おとなの事情 スマホをのぞいたらのレビュー・感想・評価
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緊迫からポジティブへの展開が見事!
この映画の初めにコンビーフを開けるシーンがあります。この小道具がどんな意味を持つのか、興味津々で映画がはじまります。中間とラストに深いセリフが流れます。一つは「夫婦はお互い同士が勝ち負けでは幸せにはなれない」。もう一つは「夫婦には様々なことが起きるが、それは生きている証拠」です。ベースがイタリアのコメディらしく、笑えるところが随所にあり、大声で笑ってしまいました。特に東山がゲイというところは、ツボでした。やがて、夫婦間の隠し事が、携帯に届いた連絡によって明らかになるにつれ、緊迫した展開は高まって行きます。しかし、登場人物たちの発言によって修復に向かうと、徐々にハッピーエンドへ。劇中にあるように、月が月蝕によって消えても、また元通りになるように、夫婦たちは見事に乗り越えます。この映画のメインは喫茶店で行われますが、さながらその場が、人生体験の坩堝のような状態でした。発端は結婚に喜びが持てない女性が、夫婦間には隠し事があるのかないかを、スマホにかかってくる電話やメールを公開することによって、清廉潔白に生きているかどうかを試すものですが、隠し事のない夫婦はありえないはずです。それが、ラストには傷だらけになりながらも、見事にひっくり返して、それでも生きることが大切だという結論に持っていく流れは秀逸です。それは三日間、生死を分ける台風の状況下に、一緒に過ごしたという過去が、強く作用しているからこそだと思いました。最後は私の大好きなポジティブでゴールです。
思ったほど複雑じゃなかった
「I Will Survive」はやっぱり必要!!
18カ国でリメイクされているということは、逆に言えば、それだけ作りやすいシンプルな内容であるということであって、誇れることなのかは疑問であるものの、ここまで来たら行くところまで行ってもらいたいものだ。
内容のことを考えれば、ワンシチュエーションの会話劇という、舞台感漂う設定ということで日本は得意分野のようでもあるだけに、後れをとったような感じもしてくる。あえて日本らしいような作品を日本がリメイクすることに意味があるのだろうか。
あえてスルーするという勇気も必要ではないだろうか。
18カ国でリメイクされているとはいっても、全てが観られる状況ではない。日本で観られるのは、オリジナル版と韓国版の『完璧な他人』、Netflixでの配信スルーになったフランス・ベルギー版の『ザ・ゲーム 〜赤裸々な宴〜』と本作のみであるため、全てを比べて観るというのは至難の業ではあるため、オリジナルと韓国版、フランス版との比較しかできないのだが、キャラクターの関係性や職業など違ったりはするものの、やはり大まかな流れは、オリジナルに忠実となっている。
良かれと思って、あえて削っているのかもしれないが、その削られた要素にこそ、オリジナルの良さが詰まっていたようにも感じられる。せめて、みんな集まってスマホで写真撮影するシーンは入れてほしかった。
とにかく猿真似にはなりたくないと、日本独自色というものを出そう、出そうと試行錯誤しているのは、感じられるのだが、全体的に空回りしてしまっている。
散らかすだけ散らかしておいて、掃除しないで誤魔化すという力業でまとめたのが韓国版であるが、日本もそれに従って、散らかすだけ散らかしておいて、まとめた気になっているかもしれないが、実は何の解決にもなっておらず、その後の修羅場を考えただけでも恐ろしい。
リメイクするのは良いのだが、まとめの段階は、どこの国も苦戦しているように感じられるし、オリジナル事態も実はそこが弱点だったりもするだけに、それを量産し続けるのもどうかという話なのだ
監督が『101回目のプロポーズ』など、フジテレビ系80~90年代のトレンディドラマを多く手掛けた光野道夫や出演者が鈴木保奈美、常盤貴子などということと、舞台感を目指したということからなのか、演技がやたらと臭いという意味では、舞台感は感じられる。
冒頭で結婚指輪がキラりと光る演出からバカにされているかのようなに謎の演出があるのにも関わらず、なぜだかオリジナル版と韓国版で着信音として使用されていた、グロリア・ゲイナーの「I Will Survive」が使用さけれていない。
今作で言えば淵上泰史演じる幸治がポジションのキャラクターの着信音であり、油断したときに爆弾が落ちるような、作品のアクセントして機能していたように思えたのだが、フランス版と今作はそれを使用しておらず、物足りなさを感じてしまう。
やはり「I Will Survive」はこの作品にとって、欠かせない曲なのだ。 それは痛いほどわかった…
テンポがいい。
グレー
映画の上映回数が減り、夜の上映がなくなったので非常に観に行くのが難しくなってしまった。
収益また減るんだろうなあ。
さて、
大元のイタリア版は見ておらず、韓国版は公開時鑑賞済み。
初めて見たときにすごく面白いと感じたのを覚えており、やはり二度目になるのでその時の衝撃はなく、どうしても星がへる。でも初めて見る人は面白く観られると思うので、お勧めしたい。また、こんなご時世でもあるし、どうせなら一人でだまって見たほうが良い映画だと思う。夫婦や結婚するつもりのカップルで見るのは辞めたほうが良いでしょう。
グレーゾーンという言葉があるが、このグレーという白と黒の中間である中途半端な色こそ非常に大事な色なのだと強く思う。洒落たご老人をロマンスグレーと言うことがあるが、大人になり歳をとるというのは見た目だけでなく、中身もどんどんグレーになることなのだろう。
そしてそんなグレーな部分をできれば受け入れられるようになりたい。実はグレーな部分にこそ本音が隠されていて、最後に三平がいうところの生きている上での大事な部分なのでしょう。
みんな色々やらかしてるが、私には一個だけそれは無理、絶対許せないというものがあった。
見る人それぞれにここまでは許せる、ここからは無理、というラインがあろう。それを話し合ってみたいなあと思った。
説明すな!
