キングダム2 遥かなる大地へのレビュー・感想・評価
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キングダム無双、近日発売(嘘)
原作・アニメ未鑑賞。
前作は(登録前でしたが)✩4.5くらいの印象だったのに、今回はイマイチ。
原作通りなのでしょうが、前作のメインキャラの出番がほとんど無い。その上、多数登場する新キャラも羌瘣以外はまったく掘り下げが無い。更に、信も活躍こそすれど最後は将軍たちが持っていく。
群像劇としても見れず、信の物語としては見せ場が弱かったと思う。
次作も決まっているので繋ぎのような立ち位置なのかもしれないが、だったら連続公開にしてくれれば見方も変わっていたのではないか。
また、丘の奪取がクライマックスかと思ったら、麃公と呉慶の戦いに移り、しかしそれはアッサリ終わり、最後に次作への振りを入れ・・・と、正直どこを頂点に観ればよいのか分からず間延びしていた。
吉沢亮と橋本環奈の出番を増やすためなのか、途中何度も王城のシーンが挟まれるが、これもテンポが悪くなる一因。
画面をスライドさせる場面転換はどこかコメディっぽく、「トーン、タンタン」の動きは垂直に動きすぎでワイヤー感満載(『るろうに剣心』の宗次郎くらいの動きでよかった)だったりと、演出面でも気になる点が多数。
報告のシーンなど、格式張ったセリフは特に滑舌が悪かったのも緊迫感が削がれた。
王騎出陣の報を受けた場面では、晶文君が2度もボカした言い回しをして、「はよ言えや!」とツッコんでしまいましたよ。
なお、個対多勢の戦闘はもはや『三国無双』の世界であり、前回の王騎将軍ほどの派手な攻撃演出がないこともあり、リアリティが薄すぎて実写で見ると冷めてしまう。
主題歌も、(ミスチルが嫌いではないが)優しすぎてスケール感が足らない。
スケールの大きさとしては、副題>内容>主題歌と尻すぼみになってしまっているのが残念。
ボロクソに書きましたが、各役者の演技や配役、アクションシーンはとても良かったです。
今回はストーリー上仕方がない部分もありますし、少なくとも次作は観ますので、演出・構成面でよいものに仕上がることを期待しています。
文句なしに、面白かった。
羌瘣を見るだけでも価値あり。蚩尤のエピソードも泣けました。そして、トーンタンタンの巫舞の強いこと、強いこと。舞うような剣戟も上手く表現されていました。
そして信と伍のみんなとの出会いで表情が変わり、最後のグーパン ^o^。
縛虎申の人物の描き方から、刺し違えるシーンもよかった。
麃公と呉慶の結末は、はしょった感があってあっけなかったかな。
コロナ禍で大変だっただろうなと思う大スケールの合戦シーンなど、映画館でぜひ楽しんで欲しい映画でした。
戦いはまだ蛇甘平原。コミックで言えば5巻から9巻位らしい。今コミックは65巻、このペースならキングダムの実写版映画もスターウォーズ並みのロングランに。(・_・;
期待以上!
こんな話だったかな?というのは、おいといて、よく出来ていたと思います。
いい映画は、次回作を観たいと感じさせてくれる。
人に勧めたくなる。
この二つをクリアしてました!
