アンダードッグ 後編のレビュー・感想・評価
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映画よりNetflixだったら高評価
前後編で5hくらいあるので映画館で見るのは時間と労力がかかる…
そんな中で1/3は未来くんがクズ男役で全体的に暗いけど、ラストにかけては涙が出るし全員泥臭くて足掻いてなんかカッコいい。ボクシングシーンは痺れる。
負けてもかっこいいってすげってセリフが刺さる。
未来くん元々1番好きだけど北村匠海くんも凄い好きになった。
Standing and Fight !
箕島ジムのかもいに貼られていた、薄汚れたヨレヨレの横断幕に書かれていた一文。結局、これですよね。
前後編、合計276分。4時間36分の長丁場ですが、全く飽きずに一気に観れました。監督は「ホテルローヤル」「銃/銃2020」「嘘八百シリーズ」「百円の恋」の武正晴さん。原作・脚本は「喜劇 愛妻物語」「嘘八百」「志乃ちゃんは~」「百円の恋」の足立紳さん。まぁ、コンビですわねぇ。大好きです。
役者さん方も、俺的には超豪華キャストですからw
諦めの悪い意気地のない男がドはまりの森山未來。北村匠海君、過去最高作って言っていいくらいにカッコええです。勝地涼も持って行きます。瀧内公美のエロさは既に安定域。荻原みのりも堂々としてます。冨手麻妙が久しぶりに可愛いし。ダメなダンナを持つ女房役と言えば、もう水川あさみです。止めが、新津ちせお嬢様。今回ははしゃぎまくりません、走り回りません。
その他の男性陣もちゃんと一人一人が立ってます。さすがに276分も掛けてじっくり撮ってますから、無駄遣い感が無いw
素人に毛の生えた程度の、半アマボクサーすらKOできないほどに落ちぶれた、元日本ランク1位の男。みじめと言う言葉以外の形容詞が見つからないほどの、みじめっぷりは、勤め先のデリヘル運転手生活、老父との同居の汚れっぷり、別居中の息子との対面、等々でこれでもかと言うほどに詳細に描写されます。
ここが、ある意味、ボクサー映画の基本文法。
前編では、何かを変えたい崖っぷち芸人が必死にもがく様を、落ちぶれボクサーにぶつけて来ます。勝地涼が全部かっさらって行って終了。
後編に向けては、ボクサーとして切れっ切れで乗りに乗ってる北村匠海と落ちぶれボクサーの勝負が、どんなな成り行きで実現するの?が謎として残りますが、まぁ、ええ具合に順風満帆だった匠海君の生活が、大暗転。落ちぶれボクサーの方はと言うと、更に転落。
ボクサーとしての未来を捨てる覚悟を決めた若者と、ただただどん底の生活で生き様を変える気力さえ完全消失した男が、8回戦の一試合のために立ち上がる。
これ、完全にボクサー映画の文法の忠実な展開。分かっちゃーいるんですけどね、ほんま、ボクシングは男のロマンだすw
自分を追い込み、痛めつけ、研ぎ澄ましていくトレーニング場面。ボクシング映画の見どころですが、減量・計量場面がありません。落ちぶれボクサーの方は、ストーブ焚きながらスーツでシャドーやりますが。これが、二人の、各々の朝食場面で、匠海君がみそ汁の具をつまみながら「染みわたってるよ」と口にする場面で、「あ。試合は今日なんだ」って判ります。この時のワクワク感。このトレーニングからの流れの演出、と言うか脚本が好き。
8回戦の24分は、ボクシング映画の醍醐味に御座います。関係者の想いが交錯するリングの上で。最後は、ただただ殴り合うだけの2人。明日のジョー&ロッキーのムネアツワールド。
ボクシングの道へ進むきっかけを作った男を、この手でリングに沈める事で、ボクシングへの想いを断ち切ろうとした若者。
「世界チャンピオンなんかにゃ成れっこない」と言う現実を受け入れられないだけの意気地なし。
試合後の、各々の生き方が、綺麗ごと過ぎない感じがして好きです。
良かった。とっても!
痺れた!
