まともじゃないのは君も一緒のレビュー・感想・評価
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たぶん劇場にいた全員が成田凌を好きになった。
成田凌が最高でした。コミュニケーション力が低くて、ダサくて不器用だけど、まっすぐで。彼がしゃべるたびに映画館に温かい笑いが起きていた。
あらすじだけ聞くとラブコメっぽいけど、本質はそこじゃなくて、「普通って何?」ということなのかなと思った。「普通ってなんだ、何かを諦めるために普通って言ってるんじゃないか」という成田凌の叫びがすごく心に突き刺さった。
役名も無いけど美思っちゃんの立場…。
コミュ障な予備校の先生と憧れと恋を混同する女子高生の恋愛講座&略奪大作戦。
顔もスペックも高くモテるけれど、「普通」がわからない予備校先生が将来を案じて、よこしまな教え子にレクチャーを受けて巻き起こるストーリー。
すっとぼけた笑いを散りばめながら、女子高生の恋心の変遷や気付きと嫉妬、コミュ障男の成長等を、愉しく爽やかにみせて行く流れが非常に上手く、正に調和とバランスという感じ。
ストーリーとしてはありがちながら、恋愛映画があまり得意では無い自分からみても非常に面白かった。
公開から約1ヵ月、今週は新規公開作品が少なく時間潰しに観賞したら7~8割の客入りでびっくり。でもそれも納得な出来だった。
…明日はお付き合いでもっと今更な恋愛映画観賞予定だけど、少し前向きになれたw
なんか良い
みんな自分は「普通」って思っているけれど、それぞれ個性があって「普通」「まとも」っていったい何なのだろう?って。
同調圧力が強い日本だけれど、それぞれの個性を尊重されるように認め合うような人と出逢えたら幸せなのにね。
TALK
台詞の掛け合いが楽しい。
オーソドックスな展開ながらも、キャラクターの妙というか、組み合わせというか…◎膨大な分量の台詞の応酬が心地いい。あんなにリズムがいいと編集大変だろうなぁと思うのだけど、これまた見事な編集で、その台詞の流れを一切止める事もなく実に流麗に流れてくれる。
ざっくりとは恋愛ストーリーなのだけれど、ヒロインの性格やその年齢によって、清々しい結末で主演2人は絶品だった。恋愛を絡めてはいるものの、行われる会話はどこか懐かしい空気を感じさせてくれていて、高校時代の自分達と被るようでもあり、青春映画としても優秀なのである。
中盤くらいにものすっごい長回しがあって、しかもずっと喋りっぱなしで面食らった。このシーンに1日かかったと言われても充分オツリが来るような分量だ。
アレだけ捲し立てられたら疲れそうなものなのだけど、疲れるどころか飽きもしない。どころか、2ショットがあると期待感が膨らんでいく。
ネタ的にも恋愛のみならず「普通」っていうよく分からない基準も投入されていて全年齢層が共有できそうで、とても有意義なメッセージも感じる。
かなり大量な台詞にも関わらず、印象に残る言葉が埋もれる事はなく…役者と演出の相性の良さというのだろうか、素晴らしかった。
久しぶりに映画館で笑ったような気がしてる。
「フフッ」とか「クスッ」はあるのだけれど、声に出して笑ったのはいつ以来だろうか。
何と言うか、役者やシーンではなく、作品全体に楽しませてもらったような感覚があり、とても心地いい時間だった。
ふつうじゃない恋愛コメディ
元テレビ東京プロデューサーの佐久間さんがラジオでお薦めしていた『まともじゃないのは君も一緒』を観てきました。
前情報一切無しで観たけど、かなり面白かったです。ジャンルは何ですかね…恋愛コメディなのかな。
メイン2人の会話、物語の構成・演出が素晴らしい。題名を『ふつうじゃないのは~』にしそうだけどね。あと時間が短くて丁度いい!98分しかないので展開がスピーディ!
おすすめです!