予想より羌かいが、うまく描かれていてよかったです。
期待通りの満足感
多少は映画オリジナルのストーリー要素にはなっているものの、基本的なストーリーや流れはしっかり原作を追っているので違和感なく見れました。
実写というリアルな部分を追及してしまうと、そもそも原作自体の粗探しみたいなことにもなってしまうので、そこまで考えずあくまでキングダムとしての面白い部分、エンタメとして楽しく見るという感じでしっかり楽しませて貰いました。
そして今回初登場の羌瘣。巫舞を使った時のアクションシーンは素晴らしかった。
そして、前作同様の王騎の存在感。これも素晴らしかった。
他のキャストもそれぞれの最適さ含め、満足感しかありませんでした。
最後に、既に次回作を匂わせる映像もあって、そこには一瞬だがあのキャラの後ろ姿もあって、どの部分が描かれるのか含めもう期待しかありませんでした。
ところで、余談ですが、
最近の邦画で本格的な演出で同じような中国戦国時代を描いた「新解釈三国志」。
あちらは完全なコメディ映画に寄せたもので、劉備を大泉洋さん、関羽を高橋努さん、張飛を橋本さとしさんが演じていて、確かメイキングか何かで大泉さんが、こんな本格的なセットと演出でかっこよく作るんだったらキングダムの方に出たかったよなぁ、と茶化してぼやくところがあって。
で、そしたら今回割と重要な敵役でその高橋努出れているじゃないですか。
新解釈三国志のおかげで、高橋さんはこっちに出てたんだ、っていうのが個人的な面白ポイントになっていました。
大陸へ
原作未読。
前作は劇場で見てとても面白いと感じていた。
前作は中国での大規模ロケを敢行して、無事大陸のスケール感を出すことに成功していたが、コロナ禍中の撮影となった今回もCGなどを駆使して大陸のスケール、というか戦争を見事に描き切っていた。
IMAXで見たからかもしれないが、戦場で聞こえる騎馬の音が腹に響く感じがたまらない。
よくもあれだけ馬を揃えたものだと感じた。(隊列を組んでる描写はCGだとしても)
こうして古代中国の戦争のスケールを出せた時点で成功はほとんど確定したといってもいいだろう。
さらに、これは原作の良さでもあるんだろうが、戦場の状況の説明が明快で、勝利するためには何をすれば良いかと言う条件(岡を取ること)が誰にでもわかるように明確にされていて、その岡を取るまでの困難も様々な種類で大小織り交ぜて出してくるため、観てる側も飽きない。
途中中弛みする所もあるが岡を取るまでは信の熱さに引っ張られて前のめりになって見れた。
が、問題が無いわけではない。
まず両軍の総大将の描写が浅いこと。
「あれ?これ特別出演だっけ?」というくらい呉慶やひょう公らの台詞が少ない。
というか存在感が薄い。
終盤、王騎が語る「この戦は2人が操っていた(この台詞自体は信に将軍とは何かを教える上で超重要というのはわかるのだが)」という言葉に説得力が無い。
さらに王騎は驚きの事実を言う。
「呉慶は智略に優れた将、ひょう公は本能で戦う将」
え、ひょう公って本能派の将軍だったの!?
これは完全なるキャスティングミス。
というか豊川悦司さんの演技の感じも大人しい感じで充分知将っぽい。
時間がなかったのはわかるし、将軍たちの描写を極限まで省いたからこそ信達の活躍に集中出来たのもわかる。
が、この2人の描写が少なかったからこそ、最後の一騎撃ちで岡を取る瞬間ほどのカタルシスが無かったのも事実。
こればっかりはどちらを取るかといった感じで難しい所だったとは思うが、その困難を乗り越えてほしかった。
ただ、この一騎討ちでひょう公が「(呉慶が秦に祖国を滅ぼされて)舐めた苦渋などそこらに山ほど転がっておるわ!」と言い放つシーンは、政が掲げる「中華統一」とはどういう事かがわかって戦国物では定番の展開ではあるが胸熱になった。
そしてそのあと焦らしに焦らされ、いつくるかいつくるかと待ち侘びた佐藤浩市さんの呂不韋。
原作は未読ではあるものの色んな情報を聞いて想像していた呂不韋はこの国を裏から操る実力者といったイメージで、芹沢鴨や上総広常で圧倒的な存在感を示した佐藤浩市さんはハマり役でさぞ良かろうと思いのほか、意外とスケールが小さくて拍子抜け。
一体どうされたんだろうか。
この後シリーズが続いていくにつれ存在感を増していってくださるんだろうか。
