空白のレビュー・感想・評価
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怒りは誰にでもある
怒りぽっく他人に暴力的なことをしていた父をもつ娘。
その娘がスーパーで万引きをした。
そのことを見ていた店長が娘と話をしようとしたが、娘は逃げ出し店長が追いかけ娘は事故にあって死んだ。
父は店長のことを恨み嫌がらせをした。
ある日、父は娘のことをちゃんと知り、自分が悪かったと受け入れたという内容だった。
父は他人に暴力的なことをしていたが、この作品をみたら誰でも自分の中の怒りを他人にぶつけてしまうことはあるんだと思う。
怒りをぶつけることで、自分がどう思うかでこの先の行動につながっていくのではないかと思う。
店長は嫌がらせをどれほど受けても他人にその鬱憤をはらすことなく受け入れていたのはすごいなと思った。
なんか
救いようのない結末
公開当初かなり気になっていたが、観に行けず。
先日Netflixで観たレビュー。
『ヤクザと家族』でどハマりした河村光庸さん/スターサンズの作品。
『ヤクザと家族』同様に誰が悪いでも無く、救い良いのない結末。
ただ、物語の発端(中学生の万引)や被害者の父親のキャラクターから、何が善/何が悪を考えさせる映画。
寺島忍さん演じる草加部さんのキャラクターからの「正しさとは」「正義とは」を考えさせられる。
『ヤクザと家族』同様に感想は百人百色。
鑑賞者側に問い掛けるような内容で、様々な感情を生み出す映画。
これほど感情を揺さぶらせる映画、制作・配給会社は無いと思わせられる。
なぜ劇場で公開当初観に行かなかったのか後悔。
辛いけど。
空白
良作です❗️
なんとも辛い気分になる映画。そもそも花音は万引きをしたのだろうか?監視カメラもないからはっきりしたことはわからない。でもそれらしき行為を見つけ、疑惑がバレないまま逃げ出せば、店長としたら追いかけるのは当然。では逃げる者を追いかける正しい方法は?わかりません。最初に花音を跳ねてしまった女性は?急に飛び出してきたら避けられないのでは?
2度目に轢いたトラック、急ブレーキをかけても間に合わなかった。不運が重なってしまった。花音はもう戻ってこない。しかも無残な遺体。親としたら辛いです。いかりをどこにぶつけていいのか、、、気持ちはわかるが、添田の態度はどうなんだろう。学校でいじめがあったのでは、と学校に詰め寄る。元妻が色々とそうではないと話しかけても聞く耳を持たず話も途中で一方的に打ち切る。元妻が言う通り、花音の何を観てきたの?その通りだ。と添田に少し怒りを感じる。学校にも。聞き取り調査をしていじめがなかったとわかれば、怒りの矛先を学校から外らせようと、スーパーの店長青柳のある行為を伝える。確信があるのか?曖昧な状態で伝えることではないでしょう。
学校の担任の先生の言葉にも怒りが。冒頭の花音が花を作っている場面。確かに時間配分を考えることも大切で、自分で丁寧さを程々にする、誰かに助けを求めるなども大切かも知らないが、明らかに困ってしまうだろう状況下、生徒の性格もわかっているのだから、あんな突き放した言い方はないと思う。もう少し助言の仕方があるだろう。冷たすぎる。死んでしまった後で、要領が悪い子でもその子なりに頑張っているのでは?と言っていたが、もっと早くそんなことは気がついてほしかったな。人はみんな出来ることの度合いもペースも違うもの。遅くても、怠けているようでも、本人は本気で必死に努力してやっている、ってことは多々あります。学校でも社会でも。あの追い込み方はとても辛いと思う。
後、怒りを感じたのはマスコミ。青柳でのインタビューをTVで放送する際、なのインタビューの切り方は悪意があるとしか思えない。スーパーの窓や花音の家に落書きをする市民もとんでもないやつです。
ついでに、怒りとまではいかないが、スーパーのパートのおばさん、お節介がすぎます。親切のつもりだろうけど、ちょっと行き過ぎ。ランチに行く約束があるからとチラシ配りを断った人に対してあの圧力はダメでしょっ、あくまでボランティアなんだから。
命を助けたとはいえ、どさくさ紛れにキスをするのは、確かに気持ち悪いです。
最初にはねた中山さんが自殺してしまう。せめて謝罪を添田が受け入れていれば、とも思う。中山さんの母の言葉がまた辛い。でも母親なら同じことを思ってしまうだろうなあ。
最後に、元妻にひどいことを言った添田が、素直に反省して謝罪をした。謝ることができるようになったのは進歩です。いつか青柳にも謝れる日がきますように。戻ってきてくれた青年との関係性を良いものに出来るといいけど。
娘のことを理解していなかったけれど、娘も父に心を開けなかったのかもしれないけれど、同じ空を見て同じ雲を見て同じように感じていたんだなあ、と最後に少し救いがあるように思えるラストは良かった。暗い気持ちのまま終わらずに済んだ。
何と言ってもほとんどのシーンで怒り狂っている古田新太の熱演が光る。...
