いとみちのレビュー・感想・評価
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青森、リンゴ、五能線!
昨年から数回訪れた青森、ねぶたや津軽三味線に惹かれていたから今年絶対観たい映画!やっと長野で上映、気合入れて鑑賞しました。
津軽弁の台詞に集中しつつ田舎のゆったり感と景色、何より高校生のいとの成長に感慨深く、見所満載の映画でした。おまけに鑑賞後に横浜聡子監督のオンライン舞台挨拶もとても楽しかったです!
化粧って個性を消して理想の顔に似せることなんだ
ちょっといい話を綺麗にまとめてあります
インディーズとは思えないほど完成されている
さすが、アジアン映画祭グランプリ作品
ただ、いとみちの由来が映像では伝わらなかったので調べました
三味線を弾く時に爪にできる溝を糸道(いとみち)というそうです
あのシーンの意味がやっとわかりました
鬼才と言われているが、うまい監督ですね
文句のつけようがない
ちゃんと地域のPRもしているしね
この手の映画は、若手俳優を売り出すのにもってこいの作品なんだけど、駒井蓮を売り出すのはちょっと早いか、それだけの素材かは微妙ですね
役者は個性だから、
化ける可能性は無いとはいえないけど
現状はよく出来たインディーズ作品にとどまります
主演の駒井蓮はスッピンだと美少年のようです
手足もスラッと長いし、とても好感がもてます
高校の制服は、こういうモデル体型には似合わないなって気づいた
こういう着こなしになる女の子はプロポーションがいいんだってわかりました
メイドの時はスッピンで、三味線ライブで初めて化粧をしているんですが、よくいるメイドさん顔になっていた
同じ女の子とは思えなかった
化粧って個性を消して理想の顔に似せることなんだとつくづく思う
典型が韓国メイクだよね
そしてこの作品の意外な特徴
みんな背が高い
駒井蓮も横田真悠も168cm
160cmの黒川芽以が見上げて話していた
まぁ2人とも可愛い顔してデカいんだから
だから男連中も彼女達に合わせたんでしょうか
豊川悦司、古坂大魔王186cm、中島歩183cm
実物よりセットを小さくして経費節減をするために昔の俳優は小さかったって聞いたことがあるけど
今はみんな大きいわ
昭和のチビには本当に羨ましい
女子高校生とメイド喫茶、津軽三味線の三題噺
1 内気な女子高生の家族との日常やアルバイト先での出来事を通じて成長していくさまを描いた青春ストーリ
2 主人公は、小さいときに母がなくなり、青森の母方の祖母に育てられた。そのため、土着の年寄り並に津軽弁がキツイ。また、津軽三味線の奏者として鍛えられた。学校では友人がおらず、家では亡き母のことを想い寂しさを覚える日々。ある日、三味線の稽古をさぼり、胴体の手入れミスから音が歪み祖母から厳しいお小言。そんな彼女が三味線の修理代稼ぎなどからメイド喫茶で接客アルバイトに入る。言葉づかいなどで苦労するが、店長や同僚のフォローにより彼女にとって大事な居場所となる。喫茶店が存続危機に陥ったとき、彼女は三味線ライブを思い立つ。
3 主人公と父親との親子関係は、とても淡白。母親の死後、娘を長らく祖母に預けたままにしていたのだろう。そして、その後同居したが、主人公と心の距離は縮まらなかった。その後、娘のバイトを巡り、互いに背を向けあうが、喫茶店で真正面から向き合うことでわだかまりが氷解し、ようやく心が通い合う。コ−ヒ−を飲みアップルパイを食べる。言葉はなくともとても良いシ-ンとなった。三味線のライブ演奏やラストの山登りのシーンでは、主人公の顔付きや表情が様変わりしており、内面の成長が見て取れた。
4 横浜監督は、女子高校生とメイド喫茶、津軽三味線という三題噺みたいなリアリティに乏しい設定の中で、親子が関係を見つめ直し、人間的に成長する様を真面目に描いたと思った。
また、配給会社はロ-カルな話をよくぞ全国配給した。とはいえ、主人公や祖母などの津軽弁の会話は、理解できないことが多く、字幕での表示があればと思った。
東北方言話者の素朴さとプライド。
映像はとても地味で素朴です。リアルな青森を感じました。いとの真なる情熱が素朴な言動と華やかな方言で伝わってきて、青春を直視した時の胸の鼓動を覚えました。しかしそれは表面的なテーマであって、もしかして主題は意外と母の死でしょうか?