この両将軍の描写不足と呂不韋のスケールの小ささで折角盛り上がった映画が尻すぼみになってしまった。
そして、もう一つ邦画あるあるの悪い癖が出てしまったシーンが物語のハイライトでやたら流れる回想シーン。
戦場という死地で姜かいが尾平を励ますシーンでも、やたらと回想シーンが入る。
回想シーンがなくても姉と重ねてることは充分清野さんの好演でわかるのでいちいち要らないのになとせっかく出かけた涙も引っ込んでしまった。
演技面では大沢たかおさんは前作から相変わらずの存在感と怪演。
姜かい役の清野さんも美しい動きで魅了し、悲しみの一族を好演。
岡山天音さんや三浦貴大さん、濱津さん等5人組の面々もちょっとした軽さで物語にまた違った味付けをしていた上で、歩兵の立場から見た戦争とは何かを体現されてて名演。
吉沢亮さんも出番は少ないながら夢を抱く若き君主の存在感を出していて全体を締めていた。
対して豊川悦司さんや小澤さん、佐藤浩市さん等ベテラン勢は脚本や監督の責任ももちろんあるものの、その演技の精彩さを欠いていた印象。
だが、今の邦画界でここまでのスケールで戦争を描けるのは稀だと思うので、IIIでもこのままのスケールを保って欠けているピースを補強してるろ剣を超える一大シリーズを作ってほしい。
秦は魏の軍を破り中華統一に向けて大陸へ一歩を踏み出した。
信は初めての戦場で将軍とは、戦争とはなんたるかを知り、改めて大将軍になるために一歩を踏み出した。
この映画もそれまでの個人のアクション映画から軍と軍がぶつかり合う戦略映画へと一歩を踏み出してほしい。
IIIがどうなるか待ち遠しい。
【完全なる余談】
数年前にアメトーークで見た「キングダム芸人」で出演者の方が語っていた魅力を今回の映画で改めて体感した。
・最初は嫌なやつとして出てきた人物がかっこよく死んでいって最後にはその人物の事を好きになっている
・60巻以上出版されててまだ国一つ滅ぼせてない(岡一つ取るのに1時間45分という時間をかけていたところで実感した)
他にも5人1組となって戦うことの優位性等々勉強になることも多かった。
主人公が消えるのなんで?
《キングダム》ってひょっとして、主人公が観た春秋戦国時代の英雄を描く作品なのかなって思ったの。原作知ってる人に聞いたら違うらしいんだけど。
なんでそんなこと思うかっていうと、クライマックスで主人公消えるんだよね。
予告編にもある清野菜名が『だってお前はまだ生きてるじゃないか』も清野菜名と岡本天音の二人でやるし、最後の対決も豊川悦司と小川主税がやるの横で見てるだけだしね。
これ、前作もそうだったんだよね。
しかし、クライマックスまでは、今回は主人公の存在感あった。
単身、斬り込んでいって「それ、絶対、死ぬよね」ってなかで大活躍で陣形乱すは、相手の偉いやつ倒すわで良かったね。
豊川悦司が暗愚に見えるんだけど、そうじゃないって展開も良かった。
初め、渋川清彦がひどすぎる役に見えるもんね。
清野菜名はやっぱりアクションすごいなあと思ったけど、本当に激しいところはスタント使ってるね。
それで「この展開なら、山本千尋を出演させて、槍術をガンガンやって欲しい」と思って観てて、エンドロール観たら山本千尋でてるんだよね。「どこでアクションやった!?」と思ったんだけど、アクションしない役なの。この映画に山本千尋よんでおいてアクション無しはないよ。《進撃の巨人》に清野菜名よんでチョイ役で使ったぐらいひどい。続編ではアクションあるのかな。
清野菜名の演技はうまいのか下手なのか分からないけど、どんな役やっても清野菜名って感じになってきたから、このままいけそうだね。
山崎賢人主演映画はいつも不安に観ていて、この映画もやっぱりちょっと不安だったな。天真爛漫に明るい役があんまり似合わないんだよね。しかし、頑張って欲しい。
次回作に期待を込めて
原作未読、アニメは全話見ています。
戦場シーンが多く、迫力いっぱいでした。
戦略を練るシーンとか、もう少しあっても
良かったかな、と思いました。
ストーリー性という点では前作ですが、
ラスト30分、予告編を見て、
次回作への期待を込めて星4つですかね。
大沢たかおさんの王騎将軍登場で、
やはり雰囲気が締まります。
呂不韋登場できたぁ〜!って感じでした。
さて李牧はどなたが演じるのか…
来年が楽しみです。
男は戦うことに命をかける生き物だ!