が、来週辺りに終わりそう…(^_^;)
急げ!
パンフが売り切れていて残念。
#成田凌が妻夫木聡だと思っていたのは内緒…(^_^;)
演技、脚本、素晴らしい。清原で、プラス0.5!
成田、素晴らしい。
小泉、社長として、公演してる表の顔。さすが本物のセレブなんだな。説得力半端ない。
裏の顔?も小物感出してて、本物はどうなんだ?
泉さんも、社長令嬢良かった。
でも、清原、やっぱりすごいな。
彼女を知ってのは、ちはやふるに、少し出た時、
すごい印象に残った。
誰だって、本気で「俺には君が必要なんだ!」
なんて言われたら、惚れてまうやろ。
いくら大人ぶっても、高校生。実体験が伴ってないから、
そこは、弱い。
まあ、でも本質的には、賢い、本質を見抜く力があり、
全体を見渡せるやつは、ほんとにおる。
わからんやつは、いくら大人になっても、わからん。
最後の講演会で、清原の突然の質問に、
小泉の出した答えが、この映画のキモだな。
映画の小泉、宮本が、単なるコスイヤツでなく、
きちんと自分の考えを持って仕事している事が
ハッキリわかった。
アレを聞いて、この映画が本当のハッピーエンドになった。
このまま結婚しても、決して親の仕事がらみの結婚ではなく、幸せになりそうだし。
男は、仕事に夢中になると、そっちに集中して、恋人やら家族をおろそかにしてしまう事が、ママある。
花束みたいな恋でも、そうだったな。
そこで、別れることもあるし、
そうじゃない事もある。
森の中で、すべてが調和が取れてる世界って言ってたよな。
地球全体がひとつの生き物って言う考えと同じだよな。
一番の異物は、人間だって話もあるんだよな。
森の中の、アンタは、雑音なんだよー!
って言ったら、なんで答える?
とにかく、素晴らしい作品。
声を出して笑わせてくれた
観客が声を出して笑ってしまう映画。
今どき珍しいと思った。
なんで笑わせられたのか、その点が興味深いと思う。
この映画では、男女の関係、特に結婚を考える場合に、損得勘定によるものを普通とする関係と、共同身体性の結果としての感情をベースにした結婚を幸せな結婚とする関係を対立させて表現する。
笑わせられたのは、後者の関係をコミカルに表現しているところ。これを笑いの対象に捉えてしまう前提があるから。となると、笑ってしまうのは感情の行き場が無いからと思われる。
そんなところを鋭くついてくるところにセンスを感じた映画でした。
普通なんてどうでもいい!
朝ドラでも好演の成田凌くんと、ドラマ『俺の話は長い』がすごく良くて個人的に注目してた清原伽耶ちゃん。
面白かった〜!
ほぼ2人の会話劇ですが息もピッタリでテンポがいい。
クスクス笑えるシーンもあるけど(お皿選ぶシーンが最高でした)、「普通」って?それが本当に正しいの?と考えさせられた。
「普通」って言葉を隠れ蓑にして自分が本当にやりたい事や本音から目を背けてることって(自分も含め)多いんじゃないでしょうか。
「普通はさ〜」が口癖の人に是非観て欲しいです。
実は
実はできる男だったのではないかと思わせる予備校の先生、大野。笑
最初は、変わっているキャラだなぁ
笑い方が特徴あって面白いと観ていたが、
スーツ着ると豹変?😂
あの天ぷら屋さんの大野はなんだろう
今までの感じではない笑
良い感じではないか!
