十二単衣を着た悪魔
劇場公開日:2020年11月6日
解説
女優・黒木瞳の監督第2作で、内館牧子の長編小説「十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞」を映画化。源氏物語の世界に紛れ込んだ現代の青年が、奔放で強い女性に翻弄されながらも成長していく姿を描く。就職試験に落ちてばかりのフリーター・雷は、京大に合格した弟に対し劣等感を抱いていた。ある日、アルバイトで「源氏物語」の世界を模したイベントの設営をした彼は、帰宅途中に激しい雷雨に襲われて意識を失ってしまう。目を覚ますと、そこは「源氏物語」の世界だった。アルバイト先で配られたあらすじ本のおかげで陰陽師として弘徽殿女御に見いだされた雷は、息子を異母弟・光源氏との帝位争いに勝たせるべく闘う彼女に振り回されながらも次第に触発されていく。自身の境遇と重ねつつ、悪名高い弘徽殿女御に仕えていくことを決意する雷だったが……。「今日から俺は!!」「弱虫ペダル」など話題作が続く伊藤健太郎が主演を務め、「ダンスウィズミー」の三吉彩花が弘徽殿女御を演じる。
2020年製作/112分/G/日本
配給:キノフィルムズ
スタッフ・キャスト
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2023年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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当時は出演者の不祥事も重なり公開も危ぶまれた映画ですが元宝塚の黒木瞳さんの監督ということに惹かれて鑑賞。
タイムスリップものなのだが平安時代の源氏物語の渦中ということもあり、SF感より歴史ロマン、源氏物語を通じ成長してゆく青年の葛藤と努力を描いたファンタジーといった趣。
源氏物語といえば「もののあわれ」、今風にいえば稀代のプレイボーイの恋愛遍歴なのだが、本作は光源氏の天敵、弘徽殿女御にスポットをあてたユニークな現代風の解釈。
「プラダを着た悪魔」のパクりのようなタイトルですが悪魔と言うのは解釈の妙、平安時代には珍しい本音で生きる妙に生々しい人物像、女御は元来、架空の人物だから内館さんなりの視点で脚色するのもありでしょう。
弘徽殿女御は桐壺帝がまだ東宮であった頃入内した最初の妃、主人公の雷は就職も恋愛も上手く行かず、出来の良い弟に比べられ劣等感に打ちひしがれている設定、これが出来の良い光源氏に見劣りすると言われた女御の息子、一の宮の境遇と似ているところがタイムスリップの味噌でしょう。
雷が出会った一の宮は妬まず僻むまず、母親思いの遥かに優れた人物で雷は自分の至らぬところに気付くのでした、元に戻れば一日ですが都では数年の歳月、職も妻も得て子を持つ寸前に悲劇が襲います。
タイムスリップ体験で多くの学びを受けた雷が現世で第二の人生を歩み出すのだが倫子再登場というベタなエンディング、いかにも黒木さん好みの内容だなと合点がいきました。
2023年2月24日
Androidアプリから投稿
俳優陣だけは豪華でしたね。ストーリーが退屈に感じました。
2023年1月13日
Androidアプリから投稿
うん、まぁ自分探しの旅にちょっと出てたって感じかな。
源氏物語はあまり詳しくないが、せめてもう少し言葉がその時代のものにならなかったのかなぁと、最初タイムスリップしたときの違和感が否めない。
若い人たち向けの作品だろうから内容があくまで分かればいいってところなのかな、
兄弟とのわだかまりや親への感謝などなど、ちょっと成長して主人公が戻ってこれて良かったんじゃないかな