山崎は魏との戦いで歩兵から出発します。亡くなった同志への誓いを果たすために、本能的に戦いを始めます。この作品の見応えはやはり壮大な軍勢が揃った迫力でしょうか。そこにまるでたった一人で立ち向かう山崎に、ハラハラしっぱなしでした。今回の戦いのハイライトは、前回の長澤まさみに変わる清野菜名の円舞のようなアクションでしょうか。見事なアクションに完敗です。そしていくつかのシーンで泣けましたが、足を故障して戦うのをやめた仲間にいうセリフは肺腑をえぐりました。「お前はまだ生きているじゃないか」。号泣です。
人類において最初は女性が出現し、何億年か遅れて男性が出現したと言われておりますが、女性は子孫を育てるという生物学的な性格上、子供を守るという宿命を持つがゆえ平和を志向します。男性はその家族を守るために敵と戦います。その戦うことに命をかける生き物であるのは、これからも変わらないでしょう。館内で観ていた男性は拳を握って、きっと一緒に戦っているよう気持ちになっていたと想像します。
この作品の安らぎは、清野と環奈の二人の存在でしょうか。山崎が大将軍になるなら軍師になると環奈は言います。可愛い軍師の誕生を期待します。
さて、今作で山崎は、100人の部下を持つことになりました。いよいよ大将軍に向かっての益々の大精進が目に浮かぶようです。次回作が本当に楽しみです。
面白い。前作を見直して、アニメも見始めちゃいました。
前作は原作もアニメも見てないけど山﨑賢人くん目当てで観にいって結構面白かった、気がする…。(うろ覚え)
って程度でしたが、ちょうど公開初日舞台挨拶中継付きの回に行けたので、前作を復習もせずに行ってきました。
面白かった〜。
↑この程度の人もちゃんと楽しめるってすごいなと思ったら、エンドロールで「脚本・黒岩勉」って見つけて納得(絶対の信頼感)。
でも壮大で面白いんだけど、そろそろ終わりそうって時に思ったのが、「これは、連続ドラマの2話かな?」でした。
大きな問題を解決してスッキリするような爽快感が、前作ほどじゃなかったんですよね、ちょっと物足りないというか。
と思ってたらやっぱりⅢもあるし、Ⅳとかもっと続くよね?きっと。
考えてみれば信の初陣だし、ここから物語が大きく動き出す入り口のお話だと思ったら改めてワクワクして、前作ではそこまで引き込まれなかった「キングダムの世界」に、今作を観てやっと興味が湧いてきました。
で、帰ってから前作を復習して(やっぱり面白かった!)、アニメにも手を出し始めてます。
観て良かった。
Ⅲが公開される来年がもう楽しみです。
この辺りの話は三部作ぐらいが妥当だろうと思っていたら・・・
蛇甘平原だけだと、なかなか万人受けは厳しいんじゃないかなと思い、王騎将軍が亡くなるところまでを三部作でするものだと思ってました・・・ら、なんと来年にもう続編が!
ほとんど大満足ですが、「知将対猛将」のやり取りが一瞬で終わっちゃったのはちょっと残念。
新キャラは皆さん善戦!
次に期待です!!