1人の女性の死の悲しみが癒えぬままそれがジンジンと響くような10年を過ごす家族の強さにも似た痛ましさ。どこに行き、どうあってもそれと向き合わなければならない苦しさですね。しみじみとした痛い悲しみが心に響きました。
主演の子はとても魅力的で、他の方も素晴らしかったです。色気を出さずにしっかりと作られていると感じました。地元おこしのよくある地方映画ではなくとても楽しめました。
【”けっぱれ!じょっぱり津軽三味線娘!” 引っ込み思案な少女の心の成長物語であり、懐かしき津軽弁全開の、画期的フュージョン映画でもある。】
ー いとみち:三味線を弾く時に、爪に出来る溝。
だが、このタイトルはダブルミーニングであると、私は思った。ー
◆感想
・高校生いと(駒井蓮)は、亡き母、祖母(西川洋子:故、高橋竹山の弟子:そりゃ、津軽弁バリバリだよなあ・・。)の影響で津軽三味線の名手となるも、津軽弁なまりが強くて、引っ込み思案。そんな彼女が、ふとしたきっかけと時給に惹かれ、”メイドカフェ”で働くことに・・。
ー 設定が絶妙であるし、祖母がいとのモゴモゴと籠った津軽弁を聴いて、
”アンタノ言葉は、クラシックみたいだ・・”
も笑いのツボに入る。クスクス・・。
後は、余計なお世話だが、
”津軽弁に触れた事がない方は、劇中の台詞、分かるのかなあ・・”
と言う想いである。ー
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◇東北地方の難解方言
1.秋田県の山間地の高齢の方々の言葉
ー 山から下りて来て、温泉に入りたいので、”温泉は何処ですか・・”とお聞きすると”〇×▽◇・・”と、ニコニコしながら教えて頂いたモノである(複数回経験・・。超難解である。)ー
2.津軽弁 劇中にある通り。
3.庄内弁 みっこい⇒可愛い。しょすい⇒恥ずかしい。
いさごぐ⇒標準語では、当てはまる言葉なし。
わ⇒私。 いさぐ?⇒家に来る? こ⇒来い。
劇中出てくる、津軽弁にやや似ている・・気がしないでもない・・。 etc.
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・娘のいとがメイドカフェに勤めていた事を”事件により”知った民俗学者と思われる父(豊川悦司)が、娘と対立し、何故か二人とも、家を出る羽目に。
そんな父が、娘が働くメイドカフェに登山スタイルで訪れるシーン。
”チョモランマに行って来たんですか?””ハイ・・”
そして、娘が必死に初めて珈琲豆を挽きフランネルで時間をかけて淹れた珈琲を飲む父の嬉しそうで、安堵した表情。(家では、父が淹れていた・・。豊川さんは、矢張り良い役者さんである。)
ー メイドカフェを否定的に捉えていた父が
”こんなにきちんとした珈琲と、美味しいアップルパイを出す店であれば、大丈夫だ・・。”
と感じたと思われるシーン。
空になったカップとお皿のクローズアップ。ー
・メイドカフェが経営に危機に瀕し、店長が店を畳む思いをするも、先輩の訳ありメイドさんたち
(”首、もぐど・・”の自称お姉さん・・(黒川芽衣:とっても良かった)。漫画家志望の屈折した優しき卵(横田真悠)) の未来と現状のギャップが分かった上での、店を愛する心。
それを支援する常連さん達(宇野祥平さんって、ホント名バイプレイヤーだなあ・・)の姿も良い。
・引込み思案のいとが、店のため、自分のためにメイドカフェで、三味線を弾く覚悟をし、先輩メイドさんから、髪を梳いて貰うシーン。
ー 亡き母に、髪を梳いて貰っていたシーンとのシンクロの巧さ。
”きれいな髪だね。”と言う言葉。
いとの頬を伝う、一筋の涙。(見ているこちらも、グッと来てしまったよ・・。)ー
<ラスト、親子で岩木山の頂上に登り、
”あそこに住んでいるんだ・・。小っちゃいなあ・・。”