なんかクスクス笑えて、ちょっとジーンとして良かったです♬
成田くんと清原さんの掛け合いがとっても良くて良いコンビでした❤️
腹を抱えて笑えるラブコメ
成田凌と清原果耶のラブコメ。いやー、全編、笑いっぱなしで久々に良い映画でした。
簡単にあらすじを。成田凌が予備校の数学の先生で唐変木。清原果耶が女子高生でこれまた変わり者、ある意味現代風な厨二病。
ある日、清原果耶が崇拝するベンチャー社長(これが小泉孝太郎)に結婚を前提とした彼女がいることを知り、普通の恋がしたいという成田凌をけしかけて、フィアンセの泉里香を口説かせ二人の仲を引き裂こうとする。
面白ポイントは
①唐変木と厨二病の噛み合わない会話
成田凌と清原果耶の掛け合いが見事です。冒頭5分でこの話芸にハマります。それだけで充実観る価値のある芸ですね。最近のお笑いって観ていないけど、こういう昔ながらの漫談って好きだわぁ。中盤では成田凌&泉里香、清原果耶&小泉孝太郎の組み合わせも楽しめます。泉里香は、まあ、そういう役どころでないので、あまり笑えませんが、小泉孝太郎のクズっぷりは笑えます。数年前なら成田凌=クズ男だったのですが、出世しましたわ。
②ストーリーの二重構造
先程は「面白くない」と言った泉里香ですが、実はストーリー的には中盤から存在感が増してきます。表のストーリーはご想像の通り、けしかけたクセに成田凌のことが好きな自分に気付く清原果耶。自分の大切な人気付く成田凌。ってお約束展開です。
清原果耶にとっては「初恋」に気付くストーリー。厨二病的な憧れの対象だった小泉孝太郎への幻想が解けて、自分の人格を初めて正面から認めてくれた成田凌への恋心に気付くってオチ。一方で、泉里香にとっては「最後の恋」を断ち切るストーリー。ダメ男の小泉孝太郎との政略結婚にブルーになったところに現れた、無垢な成田凌を好きになるも、ダメ男を飼い慣らすことを選ぶストーリー。
この諦めに近い泉里香が切ないんです!って、斜め過ぎるかな?原作読んでみます!
③それでも清原果耶が可愛い&成田凌
自慢ではないですが、映画デビュー作の「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の小松菜奈の中学生役の時に、えらい美少女だな、と思ってから、映画は追いかけています。宇宙でいちばんあかるい屋根、も良かったですし、昨年の「ジョゼと虎と魚たち」の声優も良かった。まあ朝ドラでブレイクしているので、すっかり人気女優で、今年はまだまだ主演作も控えており、楽しみです。
何が良いんでしょうね。キラキラしていない美少女、ってところが好きなのかな。目で演技する役者さんかな。目元だけで、色んな表情を出せるかも。
成田凌は安定ですね。チワワちゃん、以来、追いかけている訳ではないけど、作品と相性が合うのか、私にとっては、だいたいハズレがない。
「普通」の先へ
自分が「普通」なのか? はたまた「異常」なのか? 自分自身について「普通」だというのは、どこか憚られる。かといって、自分自身について「異常」だというのもおかしい気がする。そういうことは、それとなく他人が教えてくれて、初めて自覚が持てるものである。ただし「ものさし」はそれぞれであるから、そこに絶対的なものはない。難しいところである(ある人は「普通」を「多数派」に読み替えることを提案していた。その手があったかと唸った)。
予備校講師・大野康臣(成田凌)は、数学一筋の人生を送ってきた。世間知らずで「普通」が何かわからないし、女性とは話がかみ合わない。「あなたはまともじゃない」と教えてくれる人はこれまで誰もいなかった。ただ一人、女子高生・秋本香住(清原果耶)をのぞいて。この物語は、大野と香住の漫才さながらの問答から始まる。とはいっても、大野は香住のマシンガントークに圧倒され、まともに反論するのも気が引けるほどである。思わずクスッと笑ってしまう。