「生きろ」
前作から3年、マンガ原作の実写映画としてのクオリティが非常に高く、予算をかけているというのもありますがしっかりとワンシーンワンシーン毎に命を吹き込んでいる感じがしてとても楽しい作品でした。大掛かりな撮影もあり、このコロナ禍でとても大変な撮影の中、無事に公開し観れることができて良かったです。
前作のハードルは高かったですが、それをも超えていった素晴らしい続編でした。
まず原作の壮大な世界観を最大限再現した圧倒的な絵力。戦場というフィールドにふさわしい広々とした大地での戦闘シーンは隙を与える暇もないほど戦闘が連鎖していくので常に目がバッキバキになっていました。
馬と人が駆け抜ける戦場は様々な戦争映画の中でも群を抜くクオリティで、大鉈を振り回して人の壁を破壊したり、死体を積んで壁を作り戦車を破壊するという頭脳戦と肉弾戦入り混じりまくってて最高です。常に止まることなく前進を続ける、そして仲間とお偉い方の背を超えていく信の成長物語としても完成度が高かったです。
役者陣も前作から続投組、今作からの新参入組も素晴らしかったです。特に清野菜々さんの羌かいの身のこなしの美しさや、回転アクション、セリフの熱量、どこをとっても凄いキャラでした。統率をする場面でも過去のトラウマを少しずつ克服していく姿にグッときました。岡山天音さん演じる尾平のコメディリリーフとしての良さ、感動を煽ってくれる熱いセリフが素晴らしかったです。山崎賢人さん演じる信や大沢たかおさん演じる王騎も前作からグレードアップした存在感に悶えました。
邦画もやっとここまで来たか!と思いました。こういうレベルの作品がたくさん出てきて欲しいと願うばかりです。続編の公開が来年に決まっており、今から待ち遠しいです。製作陣、役者陣の皆様方お疲れ様でした。
鑑賞日 7/15
鑑賞時間 18:50〜21:35(舞台挨拶LVあり)
座席 L-15
遥かなる座へ、挑む!
コミックの実写化はブーイングがお決まりだったが、そうではない作品も増えてきた。『るろ剣』や本作然り。
勿論賛否両論あれど、原作ファン、映画ファン、一般観客から概ね好評。スケール、アクション、熱量、エンタメ性…日本映画の底力を見せた前作。
その続編。でも、単なるヒットしたからの続編ではない。
前作でこれからを大いに盛り上げ、コロナ禍撮影を乗り越え、いよいよ“天下の大将軍”へ踏み出す。
待望とさらなるこれからへ期待の続編。
役名の難しさを除けば、話自体はシンプル。前作もそうだが、今回はさらに。要は、
ロ◯ア…じゃなくて、強大な隣国が攻めてきた。それに立ち向かう。
前作は主人公・信の立ち上がり、仲間たちの出会い、玉座奪還のストーリー性を押し出していたのに対し、今回は全編のほとんどが戦場。アクションに次ぐアクション。国対国の戦国絵巻色が濃くなった。
でも、今回だってドラマはある。新しい仲間。戦場で五人一組で闘う。
信を筆頭に、腕に自信ありの強者五人衆!…否。集ったのは、“最弱の伍”。
同郷の尾(び)兄弟、頼りない伍長の澤圭(たくけい)、そして子供のような風貌で無口の謎のもう一人。
余り物のような寄せ集め面々で、戦場で闘えるのか…?
へっぴり腰の尾兄弟だが、兄弟愛は強く、お互いの為なら勇気を振り絞る。
優しい性格で丁寧口調の澤圭だが、これまで戦場を生き延びてきた。知恵と経験で五人をまとめる。
岡山天音と三浦貴大、濱津隆之が好演。
そんな中、異彩を放つ一人。
子供か?…と思われたが、実は女。誰とも関わろうとせず、何より悲しい目をしている。
何故、この戦場に…? ある理由を秘めて。
その実力のほどは…?
トーンタンタンタン…と奇妙な舞いをしてから繰り出す、人間離れした華麗な動きと強さ。
一体、何者…?
