劇場公開日 2021年8月20日

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Summer of 85のレビュー・感想・評価

全72件中、61~72件目を表示

3.5“愛”と“死”がテーマなのに爽やか

2021年8月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

フランスノルマンディー地方のノスタルジックで風光明媚な風景とともに奏でられる美少年達の恋と失恋と死。
魅力的な舞台と美少年達の恋といえば、ティモシー・シャラメ主演で北イタリアを舞台にした『君の名前で僕を呼んで』に似ているかなと思ったけど、本作は“死”も描いているから、また違った瑞々しさとディープさが味わえる。

ダヴィドの束縛されたくない、自由にしたいといった気持ちも共感するし、一方のアレックスの片時も離れたくない、二人っきりの世界にどっぷり浸かりたいという重い気持ちも分かる。二人の関係を見ているとかつて自分も経験した10代の頃の恋愛を思い起こさせてくれる。

死体安置所での女装シーンや、墓の上で踊るシーンはコミカルかつシニカルでシュールでもある。

“愛する人の死”を乗り越え自分の物語を生きるというテーマが奇しくも同日公開された「ドライブ・マイ・カー」と同じ。
苦しみを乗り越えて自分の物語を生きるしかないのだ。それにしてもダヴィドのモテっぷり、守備範囲の広さに脱帽だわ(笑)

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マキ

4.5こんなに切ないオゾンのダンスシーンは初めて

2021年8月20日
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悲しい

知的

萌える

個人的に近年のオゾン作品は不発が多かったのですが、本作品は青春の瑞々しさが繊細に描かれており、脇を固めるキャラクターも丁寧に描かれていてとても良かった。
中でも大音響のクラブでウォークマンで聞くロッド・スチュアートの『セイリング』はとても印象深く、オゾン映画の中ではベスト10に入る名シーンだったw
久しぶりのヘンテコダンスも健在…しかし、こんなに悲しく、切ないオゾンのダンスシーンは初めて、そこに円熟したオゾンを感じた。

BLブームの影響なのか?いつもの客層とはかなり違い若い女性が多かったけど、彼女達にオゾンの魅力が伝わると良いのですが。

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HIROKICHI

5.0友情のような男同士の熱ラブストーリー

2021年8月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

萌える

時代は85年のフランス。今最もトレンドな80年代設定が何ともお洒落に映る。映像も正に'80s‼️

普通の少年がある日海で遊び慣れた彼に助けられた。
そこから友情のような恋愛が始まる。
観てて共感できる楽しい、愛に満ちた日々が一転、、、

男同士でも、女性側にたつと同じだなっと思った。
凄く理解できたし、辛さも分かった。

この映画は、流行りのタイのボーイズラブといった感じではなく、決してLGBTQの恋愛設定でもなく、フランスのお洒落な濃厚ラブストーリーって感じです!!

特に女性にお勧めします!
先ずは内容、次いでキャストの男子2人がとても綺麗で美しく映えます。

凄く良い映画でした。

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ノブ様

3.580sらしい空気 × 監督らしい題材 = 一夏の青春映画

2021年7月28日
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フランソワ・オゾンの描く死
どこから始めれば?死に興味がある。死体でなく"死"そのものに。正直、途中で予想だにしない部分もあったけど、監督の今までの作品や作家主義的なものを考えると頷ける。文才のある主人公といったら『危険なプロット』を思い出す。『彼は秘密の女ともだち』はじめ突然ふりかかる大切な人の死もついて回る(ex.『婚約者の友人』『ぼくを葬る』)。そんな影を落とす出来事と向き合うカミングオブエイジ/成長への船出。
彼から誘った。人を助けるのに理由が必要か?友達か?いいやつだと思った。友達だと思ってた。友達以上だろ?執着と束縛されたくない自由な魂。若さゆえの燃えるような恋と嫉妬の炎に身を焦がすような362万8800秒。スピードの彼方へと生き急ぎすぎて、もし死んだら墓の上で踊ってくれ。一人が先に死んだらそのときはもう一人が墓で踊る。ダヴィドは確かに男が惚れる男で格好良くセクシー、まさしく一瞬で永遠の輝き。近づく者をひきつけて焼いてしまうような。
一夏のできごと。80年代を舞台にしたピュアネス映画にザ・キュアー(インビトゥイーン・デイズ)あり!海辺に映画館そして遊園地、ロマンチックの粋を集めたような舞台設定とサントラ。最高すぎて嫉妬。こういう夏限定青春映画、あるいはヨーロッパ映画のサスペンスでよく見るような展開か…なんて思っていたらまさかの衝撃の展開。

Sailing/ロッド・スチュワート

↓以下ネタバレ↓

彼ともう一度また会うには自分が死ぬか、物語を書くかしかない。ならば君の物語を書け。自分自身の物語を書くことで一歩踏み出す。その先に何が待っているか分からないけど、まだ始まったばかり。彼の生きてる姿を思い出したい!カリプソってヨットで海に出ないか?にしても終盤、怒涛のように本作のメッセージを言葉で言っちゃうのは少し説教臭くて如何かなものかとも

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とぽとぽ

3.5オンライン試写会にて!ありがとうございました!

