劇場公開日 2022年2月4日

「こんなもったいない設定ある?」大怪獣のあとしまつ オカマ声ちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5こんなもったいない設定ある?

2022年2月5日
Androidアプリから投稿

原作未読。
ウキウキ喜び勇んで公開初日に視聴。
……うーん?
事前に流れてくるあらすじで「あれ?思ったのと違う」って言うのは多々ある。
大概、良い意味で裏切られて「やられたー!」ってなんるだけど……うーん?

誰でも一度は『ウルトラマン』とか見て「この後、大変だろうなぁ〜」って想像すると思うのね。
街は壊され、そこに飛び散った怪獣の大量の肉片と血。
宇宙から来たなら、腐り始める時間は地球上の生き物と一緒か?
変な菌とかない?
そのお片付けをリアルに映像化するってそれだけで面白そうじゃない。

『シン・ゴジラ』では、怪獣(ゴジラ)が来たときの政治や自衛隊の働きや仕組みを、こうなるのではなかろうか?と出来る限り現実に近い感じで描き、今作でもそういうシーンがあって、面倒事を擦り付け合うシーンにクスリとするんだけど、勿体ないくらい描き込みが浅い。
そういう美味しそうな設定がいっぱいあるのに、見事なくらい全部生かされてない。
『ゴジラKOM』が監督の好きな物を全部入れたら美味しい闇鍋が出来たのに対して、バランスとか考えてこれ?みたいな残念なことになってる。
オチがまた「だったら最初からそうすれば良かったんじゃね?」て思うんだけど、それはウルトラマンに「最初っからスペシウム光線でやっつけりゃいいじゃん」みたいな野暮な話なんだろうなと思いつつ、モヤモヤしながらEDを見た。

オカマ声ちゃん