劇場公開日 2020年11月27日

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「思いを込めた重い一発」アンダードッグ 後編 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5思いを込めた重い一発

2020年12月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

アンダードック後編です。
前後編とハシゴ出来るように、でも余裕は持たせて上映しているのはありがたいですね。前編は微妙だったので、逆に期待値は上がります。

前編なんだったの。
最高に、最っ高に面白くてカッコイイじゃん!!!
1本に収めて欲しかったなぁぁ。めちゃくちゃ面白い映画なのに、前後編と分けてしまったせいで上映館と観客が少ない気がする。

かつて掴みかけたチャンピオンの夢を諦めきれずに未だにボクサーを辞めれていない末永晃(森山未來)。
児童養護施設で秘密の過去を持っている若き天才ボクサーの大村龍太(北村匠海)。
大物俳優の二世タレントで番組の企画でボクシングの試合に挑戦した宮木瞬(勝地涼)。
後編でメインとなるのは大村の過去と末永との戦い。

テンポが良すぎて、中毒性高くてたまらない。2時間超なのにも関わらず、前編より内容が濃ゆくあっという間だった。衝撃的だった。多分、冗談抜きでこの衝撃は一生忘れることないだろう

ボクシング知識無しでも最高に楽しめる。
練習の段階から虜になり、ラストシーンの末永と大村の闘いは30分にも及ぶのに飽きず、それどころかもっと見たい、もっとボクシングについて知りたいと興味が凄く湧いてきた。

そのラストシーンは手に汗握る展開で劇場の誰もが固唾を呑んだ。緊迫感で胸が張り裂けそうになりながら感動と興奮が一気に教えせてくる。セコンドとの会話にグッときて、スローモーションになった時の一発には、涙が止まらなくなってしまった。

ラストの際の観客も本当に良かった。
中でも誰よりも目立っていたのが柄本明。ずーっと、酒を飲んでぐーたらしているだけの末永の父があんなにも声を出して応援している。やめて欲しくなかったんだ、諦めて欲しくなかったんだ、父の愛情が感じられた

強いて言うなら、水川あさみとの関わりが雑だったかな。過去の話もそうだし、離婚話もそう。ボクシングを見に来ていたら文句なしだったんだけどな

最高の映画でした。
もし、お金がないよー!という人は後編だけ見ることをオススメします。かなり体力を消費しますがね

サプライズ