低頭
キャスティングが素晴らしい!
とんでもない映画ですよこれは…
もう映画見る前には戻れないくらい、とてつもないお話だった…
人生通して 何回も見るか? と言われるとしょっちゅうは見ないけど、折に触れて思い出すというか そういうレベルで胸に突き刺さるものがある映画だった。
この話はとにかく それでも生き続けないといけないのか? だとしたら我々の人生は何のために続くんだろうか? というぐらいとにかく取り返しのつかない事態に飲み込まれていく人々を通して それでも生きるてるってことそれ自体は本質的には前向きなんじゃないか…
と思わせてくれる 希望 を描いていると思う。
人生に生じた傷とか苦しみとか、もう取り返しのつかない沢山のことがあってもそれでも全部背負って、それ込みで やっぱり希望はある!
こういう話に俺は本当に弱い笑
とにかく登場人物たちへの追い込みがえげつなくて
松坂桃李がお弁当屋さんに泣きながら電話してるところとかもうホント 苦しい… としか言いようがないけど
それでも 本当にさりげないというか弱々しいながらも不意に訪れるささやかな励ましにほろりと来てしまう…
吉田監督の作品はまたしても本当に凄い!!
やられた
立ち位置を変えてみる
スーパーで万引をした少女(伊東蒼)を追いかけたオーナー(松坂桃李)だったが、少女は道路に飛び出し車にひかれて死んでしまう。
少女の父親(古田新太)はあらくれ漁師タイプで、娘の死が納得できない。
登場人物は多いが、みんな良い処もあれば悪い処もある。メディアを除いて。
見ているとどんどん不安になっていくのは、みんな何処にでもいそうな人たちばかりかも。
追い込まれたときは、自分の立っている位置を変えてみては。
そして本当の父になる
もし、この作品のメインビジュアル、泣き顔バーン!土下座バーン!でなんとなく鑑賞を避けている方がいらっしゃったら、騙されたと思って一度観てください。本当に良い映画です。
事故で娘を亡くした被害者の父・添田と、そのキッカケを作ってしまった加害者・青柳の2つの視点から物語が進みますが、どちらも良い意味でかなり嫌〜な感じです(笑)
相手の立場に立とうともしない、自己中な人たちのデカい主張や善意の押し売りの中で、思いやりのある人たちが心を痛める社会。観ていて気分の良いものではないかもしれませんが、ぜひ添田というキャラクターを観てください。
最初は「娘を失った父親である"自分"」が可哀想で暴れていただけの添田が、後半、亡き娘の遺品と少しずつ向き合い、少しずつ本当の父親になろうとする姿には心を打たれます。
死んでから向き合おうとしたってもう遅いんだよ!と思いながらも、あのいじらしい姿には愛おしさすら感じます。終わりには全てのキャラクターに愛着が湧くほど、人物描写が丁寧で好きです。
「ヒメアノ〜ル」もそうでしたが、最後の最後にこれまでの感情が一気に押し寄せる幕の閉じ方もとても美しいです。本当の感動は言葉にできないと言いますが、まさにこの作品がそうです。素晴らしい映画でした。
絶賛されているけれど…
凄い作品と、良い作品…心に残る作品は違うんだなぁと個人的な感想。
古田新太と松坂桃李の熱演はさすがだったけど、ただただ父親の態度にイラつき、途中までは不愉快で仕方なかった。
全て、娘の事も顧みず、話しかける事すら出来ない態度を取って来た自分が悪いのに、娘が亡くなってしまった事で、それを店長や別れた奥さん、全ての人の責任かのように振る舞う姿に腹が立った。加害者と被害者、いつ自分がそのどちらかに立たされるか分からないと皆さんおっしゃっているけれど、最初から少しでももっと娘を見ていてあげれば、少しでも話せていれば、こんな事にはならなかった筈。
ラストに向けて娘の事を解ろうと少しだけ気持ちが変わったのは良かったけれど、それでも最初から怒鳴り散らしている姿ばかりで、見ていて苦痛だった。
ただ、ここまで腹立たしく思わせられるのは俳優さんとしてさすがでした。
一番可哀想だったのは、最初に彼女を轢いてしまった加害者かな…彼女の立場は、いきなり飛び出して来た少女をよけきれず轢いてしまい、加害者となり、それで憔悴し謝罪も受け入れてもらえない…彼女の立場はもしかしたら、自分もそうなってしまうかもしれない…と思わせられる1番の立場だった。
イマイチだけど
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