「色々と辛いから」アナザーラウンド ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
色々と辛いから
長く生きていると人生色々と行き詰まることがあって、お酒で痛みを紛らわすの、良く分かります。私もストレスが無くなったら、お酒の量が減りました。彼らの破滅的な酔い方は、体力や気力が落ちてくる男性の更年期も影響してそうです。若者のはしゃぎ方とは違い、中年の苦しい心の叫びが聞こえてきて、観ていて切なかった。
ラストの高揚感は、ちょっとフェリーニ的というか。人生も愛も刹那ですよ。シラフになるとその真理を考えちゃう。だから、人生について色々と考え込んで辛くなっても、お酒呑んでダンスして仲間と楽しんでそれでOK!それで良くない?そんなフェリーニ的な人生讃歌を感じました。
〉フェリーニ
なるほど・・
ミケルセンが哀しみと喜びの ない交ぜの表情で踊る、あのダンスって、実に人生の深みですよね。
🍺
0.5%のAsahiのビアリーは僕もお気に入りですよ。
あまり酔いたくないたちなので。白缶の華やかな香りが◎
あとオススメのワインはミュスカデの酵母が香るシュールリー(フランス白)。
フランスパンのパゲットに冷たい「ブルサンアイユ」(ニンニクとハーブの生チーズ、スーパーに有り)をこってり塗ってミュスカデで流しこんで下さい。
これ最高の取り合わせです。
スープはトリか白身魚の白いポタージュを。
今晩は
僕は、(僕という時点で酩酊している・・)摂取アルコール度数は25%ですかね。
γーGTPは伊集院静氏の1/10です。
産業医には”いい加減にしろ!”と言われていますが、アセトアルデヒドが生成しない体質らしく(ゲルマン民族・・。でも、見た目は平たい顔族、ちょっとイケメン・・。)ホント、おバカですねえ。
あ、私の飲み会は(今は出来ませんが)楽しいですよ。部下から”大体NOBUさんはねえ!”と酷く窘められ、”赦しておくれよ‥””いーえ、赦しません”と女性陣から猛攻撃を食らって大撃沈!・・では。
度々スイマセン。
30歳末までは、中間管理職であったので、一緒に働く仲間と夜な夜な飲みに行き、頻繁に酒に吞まれていたNOBUです。
今作は、哲学者の酒に対する評論を真に受け(ホント見たいですね、資料を読むと。ビックリ!)行き詰った人生を打開するために実験に参加し、身を滅ぼす体育教師、ギリギリ踏みとどまり新たな人生の一歩を歩み出した歴史教師を演じたマッツ・ミケルセンのラストの軽やかなダンスシーンが、私には”少しひねった”人生賛歌に見えた作品でした。
40数歳になって、ギリギリ踏みとどまるべきラインと、踏み越えるべきラインが何となく見えてきた気がしますね。
今作は(ワンコさんには、365日飲んじゃ駄目!と言われてしまいましたが・・)大酒飲みには、大袈裟に言うと人生における酒との付き合い方を再考させられる素敵な映画でもありました。では。