会場入りしてリングに上がるまでのシーンで号泣してしまった…
あぁ やっとリングに上がれて 戦えて良かったーって
この試合の後は
もう 後ろに引くことはなく 前に進めるよねって
負けても勝っても 晃 良かったねって
晃(森山未來)の泣きの演技
心に残る男が泣くシーン 個人的邦画ランキング暫定1位です
ボクシングとセックスと暴力
この映画はボクシングとセックスと暴力を描きたい映画だ。
そうわかると(そう思い込むと)、筋が通ってくる。
セックスのある関係は信頼できるのだ。
ボクシングのある関係は信頼できるのだ。
暴力のある関係は不幸を招くのだ。だがそれは再生のきっかけになっている。
それを群像劇でずっと見せてくれる。面白い。
しかし、この映画はボクシングとセックスに絞って描けば傑作になったと思う。
あの暴力シーン(ボクシングは暴力ではないのだ。もちろん)はいらなかった。
その分の尺を芸能界を引退した宮木を描けばよかった。
後編で勝地涼の活躍がなかったのがもったいない。
ボクシングに、末永に、執着し、エキシビジョンではなく、末永をマジで倒したいんだと横から絡んでくればよかったなあ。ボクシングをし合った仲なのだから、信頼できるのだ。
勝地の演技が良かっただけにそう思わされた。
思いを込めた重い一発
アンダードック後編です。
前後編とハシゴ出来るように、でも余裕は持たせて上映しているのはありがたいですね。前編は微妙だったので、逆に期待値は上がります。
前編なんだったの。
最高に、最っ高に面白くてカッコイイじゃん!!!
1本に収めて欲しかったなぁぁ。めちゃくちゃ面白い映画なのに、前後編と分けてしまったせいで上映館と観客が少ない気がする。
かつて掴みかけたチャンピオンの夢を諦めきれずに未だにボクサーを辞めれていない末永晃(森山未來)。
児童養護施設で秘密の過去を持っている若き天才ボクサーの大村龍太(北村匠海)。
大物俳優の二世タレントで番組の企画でボクシングの試合に挑戦した宮木瞬(勝地涼)。
後編でメインとなるのは大村の過去と末永との戦い。
テンポが良すぎて、中毒性高くてたまらない。2時間超なのにも関わらず、前編より内容が濃ゆくあっという間だった。衝撃的だった。多分、冗談抜きでこの衝撃は一生忘れることないだろう
ボクシング知識無しでも最高に楽しめる。
練習の段階から虜になり、ラストシーンの末永と大村の闘いは30分にも及ぶのに飽きず、それどころかもっと見たい、もっとボクシングについて知りたいと興味が凄く湧いてきた。
そのラストシーンは手に汗握る展開で劇場の誰もが固唾を呑んだ。緊迫感で胸が張り裂けそうになりながら感動と興奮が一気に教えせてくる。セコンドとの会話にグッときて、スローモーションになった時の一発には、涙が止まらなくなってしまった。
ラストの際の観客も本当に良かった。
中でも誰よりも目立っていたのが柄本明。ずーっと、酒を飲んでぐーたらしているだけの末永の父があんなにも声を出して応援している。やめて欲しくなかったんだ、諦めて欲しくなかったんだ、父の愛情が感じられた
強いて言うなら、水川あさみとの関わりが雑だったかな。過去の話もそうだし、離婚話もそう。ボクシングを見に来ていたら文句なしだったんだけどな
最高の映画でした。
もし、お金がないよー!という人は後編だけ見ることをオススメします。かなり体力を消費しますがね
前後編分ける意味はあったと三者三様の復活姿を見て。
前編鑑賞から1週間。クールダウンのために他の作品2つ挟んで少しアンダードッグ熱を冷ましてから観ました。が、前編を上回るほどにヒートアップ!
後編は周囲の人間の運命も一気に動いていきます。それぞれが凄い勢いで人生を動かしていきます。みんな負け犬だけどそれでも立ち上がる!
私たちだってほとんどの人は思い描いてた人生にはなってないじゃん?前編で大した練習もせずに負ける末永の姿に(真面目にちゃんと練習しろよ!無様すぎるだろ)って怒りに似た感情を抱きつつも(じゃあお前はどうなんだ?)って自問して。だから後編で火が着いて必死に練習しだすとジムの人たちも父親も変わっていくのがもうたまらなかったです。
だからこそあの試合シーンではボロボロ泣いちゃいました。帰りの電車でも思い出してまた泣いてました。
カメラワーク含めた撮影も「間」等の演出も素晴らしかったです。
エンドロールでの宮地の姿も良かったなあ。引退した宮地はTVではなく小さな劇場から地味に再スタートしていて。そして全然ウケてなくて。舞台袖から次の先輩芸人の姿を真剣に見つめる。。地に足つけて歩いていく覚悟にほっとしましたし宮地を初めて純粋に応援してました。
そしてその後の末永と龍太の人生もこちら側がいろいろ想像できるように余韻を残した演出は、はっきりしてほしい人には物足りないんだろうけど私は大好き。ぐっと来ました。
森山未來さんは圧巻!身体作りも演技も目つきも凄いです。本当に凄い役者さんですね、知ってたけど。
北村匠海さんはもう全く見る目変わりました。思い思われのような青春映画も予告編の合間にちょこちょこ出てくるJTのCMも爽やかで良いけどこういう作品にもどんどん出てほしいし力のある役者さんだと思います。
森山未来さん、北村匠海さん、勝地涼さんそれぞれカッコよすぎる!
