれが戦う理由を胸に、最後の一戦へ臨んでいく姿が、人間臭さ満点。試合のシーンはまさに圧巻の一言。
否:特にこれまでの説明はしてくれないので、前編の鑑賞は必須。グロシーンやラブシーンもかなりあり。
特段これまでのあらすじは説明してくれないので、前編の知識は必要不可欠です。
目標や甲斐性まで失い、家族にも見放されてしまって、まさに心の拠り所をなくしてしまった主人公・末永。そんな彼が、いかにして最後の戦いへ挑んでいくのか、人間臭さ溢れるその雄姿は、様々な意味で必見です。
そしてもう1人、謎多き新進気鋭の若手ボクサー・大村。彼の切なくも危険な過去が、運命のイタズラによって暴かれていく様や、彼がそれでもボクシングにこだわる理由等、熱くて青いその姿は、痛々しくも清々しさが漂います。
後編も前編と同様にラブシーンが多く、また思わず目を背けたくなってしまうような児童虐待のシーンなんかもあるので、観る人を選ぶ内容であることは間違いありません。 しかしそれでも、ラストの試合は圧巻です。まさにお互いのプライドをかけた死闘と呼ぶにふさわしい迫力で、観ていてついつい拍手喝采したくなるようです。
気になった方は是非、前編と併せてご覧になってみて下さい。
この後編を楽しむために、前編を頑張って見たんだな。 前編は重くて救...
この後編を楽しむために、前編を頑張って見たんだな。
前編は重くて救いがない感じだったけど後編はテンポ良くストーリーが進んで行って人間味も感じられて面白かった。
ジムの会長が魅力的だし、子役さんが二人とも良い魅力が出てた。
森山未來の演技についていけるのかな?って思ってたけど北村匠海くん全然負けてなくて重たいストーリーがくさくならなくてストンと入ってきた。
良い映画でした。
負けて輝く
生きる道に、立っていてこそ繋がっていく希望がある。近年、完成度が極めて高い邦画のボクシング作品が増えた事で、テクニカルな側面では、並大抵の準備では納得は植え付けられない訳であるが、本作もまた、惹き込ませる演者の熱量と、人生ドラマの高い完成度で、興奮を覚えた。惨めでも他人には止められないもの、その背中に覚悟の意味を知る。男ならば、まだまだ行く。
丁寧だが…
じっくり丁寧に描き込んでいるが、2本分4時間あるから当たり前か。
ざっくりとは前編が勝地涼、後編が北村匠海との闘いとなる訳だが、前編で堕ちきってしまったと思っていたのにそこからまだ地獄が続くので、正直ツラい…
その割に北村匠海の役の描写が充分とは思えなかった…
そもそもデリヘル周りのエピソードをあれほど丁寧に描くことは必要なんだろうか…?
1本分に収まるように絞り込んだ方が良かったのではないかと思わせられた。
映画よりNetflixだったら高評価
前後編で5hくらいあるので映画館で見るのは時間と労力がかかる…
そんな中で1/3は未来くんがクズ男役で全体的に暗いけど、ラストにかけては涙が出るし全員泥臭くて足掻いてなんかカッコいい。ボクシングシーンは痺れる。
負けてもかっこいいってすげってセリフが刺さる。
未来くん元々1番好きだけど北村匠海くんも凄い好きになった。
痺れた!
会場入りしてリングに上がるまでのシーンで号泣してしまった…
あぁ やっとリングに上がれて 戦えて良かったーって
この試合の後は
もう 後ろに引くことはなく 前に進めるよねって
負けても勝っても 晃 良かったねって
晃(森山未來)の泣きの演技
心に残る男が泣くシーン 個人的邦画ランキング暫定1位です
ボクシングとセックスと暴力
この映画はボクシングとセックスと暴力を描きたい映画だ。
そうわかると(そう思い込むと)、筋が通ってくる。
セックスのある関係は信頼できるのだ。
ボクシングのある関係は信頼できるのだ。
暴力のある関係は不幸を招くのだ。だがそれは再生のきっかけになっている。
それを群像劇でずっと見せてくれる。面白い。
しかし、この映画はボクシングとセックスに絞って描けば傑作になったと思う。
あの暴力シーン(ボクシングは暴力ではないのだ。もちろん)はいらなかった。
その分の尺を芸能界を引退した宮木を描けばよかった。
後編で勝地涼の活躍がなかったのがもったいない。
ボクシングに、末永に、執着し、エキシビジョンではなく、末永をマジで倒したいんだと横から絡んでくればよかったなあ。ボクシングをし合った仲なのだから、信頼できるのだ。
勝地の演技が良かっただけにそう思わされた。
思いを込めた重い一発
アンダードック後編です。
前後編とハシゴ出来るように、でも余裕は持たせて上映しているのはありがたいですね。前編は微妙だったので、逆に期待値は上がります。
前編なんだったの。
最高に、最っ高に面白くてカッコイイじゃん!!!