“ああ、小っちゃい・・。”と言う会話。
そう、世界は大きいのだ。
いとは、自分が住んでいた”小っちゃい世界で起きた事”を体験し、もっと大きな心で世界と向き合う決意をしたのだ。
爽快な気分で、映画館を後にした作品である。>
<2021年8月15日 刈谷日劇にて鑑賞>
コピーで良いんだ
この映画のリズムが、個人的にとにかくツボです。
クスっと笑えるポイントが散りばめられていたり、津軽地方の風景がバックで映えたりと、沖田修也監督の作品を観ている感覚でした。主人公の家庭といい、メイド喫茶の職場の人間関係といい、独特な居心地良さが感じられます。
観てから1日経って、この作品のテーマが分かってきたのですが、文化でも芸術でもコピーすること自体は、全く恥ることでもなんでもなく、そこから新しいことが生まれて、継がれていくものもあるのだな、と気が付かされました。
メイド喫茶のオーナーが「オリジナルなんてない、全部コピーだ(うろ覚え)」と豪語していましたが、あれは否定ではなくて何かを始めようとする人へのエールとも聞き取れます。
この映画の中では、2つの事象についてコピーがされていて、1つが「メイド」という文化、もう1つが津軽三味線という文化でした。
「メイド」の文化は、東京からやってきて青森という地で根付こうとしているところ、そして津軽三味線は、青森という地で脈々と、見て聞いて(耳コピ)継がれてきた文化。
その対比も面白いのですが、どちらとも(映画の中では)途絶えそうな危機を向かえる中で、また新しい魅力の発信へと昇華していく流れが、奥深いテーマなのでは、と勝手に読み取りました。
たまたま観賞した翌日に、企画展で俵屋宗達と尾形光琳の両者の描いた「風神雷神図屏風」という作品について知る機会がありました。
オリジナルは、俵屋宗達なのですが、尾形光琳は宗達の作品を上からなぞる(それこそコピーする)ことで、そこに色使いなどの光琳独自のエッセンスを加えていき、
宗達の技術を真似ながら自身のオリジナリティを加えることで、琳派が誕生したそうです。
そんなことに気が付けたこともあり、この作品すごいんじゃないかと思っています。
あと、メイド服が最初はただの制服だったのが、映画の終盤ではユニフォーム(スポーツ選手のそれ)に見えて、非常にカッコよく見えるのも印象的でした。
演出、脚本、主演の子三拍子揃って良かった。一番最後の山の上からと、...
演出、脚本、主演の子三拍子揃って良かった。一番最後の山の上からと、それを受ける下の主人公のシーンは客観的に自分を捉えられて、成長した姿を表しているようで、良いシーンだと思った。
津軽訛りの引っ込み思案な女子高校生「いと」。自分で見つけた居場所(メイド喫茶)を守ろうと、祖母譲りの三味線を弾いて奮闘します。
キーワード 「津軽弁+三味線+女子高校生メイド」
予告の映像がかなり好印象でした。
青森が舞台の作品を観るのは初めてかな?
と思いながら、鑑賞です。
主人公 「いと」は、16才の女子高校生。
祖母や亡き母の影響で
三味線の腕はちょっとしたもの。 …なのですが
強い津軽訛りで引っ込み思案。
進学した高校でもなかなか友達が出来ない。
”変わりたい。 何かしなければ。”
そんないとの目についたスマホの求人広告。
…メイド珈琲 メイド喫茶?
…時給 高っ うー
悩む。 悩む。 … ぽち 「 ぽち ?」
「きゃー、かけちゃった~」
あれよあれよと 採用。
面接かと思って出向いたら その日から労働開始。
なのですが…
・あいさつ ⇒ 小声 かつ 訛りすぎ…
・接客 ⇒ お皿が上手く運べない
最後は裏方。イモの皮むきに… ですよね…
自分から一歩踏み出した世界
そこで出会う人たちに温かく見守られながら
頑張る いと。
と、事件ぽっ発。
お店のオーナーが警察沙汰を起こし
店への風当たりが強くなり、閉店の危機(!)