理想の夫婦
2021年初めての実写邦画。
予告が面白そうだったので鑑賞。イタリア版のおとなの事情は未鑑賞です。
面白かった!!
期待はあまりしていなかったんですが、かなり満足。原案となったイタリア版も見てみようかな。
とある出来事をきっかけに毎年恒例行事として集まっている三組の夫婦と一人の独身男。今年も変わらず楽しいパーティーのはずだったが、参加者のひとりがスマホに届くメールと電話を丸裸にしようと提案する。
テンポが非常にノンストップ会話劇。
会話劇ということでずっと同じ部屋だけれども、次々と話が進んでいくので時間を忘れてしまうほど楽しめる。
出演者が生き生きとしている。
みんな抱える思いを吐き出して必死に弁解しようとしているが、中でも田口浩正はすごく自然で良かった。このどうしようも無い男役がピッタリで、けどあの言葉はカッコよかった。
緊迫感のあるコメディ。悲劇かな??
出出しも良く、これからどんなことが起きるのだろうかとワクワクさせる。ラストもいいねぇ〜。まだまだ終わらないよ?ってね
ただ、一人一つずつ秘密があるがよく分からない二人がいる。
一人は別に悪いかな?結局何を話したのかな?と。奥さんも如何にも自分が被害者みたいにするけど、そんなにかな?奥さんに相談できないこともあるってその通りだと思うんですけど...。
もう一人は二つの秘密を持ち片方はまぁまぁ、って感じだけどもう一つは酷すぎる。取り返しつかないじゃん。なんだよそれ...。ラスト間近もお前がしきんなよ!と苛立つ。
低予算なんだろうなってのが丸わかり。
まぁ、そこは良いんだけどその"とある出来事"をただ口を揃えて話すだけってのはどうも物足りなかった。エンドロールの音楽も合ってなかったし
でも、満足でした。たまにはこういった映画もいいネ
桜田ひよりまた発見。2021年も彼女には期待です
コンビーフが食べたくなった!
映画館でのCMを観て封切りしたら観に行こうと!
主演のヒガシ❗️を筆頭にクセのある役者さん達に、
とても期待して観ました。
生死の境を同じ山小屋で経験した大人たちが、
年に一度集まって近況を語り合う…
今の時期は難しいけど、そういう機会がある、
この映画の人達は羨ましいなぁ
けれどもそこは人間、
それぞれ、何かしらの秘密を抱えながら生きている…
それが今スマホの中に真実がある!
大人のチャットをしてる夫婦、家族を下に見て不倫する女、チャラ男の典型的で不倫する男、そのチャラ男の本性を掴みたい女性、そして本当の自分をカミングアウト出来ないヒガシ💦
映画と同じように、スマホを置いて、中身を曝け出せる人が今の世の中いるとは思えない(笑)
コンビーフは、山小屋での生死の経験から、皆んなで食べると語られていた。
生きているから出来る事…
秘密があっても生きている…
色々あるからこそ、人生なんだなぁと感じたのは、
私だけなんだろかぁ。
コンビーフが無性に食べたくなった🍴
※ネタバレ※
益岡さん演じる何処弱気な医者と、
赤名リカ演じる上から女医の夫妻に共感出来ず!
赤名リカがまぁひどい💢
チャラ男と不倫するは、旦那の事は下に見てるはで…
不倫したのは旦那のせいと言わんばかり!
謝る気ゼロには、本当無理でした💢💢💢
赤名リカさん、最高でした❗️
キサラギ以来の密室会話劇の名作
さすが、リメイクされるだけのことはある。
下衆
公開処刑な設定とあざとい演出に萎える。
イタリアのコメディのリメイクらしいのだけど…果たして日本に当てはまるのかどうか甚だ疑問だ。
「やましい事が無ければスマホを見せれるでしょ?」この至極厚かましい持論に免罪符を与えたような作品。
全てを共有する事になんの真理を見い出すのだろうか?俺にはさっぱりわからん。
女性ならば共感する人の方が多いのだろうか?
言えなかった事、もしくは知りたかった事が白日の元に晒されて満足なのだろうか?