全編人間臭さが染みる素晴らしい作品。世の中、たくさんの人が大小脛に傷を抱えながら表には表れない。ボクシングというストイックな世界に3人の男を取り巻く全員が幸せとはかけ離れた世界でもがく人々。そこには何かを守らなければいけない、その一方で何かを捨てなければいけない。全編・後編約5時間、観る人の人生でそれぞれ涙を流す場面は違うだろう、ラストシーンは名作「ロッキー」を観たときに通じる心の躍動。森山未来さん、北村匠海さん、勝地涼さんそれぞれカッコよすぎる!
負けても最高なんてスゲェー生きる道
末永 × 龍太 = 前後編本作のすべて
おゝ、突然どうした --- と言いたくなるような、本作『後編』の幕開け、前半のあまりに唐突な滅茶苦茶さには正直、困惑と少し辟易とした。虐待ネグレクトにヤクザもの、暴力の過去か。が、後半からの武者震い。
龍太がなぜあそこまで、噛ませ犬で更に不甲斐ない試合をした主人公・末永に構い続けるかの理由が分かって、龍太のジムの前で顔を合わせる二人。このシーンが本当に最高で、構図としては向かい合った二人を、道路の向こうから捉えているのだが、それが単純に力の拮抗を表すわけでなく、若干画面左に中心・力点がズレていることで、現状落ちぶれた末永より若い龍太の方に勢いがあるのを含んでいるよう。そこからのステップ(?)を踏み、逆方向に走り始める二人を捉えるスローモーションがこれまた反則な気持ち良さで、個人的には試合本番より燃えたかも。いや、正直事情を知ったところで、龍太の過去は許せないし認められない、感情移入もできない。なのに引き込まれ始める自分がいた。特訓パートと満を持しての試合が今まで溜め込んできた分も全て解き放つように。前編のモヤモヤは確かに回収されていったかもしれないけど、【やはり末永昇と大村龍太の話に絞るべきだった】と感じた。
北村匠海の切れ味!普段、青空青春映画やつまらないメジャー映画に出ている彼は一度リング脇に置いてくれ。本作の彼は素直に良かった…。『前編』では観客が共感を覚えるように悶々と葛藤するのは主人公とヘタレ芸人・宮木の役割で、龍太に関しては特に情報もなく、ただただ生意気な感じで飄々とした風なイメージが残っただけだった(それも嫌いじゃない、むしろ良かったが)。いっそずっとこの髪型でいればいいのに。
特に宮木瞬(勝地涼)パートは改めて丸っと要らなかった気がしてならない。しかも、あれだけ前編の最後に宮木コール起こしながら、芸能界引退してるんかよ。ボクサーとしてそれだけ本気でしていたからということかもしれないけど。その気持ちを本作『後編』を見て、より強くした。だからやはり、後編の評価によって前編の評価が上がるものでもなく、むしろボクシングと性を同等に描いた前編に対してのモヤモヤはより増したかもしれない。
色々詰め込みすぎなのだ --- 例え、確かにネグレクトもヤクザによる暴力も、本作の軸となる龍太のバックグラウンドを重ね知る上では必要だとしても。キャラ描写・個性の際立たせ方が画一的・紋切り型な気がしてならなかった。この脚本家らしくまぁ泥臭く、日本映画らしく底辺からの輝き。ただ、試合シーンに関しては、主人公のコーチとの会話・セリフ祭要らなかった気がしてならなかった。あと末永・父もいざ息子が本気になり始めると結局あっさり応援していて拍子抜け。(黙って)パンチ出せ。
東京とボクシング。スカイツリーが度々映るのが印象的だった。なんだか見た勢いと熱量のままドバーッと書いてしまった。いつか清書でもしようかなと思ったけど、これはこれでありのままの思いの丈としていいのかも。
邦画史上最高のボクシング映画
2020年映画館鑑賞131作品目
前編に比べエロさが少ない
その代わり後編はバイオレンスが目立つ
日本映画の現状に批判的な映画監督はわりとセックスと暴力に走る傾向がある
映画において二つの要素は麻薬のようなものでそれなりのものはできるだろう
だがそれでは子供は観れないわけで山田洋次監督のような子供からお年寄りまで楽しめる作品をたくさん作る人が日本が誇る名監督だと僕は思う
今回女優陣では瀧内公美が1番良かった
娘を檻に入れて虐待する迫真の演技は圧巻
「うるさい!うるさい!うるさい!」は邦画の「うるさい」史上ベスト3に入る
なんといってもクライマックスでの末永晃と大村龍太のガチンコボクシング対決が面白い
最終的には泥試合
日本のボクシング映画史上最高クラスの名シーン
宮木が約束通り一度は引退したもののお笑い芸人としてまた活動再開しているのも良い
あいつのこと、ぶっ倒してこい!晃!
