劇場公開日 2020年7月3日

  • 予告編を見る

MOTHER マザーのレビュー・感想・評価

全348件中、341~348件目を表示

2.0M-13回戦敗退常連の漫才師のテンション

2020年7月3日
Androidアプリから投稿

予告編を見ただけで、きっと胸糞映画なんだろうなという予測のもと鑑賞。子役さんにこんな現実もあるかもしれないということを教えても良いのかと問いたくなるくらい、ずっと重い話でした。

胸糞映画自体は嫌いじゃない。常人には理解できない行動をとっていたとしても、その行動を取ってしまう理屈や芯さえはっきりしていれば、自分の中で善悪を超越した感情が生まれる。

ただ、この母親の心理が自分の読解&推察力では全くもって理解できなかった。度々出てくるセリフの「自分の子どもなんだから、どう育てても良いでしょ」というのはなんとなく分かるんだけど、じゃあ「どう育てたいのか」が見えてこない。

自分の子どもを絶対服従させたいんだったら、子どもの前で泣いたりしないと思うし、「○○しなかったら○○になっちゃうよ~」より「○○しなさい」という言い方が多用されると思う。とはいえ、DVをする交際相手にハマっていくパターンって確かにそうした逃げ道のような地獄が提示されるからこそ…っていう感じらしいので、自分には分からない世界ということだったのかもしれない。

母親は子どもを使ってお金を得ようとする反面、男との性行為に明け暮れる場面がかなりある。そこでの子どもの立ち位置もいまいち分からなかった。

1つ好意的に解釈するなら、神社でキャッチボールをするシーンがあって。母親が投げたボールを子どもは直接捕れない。子どもが投げたボールには母親はきっちり受け取るか無視するか。そして、どちらも「何度もバウンドしたボール」のやり取りというところが、母と子の関係の歪みを表す面白い演出だったと思う。

あと、画面が止まっているより揺れているシーンが多いのも面白かった(画面酔いするくらい)。

この映画の一番残念だったことは、メリハリがないこと。特に長澤まさみと阿部サダヲの件は、ただただうるさいだけ。感情がストレートにぶつかっていると言えば聞こえは良いけれど、ここで示したい母親のないし母親への狂気じみた愛情にはギャップが必要だったんじゃないかなと思ってしまう。前述したように演出の技量は高いのに、ただ大きい声を出していればエモーショナルに聴こえると錯覚してしまうのは、M-1グランプリの3回戦まではいくけれど、そこから先にはいけない漫才師のテンション芸に似ていると思ってしまった。

ラストカットで母親は「母が子を愛するのなんて当たり前でしょ」って言いたかったのかなと想像させるような余韻はありますが、全体的には自分と合わなかったです。奥平大兼さんはデビュー作とは思えないくらいの佇まいだったので、今後も楽しみです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
わたろー

3.5じんわり来る恐ろしさ

2020年7月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

マザコンを超えたマザーシンドローム。そんなテーマで現実にあった事件を描いた本作、そこらのオカルトより深くて恐ろしい。
はたから見れば母親に支配された可哀想な子供、という単純なラベルで終わるのだが、心理的に母親に依存しながら、その存在を案じている普通の少年が、本作の真の主人公だ。
共依存関係の母子は、母親の浅知恵で、行き当たりばったりに金の無心に歩く。それが行き着く先は悲劇でしかないが、それすらも想像できない愚かな母親。金が手に入れば遊びに使い、また金の無心に走る。同情する隙間もないほどに、駄目人間だ。そうした母親を駄目だと解りながら、言われたことをやり、悪事にも手を染める子供。外部からは悲惨な状況だが、この親子の世界では、彼女が太陽で、子供側から見た関係性は微塵も揺るがない。善悪ではなく、その関係は普遍的に存在するし、ともすれば称賛や賛美を浴びるものなのだ。ここに、この作品の怖さがある。

少年期の周平を演じる奥平太兼くん、めちゃくちゃ良いですね。長澤まさみ、阿部サダヲの旬の役者の間で、無感情であり、少し自我に目覚めはじめるが、それを押し殺して母親を守りたい少年を、見事に表現していた。特にラストあたりで夏帆との会話の際、振り返った時の目が印象的だった。
ファンの贔屓目もあるのだろうけど、長澤まさみは、少しミスキャスト感があった。どうしても朗らかな印象が先に立って、酷い母親のイメージが浸透してこない。時折見せる表情が、樹木希林さんを彷彿とさせたが、ところどころ一生懸命ダメな母親を、演じている感じだった。もう少し歳をとって、深みを増せば凄みのある演技になったと思うが、そうすると周平が食われてしまうので、善し悪しかな。

終わった後余韻というより、何か引きずるものがある作品だ。

コメントする (0件)
共感した! 16件)
AMaclean

4.0重くて深い

2020年7月3日
Androidアプリから投稿

長澤まさみ主演なのに東宝配給ではないので、あれ? と思ってクレジットを見たら「新聞記者」、「宮本から君へ」等のスターサンズの作品。
じっとりまとわりつくような空気感は“らしさ”全開。

物語を支配する親子の関係性を象徴する冒頭の坂道のシーンも見終わって振り返ると「なるほど」と頷かされるなかなか計算された演出。

それにしても、長澤まさみは上手くなったと思う。男をたぶらかし、男に依存しないと生きていけないだらしない女という役どころを、艶っぽ過ぎず枯れ過ぎず絶妙なバランスで演じている。

コメントする (0件)
共感した! 36件)
藤崎修次

4.5ハッピーな展開は一切なし

2020年7月3日
スマートフォンから投稿

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 15件)
まーくん

4.5#42 日本版『フロリダ・プロジェクト』

2020年7月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

こっちのほうが悲惨だけど、ダメな母親度が似てる。

なんで子供のためにちゃんと働けないのか?そしてその母親をなぜ子供は捨てられないのか?

出所しても母親に人生吸い取られちゃうじゃん。

祖母も殺される前に子供だけでも救ってあげれば良かったのに。

こんな人達が世の中にもっといるかと思うと、本当にやるせない。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
chicarica

5.0驚愕の衝撃作

2020年7月3日
Androidアプリから投稿

長澤まさみ率いる秋子のいかにも最低で愚かな母親であり、世間からは憎まれるのも無理はない。

しかし、彼女は自分の欲望に従うままに生きているのであり、それが今の日本人に薄れていることであり、こういう事件やニュースの自殺者が増えているのも日本の社会に原因があるだろうと垣間見える瞬間があった。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
シネマsunny

2.0ただ、つまらない(そして長い)

2020年7月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

現代の闇の一部を描いた作品として、せめての★2

長澤まさみの脚を殊更強調する、残念な作品。

脚見せて、セックスして、夜逃げしての繰り返し。
以上。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
一言レビュー

5.0泣いた

2020年6月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 4件)
共感した! 123件)
TaKaKiN