護られなかった者たちへのレビュー・感想・評価
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俳優陣の演技に圧倒されました!
水たまりに顔を押し付けられそれでも吠える佐藤健の演技!!凄まじい迫力でした。終始重いムードで進んでいくこのお話ですが、だからこそのカンちゃんとの自転車二人乗りのシーン、とっても美しく儚かった✨
ラストの方まで見ている私もすっかり利根が犯人だと思い込んでいて、ラストのどんでん返し。そして黄色いジャケットの男の子を「護れなかったから護りたかった」と言う利根、もしかしたらその黄色いジャケットを着た男の子は自分の息子だったのでは?と思った時の刑事のなんとも言えない表情…お前が見捨てなかったら俺の子は!となりそうになったのでは?しかし水が怖かった利根、水の音がずっと耳鳴りになっていた利根は何か水に対して怖い過去があったのかもしれない…いろんな複雑な思いを見事に表現されてました。
深い社会問題の提起としても、推理ものとしても一級品
阿部寛が出てると東野圭吾かと思っちゃうよ
生活保護については様々な問題点があると認識してはいる。
日本国民に厳しく在日外国人に甘いとも聞く。
公務員の仕事と言うのは前例あってのもの と聞く。
実際は知らないが、生活保護を受給するという事が簡単に出来て良いはずはないというのはわかる。
給与がほぼ横ばいの日本にあって
僅かな時給で労働する人が
生活保護家庭より年収が少ないのはおかしいと言うのもわかる。
自家用車を持ってはいけない。
分譲マンションを所有するのも変。
死者が出た数年前から改正されたが、昔はエアコンがダメだった。
病気で働けない。
この基準は、はっきりしているようで曖昧でもある。
東日本大震災。
これによって不当に金銭を受け取った人々がある程度いるというのもよく聞く。
津波の力で引き裂かれた家族の
生死もわからぬまま 中途半端な諦めを強いられる人。
そういうあれこれを
まとまってるなあ という感じで見た。
見て直後の感想が 日に日に薄れて
三日たった今 少し薄っぺらに感じている今日ではある。
悪とは何か。
原作未読。
素晴らしい映画でした。
幸いにも私は震災被害をそれほど受けなかったため、
震災を目の当たりにした方々の心の傷は計り知れません。
震災がトラウマになったからといって法を犯してよいのか。
セーフティネットという法を守るため、目の前の
困っている人を助けなくてよいのか。
生活保護を受給しながらする贅沢の線引きはどこにあるのか。
生活保護受給者を非難する社会が悪なのか。
そもそも生活保護を受けるような人は怠惰なのか。
今現在、まだパンデミックは終わっていない。
何兆円もつぎ込んでなぜ終息しないのか。
その税金で利を得ている人は悪ではないのか。
世界も国もマスコミもなぜ事実を隠そうとするのか。
人々はなぜマイノリティを攻撃しようとするのか。
護ろうとしなかった人が悪いのか。
護られなかった人の自己責任なのか。
声を上げれば解決するものなのか。
その小さな声は、もっと大きな声にかき消されないのか。
それでも、小さな声を上げ、手を伸ばし、
護られなかった人を減らしたい。
ぼくにできるのはそれしかない。
自民党の政治運営の失敗
死んでいい人なんて居ないんだ
フィクションからノンフィクションへ
とても良かった。
物語上のフィクション部分である連続殺人事件から
同じような事が多々あったであろう被災者の
生活保護受給のノンフィクションへ
目を向けさせる手法が上手いなと思いました。
手足を縛られ餓死させると言う酷さが、
この問題がいかに酷いものであるか示して、
それでも死んで良い人なんていないと言うメッセージと
ラストに動機の全てが繋がる感じが、
重い映画ではあるけど、気持ち良かった。
佐藤健のヤンチャな感じが残る風貌と、
過去の過ちを引き摺り生きるのがしんどそうな感じや
阿部寛の目がグリっとなった、
家族を失った喪失感と目の前の事件に没頭していないと
生から振り落とされそうな雰囲気も
共に素晴らしかったし、
周りのキャストも過去が透けて見えて各々良かった。
フィクションとしてもラストで始まりと繋がって
とても良かったし、
ノンフィクションとしては幹子の犯行前のSNSの手記が原作者、監督の言いたかった事なのかなと
思います。
社会派サスペンスだが・・
連続殺人とサスペンス調ではあるが舞台になった東北の震災の被災者の状況が生々しいことに加え生活保護給付の瑕疵のような描写が実態の様で関心がそちらにばかり注がれ、事件性が薄れてしまった。
もちろん、原作者の中山さんや脚本・監督の瀬々さんも独自の取材、裏付けはされたと思うが、国や自治体への告発性を込めたメッセージの信憑性については鵜呑みに出来ないのが映画の弱みかも知れません。
厚労省は被災者への支援に関する生活保護適用に関する特別通知を再三出してはいますが実際の運用は現地の福祉事務所に委ねられており実効性は不透明ですし課題も多々あるような一部報道も聞きます、政府やマスコミは震災復興についての総括を今一度して欲しいと感じました。
映画では幹ちゃんは女性に代わっていますがミステリーならではのひねりを強調したかったのでしょうかね、女性だと後味の悪さを感じます。利根も幹ちゃんも性格描写にバイアスがかかり過ぎで不自然、意外性の演出意図が稚拙且つ露骨でした。
ラストの利根と笘篠(とましの)刑事のやりとりも蛇足のように思えました。阿部さんの表情で語る演技が素晴らしいだけに陳腐なセリフは白けます、息子が見殺しにされたと聞いて「ありがとう」はないでしょう、涙するだけで受けとめは観客それぞれに委ねるべきシーンのような気もします。
生活保護について、事件の真相を考えながら学ぶことが出来る作品。
震災というものの重さ
震災を経験した人達がその後の人生で大きく運命が変わっていく姿を見ました。
津波で全てを失われた人達がそれでも寄り添い合いながらお互いを本当の家族ように付き合っていく姿は、とても素敵見えます。
だけど、それも何年か経ち世の中が落ち着いてくると世間からの風辺りが少し変わっていた。
同じ辛い経験をしたもの同士だからこそ気持ちが分かる。
社会弱者に対する考え方が少し変わった。
健康で文化的な最低限度な生活は、一体誰の為にあるのか?
