望みのレビュー・感想・評価
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息子がいる身としてはかなりキツい
面白かったけど
息子を持つ身としてはかなりしんどい映画だった。
息子を思う気持ちは一緒だけど、
父と母でその考え方が違うのがリアルで良かった。
被害者であっても無実であって欲しいと願う父と、
加害者でも良いから帰って来て欲しいと言う母の気持ちが
生んだ人の本当の声のような気がして観てて辛かった。
ハンバーグをこねるシーンなんか畏怖すらありました。
父と母の息子を思う気持ちがこの映画のテーマだと思うの
だけど、
テーマとは別にこう言う事件モノに出て来るマスコミには
本当に腹が立つ。
マスコミの正義ってなんなんですか?
面白がってませんか?
といつも思う。
父と母に重きを置き過ぎて、
妹の兄の事件のせいで自分の将来はどうなるんだ?
と言う不安や追い込まれて行く様が
案外軽く描かれてるような気もしました。
息子を信じる女子生徒たちが、何故そこまで信じるのかが
描かれてなくてイマイチ息子への深掘りが出来てないと言うか、感情移入出来なかったのが残念でした。
ただ堤真一の泣きの演技は素晴らしかった。
堤真一の心の揺らぎを観るだけでも価値ありと思います。
信じてるし生きていて欲しい
加害者であっても生きていて欲しい
被害者であっても息子を信じたい
なんとも切ない..「望み」
観終わって涙が止まらない
わたしの「望み」は叶わなかった。
加害者家族、被害者家族にフォーカスされていて
その心情の揺れがよく描かれている。
一方で、本当に全く関係のない人達の
悪意が本当に許せない。
加害者だろうと無関係なのに
悪意で人を傷つける人達は加害者だ。
どうして罰せられないの?
家族の愛から来る望み。
家族だからこそ
岡田健史さん演じる兄が加害者か被害者か、
という謎に対して、こうあって欲しいと望む父母妹。
謎が解かれるにつれて家族間での衝突が起きて、
知らない兄の一面が見え始め、揺さぶられるけれど、
最後まで兄は兄のままでいたと知れて、
少しは報われたと思いました。
家族の変化というのは、誰でも感じると思うし、
本当は変わってない、ただ家族の為に、
家族には言えないという事もあると思う。
でも、それを言って助け合える唯一のものが家族だし、
それが出来ていればというのが、1番の望みかなと
思いました。
作品の内容と相反する観客不信の結果
息子と同じように観客のことももっと信じて!何でもかんでも説明しないと気が済まないクドさが、本作の意味ある題材を浪費して、疲れてしまった。
我が子は加害者か被害者か?殺人犯か殺されたか?俺はあいつを信じる!ただ生きててほしいだけなの!両親父母の意見の対立に、気持ちわかる妹の雅。犯人だと…困る。お父さんの考えとお母さんの考えは全然違う。何がどうなっても子供を守る覚悟。人間の願望や欲望なんてものは自分が満たされているときは更に高次のものになる厄介なもので、本作の場合は文字通りきっと藁にもすがる思い。何もしなければ何もできない大人になる
フゥ…堤 × 堤。けど、如何せん作り手の作為がすごいし、いちいちしつこい描写に、「もう分かったから、胃もたれしちゃうよ」ってなった。分かりやすくバッチバチに作られた照明。カメラ角度付けたり、いちいち御丁寧に挟みこまれる回想(←この辺が本当にTVドラマ的だし、観客を信頼していなさすぎる【←信じるという作品の内容と相反する】)。そして、クソ報道陣描写やネットの声も分かりやす(く怖)いのなんて、語弊を恐れずに言ってしまえば、よく見るもの。
堤幸彦アレルギーが…なんかな〜モッサリしてるんだよな〜やっぱりTVサイズで丁度いい。それと松田翔太と仲良いのかね。記者側の顔とか抜く必要あったかな。この究極の二択は、どちらに転んでも最悪だが、非常に興味がある?
