マイルス・デイヴィス クールの誕生 劇場公開日:2020年9月4日
解説 「ジャズの帝王」と称される天才トランペット奏者マイルス・デイビスを描いたドキュメンタリー。「クールの誕生」「カインド・オブ・ブルー」「ビッチェズ・ブリュー」といった決定的名盤で幾度となくジャズの歴史に革命をもたらし、ロックやヒップホップにも多大な影響を及ぼしたマイルス。常に垣根を取り払い意のままに生きようとした彼は、音楽においても人生においても常に固定観念を破り続けた。貴重なアーカイブ映像・音源・写真をはじめ、クインシー・ジョーンズ、ハービー・ハンコックといったアーティストや家族・友人ら関係者へのインタビューを通し、マイルス・デイビスの波乱万丈な人生と素顔に迫る。Netflixでは「マイルス・デイビス クールの誕生」のタイトルで配信。
2019年製作/115分/G/アメリカ 原題:Miles Davis: Birth of the Cool 配給:EASTWORLD ENTERTAINMENT
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2021年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
これまで何度かマイルスデイビスの音楽を聴く機会があった。 私の耳は音の美しさを捉えることができず、心地よくなって眠ってしまったり、BGMのように聴いてしまっていた。音楽をしっかりと同定して何度も聴きたくなることもなかった。 映像を見てよかった。物語を知り、人となりを知りようやく音を理解できた。 嬉しい。
2021年3月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
15歳の頃から聞いて親しんだジャズ、そしてマイルス こんな音出す人やっぱり他にいないんだな… と2時間の映画に凝縮されたものを観て思った 一緒に50年代60年代70年代と演ってきた人たちのインタビューも本当に貴重で 今思えばクインシー・ジョーンズはマイルスより随分若かったんだな、と… もっばらマイルスのプライベートには興味なかったけど こんな恋愛体質だったのね…でなきゃあんなバラード吹けないか…(笑) 新しい彼女でファッションセンスまで変わるとは面白い けっこうな時間ブランクがあったことも知り その復活には驚きと喜びを感じたほど ビバップ→モダン→フリー、ファンク、エレクトリックと マイルスだけでジャズの変遷をつぶさに見てとれる 素晴らしい映画を作ってくれたな〜 石岡瑛子展でTUTUのジャケットを見て あ!マイルスの映画まだ観てなかった と思ったらNetflixに上がってきた… ありがとうNetflix この日「スティーブ・ジョブズ」と 二人の天才の映画を観たんだけど 映画としてはこちら、ものすごく感動
2020年11月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
マイルスディビスのドキュメンタリー映画。 ジャズはあまり興味が無かったから、名前は聞いてるくらいで、作品は聴いたことが無かった。 トランペットで良い音させてるのは分かったし、色んな新しいチャレンジをしたミュージシャンなのもわかった。 でも、やはり、薬に手を出して、パートナーに暴力振るってたんだね。 すごい人なんだとは思うけど、ミュージシャンのドキュメンタリーってこんなのばかりのような気がする。 天才の苦悩なんだろうか。 名前くらいしか知らなかったマイルスディビスの事をある程度知れたのは良かった。
2020年11月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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学生時代ジャズでコンバス弾いてました。地元交響楽団の第一コンバスの方に師事。シマンデルの非音楽的な練習課題を綺麗に弾ける様になるのが嬉しくて、自分自身をしごき倒す生活。あれって、なんて言うの?かっこ良く言うとストイック?現実はマゾだったよねぇ、ただの。自虐生活だよ。それでも、三連の裏に潜り込む様に他の誰よりも早く音を出して作り出すビートに、皆が後から付いてくるスリル感を味わうと、ジャズ、と言うか4ビートは止められない。完全に中毒。クラシックを除けば、おそらく全ジャンルのベース弾きは、同じスリル感を味わってるはずです。 