おらおらでひとりいぐものレビュー・感想・評価
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まだ想像もできないが
寂しさの3人のノリが良い、いきなり演奏がはじまるとか、神様の御告げが現れるとか、舞台っぽい好きな演出だった。
裏腹に昔を回想する桃子さんは、感傷的になる訳でもなく淡々としている。そんな姿がリアルだ、実際にはあんな感じなんだよな。
そうあんな感じになりそうだわ、そんな事を思いながらも、これから出てくるかもしれない寂しさは想像もつかない。
笑顔が素敵です
まことに感慨深い作品でありました
と言うのも私の義母が今年の夏から一人暮らしだからです
毎日一人で起きて一人でご飯を食べて一人で何でもやってます
もう身体もガタガタなのに
心の方はどうなのだろうかと気になるばかりです
主演は若き日から大好きな田中裕子さん
不思議なことに一人暮らしのはずなのに色々と賑やかな生活に見えて愉快な作品に仕上がってますから暗くはなりませんでした
裕子さんの時折見せる笑顔がとても優しくて癒されます
義母の若き日はどうだったのだろう、どんな夢を持ち何に期待して生活していたのでしょうかね
一度聞いてみようかな
面々と引き継がれてきた命、そして今自分がいる
それはとても奇跡的でかけがえのないもの
粗末には出来ませんね
さて、田中裕子さんに会いに行きましょうかね
これから『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』を見ます
でわでわ
面白いし刺さる。ちょっと長い
老女の独り言(ただし脳内は宇宙規模)が、実体化して会話してリサイタルして…という、日常しかないのに広くて深くて時空も越えるドラマ。
実体化してる脳内の自分がみんなオッサンなのも可笑しい。
自由がほしいけど愛も安定もほしくて、いい歳になってももがいてる様子がリアルで胸に刺さってくる。
ただ、ちょっと長いので、飽きてくる。もう少し短ければなー、傑作なのになー
孤独で賑やかな老婆の一人暮らしの余生
2020年映画館鑑賞119作品目
原作未読
夫に先立たれた一人暮らしの孤独な老人の日常や思い出話や妄想
冒頭が作品内容とかなりギャップを感じ会場を間違えたかなと思ったが正解だった
のび太の新恐竜みたいな感じだ
主人公日高桃子は大昔の古代時代の生き物に造詣が深いその道のオタクなのだ
この設定が重要でそれが退屈させない要素の一つ
予告編は面白かったが本編はそうでもない
そもそも題材が広い世代から世間一般的に星5とか星4になりにくいものだから仕方がない
お年寄り以外は共感できるのは稀だろうし
わりと演出はいろいろと工夫しているからその点は楽しめる
ナイトクラブのようなムーディーなところでクソ周造などと歌を歌う妄想が面白かった
だからたとえ冗長でも居眠りすることはないし寝たとすれば作品のせいではなく寝不足が原因だろう
年寄りの話が苦痛に感じるか楽しめるかで評価は分かれるはずだ
僕はどちらかといえば後者の人なのでこの映画の評価はそれほど悪くない
主人公日高桃子は岩手県遠野市出身で親が決めた結婚が嫌で上京し食堂で働いていた時に周造と出会い結婚するわけだ
夫に先立たれた妻なら普通は生き生きとして同じように高齢な女たちと付き合って習い事とか共通の趣味を見つけ残りの人生を楽しむんだろうけど桃子は違う
行きつけの図書館で司書に大正琴とか太極拳を誘われても断ってしまうのである
若い頃は蒼井優が演じている
彼女の演技力だけでもお金を払う価値がある
新しい女を目指すが平凡な主婦平凡な母親に落ち着く
子供時代は当然子役だがコタツでかくれんぼしていたらズボンに火がついて火傷してしまう
あの火はCGだろうか
まさか本物だろうか
『吉原炎上』で着物の背中部分に火がついてて慌てて川に飛び込む無名な女優が印象的だったが本物ならそれ以来の衝撃
今の田中裕子は旬
夫はジュリーというよりただのジジーに成り果てたが田中裕子は輝いている
子役と蒼井優と田中裕子の3人が並ぶシーンがあったが小林綾子田中裕子乙羽信子の3人が並ぶおしんの写真を思い出した
今回の山中崇は医者役だが原始人の特殊メイクまでしている
その時のセリフはセリフであってセリフではなく『北京原人』の本田博太郎を思い出した
寝起きが六角精児って本当に嫌だな
桃子の心の中の声ともいえる寂しさトリオ
予告編でクドカンと濱田岳が演じるのは覚えていたがもう1人が思い出せなかった
トリオだとそういうことはよくある
アリスだってキャンディーズだってうしろ髪ひかれ隊だってそう
青木崇高だった
終わらんのかい、終わらんのかい、いや終わるんかい!
