望みのレビュー・感想・評価
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他人事ではない
一見他人事の様に思えたけど、他人事ではない現代な現実社会でいつ自分の身にふりかかってもおかしくない事でした。犯罪に巻き込まれた家族を疑似体験できました。もちろん泣きました…。
演出、演技、音楽とても良かったです。
今後の堤監督の作品にも期待!!
泣きまくり
堤真一と、石田ゆりこの迫真の演技に引き込まれて後半は泣きっぱなし、豪華なオーケストラが、さらにそれを追い込む…良い意味でも悪い意味でも見やすいわかりやすいけど、考えさせてくれる。明日から1日を大切に隣人を愛して過ごそう!
人の身勝手な妄想は治らない!
自分の息子が加害者であっても、
生きていてほしい。
母親の気持ちも分からないではないが、
客観的に考えても、
人を殺してしまうほど加減の分からない人
と考えると恐いかもね?
引っ越して余計な事を言わなければ、
分からない事なんだろうけど?
でも、ムカつくのは
竜雷太演じる施工業者の態度が、
これまでの付き合いを無しにして、
風評に凪がされる様が、
世間そのもので
はらわた煮え繰り返る。
謝罪されて表向きは許しても、
本心は一生涯信じられないでしょうね。
家族の絆とは?肉親の情愛とは?もしもあなたなら?
ある家族が、思春期の難しい息子の気持ちを測り兼ねもてあます姿が、だんだんそれだけではなく、たいへんな事件に巻き込まれ、翻弄される姿を描く。どこにでもある平和な家族。ガラガラとしかもお正月休みに息子が行方不明になり、加害者【殺人者】か、被害者かのどちらかの疑惑がかけられ、マスコミにおいかけられ、近所から疎まれ、社会から疎外されていく様は、コロナの禍にも似ていてぞっとさせられた。息子の無事を願う母の石田ゆりこと最後まで息子の無実を信じた父親の堤。圧巻の演技に親として涙が止まらない。後味もよく理解しがたい息子の本当の姿が描かれるとき、胸が熱くなる…是非原作が読みたくなるノンストップ心理劇です。
それぞれの望み
原作のストーリーを忠実に映像化した映画。
失踪した息子にどんな望みを持つのか。家族役の俳優陣はその微妙な心境を絶妙な演技で表現しています。
それぞれがどんな想いを抱いているのか、どういう考えでいるのか、複雑に揺れ動く心模様の描写はやはり原作には敵いませんが、映像でもその苦悩は痛いほど伝わりました。
正直、こういう状況になったら加害者でもなく被害者でもない可能性に望みをかけます。
大事なのは親として妹として、当事者である息子としてどういう考えでそれを望むのか、だと思います。
そして何よりもまず、子供らを被害者に、加害者にもせずに平和に暮らせる家族、社会にしたい。
でももしも、被害者や加害者になった時、かろうじて出来ることは相変わらず性懲りもなく愛すこと以外にない。
最後に、「宇宙でいちばんあかるい屋根」に続き最高の演技を見せてくれた清原果耶は今後も要注目。
泣かされます。
何処にでもある普通の家族に突然降った不幸な事件、辛い現実。夫婦間の思い考えの違い、兄への妹の思いとこれからの不安、息子の同級生達の行動、報道という大義名分で容赦無い追求のマスコミの奴ら、冷対応しか出来ない女刑事、村八分並みの近隣住民からの嫌がらせ、冷たい対応
それぞれが現実的に描かれています。
俳優の演技が素晴らしい、最初に涙腺が緩んだのが、主人公である奥さんのお母様がマスコミに囲まれた中、娘のために手作りのおかずを届けてきて励ますシーンで親の有り難さが刺さりました。
娘役の俳優も最高、凄くリアルで感情がヒシヒシ伝わりました。
親子、夫婦のそれぞれ立場や考え、お互いの思いなど深く描かれた作品です。
石田ゆり子さんのPV
思ったよりもカオスにならなかった・・・・
もっと皆の思いが前面に出てくるのだろうと思っていただけに肩透かしくった感じ
小説ではどんなだったのでしょうか?