2021年7月27日
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オンライン試写会にて!ありがとうございました!

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Min.

3.5男同士の恋愛だからこそ成立する、文学的な含蓄のある一本。

2021年7月24日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

萌える

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たなかなかなか

3.5タイトルなし

2021年7月23日
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鑑賞方法:試写会
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きょん

3.5透明感!

2021年7月22日
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鑑賞方法:試写会

オンライン試写会にて。
不思議な透明感と悲しみに包まれた作品。
美しいノルマンディーの海辺&美青年で夏気分いっぱいになれるかと思いきや、何とも言えない喪失感がいっぱい。恋の相手が男性でも女性でも、愛する人を失うのは悲しくてやり切れないですよね。。

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tomoboop

3.01985年のフランス

2021年7月22日
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鑑賞方法:試写会

2021年7月22日
映画 #Summerof85 (2020年仏)鑑賞
#感想
オンライン試写会

フランスを舞台に10代の少年?青年?ふたりのひと夏の激しい恋と悲劇的な別れを描いた作品

#フランソワ・オゾン 監督作品なので恋の描き方は上手だなと思いました

85年当時は今よりもLGBTQへの風当たりは厳しかったろうな!

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とし

2.0熱くて淡い6週間の夏

2021年7月22日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

単純

幸せ

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J24

3.5ひと夏にして大きすぎる経験、台風のような衝動を16歳で浴びる

2021年7月12日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

知的

16歳にして、その台風はあまりにも大きくて甚大な爪痕を残していった。序盤に少し引いてしまって、やや引いて観てしまったが、かなり衝撃は大きい。

フランス映画に少し苦手意識をもっていたのだが、今作はすごくフレッシュで繊細。アレックスはこの6週間で大人よりも感情を知っていく。そのダイナミックさが少しばかり鬼畜な運命さえに感じる。

初めに、ダヴィドの母が服を脱がすシーン。あそこで軽く引いてしまって、やや距離を置いてしまったのだが、こうして考えてみると、父が亡くなってバランスの取れなくなったのだから、アブノーマルな行動に走るのも分からなくはない。それでいて、仲良くなったからといって働けるものか、とも思ってしまった。

とは言え、作品自体は濃密で無駄が一切ない。こうして見渡すといかに純度の高いラブストーリーだったのかと思う。最初に抱いていた、BL的な感情はどこにもなく、寧ろ愛を育んだ二人が男だっただけなのかもしれない。特別に上げることもなく、社会の受けを担うこともない、85年の幕間に同情する。

時代が時代だけに、出てくるクルマも懐かしいものが多く、シトロエンやアウディもまだ角ばっている。ビスタに滲む時代のノスタルジーを感じながら、ビーチに吹く風と痛みを胸に受ける。

少しばかり文化の違いや理解に苦しむ点はあったものの、淀みない真っ直ぐな二人の愛は、スピードの彼方になったに違いない。

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たいよーさん。

3.5素晴らしかった。

2021年7月2日
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鑑賞方法:DVD/BD、試写会

冒頭アレックスは「君の物語じゃない」と言う。
しかし、その後THE CUREが流れた瞬間これは良い映画に
間違いないと思い、見終わって僕のための映画になった。

10代の夏は特別に思う。
夏の度に男の子は少しずつ成長して大人になる。
そこに友だちが居れば最高だ。
アレックスの場合は10代で何度も経験する夏を
一夏で経験してしまう事になるけど、
どこが自信無さげだった少年は最後には一人の男になってた
と思う。

見始める前はキラキラした10代の恋愛映画なのかな?
と思ってたけど、後半はとても辛かった。
アレックスの絶望が画面を通して伝わってくるようだった。
ダヴィドの実態が薄れて来て自分と向き合わなきゃならない
姿は隣で抱きしめてやりたい気持ちだった。

墓場のダンスシーンではダヴィドが一緒に笑って踊ってる
姿が見えたのは僕だけじゃないはず。

過去と向き合ってだけど前に進まなきゃと思える、
僕の物語ではないかもしれないけど、
僕に寄り添ってくれる「さぁ行こうか」と背中押してくれる
とても良い映画でした。

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奥嶋ひろまさ