「うちのおやじ」
今までの人生が変わる。
最初。あまり観たくない内容だったけど。
息子が行方不明になる。
母親と父親の考え方の違いが…
加害者。被害者で人生が大きくが変わる。
規士(ただし)の可愛い写真から始まり家族写真が幸せな家族を思わせる。
母親は(石田ゆり子)犯罪者でもいいから息子に生きてて欲しい。そして加害者だと思い込んでいる。
父親は(堤真一)息子を犯人と決めつけていない。その思いが切実に伝わってくる。あいつはやってない。殺るはずがないと堤真一の思いがとても熱く。自分自身に言い聞かせながら……。息子を最後の最後まで犯人でないことを信じている。
息子の机の中からナイフ出てきた時、間違いなく犯人ではないと確認した。
真実を知った時。
優しい子ほど自分で解決しようする。と 警察の話を聞いてなんとも言えない思いが。。息子は人を殺す子供でないということを信じていたところに。そして死んでいる息子と対面する。私は経験がないので解からないです。本当の悲しみや苦しさは。わからない。
母親の辛い気持ちも。父親の辛い気持ちも。そして妹の雅の辛さも。それぞれの辛さがある。
なかなかすぐには受け入れられない思い。でも。なんか。救いはあった気がする。望みがある。タイトルどうりです。
人魚の眠る家が苦手だったから、これもどぉかな?って思ったけど これ...
人魚の眠る家が苦手だったから、これもどぉかな?って思ったけど
これはもぉ楽しめました!
そぉそぉ!この監督ほんと痛いとこつく!
なんかこの人家撮るの上手いって思うのはわたしだけ?
考えさせられる
昨年原作読了済み。
さすがに細かな描写は追い着いていなかったが、考えさせられる。
父親、母親、子供、祖父母、観る側の置かれた立場によっても見方、考え方は異なると思うが、自分が当事者として同じ状況に置かれた場合どう思うだろう。
切ない結末に向かう中にも、純粋に真っ直ぐ育ってくれた事が嬉しかった。
マスコミ連中には悪意を感じる描写が多かったのは今の世への警告だろうとは感じた。
切なすぎる真実。一組の家族のすれ違いと、その絆。
【賛否両論チェック】
賛:息子の失踪事件を通して、家族が次第にすれ違っていく姿が、切なくて痛々しい。衝撃的な真実にも心に揺さぶられる。
否:ラストは結構急展開な感がある。暴力シーンもあり。
不穏な気配を見せた後に、突如失踪した息子と、やがて発覚する同級生の殺害事件。事件に振り回される家族を通して、やがて明らかになっていくのは、父と母の想いの違いです。
父はひたすら息子の無実を信じますが、それは言ってみれば、息子が死んでいるかもしれないと言うことを意味していました。一方の母は、罪を犯していても構わないから、とにかく生きていてほしいと願っていて、犯罪者とその家族になる覚悟を決めていきます。そんな両親のすれ違いの中で、ただただ葛藤する妹の姿にも、胸が締めつけられるようです。
そして最後に明らかになる、あまりにも切なすぎる真実にも、思わず心揺さぶられてしまいます。バラバラになりかけた家族が、どのような結末を迎えていくのか、最後まで目が離せません。
「何もしなかったら・・・何も出来ない大人になるだけだ。」
という言葉が、胸に染みました。
人間ドラマに深く考えさせられる作品ですので、ミステリーやサスペンスが好きな方以外にも、是非ご覧になっていただきたいと思います。
考えさせられた。
とても心にずっしりと響くストーリーでした。
幸せな家庭がたった一晩で悲劇のどん底に落ちていく様が怖くて、悲しくて、何だかパニックでした。
愛する息子は加害者なのか被害者なのか、、、そのどちらでも悲劇であり、私ならどうするのだろうか、と。
そして、その二択は生きている加害者なのか死んでいる被害者なのか、そのどちらかだとしたら、本当に私はどうするのだろうか。。。
とても考えさせられました。
結局、私にはその答えは出せませんでした。
この作品自体は、とにかくキャストの皆さんがとても上手で、ストーリーに引き込まれ、あっという間でした。
特に石田ゆり子さんが素晴らしかった。
