カラミティのレビュー・感想・評価
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12歳の少女の成長譚
主人公マーサが旅の中で様々なことを乗り越え成長していく物語。
他のアニメ映画にはない輪郭線のない独特な画風と綺麗な色彩でとても惹き込まれる作品でした。
マーサが困難を乗り越え成長していくことで周りの大人にも影響を与えていく姿は魅力的で夢中にさせてくれました。
お子さんと一緒に観ても楽しめる作品だと思います。
是非映画館で観て欲しい。
おすすめです。
勇敢で少し無鉄砲な少女
映像、音楽、吹替すべてが素晴らしい
カラミティジェーンって…
期待以上!
何人か途中で帰ってた
美しい作画と声の迫力が素晴らしい
吹き替えの声が無理
実在の女性ガンマンをジェンダーレスに描く
モデルとなっている女性ガンマンのマーサ・ジェーン・キャナリーは、色々と都市伝説が錯綜した人物らしいが(彼女が登場する実写映画は色々あるが、個人的には『腰抜け二挺拳銃』のジェーン・ラッセルがベスト)、本作は女性らしさを求められる少女の葛藤と自立を描く成長譚にアレンジしている。
「女性はこうでなければならない」というレッテルを拒み、生きていくためにジーンズを穿き、馬に乗り、髪を切ったジェーンは、周囲から「カラミティ(厄介者)」扱いされる。ジェンダーレスは西部開拓時代のみではなく、もちろん現代にも通じるテーマだ。
前作『ロング・ウェイ・ノース』でも特徴的だった、輪郭線を使わずにベタ塗りかつ平面・絵画的に描かれる作画デザインは本作でも際立つ。前作では白銀の世界が見事だったが、本作では特に自然風景が素晴らしい。
前作よりもアドベンチャー要素を強くし、登場人物たちの意識改革も描く。まさに良質なアニメ。
トラブルを恐れず、そして責任感ある大人に成長へ
フランス映画祭2020横浜にて鑑賞。
開拓自体のある旅団の話で主人公のマーサ・ジェーンは女の子にも関わらず非常に活発でそしてとても攻撃的な性格である。
この時代は女は女らしくという習慣も強いことから彼女のような存在はどうしても煙たがられてしまう。
ただマーサは活発なだけならまだしも活発が故にトラブルメーカーでもある。何から積極的に行動する先には必ずトラブルを招いてしまう。いわゆる疫病神=カラミティ的な存在である。
その一つに偽物の少尉を旅団に招き入れてしまい旅団の者たちの大切な品を盗まれてしまう。
マーサは旅団を離れ盗人を捕まえ品を奪い返しにいくストーリーである。
その旅先でもいろんなトラブルを招いてはしまうが、旅を重ねるうちに責任感も生まれ、トラブルを起こした際には自分で責任を取る行動も重ねていく。
その姿が日に日に形となり周囲を引きつけ、そして最後は盗まれた品を奪い返し旅団に戻り、立派なリーダーの1人して認められ話は終わる。
この作品の良いところは女性は女性らしくという誤った型を破るところも良いが、トラブルを招いた先にはきちんと責任も取れる成長に僕はこの作品の美しさをとても感じた。
人生自分が正しいと思った行動の先にトラブルを起こしてしまい、人に迷惑をかけてしまうことも時にはある。
それは仕方のない事だ。ただそれを投げっぱなしにしたり、トラブルを恐れて行動に制限をかけるのは間違いだという事に改めて気付かされる。
鑑賞前にあまりこの作品の情報がなかった事もあって少し重たい作品なのかなと思ったが、子ども達でも分かりやすく、むしろ比較的子ども向けの作品にも個人的には思ったりもした。その為子ども達と観にいくことも強く勧める事ができる作品であると思う。
ストーリーとしては比較的単純だったが楽しむ事はできた。
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