大怪獣のあとしまつのレビュー・感想・評価
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普通に面白い
なんでこんなに低評価なの!?
めちゃ面白ではなきけど、いつもの三木聡監督作品らしい脱力系コメディでオイラは笑って観てたけどなぁ。
予告やら配給2社やらで勘違いして観に来てる人が多いのかも。
時効警察や亀速の監督さんですよ。
新解釈三国志を本格的な歴史物だと勘違いして観に来ちゃったみたいな感じなのかも。
想定内なのは許すが、下手なのは駄目だ。
タイトルだけで読み切れてしまう政治風刺の会議劇なのは想定内ゆえ許すが。
面白く出来た筈の素材なのに、語り口の稚拙ゆえに客を巻き込めなかった下手さは頂けぬ。
あるある・たとえ・ノリ突っ込み・オヤジギャグの全てが物語の失速にこそ貢献した感も。
下手は駄目だ。
「幼稚」で「下品」極まりない作品
企画意図は最高でした。しかし内容は「下品」でした。とても楽しみにしていた映画です。わたしの好きな土屋太鳳さんが出ていますので。映画の冒頭はそれなりに引きつけてくるものがありました。しかしながら、途中から「嫌な気持ち」になってきました。それは「ギャグがくどくてつまらない」からです。政治家ならびに政府の無能ぶりをあざ笑うのは否定しませんが、「品性がない」のです。「下品」すぎます。ウンコとかゲロとか連呼されても、、、。さらにキノコの覆われた男の股間を何度も強調する場面で、完全に心が離れました。「深夜のテレビ番組かい!」ちょっと幼稚すぎませんか。エンディングもなんとなく予想していました。第二弾への布石でしょうか。マーベル商法をやる気でしょうか?物語を完結できないのであれば期待できません。
救いは土屋太鳳さんに「ウンコ」「ゲロ」と連呼させていないところです。
『運だぜ!アート』のluckygenderでした
敢えて、くだらない?
物語の設定も面白いし、政府内の社会風刺もとても面白い。
前半は「なんだ、普通に面白いじゃん」と観ていると、そこから(キノコのくだりあたりから?)徐々にくだらなくなっていき、ラストはまさかの・・・。そしてレビュー欄の批判がすごいですね。
でもこれ、この作品の狙いとしては褒め言葉かも?と思ってしまうくらい、大胆に、意図的にやってくれた気がします。・・・敢えて、くだらない?ある意味、問題作かも。
金と時間の無駄
予告に騙されシンゴジみたいな真面目な作品を期待していたもので、寒いギャグと下ネタの連発に、何度途中で帰ろうと思ったことか。聞いてるのがしんどいレベルで、ただひたすらに長く感じた2時間でした。時効警察は好きだったのに、今作での岩松了さん・ふせえりさん達のギャグはひとつも笑えず、繰り返されるしつこさだけが残りました。コメディ映画ならばそれでもいいから、笑えるギャグにして欲しかった。三木監督のことも嫌になった
ウルトラマンが全て解決してくれます
いやー酷い映画でしたね。
酷い映画にも2通りあります。
誉め言葉としての酷い映画と、罵倒としての酷い映画。
これは残念ながら後者、デビルマン寄りの方ですね。
つまらない上滑りしたギャグが延々繰り返され、人の気持ちを逆撫でするシナリオ、怒りが沸いてくるヲチ。
これ観なくていいですよ。特に特撮怪獣映画が好きな人は絶対観ない方がいい。
金をどぶに捨てた方が怒りが溜まらず時間を無駄にしないだけましです。
新聞記者の日本アカデミー賞受賞で露呈した邦画界のクソっぷりをこれでもかと上塗りしてくれるゴミ作品でした。
普通に面白いよ
予告で面白い着眼点だなと興味を持ち
けっこう公開を楽しみにしていた作品で
観に行こうと思っていた前日
トレンドに「クソ映画」と挙がっており
何だろうと思ったら
この映画がやり玉に挙げられていました
「日本映画史上最低」
「令和のデビルマン」とかえらい
言われようでびっくり
チケットはもう買ってあり
やっちまたかと思いましたが
諦めて観に行くことにしました
でどうだったかというと
普通に面白かったです
役者がなにせ良いですし
少なくとも自分と同じように
プロットに興味を持った人はそう
裏切られ感はないんじゃないかな
パロディやギャグの差し込み方が
荒唐無稽すぎてシュールに
なっちゃってる
ところは割り切っちゃえますし
妙な不穏さを出して最後まで
観れちゃいました
炎上ステマですかね?