1本に収めて欲しかったなぁぁ。めちゃくちゃ面白い映画なのに、前後編と分けてしまったせいで上映館と観客が少ない気がする。
かつて掴みかけたチャンピオンの夢を諦めきれずに未だにボクサーを辞めれていない末永晃(森山未來)。
児童養護施設で秘密の過去を持っている若き天才ボクサーの大村龍太(北村匠海)。
大物俳優の二世タレントで番組の企画でボクシングの試合に挑戦した宮木瞬(勝地涼)。
後編でメインとなるのは大村の過去と末永との戦い。
テンポが良すぎて、中毒性高くてたまらない。2時間超なのにも関わらず、前編より内容が濃ゆくあっという間だった。衝撃的だった。多分、冗談抜きでこの衝撃は一生忘れることないだろう
ボクシング知識無しでも最高に楽しめる。
練習の段階から虜になり、ラストシーンの末永と大村の闘いは30分にも及ぶのに飽きず、それどころかもっと見たい、もっとボクシングについて知りたいと興味が凄く湧いてきた。
そのラストシーンは手に汗握る展開で劇場の誰もが固唾を呑んだ。緊迫感で胸が張り裂けそうになりながら感動と興奮が一気に教えせてくる。セコンドとの会話にグッときて、スローモーションになった時の一発には、涙が止まらなくなってしまった。
ラストの際の観客も本当に良かった。
中でも誰よりも目立っていたのが柄本明。ずーっと、酒を飲んでぐーたらしているだけの末永の父があんなにも声を出して応援している。やめて欲しくなかったんだ、諦めて欲しくなかったんだ、父の愛情が感じられた
強いて言うなら、水川あさみとの関わりが雑だったかな。過去の話もそうだし、離婚話もそう。ボクシングを見に来ていたら文句なしだったんだけどな
最高の映画でした。
もし、お金がないよー!という人は後編だけ見ることをオススメします。かなり体力を消費しますがね
前後編分ける意味はあったと三者三様の復活姿を見て。
前編鑑賞から1週間。クールダウンのために他の作品2つ挟んで少しアンダードッグ熱を冷ましてから観ました。が、前編を上回るほどにヒートアップ!
後編は周囲の人間の運命も一気に動いていきます。それぞれが凄い勢いで人生を動かしていきます。みんな負け犬だけどそれでも立ち上がる!
私たちだってほとんどの人は思い描いてた人生にはなってないじゃん?前編で大した練習もせずに負ける末永の姿に(真面目にちゃんと練習しろよ!無様すぎるだろ)って怒りに似た感情を抱きつつも(じゃあお前はどうなんだ?)って自問して。だから後編で火が着いて必死に練習しだすとジムの人たちも父親も変わっていくのがもうたまらなかったです。
だからこそあの試合シーンではボロボロ泣いちゃいました。帰りの電車でも思い出してまた泣いてました。
カメラワーク含めた撮影も「間」等の演出も素晴らしかったです。
エンドロールでの宮地の姿も良かったなあ。引退した宮地はTVではなく小さな劇場から地味に再スタートしていて。そして全然ウケてなくて。舞台袖から次の先輩芸人の姿を真剣に見つめる。。地に足つけて歩いていく覚悟にほっとしましたし宮地を初めて純粋に応援してました。
そしてその後の末永と龍太の人生もこちら側がいろいろ想像できるように余韻を残した演出は、はっきりしてほしい人には物足りないんだろうけど私は大好き。ぐっと来ました。
森山未來さんは圧巻!身体作りも演技も目つきも凄いです。本当に凄い役者さんですね、知ってたけど。
北村匠海さんはもう全く見る目変わりました。思い思われのような青春映画も予告編の合間にちょこちょこ出てくるJTのCMも爽やかで良いけどこういう作品にもどんどん出てほしいし力のある役者さんだと思います。
森山未来さん、北村匠海さん、勝地涼さんそれぞれカッコよすぎる!
