劇場公開日 2020年9月18日

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メイキング・オブ・モータウンのレビュー・感想・評価

全53件中、41~53件目を表示

4.0BLMを叫ぶやつらはまずこれを見ろ!

2020年9月25日
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下手なビジネス啓蒙本を読むより俄然面白く、どうやって彼らは成功したのか、極めて体系的に整理されている。MBAの教材にするべき笑
何よりそのアウトプットである天才的なアーティスト達を存分に堪能できる作品!

心に残ったフレーズ
「俺はスモーキーみたいな歌詞は書けないし、上手くも歌えないが、みんなの才能を最高に引き出すことはできた。」

これが全てを物語っているし、それを天賦の才能として片付けるのではなく、彼らなりにどうしたらそうした成功体験を積み上げられるのか、ちゃんとロジックでアプローチしてる様に脱帽。

ところで、

映画ってやっぱり、公開された際の世相だとかも、その評価に関わってくると思うけど、そういう意味ではこの映画のメッセージ性は強烈。

冒頭はなから、「俺は当時から、白人も黒人も、転べは痛いし、楽しければ笑うし、違いはないことが分かってた。」なんて言葉が出てくる。これ、公民権運動すら始まってなかった、40年代当時の回顧録やで?

画面に出てくる、ラストベルトなんてこれっぽっちも感じさせない、輝かりしころのデトロイトもキラキラしてる。

Black “Lives” Matter だなんて言って、逆に対立を煽ってる奴らは見てほしい。
60年代にBlack “Pride” Matterを地で行って、自分たちがどう生きるかを考え、自分たちの世界を作り上げた天才たちを!

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donmai_honamata

4.0プロデュース論

2020年9月25日
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創設者たちによるレーベルの成功譚を自慢げに並べたわけじゃない。
クリエーターたちが会社を立ち上げ、時代に対してどんな戦略で挑んだのかの、「プロデューサー論」と「組織論」を語ったドキュメンタリー。

物づくりの姿勢や、政治的なメッセージを歌に込めることは、今の時代にも通じて興味深い。

楽しいことばかり描いていたけど、この時期のデトロイトでは、映画『デトロイト』に描かれたような黒人虐待事件や、暴動なども起きていて、決して平和ではなかったことと。
ロスに本部を移してから営業不振になり、多数のミュージシャンが移籍し、買収されたことなどには触れられておらず(知ってるでしょ?的なあしらい)。

といった微妙さは残すものの、面白かった。

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コージィ日本犬

4.0スターメイカー以上の

2020年9月24日
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スターも知ってるし曲も知っててすごいことを知ってるけど、エピソードも面白いしインタビューも面白いし漫才も面白かった。(違う)

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mikyo

4.5勉強になるなぁ

2020年9月23日
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鑑賞方法:映画館

ベリーゴーディが元気すぎる

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うんこたれぞう

4.5とにかく楽しくてウキウキ、ワクワクする良質ドキュメンタリー

2020年9月22日
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鑑賞方法:映画館

あの超有名レーベル・モータウンの創設から現在までを追ったドキュメンタリー。
創設者のベリー・ゴールディーと友人でありモータウンで活躍したアーティスト、スモーキー・ロビンソンが中心となって語られていく。
モータウン流のプロデュース術は工場的で、要は分業体制と品質管理の徹底ってことなんだな。それで人材を育成し、ヒットを連発していく流れは面白かった。黒人だけの会社と思っていたら、イタリアマフィアみたいやつが要職に就いていたり、女性の登用も積極的だったことも興味深い。黒人だけの会社じゃないし、いい人材は人種・性別関係ないって姿勢がいい。ダイバーシティの先駆け?
それであのアーティスト、このアーティストのあの曲、この曲が生まれていった。その誕生秘話的なエピソードも面白い。活気があって結束力があって希望に満ちている、そんな社内の雰囲気がビンビン伝わってきた。さぞかしやりがいがあって面白かったんだろうな。
でも、メインのソングライターやアーティストが離脱したり、アーティストが希望するプロデュースになっていったりで、工場のラインのような曲作りからシフトしていく流れも面白かった。
ソウル、R&Bがそんなに好きじゃなくても楽しめるかもしれない。それほど魅力あふれるドキュメンタリーだった。

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kenshuchu

5.0モータウンの楽曲がどのように作られたのかのドキュメンタリーという意味だけでつけられた題名では無いと思います 人種を越えた団結を如何に生み出すのか 本作はそのメイキングなのです

2020年9月21日
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鑑賞方法:映画館

モータウンは1958年に設立されたレコード会社

配給は大手のユニバーサルレコード
このユニバーサルという言葉自体が今から思えばモータウンがなした意味を示しているような気がします

モータウンはレーベル、つまりブランドです
このブランドがどれくらい世界のポップスに物凄い影響力があったのか?

