望みのレビュー・感想・評価
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一人一人の人物に共感できる映画
傍観者としては、
あんなお父さんがいいなあと思っちゃう。
どっちかというと家族を信じていられる強さが欲しい。
配役を含めて殴ってやりたいぐらいみんなの演技がすごかった。
少年犯罪にまつわる単純な話だが、ユニークな角度から繊細に展開されていて、観る人の心に悲しいとか戸惑いとかの感情でいっぱい積み込めている。
でもやはりマスコミ大嫌い
最後これだけ言わせて欲しい
悪い点がほとんど見つからない
家族4人の役者さん、みんな良かった。
職務と警察のコンプライアンスに忠実なために、冷徹に見える女性刑事も良かった。
たぶん、所沢市(映画では戸沢市)と思われる住宅街のあの建築と街の捉え方が良かった。
主題歌も良かった。
果たして真相は?というサスペンス要素の盛り上げ方も良かった。
父親と母親の〝望み〟の対峙、妹の追い込まれたうえでの正直な真情吐露も良かった。
尺も良かった。
最後はしっかり泣けました。
多くの方がご指摘されている泣き所⁉︎……堤お父さんが顧客を連れて子ども部屋を案内してしまうシーン。
アメリカ映画などでは、仕事の地位や家族についての自慢を押し付けがましく(よく言えば無邪気に)披露してくる濃いめの男がよく出てきますが、堤さんだと割りと自然体で見れました。モフモフのナレーターでの印象が意外なところで効いてるのだと思います。ペットの犬とか猫が突然入ってきても、仕方ないなぁで済んでしまいますからね。
映画作りの勉強を始めた人にとっては、構成や展開についてのお手本となるのではないかと思えるほどバランスの良い映画でした。
(付け足し)
興味本位のマスコミの方、あそこまでしつこいのなら、張り込みついでに、罵詈雑言スプレーの犯人を捉まえて、
義憤ですか?
加害者家族に言いたいことは?
何を根拠にここまでできるのですか?
とか聞いたらいいのに。
オタクらがそう思わせる報道をするからですけど、ほかに何か?
子を想う気持ち。親を想う気持ち。
ある程度裕福な家庭にて、サッカー部で挫折した長男がある友人殺人事件に巻き込まれ行方不明。
帰って来ない長男は加害者?それとも?の話。
子供がいる家族持ちの親なら、誰もが考えるだろう。「将来ウチの子は良い人生を歩んでくれるのだろうか?」。この世の中、不安要素は沢山ある。
そんな不安要素に事件のミステリー要素を加えて、淡々と子供の安否を考えさせられる映画になっていた。
展開的に比重(長男の安否を心配する家族か?それとも事件の真相か?)が難しくなる所だが、そこも上手く調整して物語は進んでいく。
まぁ、我が強い老人は1人いるが、、、。
タイトルの「望み」に2つの意味があるのにも興味深かった。
友人を殺した加害者であって欲しくない。
どんな結果になろうとも生きて帰って来て欲しい。
最後にある人物の一言が、、、心揺らぐ。
「心の優しいお子さん程、両親に迷惑を掛けまいとする。しっかりとしたお子さん程、自分だけで解決しようとする」。
胸にグッと刺さる悲しいドラマです。😭
つらい
石田ゆり子さんが良かった
我が子信じるなら望みは1つしかない
想像以上に衝撃的で感動的で悲しすぎる展開
先日「ファーストラヴ」を観に行って、堤監督のサスペンス映画には毎度驚かされますが、今作もかなり衝撃の物語展開で、期待以上の作品でした。家族が一つの事件によって追い込まれ、平穏な日々を失っていく。この映画はそんな家族の崩壊がとても強く出ているように感じました。
ある日突然息子がいなくなり、その日に事件が起きる。その時からずっとハラハラしながら観ていました。息子はどこへ行ってしまったのか。何をしているのだろうか。事件とどう関わっているのか。被害者なのか殺人の犯人なのか。考えれば考えるほど浮かんでくる疑問に悩まされる家族。息子は誰も殺していないと信じたい父親。たとえ犯人だろうと息子に生きていてほしい母親。両親は同じことを考えているようで、全く違うことを考えていることが浮き彫りになっています。今やネットでいくらでも情報が舞い込んでくる時代。息子が犯人だと勝手な憶測をネット上でされている家族がどれほど追い込まれていくか。この家族の立場になってみると、かなり恐ろしいです。観ているだけで辛くて涙が出そうでした。誰もが「殺人犯の家族も殺人犯」と思い込んでいる世の中なので、当然両親や妹まで世間やマスコミや被害者に遺族からも突き放され、誹謗を受けます。事件の裏側は明かそうとしない警察も、その中に加わっているようなものなのかもしれません。痛ましすぎて鑑賞中に感じた胸の中の緊張感、焦り、そして悲しみはとても言葉では表せません。
堤真一と石田ゆり子というベテラン俳優2人に、清原果耶と、出番は少なかったけど暗くて心に深い悩みを抱えた高校生を演じた岡田健史という才能ある新人が家族役を演じています。清原さんは兄を思う優しい妹役で、涙ながらに必死な演技力がとても良かったです。岡田くんも、家を出て行ったあとは恐らく誰よりも出番の少ない役でしたが、悩んでいることは誰にも話さない、でも心優しい高校生でした。この2人の演技力は素晴らしいものだと思います。よくよく見れば、清原さんは「僕は明日、昨日の君とデートする」にも出ていましたね。「僕明日」を初めて観た当時はあまり意識していませんでしたが、もう一度観たらよくわかりますね。岡田くんは「新解釈 三国志」に出演していて今が旬の若手俳優ですね。今後もこの2人の映画には期待したいと思います。
おもしろかった
考えさせられる
息子がいる身としてはかなりキツい
面白かったけど
息子を持つ身としてはかなりしんどい映画だった。
息子を思う気持ちは一緒だけど、
父と母でその考え方が違うのがリアルで良かった。
被害者であっても無実であって欲しいと願う父と、
加害者でも良いから帰って来て欲しいと言う母の気持ちが
生んだ人の本当の声のような気がして観てて辛かった。
ハンバーグをこねるシーンなんか畏怖すらありました。
父と母の息子を思う気持ちがこの映画のテーマだと思うの
だけど、
テーマとは別にこう言う事件モノに出て来るマスコミには
本当に腹が立つ。
マスコミの正義ってなんなんですか?
面白がってませんか?
といつも思う。
父と母に重きを置き過ぎて、
妹の兄の事件のせいで自分の将来はどうなるんだ?
と言う不安や追い込まれて行く様が
案外軽く描かれてるような気もしました。
息子を信じる女子生徒たちが、何故そこまで信じるのかが
描かれてなくてイマイチ息子への深掘りが出来てないと言うか、感情移入出来なかったのが残念でした。
ただ堤真一の泣きの演技は素晴らしかった。
堤真一の心の揺らぎを観るだけでも価値ありと思います。
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