香住に言いたい放題言われてしまった大野は、どうか「普通」を教えてほしいと頼み込む。香住はOKする。その当時、香住は、実業家・宮本功(小泉孝太郎)を慕っていたが、彼には、戸川美奈子(泉里香)という恋人がおり、二人の仲を引き裂くために、大野を戸川に接近させることを企図する。女子高生にして策士である。二人の利害関係が一致し、大野は香住の作戦に乗る。
喜ばしいことに、香住の作戦は功を奏する。大野は少しずつ「普通」に近づいていく。不思議なことに、喜ばしいのだが「普通」でなかった頃の面影が少しずつ失われていく様子はどこか切ない。実のところ、香住自身に大野のことをとやかく言えるだけの恋愛経験はなく、それにもかかわらず、いかにもわかりやすく「普通」ではない大野をいじり倒しまくって、自分自身は「普通」なのだと言い聞かせていた。香住にも女子高生らしく可愛いところがあるのだな、と微笑ましかった。
ここまで、大野が「普通」へ近づいていく過程について簡単に振り返ったが、私自身が以前聞いた話から「普通」であることについて考えてみたい。ある人曰く、世の中には自分が普通である(凡人である)ことを嘆き「何者かになりたい」と思う人がいる(私もその気持ちはよくわかる)。いわゆる「非凡」な人間になりたいということだろう。自分が普通であるということは「私には何も誇れるものがない」と思い込んでいる状態である。
だが、ある人がまた言うには「普通」であることを嘆く人間はいるが「普通」でも良いじゃないか、と。なぜならば「普通」であるということは、バランスが取れているということであり、一つの才能だからである。以前、私がレビューした、映画「あのこは貴族」でも、東京生まれ東京育ちの箱入り娘・榛原華子が理想的な結婚相手として「普通の人」をあげたのに対して、姉が「普通って案外難しいのよ」と返す場面があった。「普通」というのは、ありふれているようで、そうでもない。
何者かになりたい人間にとって「普通」とは物足りないもので、逆に、大野のように、「普通」以下の人生を送ってきたという自覚のある人間にとっては、それこそが目指すべき理想になっている。ただ、「普通」であることにも弊害はあって、「空気を読む」とか「忖度する」とか、いまいちカタチにならないものを操っていかなければならない苦労もある。結局、どこにいても居心地が良い場合もあれば悪い場合もあるのである。
ネタバレになるので結末はいえないが、大野と香住は「普通」の世界に溢れる酸いも甘いも味わって、自分たちがどこに収まるべきなのかを見つけ出していく。冒頭にも書いたように、成田凌と清原果耶の掛け合いはテンポ良く進んでいき、快感であるが、清原が多才な女優であることを改めて実感した作品である。小泉孝太郎や泉里香も良いスパイスになっている。最後まで飽きることなく楽しませてもらった
まともじゃないものさしなんてない。
成田凌さん、清原果耶さんの見事な演技力。さすがです。
二人の掛け合い、テンポ全て最高です。
噛み合わせが良いですね。
成田凌さんの不気味な笑い方。
清原果耶さんのツッコミ!!?「もう言わなくていいから」
ラストの掛け合いも良かったなぁ。
「その笑い方変だよ あと顔」
「嘘だよ」
「どこからが嘘?」
この二人、相当お似合いじゃありませんか。
まともじゃない、、、。人はみんな少しでもそーゆー部分は必ずあるはず。
普通って何だ!!?