就職を機に演奏は停止。音楽を続けていると、多分、仕事辞めちゃうだろうな、と言う予感があったんで。キッパリと演奏は辞めましたが、定年退職したら再開したい。と。女房に話したら「バカなの?無理よ」と言われました。何が無理なん?「家で音を出すな」だって。ケチ。山奥まで行け、一人で行け、そのままそこに住め。くらいの事はいわれそうなので、引き下がりました。今ね、無音コンバスってあるの知ってる?完全無音じゃないけど。Bodyがソリッドなんっすよ。これ、買っちゃおう。 という事で。ジャズの話になると長いです。戦史の話も長いけど。 映画が始まって直ぐに、自分がマイルスの私生活の事を全く知らない事に気づいた。妻?子供?全然知りませんもん。Someday~ のジャケット写真が当時の奥さんのフランシス・テイラーだったなんて、初めて知りましたから。うっげぇ、です。君のプリンスは俺だろ?ってうそでしょ?Milesが、そんなロマンティストだったなんてw インタビューには登場しないけど、さすがにマイルスともなるとフィルムに写る面々がすご過ぎます。若き日のビル・エバンス、ちらりと登場。ちょっと待って、そこでフェンダーローズの前に座っとるの、痩せこけたボサボサ頭のメガネ君はチック・コリアじゃあーりませんか! そもそも。 ハンコック+ショーター+ロン・カーター+トニー・ウィリアムスと言う、私ら世代から見れば夢の様なカルテット(フレディー、ごめん)の若い事!トニーとか17歳?何やて?考えたことも無かったけど、トニーとハンコックの年齢差なんて。10代でマイルスのユニットに参加してたんですね。カッコ良過ぎです。バスドラとハイハット以外、全部オカズ。しかも無茶苦茶切れてるw クインシーと言い、ギル・エバンスと言い、若いしカッコ良い。クインシー・ジョーンズはアレンジャーとして、現在の音楽シーンに多大な影響を与えました。Stuff Like That や Dude なんて、今聞いても無茶苦茶かっこ良い。ギル・エバンスは、マイルスみたいに、ハコが休みのMonday Nightに、77th Str.のSweet Basil に新進気鋭のミュージシャンを集めて演奏会をやってて、これが死ぬほどカッコ良い。コンダクターとして、若手や陽の目を見ないスタジオ・ミュージシャンを集めて、有機的に発展する音楽を創り出す。って、マイルスがやった事と同じです。 コロンビアへ行きたくて、マラソン録音されたプレスティッジ4部作。コルトレーン、ガーランド、フィリー・ジョー、ビリー・コブ。痺れるなぁ。It never enterd my mind も Stella by Starlight もMiles が演ればクール。普通に演れば、単にリリカル。それ以前に、あまたある映画音楽から、これらを持って来る感覚がクールだす。にしても、コルトレーン、すでに往ってます。もう、手が付けられないw とにかく、見終えて思ったのは。 俺もやりたい。 これだけです。この歳になって仲間を見つけるのは、しかも広島で。難しそうだけどw 就職で、こっちに来た時、実はコンバスが恋しくて、仲間を探してJazz喫茶周りをしてたんですけど。なかなか嗜好の合う、かつ実力的に俺でも大丈夫な人が居なくて。いずれにしても、女房を説き伏せて楽器購入しなくては、事になりません。作戦練らなきゃw そうそう。 ローレンツ・ハート作詞による「It never enterd my mind」は、失恋した女性のイタイ心を歌ってるんですが、裏には「自己の出自を隠さなければならないユダヤ人」の状況を、自虐的に表現していると言われている歌です。ローレンツ・ハートもユダヤ人なんですね。 イエス・キリストの言葉に耳を貸さないどころか裏切ってしまったことで、イエスはゴルゴダの丘で磔となる。「It never enterd my mind」=「こんな事になるなんて思ってもみなかったんです」 歌詞の中にある”and now I even have to scratch my back myself" 「今では、自分の背中を自分で掻かなければならないの」なんて、失恋した女の子が言う? 背中=ウシロメタサを自分自身でかき消さなければならない=過去(の罪)をかき消さなければならない ちょっと意味深な歌詞の曲を取り上げたマイルス。このプレスティッジを去るためのマラソン録音で。思うところがあったんでしょうかね。 と、マーカス・ミラーもマイク・スターンも老けたなぁ。 なんて他人の事は言えないでしょ! 良かった。最高でした。