あきらめの雰囲気が漂う中
いとが自分の気持ちを口にする。
「自分がお店で三味線を弾く」
「それでお客さんを呼べるかも」
お店の執事さん(店長)
二人の先輩メイド
常連のお客さん
店のオーナー
みんなで力を合わせて頑張ることに。
そして…。
というお話。
登場する人たちの
純朴さ・優しさがとても心地よく感じられました。
何よりも
津軽というローカルさが
充分に生かされた良い作品と感じました。
観て良かった。
満足です。
◇あれこれ
津軽弁
ところどころ、字幕が欲しくなりました(…汗)
駒井蓮ちゃんの津軽弁、ネイティブ顔負けです
じーちゃんぱーちゃんに育てられると
お年寄り直伝の、
正統な方言後継者が出来上がります (たぶん)
けれど
駒井蓮ちゃんの場合
ばーちゃんよりも濃い訛りっぷり。。
どこで濃縮されたのやら ナゾです。
メイド喫茶
「ご主人様」
「マダム」
「マドモアゼル」
ちゃんと相手によって呼び方変えるんだ などと感心。 へぇ
※ 最初のほうの駒井蓮ちゃんの
「ごすズンさま」
笑いを堪えるのに必死。
大魔王が飛び出そうです (お呼びですかごすズンさま)
駒井蓮ちゃん
出演作を観るのがこれで3作目 (たぶん) なのですが
今作の演技が一番自然で良い感じに思えました。
過去の2作品は
「名前」 津田寛治演じる主人公の元に現れ「父さん」と呼び
「オレの娘なのか?」と、思わせぶりな行動を取る
ミステリアスな雰囲気漂う女子高校生役
「朝が来る」 主人公(蒔田彩珠ちゃん)の姉
優等生を演じましたが、位置づけは「ちょい役」だったかも
今作での三味線の演奏は
本人が頑張ったんですね すごいなぁ 拍手。
岩木山と津軽平野
最後のシーンで、いとが父親と登った山
山頂からの景色(津軽平野)がとても素敵でした。
今作の舞台の板柳町は初めて知りましたが
津軽といえば太宰治。
一度はじっくり訪れてみたい
そんな気持ちになりました。
(※駒井蓮ちゃん よく見たら青森出身ですね。 津軽なのかな?)
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
「安易に量産されるご当地映画を吹っ飛ばす傑作」
青森を舞台にした人見知り女子高生とメイドカフェの物語と甘く見ると驚くほど丹念に撮られた演出と主演から傍役までの生き生きとした姿を青森の風景を元に収めた映画で地域に生きた傑作。
主演の駒井蓮は長身痩躯系の女性だが、劇中で放つ津軽弁の心地よい可愛らしさに心を掴まれ、ジャガイモの皮を剥く姿やネギを刻む佇まいに魅了される。
家に帰るなり部屋で靴下を無造作に脱ぎ裸足になる姿なども地に足の付いた性格を感じさせる。(劇中では家にいる場面やラストの三味線場面でも裸足である事で素の自分を出せる演出?)