令和のデビルマン?
それは絶対にないです
人類の危機だっつーのに
私利私欲にまみれる滑稽な
人々を描くという点では
こないだNetflixと劇場で
公開してたアダム・マッケイ
監督の「ドント・ルック・アップ」
に似てる感じします
大怪獣に襲われた日本
「新たな生活様式」といった
最近のキーワードを使いつつ
自衛隊は国防軍として
首相直属の特務隊まで編成しても
全く歯が立たなかったのに
突然空から飛んできた光が直撃し
怪獣はまさかの絶命
危機は去ったと喜んでましたが
巨大な怪獣の死体をどうするか
という次なる問題に焦点を
当てた作品となっています
シン・ゴジラは現代社会が
ゴジラにどう戦うかという
リアリティを追及していましたが
これはパロディにしている
感じです
そう
ストーリー的には全然
シリアス路線でもいけるところ
あるんですがどこかしこ
パロディをぶっこんできます
怪獣風バン〇シー
AKI〇Aのミ〇コ様
でも特に取り上げることなく
スルーしていきます
日本国の首相西大立目は
この大怪獣の突然の死を
"Deus Ex Machina"
(デウス・エクス・マキナ)
「機械仕掛けの神」と呼びます
(この言葉はお話において終盤に
突然話を解決してしまう存在
という意味もある)
そして内閣を集めての閣僚会議を
開きますがそれぞれの大臣は
責任の押し付け合い
縦割りの各省庁の現実が
露呈します
観光資源にしようとか
言い出す大臣までいたり
C国とK国を足して2で割った
ような「隣国」は最初は怪獣を
倒せない日本を非難していたのに
死んだとわかると所有権を主張
(このへん風刺が効いてて笑った)
まず本当に死んでいるかどうか
安全かどうかの確認と
厄介払いのために
首相直属の特務部隊が
生存確認の任務を
押し付けられます
首相補佐の雨音
その妻で環境大臣秘書のユキノ
そして調査隊の隊長に
任命された特務部隊の帯刀
この3人はかつて特務部隊で
同じ部隊にいた仲で
少なからず因縁があるようです
怪獣は確かに死亡していましたが
浜辺に打ち上げられた
クジラの死体のように体内にガスが
たまり爆発の可能性が高く
そのガスのにおいは
「う〇ことゲ〇の中間」で
あるという報告がなされ
政府発表でとても言えないので
「銀杏のにおい」という表現に
されます
また健康被害は一応ないとの
発表がされました
それがわかると
国防軍がわが手柄にと専門家を
呼んで冷凍して抑え込もうと
しますが大きすぎるのと
日中に溶けてしまい大失敗
体内ガスで身体が破裂して
一帯がクサくなってしまいます
その後検討した結果ユキノの
提案でクサいもの→水に流す
という水洗トイレの原理で
一級河川で死んでる怪獣の上流の
使ってないダムを決壊させて
海まで流そうという作戦を
実行しようという話になります
また裏では環境大臣には
安全であると伝えたものの
実際は怪獣の体内に謎の菌糸が
あることを雨音は裏で密かに
情報をつかんでいました
なんにせよ再び体内のガスで
みるみる膨らんでいく怪獣の身体
これを解決しなければいけない
(ベントとか福島原発で用いた
言葉を使ったりします)
わけですが帯刀を訪ねて
ヒッピーみたいな焼き肉屋の
排煙装置を作っている
町工場のおっさん八見雲(やみくも)
がベントで気流を作って成層圏まで
臭気を飛ばそうというトンデモ
理論を提案してきます
この案は奇想天外すぎるので
一旦伏せられますが
まずダムをどうやって破砕するか
そこでユキノの兄で元特務部隊の