その正体は、たった一人で小国を相手にしたという言い伝えを持つ暗殺一族。“悲しみの一族”とも呼ばれる、“蚩尤(しゆう)”。
その一人。原作でも人気のキャラクター、羌(きょう)かい。
演じるのは、清野菜名。
アクションに長けるのは聞いていたが、劇中披露したキレのある動き、しなやかさは圧巻。(ちなみに彼女にアクションを教えたのは、前作でクライマックスの強敵・左慈を演じた俳優兼アクション指導者の坂口拓)
アクションだけじゃなく、凛とした魅力と佇まい、悲しみを滲ませた眼差し。若手実力派が魅せる演技力。
羌かいが戦場に赴いた理由とは、復讐。姉妹同然に育った羌象(きょうしょう)との悲しい過去…。
今回、ドラマ部分を大きく担う。
彼らが立つのは最前線も最前線。敵軍と最初に真っ正面からぶつかる。
決戦の地は、蛇甘(だかん)平原。原作コミックでも信の初陣で、人気の高い“蛇甘平原編”が今回の本筋だとか。
秦軍の総大将は、“豪将”と呼ばれるひょう公。
魏軍の総大将は、秦軍六大将軍に並ぶ戦の天才と呼ばれる呉慶(ごけい)。
知将対豪将。戦に勝つのは、緻密な智略か、大胆な戦略か。
奇抜なメイクで最初分からなかった小澤征悦もさることながら、豊川悦司がさすがの存在感を放つ。
今回の新キャストで特に良かったのは、清野菜名とトヨエツと、後もう一人。
信の直属の上官、縛虎信(ばくこしん)役の渋川清彦。
特攻好きのヤベー奴で、歩兵の命など何とも思わないヤな奴と思っていたら、最後は熱い信念と勇ましい姿を魅せてくれた。
遂に、突撃の号令。信の初陣で、壮大な蛇甘平原の闘いの始まり。
縦と槍でまずは構える魏軍に対し、秦軍は真っ正面から勢いで特攻。
誰よりもその先頭に立つのは、信。
無謀とも思えた第一撃は、信の猛攻で敵の陣形を崩す。
そこに雪崩れ込み、大合戦。予想以上に奮闘。押す。
が、数で勝る魏軍。押され返し、戦車部隊に苦戦。あっという間に秦軍は、最前線は壊滅状態。
そんな中、唯一信たちは奇策で戦車部隊を撃破するも、敵の真っ只中に。
完全孤立の絶体絶命。いや、それとも…?
魏軍の攻撃は続く。
それに対し、ひょう公将軍は援軍を送らないどころか、「待機じゃ!」。
圧倒的劣勢だが、風向きが変わる瞬間を待っている。反撃の突破口となる、異彩を放つ火を。
夜が明け、そして信たちが動いた…。
依然敵の真っ只中。この危機的状況を、寧ろ活かす。
目指すは、敵の副官が構える丘の頂き。そこさえ潰せば…。
たかだか十人ほどで、敵の本陣へ。
この突破口となるやもしれない報せを聞き、秦軍も再攻開始。
敵の渦中で苦戦する信たちの元に、縛虎信らが加勢。一気に頂きを目指す。
劣勢のままか、突破か、その行方は…?
広大な平原を舞台に繰り広げられる大合戦。スケールや迫力は前作を越え、洋画の史劇スペクタクルに劣らない。優勢の魏軍に劣勢の秦軍が挑む姿が、洋画に挑む邦画…強いては本作の意気込みを地で行ってるように思えた。
主要キャスト各々が魅せるアクションやドラマも見応えあり。
佐藤信介監督の手腕は、続編への期待に応えてくれたと言えよう。
が、全てが前作を越え…という訳ではなかった。
先述の通り、ストーリー性は前作の方が面白味があった。
前作で主人公以上の魅力や存在感を示した若き王・嬴政(えいせい)=吉沢亮、忠実な側近・昌文君(しょうぶんくん)=髙嶋政宏らは王宮に留まり、圧倒的に強く美しい山の王・楊端和=長澤まさみに至っては出番ナシだったのが残念。まあ今回、そういう設定なのだから仕方ないが。
しかし!終盤また再び動きを見せる大沢たかお演じる王騎(おうき)。“天下の大将軍”の名に相応しい強さと見せ場を遂に見せてくれるかと期待したが、またしても影ながらの威圧のみで、またまたお姉言葉が印象に残っただけのお預け。次こそ!
山﨑賢人も相変わらず、ウザいほど熱い。一本調子でキャラ像や演技に賛否の声あるが、個人的にはこれはこれで良い。この無鉄砲さや熱演が何だかんだエモーショナルにドラマを動かす。
そして確かに、本作は彼の成長のドラマだ。
勢いのみで闘う信。王騎に言わせれば、全くの期待外れ。天下の大将軍へなど遥か遠い。
闘いとは、将軍とは、何十万と入り乱れる軍を、知で動かし、勢いでも動かし、戦局全体を見渡す。
まさしく今、それが行われている。
多くの血が流れ、命が失われた。
これ以上の犠牲は無駄。双方にとって。
決着は、ひょう公と呉慶、両将軍の一対一の直接対決。
これが、闘い。
これが、将軍。
天下の大将軍には、まだまだ遥か遠い。
が、信はこの闘いで確かなものを得た。確かなものを見た。
天下の大将軍への、確かな第一歩。
ラストシーン、遂に姿を現したは、前作でも名前のみ登場していた呂不韋(りょふい)。
後々信や嬴政の脅威になるという丞相。
佐藤浩市の不敵な存在感。
次への期待が否応なしに盛り上がる。
そんな“次回へ続く”!