映画としては全体的に石田さんのアップが多くて楽しめました
それと、なんか低予算的でした(日本映画的)
落書きがかなり制限されていたし、車種も・・・・・
刑事役の二人の生気のなさが何故か印象的でした
望み、、、覚悟をもつこと……
単純に、母親はとにかく生きていて欲しいと望んでいる。そう思っていたけれど、違ってたのかな・・・最後の石田ゆり子さんのセリフが、印象的でした。覚悟を持てば、どんなことにも耐えられる。その言葉通り、母は覚悟を決める。それが不本意だとしても子どもの命には変えられないから。あと、警察官の加藤雅也さんの少年犯罪に対する最後のセリフがとても辛すぎて、その言葉で涙が溢れてきました。
この映画を観に行く車の中で、主題歌が流れてきて……嫌な予感が。聴かなければよかった〜
#81 母親とその他家族の違い
どんな形でも良いから生きていて欲しいと望む母親と、加害者家族として生きていくくらいなら兄が被害者のほうが良いと思う妹。
タダシが人殺しするような人間じゃないと信じられない家族関係が、曖昧な関係を好む日本の家族像に見えて来る。
これが韓国映画なら『マザー』みたいに最後まで自分の息子を信じるんだろう。
最後には息子に心が救われるのが良い。
最初からタダシを信じていた女の子は彼女なのかハッキリさせて欲しい。
悩んで決められる訳じゃない
どっちがいいかなんて、悩んで決められる訳が無い…
私は、母親なので本当に考えさせられました。
人魚の眠る家も見ました…
どちらの映画も、生きる意味を考えさせられました。
そんな事望んで良い訳が無い、頭ではわかっているんです。
でも、母親って強くて弱い
私は、やっぱり生きていて欲しいと、望むのでしょうか…?
最後に母親が記者に言った言葉、この言葉に私自身も救われた様に感じます。
家族の愛を感じる、映画でした。
家族構成が自分と同じなので、どうしても妹目線になってしまった。 妹...
家族構成が自分と同じなので、どうしても妹目線になってしまった。
妹の立場からすると被害者であってくれた方がずっといい。
親子だったらそんなふうに育てた責任があるから、ある程度自業自得とも言えるけど、兄妹のために自分の人生を台無しにされるなんて納得いかない。
最初と最後の空撮でちょっと画面酔いした。
世の中の残酷な望み
堤幸彦監督はリアリティのある演技を引き出すことに長けている。昨年1月の「十二人の死にたい子どもたち」では、自分たちが世界の中心にいないことをよく分かっている子どもたちが自分たちの状況を冷静に分析しているのが窺えるシーンを映していた。実際の子どもたちが純粋でも無邪気でもないという現実をストレートに表現したことに好感が持てた。
本作品では突然発生した予期せぬ事態に最初は戸惑い、そして徐々に慣れてくる家族を描く。家族それぞれに違う受け止め方をしているし、容赦ないムラ社会の理不尽なバッシングに対する反応も家族それぞれで異なっている。家族といっても必ずしも一枚岩でないのだ。その上家族それぞれに自分が何を望んでいるのか、本人たちにもはっきりしないところがある。
役者陣はほぼ好演だったと思う。特に堤真一はいつもの飄々とした演技を封印して、日本中に蔓延するムラ社会の不条理と静かに対峙する父親を熱演した。清原果耶は公開中の「宇宙でいちばんあかるい屋根」に引き続き中学生役で、状況をうまく乗り切る世渡り上手な女の子が、自分では乗り切れなくなった状況に陥ったときにどうなるのか、よく考えた演技をしたと思う。石田ゆり子は不細工に見えるほどの暗い表情が上手かった。息子を自分よりもずっと信じてくれている女の子たちを前に気持ちが崩れていく。加藤雅也の刑事も秀逸。
本作品は日本社会の精神的な歪みを抜きにしては成立しない映画である。マスコミが一般人を追い詰めるのは、読者や視聴者がそういう報道を望んでいるからに他ならない。家族それぞれの望みと、世の中の残酷な望みが互いに影響し合い、複雑な関係性を形成する。事件の発端となる出来事も、社会の望みに応えようとする子供たちと、それから背を向けて反発する子供たちが生み出した不幸だ。望みは屡々落胆と憎悪に発展する。本作品はそういった構図を等速の時間の中で立体的に表現してみせた。
望み それぞれの気持ちが分かる
兄妹の立場の「心配だけど正直迷惑かけないで」という気持ち、父親の立場の加害者なら最悪被害者の方がいいという思い、母親の立場の加害者でもいいから生きててほしいという思い。
本当にそれぞれの思いが分かるしでも私は母親なので生身の体温のある息子を抱きしめたい、それに尽きます。
一人一人の望みがある。
兄の失踪から物語は始まり、翌日には兄の友達が死体で発見される。
事件現場で目撃され逃げた2人の内の1人は兄なのか?
はたまた、友達と一緒に事件に巻き込まれた被害者なのか?
この内容から映画は動き出します。
父は、息子は人に危害を加える事など出来ない優しい人間だと望み。
母は、人に危害を加えていても生きていて欲しいと望む。
このお互いの望みの衝突、それが家に警察が来て息子さんが事件に巻き込まれていることを告げられてから始まります。
そして、妹の望み、ジャーナリストの望み、近隣住人望み、職場関係の望み、親族の望みが、父と母を締め付けていきます。
親が子供を思う気持ちが、とても良く描かれている作品でした。
3回も泣いてしまうほどのめり込まされました。
事件が終わってからの話もちゃんと描かれていて、映画を見ていて信じている親目線の為に見せる映画になってました。
オススメの映画です!
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