それはビートルズ以上だと思います
モータウンがなければ、ロックもまた歴史も変わり、ディスコも今のクラブ文化も、DJ文化も無かったかも知れないほどです

単なる、かって一世を風靡した過去のレコードレーベル
そんなチャチものではありません

人種を超えて団結する、人間性の大切さ
それをモータウンは音楽の力で実現させたのです

1960年代、米国の公民権運動は、今日のブラック・ライヴズ・マターのように米国の分断状況を可視化させていました

KKK団があるなら、ブラックパンサーのような暴力で対抗を志向する運動も当時起こりました
そのように分断が尖鋭化していく中で、モータウンは音楽の力によって、自然に団結させる土壌を作ったのです

モータウンの標語
サウンド・オブ・ヤングアメリカ
それは、これからは若者達が音楽の力で団結した新しい米国を作るのだという意味であったように思います

音楽に色はない
人種をクロスオーバーして、良い曲は良いのです
そこには白人も、黒人もなく、私達アジア人もないのです
正にユニバーサルなのです

モータウンのヒット曲、アーティスト達は、それを音楽で証明してみせたのです

今日の世界中のポップスは殆どみなブラックミュージックの影響を受けていると言って良いほどです
その元を辿ればモータウンに行き着くのです
もしモータウンが無ければ、そのように音楽の力で人種を越えて団結する方法論は生まれていないのです

1960年代の公民権運動すら成功したかすらも分からない
分断されたまま21世紀になっていたかも知れません
少なくとも、分断を水面下に押し込めたのだと思います

それが21世紀になって分断が掘り起こされてしまったのです

団結せねばなりません
「自由、平等、博愛」こそは文明社会である証拠です
今こそ、モータウンのような音楽の力が求められているのです

デザイナーブランドの洋服がマンションの一室から始まったように、モータウンもデトロイトの一軒家から始まります
本作はその1958年の始まりから、1972年のロス移転までの物語です
その期間は、公民権運動の時期とほぼ重なるのです
1968年キング牧師暗殺、デトロイト大暴動を経て、ベトナム戦争では白人も黒人も共に苦しんで、そうしてやっと自然と公民権運動が沈静化したころ、モータウンもまた次の展開を求めてロスに移転して行ったのです
ですから本作もそこまでのドキュメンタリーなのです

1958年といえば、「真夏の夜のジャズ」のニューポートジャズフェスティバルがあった年です
奇しくもその作品も、本作の日本公開と同じ2020年にリバイバル上映されています
これは偶然ではありません
必然なのだと思います

「真夏の夜のジャズ」は、米国が分断すら見えていなかった時代から曲がり角を急スピードで曲がって行ったことをフイルムに写し撮っていました
そしてその曲がり角の先で、求められた音楽の力をモータウンは作り出したからです
つまり本作とその作品は実はワンセットであると言っても良いと思います

ですから、この2020年9月日本で、ひとつの映画館で、この2作品が同時に上映されているということは、実はもの凄いことなのです!

偶然ではなく、歴史の力がこうなるように見えざる手でなさしめたのです
神のご意志、御業と言うべきなのかも知れません

なぜモータウンがそのような唯一無二の存在になり得たのか
メイキング・オブ・モータウンとは、その楽曲がどのように作られたのかのドキュメンタリーという意味だけでつけられた題名では無いと思います

人種を越えた団結を如何に生み出すのか
本作はそのメイキングなのです

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あき240

5.0笑顔が素敵なジジイに憧れてしまいます。

2020年9月21日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

勇気をもらえる映画でした。

ただ売れただけじゃなくて、どうやって売れるようにしたか、という過程を紐解いてくれます。

かっこいい先輩たちに勇気をもらいました。

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Naokisky2

4.5物凄い熱量

2020年9月20日
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鑑賞方法:映画館

たしか高校生の頃、ラジオの深夜放送で流れてきたReach Out I'll Be Thereに痺れた。
そのリズムと熱量に凄い曲を発見してしまった的な、ワクワクした感覚はすぐに思い出せる。たぶんJET STREAMだった気がする。
あの熱量がこのモータウンだったのか!そう確信出来る素晴らしい作品だった。
期待通りのReach Out I'll Be Thereのライブシーンでは、パワフル過ぎて汗だくで歌い踊る熱量に鳥肌が立った!
車を組み立てるが基本となり、ビジネスと才能を同時に確立したエンタメのお手本みたいなモータウン。こんな凄い事になっていたのか!と驚く話しや馴染みのアーティストがぞくぞくと出てくる。
レーベルにとって転機となる、溢れ出す才能達のエピソードも見応えがある。
スプリームスの社会進出の姿は美しすぎるし、マーヴィンゲイの曲の背景には惹きつけられた。
何よりすごいのは、創設者ベリーゴーディーの勢いは健在で、熱量は絶えることなく続いているところだ。

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パプリカ

4.0社会の「分断」を埋めるものは、いつの時代も音楽と人の絆

2020年9月20日
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今のDetroitは、あらたなTech企業が誕生しているものの、米国有数の犯罪地域でありRust Beltと呼ばれる退廃した都市だ。

Motownが設立された60年代は、米国経済がもっとも輝いていた時代であり、その牽引のひとつがDetroitを中心とした自動車産業だ(まさに文字通りのmotor town)。

トヨタの大野氏がスーパーマーケットの販売ラインから生産方式を生み出したように、Motown創業者のBerry Gordy, Jrは勤務していたFordの生産システムをヒントに組織運営を考えていたとは驚きの事実。

