「マッツミケルセンにほろ酔い!!」アナザーラウンド 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
マッツミケルセンにほろ酔い!!
血中アルコール濃度0・05%で授業する教師たちの実験。
なんとも穏やかでない!
これってもしかして実話?!
2020年(デンマーク)監督:トマス・ヴィンターベア。
アカデミー国際長編映画賞を受賞したデンマーク映画です。
デンマークの国民的スター・マッツ・ミケルセンが主演しています。
題材に選んだテーマが、斬新でした。
「アルコールを適量飲んで仕事をしたら成果は上がるか??」
企画の勝利ですね。
とても考えさせられ、また泣き笑いする、とても良い作品でした。
中年男性の悲哀を感じました。
若い頃に較べて日々体力・気力・感覚の衰えをを感じ、仕事にも飽きて、妻にも新鮮味を感じない。
一番の問題は、彼らの教師としての授業が退屈なことです。
仕事への情熱が失せたため、生徒から受けないし、
授業に魅力が無いのです。
マーティン(マッツ・ミケルセン)は歴史の教師です。
脈絡のない授業に生徒はスマホをいじったり、途中で抜け出したり・・・。
遂には情熱のない授業に父兄からダメ出しを食らいます。
同じ悩みを持つ同僚の音楽、心理学、体育担当の4人で実験開始です。
やってみるとリラックスできるし、授業はノリノリで面白くなリ、
教室は笑い声で沸き立ちます。
合唱の授業でも生徒は素晴らしいハーモニーを響かせることに。
気を良くした4人はアルコール濃度をあげてみます。
マーティンは、更に限界に挑戦すると言い出す始末。
さてエスカレートした実験の結果は?
(ほろ苦いです、ビールより苦い)
高校生の若さは眩しいです。
若さは宝物と気付く映画でもありました。
挿入曲がセンス良くて映画を盛り立てます。
「デンマークに生まれて」の美しいこと。
デンマーク人は愛国心に溢れてますね。
そして何と言っても、マッツ・ミケルセンです。
ラストで見せるダンスの格好良いこと。
(なんとバレエアカデミー出身なんですねー)
黒いスーツの下の身体の線の引き締まってること。
(体操の選手だったこともある)
デンマークの宝は、くたびれた中年男役でも、その魅力を隠せなかったです。
お勧めです。
コメントありがとうございます。
ハリウッドでは悪役が多いマッツ・ミケルセンですが、母国の作品でこそ実力魅せてくれますよね。
私はマッツ・ミケルセンという役者に酔ってます(^^)