カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇

劇場公開日:

カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇

解説

恐怖小説やSF小説の先駆者H・P・ラブクラフトの「ザ・カラー・アウト・オブ・スペース(宇宙からの色/異次元の色彩)」をニコラス・ケイジ主演で映画化したSFホラー。ネイサン・ガードナーと妻のテレサは子どもたちとともに大都会の喧噪から逃れるため、閑静な田舎に移住してきた。しかし、前庭に隕石が激突して以来、一家の生活は心と体に影響を及ぼす地球外変異体との戦いに明け暮れ、理想としていた静かな田舎暮らしは悪夢へと変わってしまう。ケイジがネイサン役を演じるほか、ネイサンの妻テレサ役を「レッド・スパロー」のジョエリー・リチャードソン、長女ラヴィニア役を「ビッグ・アイズ」「好きだった君へ P.S.まだ大好きです」のマデリン・アーサーがそれぞれ演じる。監督は「ハードウェア」「ダスト・デビル」のリチャード・スタンリー。

2019年製作/111分/G/ポルトガル・アメリカ・マレーシア合作
原題または英題:Color Out of Space
配給:ファインフィルムズ
劇場公開日:2020年7月31日

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映画レビュー

3.5異世界の色に染まる。

2024年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

興奮

無限に広がる宇宙の彼方には我々人類が想像だにできない異世界が存在するのだろう。それは想像できないほど美しい世界でもあれば、逆に想像もできないほど禍々しく恐ろしい世界かもしれない。あるいは美しくもあり恐ろしいものなのかもしれない。本作で描かれた色のように。
我々人類の概念では到底理解しえないような未知なる世界が存在していてもおかしくはない。そしてもしもその異世界の断片が隕石によってこの地球に持ち込まれたならどのような影響が及ぼされるのか。我々の世界はその異世界の色に染められてしまうのだろうか。

想像の限りを尽くして奇抜なアイディアと感性によって書かれたラブクラフトの怪奇小説を映画化した本作。異世界との接触、そこから生じる変化、人間が想像もできないようなおどろおどろしいラブクラフトの世界観を見事に描いた。

異常な事態に見舞われ徐々に理性を失ってゆくやたらとアルパカに固執した牧場主の父親をニコラス・ケイジが持ち前のキレ芸で見事に演じた。「蜂だあ、蜂はやめてくれえ」の「ウィッカーマン」での名演技(迷演技?)に匹敵する演技を今回も披露してくれている。まさに彼の面目躍如といったところ。

隕石の落下によりもたらされたものはなんだったのか。それは悪夢が色彩を帯びたような恐ろしい存在。もし悪夢に色があるならきっとこの隕石がもたらした色がそうなのではないだろうか。
遊星からの物体Xを思わせるグロテスクなクリーチャー造型など、80年代B級ホラー好きには楽しめる作品に仕上がっている。惜しむらくは今回の事態が収束したのではなく始まりに過ぎないという予感を与える結末にしてくれればなおよかった。

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レント

2.0これでSFかぁ...

2023年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

家族で環境のいい森林の中で田舎暮らしをする、そんな夢が叶いマッタリとした日々から始まる。夜くつろいでる最中に隕石が落下。でも、何のインパクトもなかったなぁ。。。

 家族それぞれに奇妙なことが起きたりしても淡々とした展開。イケイケ姉ちゃんに見とれたりする程のんびり観てました(苦笑) まぁ時間が経つにつれ少しずつ奇妙度が上がっていくのでSFというよりホラーの比重が大きかったです。理屈抜きに楽しんでればいいのではないでしょうか。
 いきなり怖いとかビックリするような場面は少ないので、苦手な人でも「何かありそうだ」とわかるのはいいかもしれません。

 静かに段々盛り上がっていく優しい恐怖感でした。

 映像はもう少し綺麗にできたのではと思います。

 ニコラス・ケイジは一昔前のようなビッグ・ヒットを飛ばす映画は減りましたが、これは名の知れた役者さんのよくあるパターンの気がします。映画数は多いけど少しずつクオリティは下がっていく流れ。ファンにとっては数の多さに楽しみは増えますけどね。またしばらくしたら一線級の映画にも起用されると思うので、それまでは「どうせまたB級」と思っても今回のようにそこそこの楽しめる映画を満喫するつもりです。

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はむちん2

3.0いっちゃったニコラス

2023年6月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ニコラス・ケイジと言えば、90年代から2000年代には、一流のハリウッド俳優として、ヒット作にもたくさん出演していたが、このところは、B級だろうと、C級だろうと作品を選ばず、何でもかんでも出演している傾向がある。一説によれば、借金が膨らんでその返済と言われているが、本作も決して、意味ある作品とは言えなかったが、そこそこのSFミステリーとし仕上がっていた。

ストーリーは、都会暮らしに疲れて、穏やかな田舎暮らしを始めた一家が主人公。そんな一家の庭にある夜、眩い光を放った隕石が落下する。その出来事以来、その家族には、様々な異変が心身に起こり、互いに対する疑心暗鬼が生まれ、身の毛もよだつ悪夢と惨劇への一歩を踏み入れることとなる。

本作では、クリーチャーに洗脳されて、完全にいっちゃったニコラスの演技は見もの。そして、前半は、ナイト・シャマラン作品のようで、人物設定も一人一人が訳ありで、流れる音楽も怖さを煽り、不穏で、ミステリーな空気観を漂わせている。そして、なかなか正体を明かさないクリーチャーにも興味を引くような展開となっている。

後半は、クリーチャーの正体も明らかになる中で、SFホラー要素も高まり、グロさも交えた衝撃的な一家の末路へと導かれていく。

但し、それほどの新しい映像や展開というわけではなく、B級どまりの作品という点は否めない。その分、ニコラスが必死の演技で取り組んでいるという点で、観る価値はあったと思う。ヒット作での、ニコラスの復活を待ちたいと思う。

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bunmei21

2.0色彩とニコラス・ケイジは良かったが

2023年4月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

農場を経営するガードナー家の近隣に隕石が落下。その日から家族の周りで不可思議な現象が起き始め…。
ラヴクラフトによる小説の映画化作品。トマトが不味くてブチ切れるニコラス・ケイジが面白いけど怖い。全体的には合わなかったが色彩は良かった。

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shotgun

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