自分が同じように震災で苦しんだ立場でも役場の側でも何が正しいのか?といえる作品だと感じました。
逆恨み…
震災に合われた方々が大変な生活を強いられたのは理解する。元々苦しい暮らしだった人なら尚のことだと思う。
ただ、市役所の人は職務にあたっていただけ。
騙されることもある。自分だって人間。
神様でもなんでもない。
それなのに幼稚な考えの犯人が人格を無視して逆恨み…
現実ではこんなものなのかも知れないけど、あまりにも救いがない
こんな映画観たら、人助けるのも嫌になる。
脇が贅沢すぎ。
公開時見逃し、amazon primeで鑑賞。
被害者役の方々が贅沢過ぎておどろいた。
犯人はうっすら分かりつつも、最終的に色んな意味でうそーん、みたいな印象。
フツーの女の子一人であれだけのコトを?無理でしょ?
大の男二人も?スタンガン使うにしても?
という感想をもちました。
一生懸命再現Vは作ってみてはいましたが、そのへんの説得力がもうちょいリアルであれば良かったかな。
いずれにしても休日の朝から見る類の作品では無かった。
後味含め、テンションだださがり。
感情の追い込み、最後のところは泣いて
生きる
生きている人は、仕事がある
過去を忘れたり、過去を踏まえたり
色々な生き方があると思う
生きている人には、この世では明日がある
生きていかなければいけない
私は、過去を踏まえて生きていきたい
その時々で、どうしたらいいのか考えてしまう
楽しい時には、その人の分まで楽しんだらいいじゃないかとも思う時もあれば
もっともっと控えて暮らさなければいけないるじゃないかとも思う
心は常に揺れている
悲しみに囚われると息もできなくなる
何年か過ぎれば埋まる悲しみは有り難い
なんとか当たり前っぽい生活ができるから
恨みつらみは力にはなるけどその未来は明るくはない
他を理解できなくても自分が苦悩したように他もそれぞれ苦しみもがいているのかもしれないということに気づくことが出来ればいいのにとも思う
余裕があるものの勝手な言い分なのだろうけど
人生の大半を後悔で生きています
浅はかな優しさで傷つけてしまった罪は拭いきれない
それを踏まえて生きていきます
素晴らしいというより凄い映画
Amazonプライムで観ましたが、1度観ただけでは判りづらい映画でした。
星5にしたいところですが映像が暗いのと時代が行ったり来たりして判りづらかったので4.5にしました。内容については東日本大震災で被災された人たちと生活保護を絡めて切り込んだ作品として、秀作であり素晴らしいというより凄い映画だと思います。
私自身、震災の翌年福島の原発事故で被災された方々と電話で補償相談員の仕事をしたことがあります。相談員とはいえ話していて胸が詰まされるほどでしたから、生活保護の相談員の方々もさぞ精神的にも辛かったのではないかと思います。まだ地上波では公開されていないようですが是非とも多くの人々の観て戴きたい作品だと思います。
社会はドラマ
豪華な俳優陣の共演で重厚なドラマに仕上がっている。
殺人が無ければドラマとしてもっとリアリティが出ていた。まあ、無かったら映画にならないのか。。
何故このタイミングだったのか。
何年経っても殺意を昇華できなかったのか。
佐藤健が愛想なさすぎる。
今見ても311の話は心が痛む。
ラスト、私だったら、あのセリフは言えないかな。悲しみが深まりそう。その瞬間、親が一緒にいてあげられたら絶対に護ろうとするのに。
自転車に乗る2人の笑顔はこの映画の中で数少ない場面。但し、それが続かないことを予感させる。
カンちゃんは、その後養子(里親?)に迎えられ、立派に就職もし、不幸な人を1人でも減らせるように頑張ってある。引き取られてから大事に育てられたと思うけれど、仲が良さそうな描写は無し。育ての親は切ないな。
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