いとの家族の姿も的確に描かれていて、父親役の豊川悦司の変わらない存在感も良いが何と言っても祖母役の西川洋子がとてもいい。優しさとユーモアを自然体で表現して3人のやりとりに和む。経歴を見ると青森では有名な三味線奏者の弟子で奏演者としても一流らしい。
メイド喫茶のメンバーや優等生の友人と出番は少ないが母親達なども皆好演している。(個人的には優等生役のジョナゴールドのちょっと個性的な佇まいと硬質な演技や表情が変わる様が良かった)
監督脚本の横浜聡子は、的確な演出と構造で物語をまとめており、適当なユーモアも含めて心地よい作品に仕上げてあり過去の作品も機会が有れば見てみたい。
撮影はベテラン柳島克己が担当して風光明媚な青森市の風景と狭い部屋での凝った撮影などしていて何気ないところも随所にキレのあるカット収めていて見応えがある。
地方映画として、個人的に良かったのは、冒頭にいととすれ違うリンゴ農家の農薬散布車や祖母がおやつ代わり渡す青森名物の干し餅などの描写や祖母と玄関で話すおじさん(好演)との津軽弁での自然な会話などや三味線職人の姿をサラッと挿入していてもCM臭くなくて文化記録としての側面もある映画として好ましい。
映画のコピーにもある市井の人の姿を、女性達主体で見せてくれるのも本作の特徴だと思う。
いとの家族、メイド喫茶の子持ちの同僚葛西、いとの友人となる公共住宅に住む優等生の伊丸岡などは、片親で生活していて、その為に世間の偏見やトラウトや仕事の都合で生活に苦しんでいて裕福では無いけれど頑張る姿に危機陥ったメイド喫茶の姿もオーバーラップして物語に深みを与えて、働く女性達へエールを送っている。
気になるところは、原作の書かれた時期の問題もあるけど、メイド喫茶の描写がかなり古いイメージで、やってくる常連客もちょっと偏見入っている印象。原作だといとが住む地域はもう少し田舎で山奥だったと記憶(間違っていたらすいません)しているが、割と普通になっており、祖母ベッタリな生活で津軽弁が身についた設定だったので映画では割と普通な場所に見える。
日本映画界隈では、地方映画やご当地映画を村おこし的観点から自治体などが出資(税金や市民の募金)をしてそれを専門に請け負って映画を製作するプロダクションも存在感すると、映画批評家の柳下毅一郎氏のいくつかの著作で地方ご当地映画について書いているが、それによると大まかにテンプレ的パターンの脚本が有りそれを、適当にその地方に当てはめて作られる粗製乱造な魂のない作品が殆どであると指摘しているが、おそらく青森出身者が多くてキチンと作られている本作には当てはまらないと思う。
ちなみにお笑い芸人を多数抱えている吉本興業も地方映画祭やご当地映画市場に参入していて、自社の芸人に演出や出演をさせている。(吉本の無名で奴隷に近いタレントをタダ同然でこき使って制作していると噂されている模様)
安易に量産されるご当地映画を吹っ飛ばす傑作としても是非観る価値のある作品で、人見知りの主人公の変化と成長を、美しい夕景山を背景にしたタイトルバックでの見上げてるだけの山から、父親とも今まで以上に理解し合い互い登山する終盤場面でまたの世界の広さと知るなど描写や物語構造しっかり明確に見せてくれる。
メイド喫茶がどうなったかなどは安易に見せないのも良い。
ほっこり
とっても優しくて佳い作品。
所々、おばあちゃんのリアル青森弁が判らなかったけど、
それも愛嬌で笑顔になれました。
三味線の「糸道」というのを始めて知りましたが、
そこから取った『いと』という名前、とても可愛い。
いとの歩む道、良いタイトルですね。
人見知りの若者が、今までの自分を知らない場所で、新しい自分に慣れる。
解ります。
また、それぞれに悩みを持ちながらも前向きに生きようとしている
新しく出会った先輩たちに、成長の手助けをして貰える。
心の過疎化が進む都会では、なかなか見られない人間関係に、
心がほっこりしました。
黒川芽以さんのシングルマザー、良かったです。
自然と涙が流れてほっこり
ネイティブな津軽弁に日常が重なって映画だということを忘れてすっかり入り込んでしまいました。
いとがぎこちなくコーヒーを運んでいる時転んでカップを割ってしまった時、ハッとしました。
今まで見てきたドラマではお客様にお詫びをし仲間を叱りつけるようなシーン。
お客様を怒鳴りつけ、いとを守った。
仲間を信じる姿に思わず涙してしまいました。
いとを1人にして後で真相を確かめる。
いとが悪かったという言葉にみんなが傷つくと一喝。
愛情深くてまた涙。
おばあちゃん役は女優さんでなかったんですね。
すごく自然であたたかで寛大。
家出するいとにかーけと干し餅を。
とっちゃにはかーと一言(笑)
無理に引き止めず、頭冷やして来いってカッコいい!
