劇場公開日 2020年11月27日

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「前後編分ける意味はあったと三者三様の復活姿を見て。」アンダードッグ 後編 ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5前後編分ける意味はあったと三者三様の復活姿を見て。

2020年12月18日
iPhoneアプリから投稿

前編鑑賞から1週間。クールダウンのために他の作品2つ挟んで少しアンダードッグ熱を冷ましてから観ました。が、前編を上回るほどにヒートアップ!

後編は周囲の人間の運命も一気に動いていきます。それぞれが凄い勢いで人生を動かしていきます。みんな負け犬だけどそれでも立ち上がる!

私たちだってほとんどの人は思い描いてた人生にはなってないじゃん?前編で大した練習もせずに負ける末永の姿に(真面目にちゃんと練習しろよ!無様すぎるだろ)って怒りに似た感情を抱きつつも(じゃあお前はどうなんだ?)って自問して。だから後編で火が着いて必死に練習しだすとジムの人たちも父親も変わっていくのがもうたまらなかったです。

だからこそあの試合シーンではボロボロ泣いちゃいました。帰りの電車でも思い出してまた泣いてました。
カメラワーク含めた撮影も「間」等の演出も素晴らしかったです。

エンドロールでの宮地の姿も良かったなあ。引退した宮地はTVではなく小さな劇場から地味に再スタートしていて。そして全然ウケてなくて。舞台袖から次の先輩芸人の姿を真剣に見つめる。。地に足つけて歩いていく覚悟にほっとしましたし宮地を初めて純粋に応援してました。

そしてその後の末永と龍太の人生もこちら側がいろいろ想像できるように余韻を残した演出は、はっきりしてほしい人には物足りないんだろうけど私は大好き。ぐっと来ました。

森山未來さんは圧巻!身体作りも演技も目つきも凄いです。本当に凄い役者さんですね、知ってたけど。
北村匠海さんはもう全く見る目変わりました。思い思われのような青春映画も予告編の合間にちょこちょこ出てくるJTのCMも爽やかで良いけどこういう作品にもどんどん出てほしいし力のある役者さんだと思います。

ごーるどとまと