人数の町のレビュー・感想・評価
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奇妙なところが見どころ
奇妙な話だった…世にも奇妙な物語のような。
映画始まる前に出演者と監督のメッセージ映像がたまたま付いてた回で、「何も考えず見てみて下さい…」とコメントしてたけど、確かにテーマとかは分かりにくい内容ではあった。
やたらと映画にメッセージ性やテーマ性を求める人いて、私はそんなんなくともなんとなく面白けりゃそれで良いと思ってて…にしてもこの作品は奇妙と謎と違和感で構成されたような内容だったなぁ…。よく言えば挑戦的な作品と言うか…。もしくは前衛的なものを作りたがる学生や勉強中の身の人が作ったような…感じ。
衣食住が保証されて、快楽もあり、小遣い稼ぎ的な事をして生活していける謎の施設に収容されて暮らす主人公やそこの人間達の話。
平穏な空気感は一応ある謎の施設内だけど、入所時に首元に何らかの機械のようなものを体内に付けられ管理されていたり、管理者側の行動など、怖い描写も多くて少しゾクっとした。
「?」が多い映画ではありつつも、先の展開はやたらと気になる内容ではありました。
ん?
見に行った映画館では、なんか監督と俳優のインタビューから始まった。
「この映画のここを見て欲しい」とか色々言ってたけど、「それをはじめに言わなきゃ伝わらない映画なのか」と不安になった。
そして、それは的中した。
明らかに見る側に投げ過ぎ。
なんか後半とか「小学生の夏休みの自由研究」みたいな感じだった。
「凝った設定」と「結果」が前提であったけど、いざやってみたら、どんどん飽きてきて「やりたくないけど、やらないといけない」となって、最後は「とりあえず終わらせよう」みたいな。。。
初監督作品なので、仕方のないのか、とも思いましたが、あまりにもレビューの星の数が多すぎたので、レビューしました。
監督には次に期待してます。設定は好きなので、評価高かったらみます!
PAUL、JOHNとくれば次は・・・
斬新なアイデアによって作られた、情報操作社会の極みとも言うべきディストピアムービー。平和と自由は保障されながらもフェンスの外=現実社会に影響を及ぼしていて、セックスや運動、それに快適な睡眠を与えられることにより腑抜けにされてしまったデュードたち。「ハイ、フェロー」と言ったあとで相手を褒めさえすれば、他は何でもありだ。
世の中からはみ出してしまった者たちにとってはある意味で楽園なのだが、バスでフェンス外に出かけるときには決められた候補者の名前を書くという選挙参加や、正体不明の薬の治験を受けたり、わけもわからずSNSに“絶賛”や“disり”を投稿したり、テロやダイイン抗議のフェイクニュースに参加したりと、現実社会に大いに貢献しなければならない。あぁ、こうやって得票数を獲得したり、SNSも操作されているんだな・・・と背筋が凍り付きそうになるほどでした。
欲求不満がなければ、人間は何だって言うことを聞く。誰の投票用紙かも知らずに投票率を上げ、闇の人間による買収によって不正選挙を行っているのだ。デュードたちは戸籍をも奪われ、首に埋め込まれた何かによって外に出ると不快な雑音で制御されている。
日本の年間失踪者数は8万人以上。色んな統計人数がテロップに登場するが、こうした施設があってもおかしくないと思わせてくれる。セックスは自由だけど結婚も妊娠も禁止。そりゃ、次から次へと入居者が増えてくるから、子どもまで面倒見切れないよな・・・と、設定もかなり面白くしてありました。重篤な副作用によって死亡した人も、葬式なんてされずに消されてしまう。老人向けの別の施設も知りたくなってしまいます(セックスの自由はなさそう)。
ストーリーは雑なところもあるけど、結末も皮肉めいていて面白い。管理社会の縮図とも言える社会風刺や、これから訪れるかもしれない民主主義を語った情報操作による政治など、考えさせられるところはいっぱい。社会からはみ出さなくても、マイナンバーを使えば戸籍は抹消できるだろうし、いつの日か選挙投票券が来なくなると考えただけでもゾッとする・・・
【現実】
フリーメーソン、ディープステート、Qアノン。
人々に知られることなく、社会を、裏で世界を牛耳ったり、大事件を起こしたりすると言われている影の組織だ。
