劇場公開日 2022年2月4日

「「デビルマン」の偉大さを再認識」大怪獣のあとしまつ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0「デビルマン」の偉大さを再認識

2022年2月5日
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鑑賞方法:映画館

友人が催した、おもしろ動画を紹介するイベントである映画を紹介していた。主人公の秘密が、好きな女の子の父親にバレるというシーン。苦悩する主人公の咆哮のようなセリフが発せられるのだが、それを観て皆で大笑いした。とにかく演技になっていない。ひどい演技というのはこんなにも笑えるのかと驚いた記憶がある。それが映画「デビルマン」だった。
本作、評判が悪すぎてネットでは令和のデビルマンと呼ばれているらしい。実際、コメディのような展開やセリフはあるものの全く笑えない。周りからも笑い声は聞こえなかった。それに観ていてワクワク、ハラハラしない。たしかにひどかった。
それなのに出演する役者たちはやたらと豪華だったりする。変な演技もあるが、それは演出なんだろう。それがことごとくハマっていないからたちが悪い。そして終わらせ方もひどい。それなら最初からそうすれば?というやつ。最後にそうなる意味が全くわからなかった。怪獣の死骸をどう処理するのかというテーマ自体面白いだけに本当にもったいない。
評判通りひどかった本作。今年観る映画でも最低点を争うことは確実だ。でも、「デビルマン」が笑えるほどのひどさだったことに比べるとまだまだ甘い。あれは今まで観た映画のワースト1を争うスーパー駄作だ。「デビルマン」の偉大さ(悪い意味の)を再認識した。

kenshuchu