普通にあまりこだわらなくてもいいんだと思わせる作品でした。
素敵な作品を拝見できて感謝致します。
自然な演技に普通に惹きこまれました
評判が良かったのと、清原果耶は大女優(もはや大女優?)になると勝手に思っているので、作品が面白そうだったら彼女の作品は観てみようと思っており観に行きました。
やっぱり彼女はいい女優で、「とても」良かった。
それに輪をかけて、成田凌が「とても」×2良かった。
彼の存在が物語に説得力を持たせてくれている様な感じがしました。
この二人は画面に「締まり」を持たせてくれる俳優だと思います。
この素晴らしい二人の1カット長回しがとても小気味よく、観ていてとても楽しい気持ちになったのと同時に、役者の力を前面に出して映画を作ろうとしている監督の心意気が見えた様な気がしました。歩きながらの1かット長回しを何度も用いたりする所など、この監督は役者や裏方の人達に"技術"等、色んな事を「要求」するんだなと思いつつ、それらが産み出す演出が小気味よいメリハリとなり、映画に緩急をつけてくれ、集中して観ることができました。
主演の二人に負けず小泉孝太郎や泉里香も、いい味をだしていて、目から鱗でした。
エヴァンゲリオンのカット割り・編集も見事でしたが、またそれとは違う自然で普通なカット割り・編集でとてもいい感じでした。
観てる途中で「あ~、映画っぽい映画だな~」と思いながら観てました。
「まともじゃないのは君も一緒」とてもいいタイトルでとてもいい映画だと思いました。
せつないけれど、とってもやさしい
ある意味単純な恋愛もの、と思いきやタイトルにもつけた「せつないけれど、とってもやさしい」ヒューマンドラマ。ヒューマンドラマと言い切りましたがそれもちと違うのだけれど私は他に表現を知らないのでこう表しますが、もっと軽やかで「感動」とも違くてもっと身近でじわっと心があたたかくなる、そんな作品。これハリウッドでは真似できない邦画の魅力かなーと思いました。物語・話し運びとして要素ひとつひとつは漫画で出尽くしてるであろう目新しさの少ないものですが、それがキャスト、特に主演のおふたりの演技、佇まい(これが一番大きいかな)で魔法がかかっており、作品が独自の魅力をまとっています。ぜひ。
久々にいい映画見たなぁ
タイトルの通り「久々にいい映画見たなぁ」と思えるほど、キャストも脚本も音楽も全体のまとまりも凄く良かったです。
日本人なら少なからず一度は考える人が多いだろう「普通」とは。映画を見終わった後に、映画のタイトル「まともじゃないのは君も一緒」という言葉は、私たち観客にも語りかけているように思えました。
全くこの映画の存在を知らなかった友人と一緒に見たのですが、帰り際 興奮しながら凄くいい映画!!!見れて良かった!!と言ってくれてとても嬉しかったです。色んな人に観てもらいたい映画です。
最後に…成田凌の笑い方さいこう!!!!!
普通の呪縛
こんな奴らとつるんでてもつまらないし、時間の無駄だな・・・とか
こんなことやってなんの意味があるんだ、只の自己満足を他人におしつけてるだけだろうが・・とか
本当はこんな仕事やりたくない、もっと違う仕事をさせてくれよ・・とか
なんて、思うことは四六時中の私。
でも、嫌なことや不自由なことに合わせるのが人生というか、普通なんだろうな・・
改めてそう思い直すと同時に、
たった一人でも、そういう普通じゃない自分を理解してくれる人が側に居たら、それはそれで最高の人生なんだろう。
カウンターパンチ
69本目。
取り敢えずタイミングが合ったから観ようかなと、ガードを下げての観賞だったけど面食らった感じ。
必要と言われた時の清原果耶の表情が印象的だし、2人の距離感が良かった。
普通とか、まともよりハッピー、アンハッピーかを考えててしまう。
爽やかヒューマンコメディ、かな。
この時代、オリジナルでコメディが成立してることが嬉しい。そしてしっかりコメディのドラマを目指してキャスティングされてることも嬉しい。
ただ『婚前特急』もそうだったけど、スクリューボールコメディと言われるとどうかなぁ?となってしまう。日本で割とそれに近かったのは増村保造、市川崑、岡本喜八、中平康とかがやってた一連の洗練洒脱のコメディかもだけど、本作はそれじゃない。感情移入できない変人(たち)が感情移入できるように、途中からスライドしていく。
本来セットアップが完了したら誰も止めることのできないうねりのるつぼに、、となるのが前田監督のはヒューマンに転じるのでどちらかというと停滞する。これだと変なカップルの恋愛喜劇で、まあそういうものかと思ってみればいいのなもしれないけどもったいない。「まともじゃない」とあれば、やっぱり振り切ってしまってもよかったのじゃないか、という気になる。
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