世の中で不必要とされる人間は、どこかに集めて、ちょっとだけ選挙に行くとか役割を与えて、あとは好きに生活させとけば良い。
毎年毎年の行方不明者は、実は行方不明じゃなかったり、もしかしたら、人口のかさ増しに利用されて、選挙票もかさ増しされていたり、考えたら、怖くなるというか、笑えたりもする。
だが、これはある意味、既に現実であるようにも感じる。
人々は、余計なことは考えないで、言われたように振る舞ってくれれば良い。
政治に関心なんか示すな。
政治家の考えそうなことだ。
決して笑って済ませられない現実かもしれない。
AIやロボットがあらゆることをするようになって、人間の役割がなくなったら、僕達はどうするのだろうか。
食べて、寝て、セックスをして、子供は作らず、人口を減らすことによって、コストを減らして、世界は続いていくのだろうか。
ボキャブラリーの少ない幼稚な賞賛や誹謗中傷の書き込み、ゲームに明け暮れる姿は現代的のようであると同時に、表現方法が少なくなっていくように思われるところは、ジョージオーウェルの「1984」にも通じる。
食事、セックスに明け暮れ、欲求を満たすだけで、人は生きていけるのか。
人間の三欲は、食欲、性欲に加え、権力欲(或いは、権力欲)と云うが、最後の場面は、それを示唆しているようでもあり、デフォルメされたシーンは、恐ろしくも感じる。
少し構成に工夫は必要だと思う。また、きっと制作費がなかったんだろうなと気の毒にもなるが、興味深い作品だった。
骨太な文明批評をバックボーンに秘めた作品で、今シーズンの必見作です。
この造形、この仕組み。
まったく私は類例を観たこともないオリジナリティに富んだ作品で、なぜタイトルが「人数の町」でなければならなかったのか。それも、観ればストンと理解できます。
ひとたび入ってしまったら最後、二度と出られない世界。依存症の世界。
それは違法薬物でも、カルト集団や宗教でも、スマホやネットやSNSやゲームの世界でも、すべて同じ仕組みです。
入ってきた人間に、疑問を抱かず最大限喜んで滞留してもらえるように世界を用意しつつ、仕組んだ側は利益を持続的に吸い上げ続けるという点など、よくよく練り込まれた作品であり、骨太の文明批評精神を込めて描かれた作品です。
報酬を得るため、ハツカネズミなど小動物対象に行われる実験と同じことが、ここでは人間に対して行われています。
ほめほめタイムと称して、なんの意味もなくホメ言葉を並べ立てるだけで、ときどきジャンフクードが貰える。嬉々としてジャンクフードを手にできた人間の惚けた姿は、まさに飼育されている実験動物そのものではありませんか。
パチンコに限らず、依存症をもたらす人間の「報酬系」の問題を、ここまで端的に指摘しているシーンの恐ろしさ。よくぞ練り上げたものだと恐れ入りました。
また、いつでも脱出できるのだよ、と人々を信じさせるための破れたフェンスのエピソードなど、ほんとうに鳥肌が立ちました。
主人公が、これで脱出できたと信じた最後の瞬間、実は一歩も抜けられずにいたというところなど、この恐ろしさ、罪深さ、どうでしょう。
映画では一言しか触れられていませんが、この安逸に暮らせるフェンスの内側の世界に、中高年の人間が一人もいないという点も、考えれば考えるほど恐ろしくなるのですけどね。
大学の研究施設で飼われている実験動物は、実験が始まるまでは、ストレスフリーでぬくぬくと飼われているものですから。
俳優たちの演技で光っていたのは、脇役ですが、スタイル抜群の立花恵理。黒木メイサに似て目チカラが強く、映画初出演とも思えない名演技で、正直、ものすごく、そそられました。
short filmのような世界観、中村倫也だから成立した映画
なかなかシュールな作品だったが、あの町はどこかに実在するのではないかと感じさせるリアルさはあった
ただやはり宗教的な描写や町の住人の異常さを怖さと取るかは微妙なライン
伏線が多く前半で描かれていたので、その回収をクライマックスに持ってくるかと期待したが・・・
最後のドタバタしたのか目的の分からない展開が勿体無い作品
中村倫也さんが実年齢より幼く見えたのは、周りの個性的な登場人物の対比からか?主人公が心の弱い人間性からの表現なのか?