晃にとって、本気で戦う理由はなんだったんだろう。金?、女?、息子?、相手の気持ち?
そこがはっきりしないからグダグダに見える。だけど、そんなだらしなさこそが"負け犬"たる所以でもあるのだな。結局、なにかのドラマや映画やアニメの焼き直し。心振るわされるほどのストーリー展開はないままに。
ただね、脇役が抜群にいいんだよなあ。タイ人ボクサー役の清水伸。ニトリのCMで、あったか布団で温もってるあの人。なり切ってるもの。それだけでなく、店長木田役の二ノ宮隆太郎の別格の存在感。映画の後、調べたもの。この役者の演技を観れただけでも価値あり。
あ、そうか森山未來が無駄に「いだてん」で出来上がった身体してたのは、この映画のためだったか。と、余計なことを思い出している。
ドラマ配信でも臓物は掴まれるのか
前編の余韻を数日楽しんだ後の参戦となりましたが、良い熟成期間だったような気がします。前編の感想でも書いたけれども、前編ラストの鳥肌もんの煽りがやはり良かったみたいです。
後編を観る時点でようやくコレがドラマ配信用に計画された作品だと知りました。そして、後編を堪能して前後編に分けた事に納得。似て非なるテイストの2作品に仕上がっておりましたね。お見事でした。
ドラマ配信(8話)という事で更に広くの人の目に触れるのであろうことは、製作者でもない自分にしても嬉しい限りですが、画面・音響等々もきちんと映画サイズなので、やはり劇場で体感して頂きたいかな、なんて思います。やはり劇場は感じ方が段違いなので。まぁ、全ての映画に当てはまる事なのですけれどね。
暗い淵の片隅でうずくまる何かが、そこに開いている穴を覗いて、更なる闇の底へ堕ちるのが前編ならば、その闇の底でしくしくと泣き続けるもぞもぞとしたケモノが、その実暖かい何かに包まれていたと知る後編。試合終盤の主人公の独白には全身総毛立ちながら嗚咽が漏れてしまいました。
余韻を楽しみつつの劇場体験を是非。
彼らの『これから』を思わずにはいられない
お笑い芸人・宮木瞬(勝地涼)とのエキシビションマッチを終えた末永晃(森山未來)と1回戦KO勝ちを続ける大村龍太(北村匠海)を更に掘り下る第二章。
晃はボクサーをやめると決意するも消えかけた火は未だくすぶっていた。離れていく妻(水川あさみ)に未練を残し、救って欲しいと願うデリヘル嬢(瀧内公美)の手をつかめないくそ野郎だった。『くそ』を看板に生きてきた自分は晃とシンクロしながらクライマックスへ向かう。
順風満帆に見えた龍太には受け入れないと前に進めない罰があった。罪を犯した彼には真っ当な罰だった。彼には施設で共に育った妻(萩原みのり)がいた。彼女はこれからも彼の清濁を飲み込んで共に生きていくのだろう。きっと。
二人のボクサーは運命の糸で結ばれていた。終わらせるための、けじめをつけるためのファイトだった。清々しいファイトだった。
これもひとつの通過点だと思わせる第二章。
そう、彼らの『これから』を思った。
いや〜、傑作だったなぁ。『海辺の映画館』と『本気のしるし』の一騎討ちと思っていた今年のベストワンだが、ここにきて予期せぬ本命が登場した感じ。
まいったね。
1週間おいて、時間作ってやっと観賞。
前半、「勝地涼の1人勝ち」的なレビューを書いたけど、後半に残り2人の印象を深くするためのコントラストだとしたら完全にヤラレた😩
「百円の恋」の時にも感じた「どうしようもない主人公」が何かのきっかけで(このきっかけには「ボクシング」はどハマりする事多し)人生スイッチが入る感じ、とてもとても好みです。
特に森山未來、北村匠海の元からの「眼の表情の無さ」が(あくまで個人的感想です)演出に拍車をかけている。
その表情の無さが、試合が決まり目標を得た事で輝き出すシーンは、こちらまで感極まった。
これまた世界チャンピオンを獲ったり、メインイベントな試合でもなく、運命のイタズラ?で出会った2人が「とにかく奴と戦いたい」って思いだけ。
もう後半の試合のシーンは、リアルでのボクシングの激闘(かつての辰吉丈一郎vs薬師寺保栄戦や畑山隆則vs坂本博之戦)などの「勝敗付けたくない」って思わせるほど。(もちろんこちらは映画なので作られたお話ですが)
前後編でめちゃくちゃ長い映画だけど、凄く面白かった!