ブルースのいる採石場を訪ねます
ブルースは俺はもう関係ないと
相手にしません
帯刀はどうやらユキノとかつて
恋人同士だったようですが帯刀が
ある日突然失踪した事を
許せなかったようです
しかし怪獣の影響で馴染みの食堂も
閉めざるを得ないといった市民の
困った様子を見てブルースは
協力を決意
ダムにさっそく発破をかけますが
雨音に提供されたダムの構造図
には堤防部の二重壁が記されて
おらず失敗
ブルースは決壊を成し遂げるため
帯刀が止めますが特攻をかけます
その甲斐あってダムは決壊
ある程度怪獣は押し流せましたが
十分ではありませんでした
また近くまで潜り込んでいた
(なぜか染谷将太がやってる)
一般人の動画配信者がその洪水に
巻き込まれる中で怪獣の体液まみれ
になり気絶
その身体は厚生省が極秘に回収
していましたが体表からは
キノコがどっさり生えていました
(ある一部分に生えた別のキノコは
なぜかぼかしが入っていました)
怪獣が爆発を起こせば近隣の
住民はキノコまみれになって
しまいます
(キノコが生えるからどうだって
ワケじゃないんですけど)
ブルースもどうやら一命はとりとめて
いましたが意識が戻りません
すると雨音がいきなりお蔵入り
されていた八見雲の焼肉排煙作戦
を決行しようとします
ベントはミサイルを撃ち込んで
開ける(富岳で計算したらしいです)
と言っていますが帯刀はブルースから
実はベントの方法について細かく
指示を受けておりその方法とは
異なる雨音のやり方に反対しますが
雨音は強行しようとします
命がけでダムを決壊させたブルースに
指示された通り帯刀はここで
直接怪獣の身体にベントの筒を
撃ち込む危険な作業を始めます
ユキノも雨音を止めようとしますが
そこで雨音は帯刀の正体が
これでわかると意味深に
言い始めます
帯刀はどうも3年前地球に
落ちてくる巨大な光の筋を追いかけ
その光に包まれていなくなってしまい
ユキノは車でそれを追いかけようとした
時に一緒についてきた雨音が事故で
足を失ってしまい罪悪に感じたユキノ
は雨音と結婚したという過去があった
ようです
この映画下らねーギャグに時間
割いてないでこういうとこをもう少し
まじめにやった方が・・まあいいや
っていうかこの時点で何をパロディ
してるかはもうわかる人には
わかりますよね
この映画パロディの元ネタわかる
わからないで全然印象違うと思います
帯刀はなんとかベントをやり終えると
雨音が指示を出したミサイルも命中し
怪獣の身体は大爆発
帯刀も弾き飛ばされ現場にやってきた
ユキノの前で地面にたたきつけられます
ユキノは絶望して帯刀の元へ近づくと
帯刀は普通に起き上がり「近づくな」
と合図して・・まばゆい光とともに
「巨大化」して怪獣を抱えて
地球外へ飛び去って行きました
その一部始終を見ていた首相は
「デウスエクスマキナ」の存在を
確信するのでした
という感じでおしまい
別にストーリーはこうしてあるし
キャスト陣は豪華ですから観れる
作品になっていたと思います
なんでそんなに叩かれてんのか
よくわかりません
昨年130本映画観ましたけど
もっとゴミみたいな映画は
たくさんありましたよ
なんか普段映画行かない勢が
面白がって叩いてる印象です
「令和のデビルマン」はないです
あれは俳優の演技力から何か
すべてにおいでヤバすぎます
デビルマンすら観たのかと
言いたくなります
叩かれてる映画って観に行きたく
なるとこありますが
ひょっとして炎上ステマですか?