いとがエルムの街で友達と待ち合わせして、町営住宅に。
狭い部屋にあふれる物。ぼろぼろのふすま。
よくある光景と母娘のやりとり。
あー重なるなーと共感。
自分の想いを口にして、相手を傷つけたとお互いにそういうつもりじゃないと謝る。
そして笑う。
友達っていいなー😊
とっちゃと一緒に山登り。
自分の住んでいるところは小さい。
あの山の上の風景のシーンは好き。
やっぱり映画館で見る自然は心洗われますね。
三味線を修復する職人さん。
あっ、子供達が小学校の頃の三味線の先生工藤まんじさんだ!
アルバイト代全部使うよねー。
困難を乗り越えて守りたいものがある。
ネタバレなしでは感想を書けません。
生きるってそういうことだよねー。
うん。私は幸せだなーとほっこり😊
いとおかし
越谷オサムの登場人物は、「金曜のバカ」でもおおむね屈折していてひと筋縄では行かない連中ばかりだが、この作品の人見知りな女の子もいきなりバイトでメイド喫茶に突入するあたりが振り切っている。とは言え、このお店、立地といいスタッフといい場末感が漂っていて、不祥事がなくても早晩火の車で“燃え燃えキュン”になりそうな気配だが。
三味線版「スウィングガールズ」みたいな話かと思っていたら、どちらかと言うとメイド喫茶寄りの物語だった(原作未読)。あまりしゃべらない主人公の引きの演技と、それをじっくり待つ演出の間合いが良い。泣いたことがないという彼女が、メイド喫茶の同僚に髪を梳かれながら涙をこぼすまでの長回しが白眉。
津軽弁は三分の一くらい聴き取り不能。沖縄を舞台にした映画にはよく字幕がついているが、東北の場合はこれまでどうだったんだろうか。「津軽じょんがら節」を再見したくなった。
観てよかった
観に行くかどうか悩んでたけど、ちょうど時間が合ったので観れるました。ほんと観てよかった。前日に観た「竜とそばかすの姫」とめちゃくちゃ重なってしまった。でも私はこっちの作品の方が、しっくり来たかな。恋愛要素ないのもよかったです。幼馴染のイケメンはいらないですね。主人公の駒井蓮さんが本当に素晴らしかったです。何歳になっても自分の殻をぶち破る瞬間を大切にしたいと思いました。
人生で、一番好きな映画になったか?
YouTubeなりにも同じようなコメつけてますが、自分は大ファンな人間椅子さんからこの映画の事を知り、エデンの少女が三味線カバーで‥?って聞き、音楽青春映画も大好きなところ、人間椅子さんのバンTで観に行かせてもらった、メイドと言えばBAND-MAIDな、根っからのメタル、ハードロック好きな人間ですが、鑑賞前は完全にコメディかと思っていたとこ、コロナ禍で30名定員の小さなシアター、ほぼ満員でしたが、自分以外は見るからに70前後のジジババ一色、それでも皆さんが要所要所でクスクスと笑ってる中、自分は終始だだ泣き。もっと皆さんに観てもらいたい。ほんととてもいい映画です。自分、こちらもいい映画でしたが、地元舞台の映画で、たった一度の歌って映画。それなりに各県で上映はされたようですが、単館映画。その後製品化それず‥。このいとみちも、そんな風にDVD、Blu-Ray化もされずに、ひっそり?と終わっちゃったら、俺は泣きます。
口下手な女子高生
母親の死をきっかけに、感情を押し殺してしまった高校生の物語。このところ、ハリウッド映画ばかり観ていたので、展開の緩い邦画に苦労した。
大きな事件はメイド喫茶のオーナーが逮捕されたぐらいしか起こらない。あとは親と喧嘩して家出することか。徐々に感情を取り戻していく過程が描かれる。原作が新潮文庫にある。小説だから、本ではその内面が詳しく書かれているかもしれない。映像だけでは、よく摑みきれない。自己表現として、津軽三味線が利用されるが、私にはよくわからない。
原作を読んでから、また評価し直ししたい。
地味だ。
音楽の才覚あるメイド映え美少女が少しだけ蛇行する物語。
変態的鬼才と目した横浜聡子の毒気は何処に。
娘を理解する気満々だからこそ苦悩する父豊悦の風情は少し新味かな。
三味線の民謡はサビが何処か判らないから感情の盛上げ方に指南が要る。
地味だ。要はツマラナイ。
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