何よりも心を擽られたのは事実でそれは見ていて可愛らしくも思えた
今の時代に沿った、自分の隣で起こってそうな怖さが後引く作品です。
予告編を観た時からなんとなく興味が惹かれて観賞しました。
で、感想はと言うと…個人的には結構好きかも。
面白いと言うか、妙に癖になる感じの作品で、邦画では割と珍しい感じの作品です。
ユートピアとは対義の「ディストピア」を扱った作品で物凄くカルト臭がするw
でも、劇中で行われている事が物凄くリアルな感じで、気が付いていないだけで、日常的に自分の隣で行われている様な怖さがあります。
結構この怖さが癖になると言うか、後味の引く感じで個人的には終始楽しんで観られました。
他の方も書かれていましたが、イギリスの映画の「1984」に似てると言えば似てます。て言うか類似点多し。
でもそれがダメと言う訳でなく、今の時代に沿った日常の怖さがあるんですよね。
時折入れられる行方不明者の数とかのデータがリアルに感じられて、今やるからこその怖さが感じられるんですよ。
犯罪を犯したり、借金で首が回らなくなったり、様々な家庭環境で社会に馴染めない、または絶望している人達を救済し、衣食住が保証され、いろんな快楽を貪る事が出来る。
こう聞くと理想の町に聞こえるが、それぞれの個を奪われ、単一の無個性になる事が条件。
言われるままに、なすがままに流されて生きる事が出来るのなら、とっても良い生活と言えますw
現実が息苦しい生活と虐げられた環境に希望が見出せない人にはまさしく理想郷。
それぐらい現実はなかなか厳しいので、所々で“…悪く無いかも…”と思ったりします。そう思うとまさしく思うツボw
それぐらい「ちょっと良いかも」と思ってしまうのが…よく考えると怖い。
これってカルト宗教と同じ手口なんですよね。
でも、SNSで褒めたり貶したりして食べ物を貰えて、たまに外に出て、投票したり(政治に関心のある人にはこれは辛いかも)、ハンバーガーをバズったり、普段はプールで優雅に泳いだりして、気が向いたら、気に入った人とSEX。それも申し込まれたり、申し込んだりと自由。
まあ、理想郷と言えば理想郷でちょっと羨ましいw
「マトリックス」でモーフィアス達を裏切るサイファーが赤い薬を飲んで、辛い現実世界にいるよりか実態はなくても感じてそれが現実と認識出来るのならと仮想世界に戻してもらう事でエージェント・スミスと契約すると言うのがありましたが、感覚的にはそれに近いのかも。
辛い現実よりも何も考えなくても良いのなら、快楽に身を委ねたいと言う気持ちはホント分からなくはなんですよね。
入所する際に首元に植え付けられる装置みたいなのは「カイジ」や「GANTZ」「オールドボーイ」「約束のネバーランド」なんかでも使われてますが、あの妙な不快感の雑音が嫌ですね。
最終的に死ぬのかも知れないけど、GANTZみたいに遠くに行くと爆発すると言う訳では無いみたいだけど、有りそうな感じ。「その電源的なのは何処から供給されるの?」みたいなのは言いっこなしw
かと言って、難点と言うか、ダメな所が無い訳では無いんですが、中盤辺りからちょっと間延びした感じがするのと、登場人物の扱いが割と雑。
物語のキーパーソン的な感じがした緑なんかは紅子が出て来たあたりからフェイドアウト的になっていくし、他の登場人物も出て来てもさほど絡まずにいつの間にかいなくなった感じが殆ど。
ただ、これは人間をただの人数(数)とするだけの町としては、実は当たり前でなので、モブの様に居ても居なくても構わないと言う主旨から考えたら、凄く合ってるんですよね。
ですが、物語が淡々に進め過ぎてしまうきらいがあるので、この辺りは観た人の評価が分かれる所かも。
中村倫也さん演じる哲也は…ちょっとよく分からん。
「町」に溶け込もうとしながらも、時々妙な行動に出る。緑に気があったかと思えば、急に姉の紅子に「愛してます」と告白する。そこまでの描写が無かっただけに急過ぎて、かなり混乱。
また、石橋静河さん演じる紅子もなんかよく分からないし、急に降って湧いたような正義感を振りかざして、なんかしっちゃかめっちゃかにしていく。
