ライド・ライク・ア・ガール

劇場公開日:

ライド・ライク・ア・ガール

解説

オーストラリア競馬最高の栄誉とされるメルボルンカップで女性騎手として初めての栄冠を手にしたミシェル・ペインの半生を映画化。10人きょうだいの末娘として生まれたミシェル・ペインは、生後間もないころに交通事故で母が他界したが、父や多くの兄たちに囲まれて健やかに成長する。ペイン家は調教師の父をはじめ、兄たちのほとんどが騎手という競馬一家で、ミシェルも思春期にあたる頃には騎手になることを願うようになる。やがて華々しいデビューを飾るミシェルだったが、落馬によって騎手生命を左右するような大ケガを負う。それでもミシェルは、亡き母と家族の思いを胸に、女性騎手では勝てないとされてきた競馬界の「聖杯」に挑む。ミシェル役は「きみがくれた物語」「ハクソー・リッジ」などで活躍するテリーサ・パーマー。父親役に「ピアノ・レッスン」「ジェラシック・パーク」で知られるベテラン俳優サム・ニール。「ほんとうのジャクリーヌ・デュプレ」でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、「ハクソー・リッジ」などにも出演した女優レイチェル・グリフィスが長編映画初メガホンをとった。

2019年製作/98分/G/オーストラリア
原題:Ride Like a Girl
配給:イオンエンターテイメント
劇場公開日:2020年7月17日

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(C)2019 100 to 1 Films Pty Ltd

映画レビュー

4.0壁を越えようとする人への応援歌

2020年8月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 美しいオーストラリアの自然や馬場、しなやかに疾走する競走馬の姿が散りばめられた、王道の成長物語。
 騎手の世界での女性差別や落馬による大怪我と闘いながらオーストラリア競馬の頂点メルボルンカップ出場を目指す、騎手一家の末娘ミシェル・ペイン。家族のほとんどが騎手という環境は恵まれているようにも見えるが、時に命の危険も伴う勝負の世界はやはり厳しい。
 実話ベースの物語なので結末は分かってはいるが、それでも細やかに描かれた父娘関係の揺れ動きに涙し、兄スティービーとの絆に心を温められ、馬場の草いきれを感じるような迫力ある出走シーンでは固唾を飲んで彼女を応援してしまう。
 オープニングの幼少期のシーンやクライマックスのレースシーンは実際の映像が巧みに織り交ぜられている。解像度でそれと分かるものの、雰囲気がシームレスで違和感がない。また、ダウン症の兄スティービーはミシェルの本当の兄が演じている。あまりに自然な演技だったので、鑑賞後にそのことを知って驚いた。
 ダウン症の俳優が主要な役を演じる映画はいくつかある。「八日目」などの名作も多い。それらの多くはダウン症という個性が物語の要素の中心に据えられ、感動のフックになっている印象がある。
 だが本作はダウン症についてさほどクローズアップすることなく、他のきょうだいや競馬関係者等と同じ主人公を囲む人々の一人として自然にそこにいる、という描かれ方で、それがとても新鮮でフェアなものに感じられた。スティービーの性格の魅力がミシェルとの折々の短い会話に滲んでいて、心が癒される。彼が厩舎員となり、ミシェルのそばに居続けるのを見てこちらまで安心した。
 また、サム・ニールが演じる娘の怪我を案じる元騎手の父は温かく、かつ物語の屋台骨のような存在感だ。彼がミシェルに授ける騎手としての心構えは、そのまま人生訓にも通じるものがあって心にしみた。
 ミシェルは慣習化された性差別に直截に反旗を翻すのではなく、実力と結果を見せることで乗り越えた。男女問わず自分を磨くことで何かの壁を越えようとする全ての人を励ましてくれる、そんな作品。

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ニコ

4.5素晴らしかった

2023年8月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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りか

3.5テンポが良くわかりやすい映画

2023年7月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

競馬に興味ないので期待しないで観たけど、予想に反して楽しめた。
少しはしょった感はあるけど、それが飽きさせなくて良かったのかも。馬の表情とか、レースシーンの臨場感も良かった。
最後はボヘミアンラプソディのようにグッと来てしまった。わかりやすい映画はやはり良い。
評価:3.8

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bigsuke

2.0映像が映画レベルに達していない

2022年7月16日
PCから投稿

私の持っているデジタルカメラでもこのくらいのクオリティは出る。映像で、写真の美しさで感動させるべき部分がある。それらが全てつまんない映像なのでそれだけで随分しらけた。だから途中でプロジェクターを止めてテレビに切り替えた。テレビだとほとんど映像レベルの低さは分からなかった。みんなきっとテレビで鑑賞したのだろう。
ストーリーの流れは実話モノによくある感じで話が年表。こういうことがありましたと言う部分部分の積み重ねでしかない。主人公の気持ちとシンクロしてくるようにして伝わってくることがなかった。説明されてる感じでダイジェスト版を見てる感じだった。 こういうもんなら映画じゃなくてテレビでやれば良い。 バラエティでひな壇タレントたちと一緒に盛り上がってるのと同等のクオリティだ。 たぶんそういうのを見慣れてる人がこの映画に感動できたんだと思う。

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タンバラライ