行かないなら行くしかない
誰一人綺麗事のない人間らしい人々がひしめき合い、もがいていた。
行くのか、行かないのか。人生はそんな二者択一じゃないのに、行かないなら行くしかない。そんな生き方をリングの上で見せつけられる。
行くしかないのか?試されてるのかも。
もうただ殴り合う2人に、なんだかわからない涙が出ていた。
前後セットで観てしまいました
後編も同時上映だったので、勧められるままに観てしまいました
後編は前編よりも描写が甘い
これだけ長い映画なのに大村の過去からの変遷が説明不足
許せない過去があるのに何故か施設にいられて家庭まで持ってるとは
スパイスになっているデリヘル年長男女の関係も何も説明なし
早回しっぽいボクシングシーンも残念
ボクシング界底辺のボクシングなんだが、一時は日本1位になった貫禄がどこかで見たかった
たまらない。とにかく滾る
前半は前編に引き続きダサい無様なボクサーが描かれる
「ここでスイッチ入るか⁉︎」ってシーンが何回もあるのに全部スルーする
そんな姿が自分と被って感情移入してしまう
そしてフラストレーションが溜まってしまう…
後半それが一気に解放!
森山未來の迫真の演技に手に汗握る
ゴミ捨てのシーンすらカッコいい
試合のシーンは少し拙いような気もするがとにかく魂がぶつかり合う最高にアツいシーンの連続
挫折して全て失った晃が泥臭く8R闘い切る
最後に負けるのもまたリアル
2度目の「負けても最高」
特別になれなかった自分に「それでも頑張れ」と言ってくれる最高の1本
明日も頑張ろう
這いつくばる惨めさと力強さ
テンポとしては前編での勝地涼との決闘から良く進んでいく。
憧れはしないが共感できる人間としての本質を
それぞれの登場人物から痛々しいほどに伝えられる。
女々しく這いつくばって這いつくばって
自分が特別じゃないと心底気付かされてから
それでも意地を見せた時、そこから人生が再開されるのかな。
〜追記〜
主題歌の石崎ひゅーい「Flowers」が今までの石崎ひゅーいの世界観を壊すことなく、物語の風景と見事にリンクし、彩っていた。
森山未來良い。
後半になって、一気にドロッとしてきた。
末永が働くデリヘル店が半グレの店から嬢を奪われたり、
アケミも虐待で娘に重傷を負わせ逮捕されたり、
龍太の過去が暴かれ始め、復讐に遭う。
そこから龍太が末永と対戦するまでの各過程を描きながら進むのだが、
まあ予想通りの展開だった。
ストーリーはわかりやすいので、特に難しいこと考えることなく見れる。
最後の試合のシーンは、どっち勝つのかなあ、なんてスポーツとして観れた。
個人的に、後編に入っての末永の吹っ切れた感じの姿は好き。
森山未來が本当のボクサーに見えてきた。最後はかっこよかった。
ボクシング映画で前後編ある作品という事で、どうしても私の大好きな『あゝ、荒野』と
比較してしまうのだが、単純にボクシングシーンだけならこちらの方が良かった。
『あゝ、荒野』は新宿新次(菅田将暉)が反則ばかり犯していたから(笑)。
カメラワークも良く、実際に殴り合っているようで違和感なかった。
ただ、どうしても『あゝ、荒野』に比べると、リング外の人たちのストーリーがあまり見えてこない。
『あゝ、荒野』のラストシーンはオーナー、トレーナー、実の親、様々な人の人生がすべて映し出されているような感じだったが、飽くまでもこの映画はリング上の2人の話、と感じた。もちろん、主演なのだから当然なんだが、5時間弱の厚みと考えると『あゝ、荒野』の方が上かな、と個人的に思った。
でも、決して飽きずに観れたし、Abemaでなんか8話のドラマでやるみたいだし、そちらも見ようかと思う。
全66件中、41~60件目を表示