この映画のギャグはとりわけ
観客に笑う時間を用意していません
そのままサラッと話を流します
「裸の銃を持つ男」みたいなやつです
演出的にはシリアスな空気に
さえしなければいいやみたいな
感じに受け取れる感じです
下ネタも突然出てきます
し突っ込みどころは多いですが
そういうノリなのでまあいいや的
雰囲気で済んじゃってる点は
狙ってなのかたまたまなのか
確かにどんな層向けに作ったのか
ようわからんところがあり
独特の不穏さがある映画ではあると
思います
政治家たちの滑稽描き方も
ふざけてると思う人も
いるでしょうが
じゃあ現実の政治家って
真面目でしょうか
あれも十分滑稽なこと
やってますよね
どこかしこ風刺的なのです
まあでも一言でいえば「フツー」
だと思います
CGやセットのクオリティも
別にそこまでショボさを感じる
ものでもありませんでした
なんかネットとか見てると高いとか
どうせすぐ配信されるとか映画館に
「いかない理由」ばかり挙げる人が
多いですが映画なんて大きなスクリーンに
集中して向き合って観るだけで
もう意味あると思います
評判通りの面白さかつまらなさか
観に行って確かめてみるだけでも
映画って面白いと思いますよ
評判より面白い映画も
つまんない映画もありますから
自分はあえてこの映画
おすすめしてよいと思います
酷評を承知の上で見ましたが
出だしで、宣伝された印象とは違う映画だと分かりましたが、コメディとしても出来は良くない映画です。
ましてや、いくら言いそうな事とはいえ、隣国を揶揄するようなことをやってはいけません。
補足
この映画は、パロディーではないと思います。
パロディーは、元ネタに対するリスペクトがあって成立しますが、この作品にそれはありません。
節子、それゴジラやない。アルマゲドンや。
怪獣映画として観に行くと金返せコールが起きそうですが、クッッッッソ上司の下でどう考えてもウチの部署の案件じゃない仕事を振られたリーマン=主人公の山田氏として観ると、不思議とクソ映画という評価は起きないんですよね。あれ?なんか涙出てきた。
そんなわけで今年のワースト映画として名高い今作。個人的には結構楽しく拝見出来ました。
なお題材的には『大怪獣』にスポットを当てたのではなく、その『あとしまつ』を誰がやるかに焦点を当てた作品ですね。ただそれをぼやかさずに言うと、多分いろんなところから難癖つけられそう……という点から、あんな人類vs大怪獣の死骸みたいなCMになったんだと思います。
結局、これゴジラじゃなくてアルマゲドンなんですけどね。人々の平和はいつでも名も知らぬ末端の人間の犠牲の上に成り立つ。
やっべ、また涙出てきた。
ジャンル的にどの枠にはまるかと考えていましたが、まあ社会風刺的作品ですよね。決してアクションでもファンタジーでもない。
環◯省の立ち位置がアレだというのは……うん、なんとなくわかります……。この前までセクシーだったし……うん。
製作費全部出演者のギャラに使った?
VFXがチープというレビューを見たので、どんなもんかと思ったら初っ端からチープで笑ってしまった。ここまでチープなVFXがここ10年であっただろうか、いや無い。(反語)怪獣の上に立ってるシーンも浮いてるみたいに見える。
所々でギャグも出てくるが、正直面白くない。隣国や政治の風刺も3回も出てきて流石に飽きるし、描き方が薄っぺらい。風刺も下ネタもしつこい。
中途半端な恋愛要素入れるならもっと客の緊張感を煽る要素入れて欲しかった。
100%ネタバレ避けたい人はここから下は読まないほうがいいかも。
『シン・ゴジラ』のようなドキドキワクワクする場面や演出も殆どなく、あったとしても薄い。水洗できるかどうかのところは1ミリドキドキワクワクしたが、途中でブツ切られたので残念。結局死体が流れなかったから最後の展開になったのかな?
ラストが特に酷い。ぼーっとしてたのか理解力がないのか、伏線には気づかなかったのだが、解説を読んで思い返すとバレバレの酷い伏線だった。夢オチ並みのガッカリするラスト。今までの事が全部意味無くなる酷いラスト。
ただクソ映画の割には思ったより時間が早く進んだので+0.5
端的に言って・・・がっかり。
怪獣が死んだ後の死体処理!? いつも怪獣ものとか見た後、気になってたテーマやん!おもしろそー!・・・ってことですごく楽しみにして見に行ってきました。・・・が、
びっくりするくらいつまらなかった。
まず、登場人物の行動、セリフ(しゃべる内容)、何をとっても不自然。普通はこんな風には反応しないやろ・・・終始ツッコミまくり。
話の状況も場面描写というよりは、文字やら言葉やらで羅列されるばかりでまったく感情移入できず。
俳優さんたちの演技のテイストも人によってバラバラで作品としての一貫性がない。
次々繰り出されるジョークもどれも笑えない。(好みの問題もあるかもしれないが。)
BGMが大きすぎて台詞が聞こえなかった箇所も複数あり。(音楽も演技も両方もったいない!)