どうも行動と言うか、浅い感じの思考がちょっと鼻につく感じなんですよね。
また、紅子が出てきてからがやっぱりとっ散らかした感が出て、それを無理栗まとめた感じ。
紅子の妊娠なんか訳の分からんの最たるモノ。
ラストもビックリながらに強引感があって、メッセージ性の強いラストなだけにもっと丁寧に描いて欲しかったかなと思います。
途中からの失速感が勿体無いです。
面白いと言うか気になる登場人物もいましたが、個人的に気になったのは「岬の兄妹」で兄役で主演を勤められた松浦祐也さん。岬の兄妹の頃よりもふっくらされてましたが、演技がなんかネトッと後引く様な感じの雰囲気が気になりますw
緑役の立花恵理さんは綺麗で妖艶な感じがなんか良いw
子供を出産している感じには見えないので、それこそ「紅子と緑の立場逆じゃね?」と思ってしまいます。
結局、その大元となる宗教的な財団みたいなのは何なの?と言うのは明らかにされずじまいですが、全然オッケー。
ストーリーと言うか、設定勝ちみたいな作品で興味を牽く時点で大体のところ、この作品の勝ちかなぁと思います。
映画配給会社で個人的には良作も多いけど、メジャー志向なイメージのキノフィルムズが映画化した割にはかなりトンガった作品な感じですが嫌いじゃないです。
荒削りな感じで、「1984」にそっくりと言えばまさしくそうw
でも、妙な魅力のある作品です。
結構後味引くカルトテイストな作品が好きな人にはお勧めなので、興味がありましたら、如何でしょうか?
ある意味、何かの信仰宗教を模倣したような内容。 更には、現代の世の...
ある意味、何かの信仰宗教を模倣したような内容。
更には、現代の世の中を抽象化しているようにも思える。
本来の人間のあるべき姿を考えさせられる。
ただ、不遇から逃れるために、何かに依存して赤の他人と共同生活を行うなんて、私的には有り得ない世界。
あと、不遇から逃れることと引き換えに、自身の戸籍を失うなんてこと(他人に戸籍を利用されるなんてこと)に関しても、現実の世界でも実際に行われていそうだなと思いました。
深く考えると怖い内容の映画です。
自由であり縛られている
衣食住が保証されており 基本的には自由に過ごせる世界。
人間の三大欲求も満たされる素晴らしい町なのだけど、デュード達は自由でありながら決して自由ではない。
そんな場所だけど、行ってみたいかと問われたなら、
この世に居場所が無くなってしまったらすがり付いてしまうのかもしれない。
そして人数の町には老人が居ない。
その辺りも謎だからいろいろ想像してしまう。
不思議な作品だったけど、観てる間はこの世界観を楽しめた。
世の中人で回ってるんだな
と思うと、こういう世界がどこかにあってもおかしくないと思いました。
全体的に青というかペールブルーと黄色基調にしてるのもおしゃれだと思いました。
こういう挑戦作といわれる作品好きです。日常の風景に怖さや違和感を教えてくれる。だからどうこうというわけではないですが特に絶賛タイムでの打ち込まれる言葉とそれを打ってる表情のギャップ…
今日も頭と心動かしました。考える機会になりよかったです、実はもう3回目、、、
少し不思議な(SF)物語
借金取りに追われていた男が連れてこられたのは、不思議なルールのもとで共同生活するコミュニティ。
序盤にここのルールが説明される。セックスのお誘いカード、フェンスの外に出たときの鳴り響く音、食事をゲットする方法、外出したときの「仕事」…。たしかにここの運営費はどうするんだろう?と思ったが一応の答えは提示していた。
でも、なんか粗い。そんなのだけでいいのか?と心配になってしまった。食べてセックスして外出するの繰り返し。
で、途中お姉さんが参加してから物語が動き出すのだが、ここからがあまり納得できない。脱走方法や準備、そしていつの間に?という妊娠。いろいろと腑に落ちなかった。
ただ、観終わった印象は悪くない。絶賛はできないがそれなりに楽しめた。ちょっと変なコミュニティの話って基本好きだから。そうでない人には少し厳しいかも。
とりあえずバッドエンド回避出来たものの
バッドエンド覚悟だったので、何とかビターエンドくらいで済んで良かったのかなあ??
