劇場公開日 2022年4月8日

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「社会主義国、共産主義国の人びと」親愛なる同志たちへ 夢は映画館の部屋を作ること。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0社会主義国、共産主義国の人びと

2022年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

この映画をエレンイエーガーが見たら「この飼育場の豚が!!!!」っていうだろうな~って見てました( ´∀` )

社会主義国、共産主義国の人々やその現実世界ってこの映画見ればなんとなくわかるような・・。自分に有利な特権を与えてくれそうな人を優遇したり、忖度したり。金を稼ぐ意欲はなく、ただ国の規範から外れないように生きている。飼育場の家畜だってもう少し場主から愛情貰っているだろうに…ここにはただ、方針に従うだけの…。
西側から見ればレーニンというのは悪の独裁者って感じですけど、ソ連では英雄なんですね。西側から見るのと、彼ら東側が見えてる現実と全く違うなぁと。民主化して何年も経って、侵攻という他国を侵害している訳ですけど、民主主義は育たなかったってことなのかな・・。

正直、社会主義の方がなじむ国民性ってあると思っていたんですよ。でもそれは食べるものに困らない土地柄で温暖な気候じゃないと無理じゃないかなって…苦労なく作物が育ち、エネルギーを使うことなく機構が保たれて、最低限生きていけるような。私が思っていたのとちがう。
しかし私が民主主義の中であえて選んだ「あまり労働したくない」「楽したい」というのと社会主義の中にあるものは似すぎている…!!
会社にいる平社員のわたしと社会主義の国に仕事している人との違いなんて何もないじゃん!!wって思いました。個人的な楽しみのために、働く意欲や稼ぐ意欲よりも自由時間を大事にしているもんな……もっと給料上げろ。税金下がれ!!笑・・(えないゾ)
でも、それは私が選んだから笑えているんです。似すぎているけど決定的にちがう。

この闇に放り込まれた事件を描き、主人公にこれからはよくなる、と言わせた監督は、今の隣国に侵攻したロシアをどう思うのだろうか…。

民主化は、ロシアにとって苦しいものばかりだったんだろう。光が差すような自由や喜びは感じられなかった出来事だったのだろう。でも、苦しさの果てに民主主義の自由を得た人もいるだろう。

夢は映画館の部屋を作ること。