せっかく目のつけどころ(テーマ)は良いのだから、もう少し丁寧に深みのある作品にしていただきたかった。入り込めず、終盤はまったく話が入って来なかった。
しかもあのラスト・・・。結局、この映画で描きたかった世界観て何だったんだろ。
期待値が大きかっただけに非常に残念。
シナリオ書いた人は書いた後、ちゃんと読み直した?
怪獣の死体処理に触れた特撮作品は多数ありますけど、怪獣の死体処理をテーマに1本の映画にしようとしたという点ではプロットはとても期待できるものだったと思います。
しかし結果的には残念な映画となってしまいました。
まず第一にシナリオが破綻してるので、まともな怪獣特撮やSFだと思って観てはいけません。これは細かいことを気にしない人が酒を飲みながらポテチを片手に自宅のソファで友人と観る映画です。真面目に映画館で座って観る映画ではないです。
矛盾だらけのちぐはぐな展開、登場人物の意味不明な行動、回収されない伏線、寒いギャグ、全てをひっくり返すラスト、どれを取っても褒めるべき点がなく、深夜に泥酔しながらシナリオ書いてそのまま読み直したりチェックしたりもせずに撮影に入ってそのまま完成させちゃったのかなと邪推してしまう酷さです。
意図的にこの酷い本を書いたのか、それとも3日徹夜した後に泥酔しながら書かざるを得なくてこうなっちゃったのか、どっちなんでしょうね。
これはコメディだからきちんとした特撮だと思って観てはいけないのかもしれませんが、コメディとしても昭和の時代に飲み会で泥酔したおっさんがドヤ顔で放つレベルの臭気漂うレベルのギャグが全く面白くなかったので、もし100%コメディとして作ったんです、ということなら☆1.5は撤回します。0でいいと思います。
シモネタも低俗だし、他の作品のオマージュっぽいネタも尽くスベり散らかしていて観ていて恥ずかしくなってしまうレベル。緊張と緩和のつもりなのかもしれませんが、シリアスとギャグの温度感が中途半端過ぎて、本当はどうしたかったんだろうかと思います。ラストもネタなのかマジなのかわからないレベルでした。コメディならもう少し振り切って、他の特撮ネタを持ってくるならいっそ茶化し散らかしてもよかったのではないでしょうか。
ネットでは事前に「令和のデビルマン」と言われていましたが、デビルマンは元々の永井豪先生の作品が凄すぎて、多少改悪を加えたとしてもそれでも尚原作の良さに助けられていた面があり、シナリオはそこまで悪くなかったと思っています。120点の原作シナリオを90点分改悪しても30点取れてしまうわけです。
もっとも、デビルマンは「至高の原作を改悪した」という点では罪は非常に重いのですが、純粋に1本の独立した映画としてシナリオだけを見た時には決して「糞」ではなかったと思っています。デビルマンはCGも当時としては及第点のクオリティであり、音楽も悪くなく、役者さんの演技が絶望的に下手じゃなければもう少し高い評価だったはずです。
一方で本作ですが、シナリオだけでいうと0点なので、その部分だけで言えばデビルマン以下と言わざるを得ません。
本作は役者さんもまあ、悪くないというか脚本が最悪なので評価不能ではありますが、俳優陣の他の実績からするとああいう痛々しい感じになってしまったのは偏に脚本のせいだと思います。
CGもハリウッドの予算が潤沢な映画と比べると児戯に等しいレベルではありますが、そうは言っても及第点ではあると思います。舞台装置、小物類、音楽も悪くないと思いました。
一部、シン・ゴジラを筆頭に過去の特撮をオマージュなのかパロディなのかしている既視感のあるシーンもありましたが、概ね画面のイメージは悪くなかったと思います。
トータルでは確かにデビルマンと互角の映画かなと思うのですが、上述の通り、私はデビルマンは最悪の映画だとは思っていません。デビルマンが最悪の☆0映画だとするならば令和のデビルマンは不適切だと思います。逆にデビルマンが☆1.5の映画だからこそこれは令和のデビルマンかもしれません。
ただ、映画を観た時に私が一番最初に思い出したのは北京原人 Who are youでした。シナリオの残念さと意味不明さで言うならデビルマンというより北京原人だと思うんですよね。
最後にNM4をカスタマイズしたバイクが出てきて個人的には同じ車種に乗ってるので凄くシビれたのですが、何故今生産も販売も終わっているNM4なのかなというのも少し気になりました。もしかして164cmの山田涼介さんと153cmの土屋太鳳さんが跨っても問題ない足つきの良さでNM4が選ばれたというのは穿った見方でしょうか。
これはコメディーですよ?