さらに、国内のコミック実写化の王座に君臨していた『るろ剣』が終了した所へ、新たに始まったこのシリーズ。
エンタメ性や熱量は申し分ナシ。本シリーズも、“天下の邦画エンタメ王座”に挑む。
邦画の楽しみがまた一つ増えた。
にしても、前作もそうだったが、役名の難しさ…。
意地でも漢字表記にしようと、変換や検索にチョー苦労。(だけどどうしても、羌かいの“かい”とひょう公の“ひょう”が表記出来なかった…)
レビュー泣かせの作品でもある…。
漫画の実写化は大体失敗するが本作は違う。クォリティーが国内最高まで...
漫画の実写化は大体失敗するが本作は違う。クォリティーが国内最高まで高められている。コンピューターグラフィックスを駆使し嬴政の宮殿は厳かでリアルであり、戦闘シーンでは広大な土地で多数の兵士が激しく戦う。戦車や騎馬隊が活躍し、ぶつかりあえば宙を舞うが、違和感は感じさせない。
また、役者陣も一流揃いであり、ふざけたような髪型や違和感のある髭が、そうは感じさせないし、何より作品をリアルなものへと引き締めてしまう。
魏国との戦争がメインなので、橋本環奈の出番は少ない。その代わり清野彩名が羌瘣として沢山出てくる。彼女は私にとっては新キャラなのだが、とても美人だなと思ったし、羌瘣に似てると思えることもあった。
出演者が一流揃いなので、一歩間違えると大河ドラマになってしまうところが危ういところかな。
羌瘣と象姉のやり取りが少し退屈であった。二人のシーンがカットを切り替えずに続くので、それが二人の関係性を伝えることに一躍買ってるように思えるものの、舞台を見ているかのような見え方になってしまっていたことが残念かな。少し寝てしまった。
象姉が死んだと言って心が揺さぶられることもない。羌瘣が姉の仇討ちとして活動していることが、丁度良く安倍晋三を連想してしまった。
IMAXど真ん中の特等席で鑑賞出来て良かった!
一作目の方が・・・
「キングダム」は、マンガもアニメも知らず名前だけ知ってるだけでした。
思い入れも無く、何気なく「金曜ロードショー」で、一作目を観て「普通に面白いな」と。思い入れも無い為「キャスティングが・・・・」などの不満も無く楽しめました。
で、そのまま公開初日に「2」を劇場で鑑賞。立て続けに観たせいか感想が、「一作目の方が面白かったな」しかありませんでした。
映像、アクション共に凄いのですが、全編いくさの為(いくさが始まって敵将討ち取って終わり)ストーリーが単調で、途中登場人物の回想シーン入れたりしてますが、そもそも本筋に関係ない為、全体が冗長になり、(原作通りと言われればそれまでですが。)
また、ほぼいくさのシーンで場面の変化が少なく、観てるのがキツくなってきました。
来年も三作目やるみたいなので恐らく二部作構成なのでしょうが、原作通りなのかもしれませんが、いくさのシーンを引っ張り過ぎだと思いました。最初の一時間位で戦闘シーンを終わらせ、話を進めた方が良かったかなと。
おかげで、逆にアニメ観てみようかと思った次第です。
麃公将軍のクオリティ高過ぎやろwww
いやちょっと待ってww
麃公将軍の完成度が凄すぎたwww
声といい演技といい、髪型は結構自然に再現出来てるし欠点が見当たらない。
王騎といい麃公といい難しい役なのに見事にキャストが嵌っていて感動したw
一騎打ちのシーンも凄い良かった。若者同士の戦いじゃないのに、中年VS中年なのに何でこんなに感動してんだろうって思いながらも感動した。
しかし期待していた羌瘣のトーントントンのジャンプはなんか思ってたのと違うwwと思いました。
あのシーンだけシュールギャグにしか見えない。もうちょっとどうにかならなかったのかな?