本作でも、人材発掘、A&R、育成、QCなどの各過程を工場の組み立てラインのように一貫したマネジメントをおこなってきた点をMotownの成功の要因のひとつにあげている。

たとえば人材開発やプロジェクトマネジメント、ブランディングについてはビジネスパーソンとして参考になるヒントが散りばめられている。

なかでも人種性別にとらわれない人材登用の姿勢は、人種差別がはげしい時代下で驚くべきdivercity の取り組み。だからこそ全米中、そして世界でも愛されるレーベルを作ることができたのだろう。

70年代に入り、米国のプレゼンスに陰りがみえはじめ、社会の変化とともにMotownも停滞感が漂うなかでうまれた、Marvin Gayeの「What’s Going On」の誕生エピソードが秀悦。

本作のなかで流れるヒット曲の数々。名曲のリズムに身を委ねつつ、分断の時代の今こそ音楽がもつ力を信じたいと思う。

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atsushi

4.5デトロイトの街が彼らを創った

2020年9月20日
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鑑賞方法:映画館

結局、あの時代の新興都市デトロイトの街が彼らを作ったのだ。あの時代に黒人に教育を施し、数多くの天才を産み、マネージメントができる人材を産み出し、リベラルな空気があったのだ。
今のデトロイトでは考えられない、どうしてこんなになったのだろうか。30年近く前にデトロイトに行った事があるが、映画の雰囲気は感じられ無かった。

Unlock potential の精神と、卓越したマネージメント能力が奇跡を産み出したのだ。社長が作曲するとは!
偉大なことを達成する会社とはこうあるべしという見本。あの時代から育成に力を入れているとはすごいことだ。
最近元気がいいIT企業も、同じ匂いがする。マネージメントはMBAの学問だけではダメなのだ。

黒人差別の所では涙した。
今でもBLMがあるのに、あの時代のことを想像すると。。。
何十年経っても変わらない世の中。。。

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morihide

5.0音楽界に燦然と輝くレコード会社ヒストリー!

2020年9月19日
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R&B、ソウルのレコード会社として60年代を疾走したモータウンのヒストリー映画。創業者でありプロデューサーのベリー・ゴーディ・Jrと盟友でありヒット・メーカーのスモーキー・ロビンソンが時々のエピソードを紹介しながら黄金期を振り返る。綺羅星の如くのヒット曲とレジェンドのアーティストが次々に登場。モータウン・アーティストによる初の全米ツアーでの南部でのエピソードは生々しい。沢山のヒット曲を出しながら袂を分かった作曲家チームのホーランド・ドジャー・ホーランドのラモンド・ホーランドも出演しモータウンへの賛辞を語り、泣かせる。音楽界に燦然と輝くこのレベールは凄すぎる!

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ころ

4.5音楽のディズニーランド!

2020年9月19日
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懐かしいなぁ〜
もう、ちょっとフレーズが流れるだけで、踊りたくなる、口ずさめる、夢のような時間でした。

モータウンの歴史という点も見応えあるけれど、経営学として見ても興味深い。
フォードの工場ラインで働いた経験を、起業に活かすなど、その頭脳がこの映画で明らかにされている。
そもそも、問題意識のある賢い人なんだろうけれど、この時代に黒人がパワーを持つことにアメリカは寛容ではなかったはず。

音楽を武器に、人種とか性別とかの垣根を取っ払う。才能に隔たりがないことを実践したことこそ、差別のないアメリカへの道標となったのではなかろうか。

音楽の前では、人は無力だ。
身体が揺れることも、心が鼓動することも止められない。

いつかヒッツビルに行ってみよう!

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ミツバチば~や

3.5この創設者にしてこのレコードレーベルあり

2020年8月22日
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鑑賞方法:試写会

楽しい

興奮

幸せ

マービン・ゲイやダイアナ・ロス、スティービー・ワンダーにジャクソン5など、錚々たるミュージシャンを輩出したレコードレーベル、モータウンの正史を追ったドキュメンタリーだが、これが実に興味深い。
とにかく、レーベル創設者のベリー・ゴーディの、少年時代から備えていたビジネススキルの高さときたら。
自動車工場の生産ラインを音楽制作に転換すれば、人事面でも多人種や女性を登用するというダイバーシティ化を導入。さらに、所属ミュージシャン同士で競争心を煽ることでクオリティコントロールを図るといった、小室哲哉やつんく♂がやってきたプロデュースもいち早く実践。
一方で、そうしてヒット曲を連発するも、次第に自己プロデュースを求めてミュージシャン達が離れていくという件も、ショービジネスを象徴している。
ただ、そうした苦い過去も、「過ぎたこと」としてテンション高めに述懐できるあたりに、くぐってきた修羅場の多さを感じる。

貴重映像も満載だが、中でもジャクソン5のオーディションテスト時の、幼きマイケル・ジャクソンに驚愕。プロになる前からすでに"完成"されていたその佇まい。やはり彼はなるべくしてキング・オブ・ポップになったのだ。
ラストの、今のアメリカについてのスティービー・ワンダーのコメントが重い。

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regency