「重げで何かメッセージがありそうな雰囲気に流されて傑作でしたみたいな...」ヤクザと家族 The Family omoroさんの映画レビュー(感想・評価)
重げで何かメッセージがありそうな雰囲気に流されて傑作でしたみたいな...
重げで何かメッセージがありそうな雰囲気に流されて傑作でしたみたいな感想を言わせる力がある作品なのはわかる。
前半は舘ひろし力、後半はとにかくイケてる磯村勇斗の魅力で持ってた。自分の身に引き寄せられる様なテーマがほぼ無かったけどラストシーンは文句なしによい。
「シケたツラしてんじゃねえよ」みたいに今時そんな事言わすか?的な陳腐すぎる台詞と行動が多いのにはワーオってなったんだけどこの監督はあまり言葉に興味がないのかな?あとは出来事とそれに対するリアクションが類型的過ぎるというか書き割だなーというのはさすがいつも通り。
どの出来事もどこかで見た事ある様な類型的なものの連続でオリジナリティがないけど作品として成立してて逆にすごい(褒めてない)。ヤクザが記号的に描かれてそうな予感がしてたけどそこまでではなくて安心した。シノギがないけどカタギにも戻れないヤクザはどうなるかの思考実験(というかコント?)
として楽しめたけど悪事働いてたヤクザが悲哀出してもやっぱどーでもよーとしか思えないよね。前述の中身のペラさから「そうならざるを得なかった」感は残念ながらは出せてないし。家族を希求する主人公の動機が不明だし、家族を無条件に良いこととして描いてるのもサムい。別にいいけど。
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