それ以外のアクションシーンは良かっただけにトーントントンだけ浮いてる。
実写映画なんだから無理に漫画の表現をそのままやらなくても良かったのになあ。
あと羌瘣の目のクマ?なのか画面がアップになると目立ってしまって気になってあかんw
アレわざとなのかしら? もうちょっと目元を自然な感じのメイクに仕上げて欲しかったなと思いました。
続編は2023年だそうです。どうか無事に続編制作出来ますように祈ります。
さしひき三
2作目3作目制作が決まっていての2作目、大きなストーリーはうまく刻んだ印象。佐藤監督漫画実写化が多いんだけどおいらにはあまりフィットしない。場面場面の演出はそこそこでも全体が流れない感。求め過ぎ?前半は特に説明ゼリフが多かった印象。海外で見る人もいると思うけど通用するかなあ。役者は清野菜名良かったな。
主題歌は一作目のワンオクが壮大な歴史絵巻を体感させてくれて良かったのだが、今回のミスチルはテーマを引き寄せすぎたか、スケール感が無くて、曲調も桜井さんの引き出し開けました感。残念至極。
終わってみればそれなりの映画体験かな、で星3つ。
よっしゃーーーーーー!!!!
いやもう来年が楽しみ!!!
エンドロール終わっても立たないでいてください!!
今回は1よりも爽快感とかは少なく、羌瘣のストーリーも焦点当てる回だったし、まずは戦場での第1戦だったから学ぶことも多く、話もどんどん進むけど2だけで起承転結というわけにはいかず。
あーー呂不韋出てきたけど映画もう終わりじゃん~~と思ってたら、なんていうかもうこれだけで序章でした!!(喜)
続編そりゃありますよね。うんうん楽しみがまだまだ続いて良かったーー!!
羌瘣の立ち回りはめっちゃ頑張ってた!良かった!!
大沢たかおさんやっぱり凄いオーラが最高!!
呂不韋の佐藤浩一さん、悪い奴感がビシバシあってめーーっちゃ最高でした!!おこちゃま達、ぼうや達には出せない大人の存在感、豊川悦司さんとかのどっしりした既に将軍である大人達の存在感が光る今作でした。
とりあえず大沢たかおさん、1にはまって何度も映画館に1を見に行った理由は大沢さんなので、今回も再現ありがとうございますと言いたい。そして要潤さんの無駄遣いが相変わらず!!(笑)要さんも変わらず素晴らしいのです。
あと思い出しました。伍長の澤圭さん、どこかで?と思っていたらヒノマルソウルの原田さんでした!この方の配役も雰囲気が合ってて良かったです。
続編も楽しみです!!
最高でした
夫婦でかなり熱い原作ファンなので、よく、実写化するならこのキャラクターは誰が良いかトークを勝手に繰り広げてきました。
前作本作の俳優陣が発表されたとき、原作もの映画にありがちなファン特有の「そうじゃないんだよな」反応を示したことも正直ありましたが、いやいやなんのなんの。
私達みたいな素人の妄想なんて遥かに凌ぐ、プロの俳優達の素晴らしい演技力と表現力に、圧巻、脱帽、感動。
本当に最高でした。
羌瘣はあんなに暗い過去を持っていて、且つさまざまな戦場で「アレは人じゃない」と言われる動きなのに、清野さんは本当に凄まじい、すごいアクションでした。
象姉が、記念動画でを羌瘣演じた山本さんだったことも、ファンには涙ものの、ご褒美のような設定でしたが、何より彼女は原作の象姉にある、緩さや可愛らしさが見えて、だからこそ蔡が悲しくて、そこがとっても良かったです。
他の俳優陣も、本当にとにかく素晴らしくて、ラストに少ししか出ない渕さんまでもが良かったです。
夫は既にBlu-ray購入する気のようです笑
私はもう既に、劇場にもう一度行きたいなぁ。
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