三木聡監督が大好きで、インスタント沼や時効警察は何度観たかわかりません。今回はテーマを知った時点で爆笑しましたし、大作に挑むとのことで長い間楽しみに待っていました。
まず、三木監督の作品を観たことがある人なら何の違和感もなく観られるはずです。真面目×ボケがどちらも入っている作品は珍しくて面白かったですし、大作の中でもふざけ倒すいつもの俳優さん達が好きすぎて終始ニヤニヤしながら楽しませていただきました。
正直、主演が山田さんだったのと、怪獣ものということで三木監督作品を知らない人達がたくさん観に行くんだろうなとずっとヒヤヒヤしていました。やはり勝手にシン・ゴジラのようなものだと思い込んで観た人が多いようで、何も知らない人達にこき下ろされているのはとても悔しいです。役者のファン層を考えたキャスティングと、もっと宣伝の際にコメディというところを強調しておいてもよかったのではとは思いました。
ラストに関しては驚きましたが、三木監督のインタビューで「ウルトラマン等にしても、なぜ最初からそうしなかったのか?という永遠の疑問がある」というようなことを仰っていて、腑に落ちました。笑
三木監督が好きすぎて長々と書いてしまいましたが、私はこの作品が大好きです。次回作も楽しみにしています。
いびつなパッチワークを作り、もう少しで完成と言うところで…
こちらに上等な工場製品があります!といって作っていたパッチワークをゴミ箱にぶちこむのがこの映画の意味するところである。
予告映像から読み取ったストーリーは大体次の通りだ。大怪獣の巨大な死体を片付けなければならない。なぜなら腐敗臭や有害なガスが出てくるからだ。どうすればいい?一体どうすればこの死体を片付けられるんだ???
が、実際に本編を観てみるとそれが本筋ではないことがわかる。(最近ずっと予告詐欺についてレビューしている気がする…)本編を観れば、この映画がナンセンスコメディを柱にしたなんちゃって怪獣モノであることがすぐにわかるだろう。
シンゴジラで排した政治的なゴタゴタ、特に本編に影響を与えないラブロマンス、面白くもなんともないギャグの数々。シリアスな雰囲気をまとった死体処理作戦も悉く失敗し、それゆえか興味を引くこともなくただただ時間が過ぎていく。果てには終盤で下ネタが飛び出す始末。とてもじゃないが観る気が起きない。この映画を映画館でずっと観るのは苦痛だった。はっきりと駄作と評価してよいだろう。
だが、駄作は駄作でも計算されて作られた駄作だったら…?そう、実はこの映画、丹念に作り上げた駄作を最後の最後でぶち壊すメタネタを扱った芸術っぽい作品なのである。
ラストに現れて怪獣の死体を処理したデウスエクスマキナとは何か。総理も説明していたが、「突然現れて物語を終わらせる神」のことである。詳しくは調べてほしいが、端的に「脈絡のないオチ」と言ってもよいだろう。Wikipediaによると、夢オチもデウスエクスマキナに該当するのだそうだ。
デウスエクスマキナによって終わる物語は通常好まれない。きちんとした物語がちゃぶ台返しで終わるか、そもそも物語として破綻しているためにちゃぶ台を返すしかなくなったかの、どちらかしかないからだ。
つまり機械仕掛けの神はオチたりえない。破れかぶれの苦肉の策でしかない。しかしこの映画は、神が現れるまでを滅茶苦茶で面白くもなんともない観るも苦痛な物語で埋め尽くすことで、デウスエクスマキナをオチとして機能させることに成功している。
連載作品でもない、二時間で終わる単一の作品が、話があちらこちらに飛んだせいでオチに困ることなどありえない。こういうものはプロットから作って話の細部を決めるものだ。ゆえに、オチははじめから決まっていた。むしろオチこそはじめに決めたものだと考えるべきだろう。