途中展開、若干雑でしたが、オチが読めなかった分、最後まで楽しめました。
とりあえず、中村倫也さんはやはり最高。
自分にはかなり面白いと感じられました。
この手のヤツは好きではない人も少なくないだろうし、気持ち悪いと感じる人もいると思う。
良くも悪くも日本映画にしては珍しいトーンの作品。
もう少し乾いた感じに振れれば、テレビドラマではあるが「プリズナーNo.6」のようになったのかな。
あ、あと「ミッドサマー」のような印象も受けた。
余談だけど、あの妹ちゃんが色っぽくて好きだな。それに対してお姉ちゃんは鈍くさくて頭の悪いポンコツ女でしかない。
ところで最後はお姉ちゃんは妊娠してたみたいだけど、あの時点で既に 逃亡生活から数ヶ月が経っているという事でいいのかな。
あと、戸籍の改竄や抹消ができるって事は、背後には国家権力が噛んでいるのかな。そうだとしたら投票結果くらい何とか出来そうなもんだと思うけどww
人によって感じ方はいろいろ。良い映画です。
告知から待ちに待った映画なので、楽しく鑑賞しました。
一緒に行った娘は、フィクション、娯楽として満足していました。やっぱり中村倫也さんあっての映画だねと、そこは共通の認識です。
私は観た後のゾワゾワ感(ゾクゾク、ザワザワ)がいいと思いました。
町の住人になる事を望まず馴染まず、拒んだ蒼山と紅子にも、管理の目が行き届いていて…我々は受け入れますよ〜とのとおり、また違った生活が用意される…人数の町の住人でありながら、職も与えられると言ういかにもな結末も、ポールの後ろの実態のわからない組織の不気味さが増幅されて、効果絶大です。(蒼山のキャラが普通に地味なのもいい)
自身が人数にならないように、考えて生きていかないと、と思いました。
観た人によっての感想はまちまちで、荒木監督の期待していた通りの結果なのでは?
もう少し丁寧に作って欲しかった。
設定、展開、結末に無理がある気がします。
言うなれば、設定、展開、結末の繋ぎの部分が脆弱である。
小生、想像力をかきたてられる映画は好むべきところではあるが、本作品はちょいといただけませんでした。
これこれで良いのだが
やはり中途半端で雑な世界
要するにSF的な話なのだから嘘でもこじつけでもいいからどの様な何を目的とした施設で外へ出れる条件はあるのかルールを説明してくれる体制の側のリーダーに出てきて欲しかったがやはりホテルの1室や空いた施設で撮影したものを継ぎ剥ぎてきでまとめた手抜き間は拭えないが石橋は若いのに容姿的に??やはりコネでこの世界へ?
美しい世界は見てみたいけど
「自由と友愛の印、パーカーをどうぞ」
黄色いツナギの男に誘われ迷いこんだ謎の町。様々な事情を抱えた者達がバスに乗って次々と足を踏み入れる。
パーカーに袖を通し「人数」にさえなれば衣食住が与えられ不自由なく生きていける。
けれどそこがフェンスの外の世界で失った居場所の代わりになるとは限らないし、不自由はないがそれが自由であるとも限らない。
現代社会にはじかれた孤独な人達の気概の無さとそこにつけこむ中毒性のある町の設定は面白かった!
ただ前半の勢いやドキドキ感に比べたら後半にかけてどんどん尻すぼみしてしまった印象。
とりあえず漫画みたいなおでんが一番びっくりした(笑)
中村倫也と石橋静河の組み合わせは良かったです。
フェンスに囲まれてそこをもう越えることができないという絶望的な息苦しさをすっかり忘れて、人として生きることを諦めたら世界は美しく見えるのかな。
ちょっと見てみたい気もするけど、やっぱりノイズが怖いから私はまだバスには乗らないでおこうと思う。
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