言い出しっぺはやっぱり女性。
しかもネガティブな思考ときてる。彼女は自分1人では出来ない事に仲間を巻き込む。
秘密を暴露される結果になるのだけれど、彼女の提案に対する非難は全くなく話は進む。
そして、誰1人としてその場を離れようとしない。なんの躊躇いもないかのように隣の席に座る。
スマホが鳴ると該当者はビビる。
…なんつうくだらん演出か。やましい事がないって前提で出したスマホが鳴る度にあんなに躊躇ってたら、やましい事があるのがバレバレやろ?
誰もそこは知らんぷり。クソ演出も甚だしい。そんな風にしか逃げられへんねんやったら、こんな題材をするな、情けない!
相当なダメージを受けつつ、ハッピーエンドに向かいつつある空気感も気持ちは悪いのだけれど、許容量を超える感情の行き着く先としてはナシではない。
ナシでは無いが、皆様自分の失態に無頓着すぎないか?あんなもんか?
どおにも何かを上塗りされてるようで居心地が悪い。
結局は「建前と本音」な展開なのだけれど…建前を取り繕うのが悪しき事だと俺にはどおしても思えない。
ラストは和気藹々と食事をしてるとこに鳴り響く着信音。皆の注目がスマホに注がれ、楽しそうだった空気が消える。
…まぁ、そうだよね。
なんつうか、晒し者を皆で笑ってるみたいな感じで気持ち悪い。で、笑ってるのはおそらく自己肯定感の塊のモンスターどもだと思われる。
「私は悪くない。だって責められるような事してないもの」それ自体が不寛容だと言われても改める事は決してない。
秘密を持つ事がいいって訳ではないけれど、秘密を暴露する事が正義とは断じて思えない。
だから、下衆ってタイトルになった。
あとは…俳優陣が優等生すぎるのか、演出がスタンダード過ぎたのか、予定調和を最後まで崩せずにいた。鈴木保奈美さんが1箇所食い気味に話し出したとこくらいだろうか?アレはチャレンジだったのか、ただのミスなのだろうか…とにもかくにも人の話をしっかり聞くわ、誰かの台詞の時には全然動かないわで、随分とお行儀が良かった。
そういうシステムを考えても、このシチュエーションが日本に当てはまるとは考えにくい…。
私見ではあるが、日本では「私らしく」よりも「良い子」である事が推奨されてるような気がする。
個性を封じ込める教育を施しておきながら、社会に出た途端、オリジナリティを発揮しろなんてスローガンを掲げられる。
そんなクソみたいな下地がある民族には、この手の話は異次元の掛け合いにも思えてしまう。
誰1人として納得できる人物像ではなかった。
東山氏のゲイは、意外と違和感がなかった。
おそらく評価の高い方は、やましい事がない方なのであろう。他人事と思って笑えるだろうから。
評価の低い俺なんかは、やましい事がある人だ。
やましい事がなかった事などなかったので、やましい事がない人の精神状態が全く理解できない人である。
東の役どころはよかった
かわいい東山紀之くんを楽しむだけの映画だったという、個人的印象。
なんか最後の方でいい話にまとめてたけど、基本は東と益岡の役どころ以外はろくでなしの最低な設定であったし、男女関係のいざこざはそんな簡単に水に流せないだろうから、絵空事に思えました。
それに、そもそもプライバシーの塊であるスマホの通信内容を、夫婦間ならともかく、それ以外の友人にも見せるという展開は、予告編で見た時以上に自分の中に抵抗を覚えました。
そんなこんなで、東の部分のセリフ部分以外は、あまり楽しめませんでした。
おもしろかったけど
面白かったけど、映画館で観る必要性は感じなかった。
この7人の関係とホームパーティの意味が分からない中でのスタート
秘密がないならスマホをオープンにしましょみたいなことを、向井杏ちゃん(木南晴夏)が言い出すところからおもしろくなる。
スマホをテーブルに出すのを渋る様子や、次々に秘密が露見していく過程は、次は誰のどんな秘密かなと楽しかったです。
三平ちゃん役の東山紀之の芝居も、昔の彼を正にブラウン管からみてきた世代にとっては、ギャップがよかったと思います。
鈴木保奈美も映画のイメージないんですが、大画面でも美しかったです。
これは絶対許せんやろーって秘密がばれた人もいたのに、最後のおさまりが映画といえど納得いきませんでした。
少しもやもや。
まさに大人の事情
クレジットを見て納得
脚本家のネームブランドに騙された。
ほぼワンシチュエーションの演劇的な映画。
会話のテンポが良く展開はいい感じ。
唯、どの話も入ってこない。
おもしろ設定にするために無理やりエピソードを盛り込んだみたいで嫌な気持ちになった。
個人的な意見だが、冒頭、指輪をキラつかせるとか、フジのドラマみたいな演出が鼻につく。
岡田惠和の名前で観に行った様なものだが、完全に騙された。
まあオリジナルじゃないので・・・といったところか。
リメイク?それがどうした❗
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