そう、危機を前にしても団結できない人間たちの喜劇悲劇で作られた歪なパッチワークは、神という完璧な織り物を提供するための前座。美しい製品を魅せるための汚らしい比較対象でしかないのだ。だからつまらなく描く必要があった。
…というのが私の最大限好意的な解釈だ。こんな理屈をひねり出すよりも、ただただボロクソに貶したほうがよほどいいだろう。そもそもこの解釈をしても、観るのが苦痛であることに変わりはないのだから。
◯◯◯◯マンを生んだ国“日本”でしか作れない(と言うか作る発想が浮かばない)だろう「怪獣映画」
①ウルトラマンが怪獣を倒して直ぐに宇宙(“怪獣墓場か?”「ウルトラマン」エピソード35御参照)に捨てにいく前に、しばらく地上に残しておいたところ、その間に人間世界で起こった有象無象の騒動を面白おかしく茶化した話を大真面目に描いたと思えばそれなりに楽しめる。②ただし、私のように怪獣という存在をすんなりと受け止めてこよなく愛する怪獣オタクではない人や、日本が誇る(?)ポップカルチャーである『怪獣映画』(ハリウッド版じゃないよ)に興味のない人にはついていけないかも、とは思うな。③子供の頃は、スペシウム光線やウルトラビームで爆発させたり、ウルトラリングやアイスラッガーで首を跳ねたり輪切りにしたりで怪獣を倒してめでたしめでたりだったけれど、確かにゴジラに大阪城で噛み殺されたアンギラスの死体どうしたのかな?とか、ガメラがバルゴンを沈めたせいで琵琶湖の水質汚染はどうなったとか、近くでは凍り付けにしたシン・ゴジラの遺体(?)はどうしたのかな?とか、大人の観点から見れば問題山積だが、大体こういう逆発想も怪獣が日常的なものだという世界観がないと成り立たないし(劇中のモブキャラの日本人たちも怪獣の存在にさして驚いていないみたいだし)。④この映画について環境問題とか風評被害問題とか日本政府の災害時の対応ぶりとか、ましてや東日本大震災とかを絡めて語るのってシャレがわかっていない証拠。④ただ、要らないものは海に流そうとか(水に流して無かったことにするのは神代以来の日本人のDNAに刻まれている習わしみたいなもの)、宇宙に捨ててこようとかは如何にも昭和的な発想ですけど。⑤豪華な俳優陣が(特に内閣の面々)が大人げない役を嬉々として演じていたり(空回りやたいして面白くないのもあるが)、惨事を前にして勃発する省庁間の主導権争いを茶化したり某隣国を揶揄したりニヤニヤさせる。西田敏行はいつもより臭くなくて今回は宜し。しかし中でも特に印象的なのはふせえりの怪演で大いに楽しませてもらった(監督の奥さんなので特別扱いという事はないだろうな)。⑥山田亮介は『暗殺教室』の頃に比べると大分大人びて男っぽくなった。土屋太鳳も凛とした若い女性が似合うようになってきた。濱田岳はパタリロみたいな体型が役に合っているとは思えないが、実は自分が「選ばれし者」になりたくて山田亮介に密かに嫉妬していたあたりを滲ませて上手い。オダギリジョーは別にオダギリジョーでなくても良い役だったと思うけど。⑦全身キノコだらけになった染谷将太(マタンゴか!)の◯◯◯がキノコに間違えられたのは(二回も出てきてくどいけど)◯◯してたんでしょうね。⑧菊地凛子の登用は『パシフィック・リム』へのオマージュでしょうか?同じシーンでの出番はなかったけれども染谷将太と夫婦出演していたのね。
疲れている状態で見て、 オダギリジョーが出てきた後で20分くらい寝...
疲れている状態で見て、
オダギリジョーが出てきた後で20分くらい寝ちゃったの申し訳ないが、
終わり方は納得できない。
前半部分は政治的な皮肉(国内ネタもあるが、国外の某国に対しても)をコメディにしておもしろかったが、
最終的に変なSF要素が入るのはどうかと思う。
原作読んでないからわからないけど、
大怪獣が死んだこと以外はSF要素入れないで、
現代社会の風刺映画であって欲しかった。
全525件中、361~380件目を表示