「マチネの終わりに」の小峰洋子役とは全く違う母親役がとても印象に残りました。
家族の葛藤がメイン
原作未読。
この家族この役者さん達なら安心して観ていられる。
ストーリーはもう少し捻っても良かったような気がするが、家族の葛藤をメインにするならこれでもよかったのかも。部屋に入るシーンで不意打ち食らったがよきかな。
「家」を映すシーンが目につくが、houseというよりはhomeさらにはfamily の意味合いととらえた。手前の人物から奥の鏡ににピントが合っていくシーン好き。
正直なところ、劇中には登場しない人物たちが一番怖かった。と、たまたま『3年A組』を直前に観たこともあって思った。
望みというタイトルが余りにシンプルすぎるので別の何かいいタイトルを考えてみたところやはりすぐには思いつかずカロリーが勿体ないので他の誰かが考えてくれることを望む。
物語は大したことないが、
家族内の交錯など過程をしっかり描写している。
良い点
・役者の演技
悪い点
・タイトルがアバウティー
・オチも弱く、大して語るものがない
・無理に松田翔太を起用して浮いている
我々低俗な民衆をこそ斬れ
既に結果は出ているだろう中、子離れ未満の母と低レベルなマスコミ(未だに本当にこうか?)に観客と父が翻弄される、だけ。
加害者の身内なら糾弾OK、被害者の遺族なら下にも置かない完全肯定、という我々低俗な民衆をこそ映画は斬るのではないのか?
堤幸彦、安定の凡打。
どう考えてもバッドエンドなんだけど…
夜遊びしてる息子の友達が殺されて
息子は行方不明。
息子が殺したにしろ、
息子も殺されてるにしろ、
どう考えてもバッドエンドですよね。
でも、
たんにバッドエンドじゃないんです。
ハッピーではけしてないけど、
希望が見える終わり方。
気分が悪くならない。
どちらかと言えば清々しい。
ぜひオススメします。
無責任な隣人
この物語には救いがなく…むしろ、上書きされていく価値観に悪寒が走る。
事件に巻き込まれた家族を描いていくわけなのだけれど、息子が加害者なのか被害者なのか?
冒頭なにも情報が揃わない内にパニックになる母親に疑念を抱く。あんなに取り乱すものなのだろうか?
女性の思考は分からないので違和感しかないのだけれど、導入こそしっかり描くべきではなかったのかと思う。尺的には100分少々…時間の猶予はあるように思う。
印象的なのは1日の長さだ。
様々な情報が錯綜し、振り回されるからこそなのだけど異常に長く感じる。おそらくならば、当事者としても終わらない1日の長さを途方もなく感じるのだろうと思う。
ホントに怖いなぁと感じるのはSNSの存在感だ。
根も葉もない噂だ。
どこの誰かが言い出したのかも分からない言霊だ。それに踊らされる人々。
もっと想像力を働かせられないのかと思う。その情報を鵜呑みにした後の影響を考えられないのか?
「ごめんなさい」で済まない状況がすぐそこにあるのだ。妹の人生もそうだし、社会的な繋がりもそうだ。疑心暗鬼に囚われるのは分からなくもなく、火のない所に煙は立たないという諺もある。
でも考えなきゃいけない時代だと思う。
それ程までに看過できない状況がある。
マスコミにしたってそうだ。
推定無罪の通念を知ってるのだろうか?
そこに思慮はなく、然るべき結果に沿った取材態勢にも感じる。目の前にいるのは、あなた達よりも戸惑っている人達だ。
…本当に、好奇心で殺される未来はフィクションではなくなる。今もその被害を受けてる人達は確実にいる。
そして、何より悍しいのは、あのSNSの炎上があったからこそ、あの家族は平静を装えたのではないのだろうかという可能性だ。
物語の結末は悲劇だ。
息子が犯罪に巻き込まれて殺された。
だが、母親はその息子に救われたと言う。
いや、違う。誰も救われてなどいない。
脅迫観念から抜け出せただけだ。
その脅迫観念は世間という有象無象から発せられた無責任な噂である。
外野が面白半分に垂れ流す、根拠のない正義だ。
工務店の社長は土下座して謝ってた。
一生その記憶は残る。だけど謝罪出来ただけマシなのかもしれない。
皆はどうだ?ケジメをつけられるか?