全編人間臭さが染みる素晴らしい作品。世の中、たくさんの人が大小脛に傷を抱えながら表には表れない。ボクシングというストイックな世界に3人の男を取り巻く全員が幸せとはかけ離れた世界でもがく人々。そこには何かを守らなければいけない、その一方で何かを捨てなければいけない。全編・後編約5時間、観る人の人生でそれぞれ涙を流す場面は違うだろう、ラストシーンは名作「ロッキー」を観たときに通じる心の躍動。森山未来さん、北村匠海さん、勝地涼さんそれぞれカッコよすぎる!
負けても最高なんてスゲェー生きる道
末永 × 龍太 = 前後編本作のすべて
おゝ、突然どうした --- と言いたくなるような、本作『後編』の幕開け、前半のあまりに唐突な滅茶苦茶さには正直、困惑と少し辟易とした。虐待ネグレクトにヤクザもの、暴力の過去か。が、後半からの武者震い。
龍太がなぜあそこまで、噛ませ犬で更に不甲斐ない試合をした主人公・末永に構い続けるかの理由が分かって、龍太のジムの前で顔を合わせる二人。このシーンが本当に最高で、構図としては向かい合った二人を、道路の向こうから捉えているのだが、それが単純に力の拮抗を表すわけでなく、若干画面左に中心・力点がズレていることで、現状落ちぶれた末永より若い龍太の方に勢いがあるのを含んでいるよう。そこからのステップ(?)を踏み、逆方向に走り始める二人を捉えるスローモーションがこれまた反則な気持ち良さで、個人的には試合本番より燃えたかも。いや、正直事情を知ったところで、龍太の過去は許せないし認められない、感情移入もできない。なのに引き込まれ始める自分がいた。特訓パートと満を持しての試合が今まで溜め込んできた分も全て解き放つように。前編のモヤモヤは確かに回収されていったかもしれないけど、【やはり末永昇と大村龍太の話に絞るべきだった】と感じた。
北村匠海の切れ味!普段、青空青春映画やつまらないメジャー映画に出ている彼は一度リング脇に置いてくれ。本作の彼は素直に良かった…。『前編』では観客が共感を覚えるように悶々と葛藤するのは主人公とヘタレ芸人・宮木の役割で、龍太に関しては特に情報もなく、ただただ生意気な感じで飄々とした風なイメージが残っただけだった(それも嫌いじゃない、むしろ良かったが)。いっそずっとこの髪型でいればいいのに。
特に宮木瞬(勝地涼)パートは改めて丸っと要らなかった気がしてならない。しかも、あれだけ前編の最後に宮木コール起こしながら、芸能界引退してるんかよ。ボクサーとしてそれだけ本気でしていたからということかもしれないけど。その気持ちを本作『後編』を見て、より強くした。だからやはり、後編の評価によって前編の評価が上がるものでもなく、むしろボクシングと性を同等に描いた前編に対してのモヤモヤはより増したかもしれない。
色々詰め込みすぎなのだ --- 例え、確かにネグレクトもヤクザによる暴力も、本作の軸となる龍太のバックグラウンドを重ね知る上では必要だとしても。キャラ描写・個性の際立たせ方が画一的・紋切り型な気がしてならなかった。この脚本家らしくまぁ泥臭く、日本映画らしく底辺からの輝き。ただ、試合シーンに関しては、主人公のコーチとの会話・セリフ祭要らなかった気がしてならなかった。あと末永・父もいざ息子が本気になり始めると結局あっさり応援していて拍子抜け。(黙って)パンチ出せ。
東京とボクシング。スカイツリーが度々映るのが印象的だった。なんだか見た勢いと熱量のままドバーッと書いてしまった。いつか清書でもしようかなと思ったけど、これはこれでありのままの思いの丈としていいのかも。
全53件中、21~40件目を表示