今はまだ名も無き犯罪に加担するべきではないと思ってる。
事件の全貌が公になった時の脱力感が印象に残る。
加藤雅也さんがというか、警察の対応が印象的だった。白でも黒でもない。少年犯罪は僕らが思うよりも繊細で闇が深いのだと思えた。
家族の開放感…アレは享受すべきなんだろうか?
ああなってしまう時世にそこはかとない不安を覚える。Twitterもやらない、ワイドショーを観る事もない俺には把握できない。
多数決の多数側の意見は正義ではない。
公共性のある情報ですら公正さを欠く。
コメンテーターっていう自己の仮説なり思考を、さも世論の代表であるかのように宣う輩のせいなのかもしれない。
少なくとも殺された我が子の死に「救われた」なんて感情を抱く親に共感できてしまうような社会ではいけない。
あの解放感を醸し出している家族に安堵するような社会であってはいけない。
醜悪な世相に真っ向から切り込んだ問題作だと感じた。
もし息子が、犯人だったら…?
大分前に観たので あまり記憶が定かではない。でも、思う事があり、記録に残そうと思い書いてみた。
この物語は 、たとえ殺人犯であろうと 絶対に息子には生きてて欲しい!と望む母と 息子は絶対に殺人を犯すはずは無い!と思い、たとえ死んでいても無実であってくれと望む父と、自分の将来の為には兄には殺人犯であって欲しくない(もし殺されてても)と望む 妹の葛藤が描かれる。
[以下ネタバレ含みます]
私は母であるから、この母親の気持ちに全面的に共感して観ていた。どんな理由で殺人を犯したとしても、この世から居なくなるより生きて罪を償って欲しいと思う。
でも…実際にこのような立場に立たされたら、そう思えるか自信はない…。
また 父の気持ちも十分解る!無実=息子の死を認めなければならない!辛い。
でも…映画の落とし所として、息子の死は必然だと思い、途中から息子は無実で死んでいると予測できた。予定調和なオチだった。
辛いが、ある意味救われた家族だった。
もしこれが、息子が、殺人犯だったという話の展開だったら…
母は、父は、妹は、どうしたのだろう?
映画としては、そちらの方を描いて欲しかった。フィクションだから描くべきなのでは?
物凄く、重い話になるかもしれないが、観てみたかった。
この映画は21歳の娘が岡田健史さんが好きなので、誘って一緒に観た。
彼女の感想は
「なんだか 親になるの怖くなった。自分の子が罪を犯すようになるかもしれないと思ったら…育てる自信がない」と。
いやはや、とんでもない映画を見せてしまった!😅焦
最近 観た「さくら」も なんだか親の育て方が、もしかして問題がありそうな気がして、娘には絶対見せられない!と思った(笑)
「望み」
映画自体は考えさせられ、役者の演技も良かったけれど、鑑賞後の印象が時と共に薄れて行くのは、やはりギリギリの所で最悪のどん底に行かない『感動作』だったからだと思う。
「さくら」は同じく「家族」を描いていて評価もし難いが、ずっと心の片隅に引っかかるのだろうと思う。
○未成年者の場合、まだ容疑も固まってないのに、その子の家を特定するような取材が あんなに多くのマスコミによってなされるのか?疑問だった。○
内容のテーマと映像の工夫で魅せられた
理不尽が引き起こす悲しみに包まれた作品だったけれど、題名の「望み」という言葉が深いものだった気がします。
映像そのものの質にはそれほど満足できなかったけれど、積み重ねられる映像や音楽的効果が素晴らしく、かなり見入ってしまいました。
特にどうしようもないジレンマに揺れる家族の描かれ方とかパフォーンマンスには釘付けになりました。
単に悲劇的な犯罪物語ではないところが予想外であり、強く惹かれたように思います。
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