沖田修一監督かつ予告が面白そうだったので鑑賞。
期待はそこそこです。
うーむ。長い!笑笑
このゆったりタラタラした展開が面白い!という人もいれば、退屈で仕方ない!という人もいるだろうなと思ったそんな作品。
夫に先立たれ、孤独な暮らしをする日高桃子(田中裕子)は、寂しさが人となって話し相手になったり音楽を奏でたりしてくれ賑やかな日々を過ごすことになった。
役者は全員良き。
主演の田中裕子はこのほんわかした雰囲気にピッタリだし、寂しさの3人も和むし、蒼井優は短いながらにして印象深し。東出昌大は最近演技がすごく上手くなっている気がする...ええやん。
何気に六角精児と岡山天音が出演しているのがちょっぴり嬉しかった。
意外と考えさせる内容だなと。
生きる上で大切にするべきこと。愛よりも自由。
けど、自由の先には愛がある。
愛されること愛すこと。恋人でも友達でも世間でもご飯でも。
後半が結構無理やり繋げている感じがして疲れる。
終わるの??終わるの??終わっちゃうんかい。
全体的にゆっくり過ぎるから映画としては見れない。それが結構苦痛で眠たくなる
メッセージ性が薄くなってしまっており、脚本に荒さが感じられてしまう。もっと丁寧に短くするか、コメディ要素が欲しかったかなと。
ちょっと短めのドラマにした方が視聴率取れたし、脚本も物足りない。想像と違った...。
でもまぁ、濱田岳とか宮藤官九郎とか好きな人がいっぱい出てたからよしとするか。たまにはこういう映画もあり!
久しぶりに映画館で寝ました。
老いの孤独をユーモアに描いた作品だと思って見ました。
淡々としてるんだけど、途中意味もなく騒々しくなったり、何が伝えたいのかが私には理解できませんでした。
久しぶりに映画館で寝ました。1つ置いて隣の方は、いびきかいて寝てました。
生き生きとした新しい生活を
一人で生きる新しいこれからに触れたくて、3月以来の劇場へ。田中裕子さんのおばあちゃん「桃子」の綺麗さと、「私は私らしく一人で生きる」への共感に、あっという間の時間だった。導入部、地球誕生からのズームは、なんなのだろうか。新たな生活は、地球誕生から繰り返し引き継がれてきたものなのかもしれない。幻覚的なユーモアの一方で、妙にリアリティーのある老人の現実を感じた。「夫が死んだ時、一点の喜びがあった」と言う「桃子」の言葉が印象的だった。「愛以上に大切なものは自由や自立だ」と言う言葉に、新しい生き方への決意を感じた。振り返ると、いつでもそうだった。親に縛られ、夫に気を使い、子供や孫に利用され、自分をなくしていた。縛られるものは少ない方がいい。「おらおらでひとりいぐも。」そんな生き方を気づかせてくれる作品だった。
最後まで一緒にいてくれるのは自分…なるほど。
予告の印象よりも淡々としていましたが、なんだかしみじみとするお話でした。人生の予習をした気持ちです。
人類誕生してから、自分になるまでどれだけの人が関わってくれたか…と思ったら、自分がいることが壮大なことに感じたり笑。親や毎日に改めて感謝しました。
独居老人の孤独と自由
原作は未読。
独居老人の桃子さんの日常に現れたもう3人の自分。昔のことを思い出しながら寂しい一人暮らしを彩っていく姿を描いた物語。
桃子さんの周りに現れる3人の配役がなんか絶妙。タイプの違う3人がとてもほんわかさせてくれた。また、昔のシーンにでてくる桃子さんを蒼井優が演じているが、前日に観たスパイの妻よりもこっちの方が断然よかった。そして田中裕子。しんみりした雰囲気もあり、ユーモラスな感じも出せて、力の抜けた感じのお年寄りをうまく演じていた。これから先のいいお年寄り役は田中裕子に独占されるのではないか。
それでもこれといった話の盛り上がりはない。でも飽きないし、次はどうなるんだろうと思わせる展開もいい。不思議な魅力に溢れた映画だった。
それにしても独居老人の孤独は誰にでも訪れる可能性のあるもの。序盤の侘しさ、孤独感ったらない。自分もこんな老後になるのかななんて思ったり。でも、何か心の拠り所があれば自由で豊かに楽しく過ごしていけるような、そんな前向きな気持ちにさせてくれた。とてもいい終わり方だった。
田中裕子さんが良かった!
自分には合わなかった感じだけど、田中裕子さんの演技は素晴らしかった!
ファンタジー映画だと思ってたけど、そうでも無かったのも残念なところ。
観賞客の年齢層は高め。その中では自分が最年少だったかもしれません。
皆さんが笑うシーンも自分には響かず。
10年後位に観たら感想も違うかもしれません。
田中裕子さんは実年齢65才らしいけと70才半ば位の役柄の印象。
年寄り動きは演技しているのかも。
走るシーンが心配になります(笑)
でも歌声も美しい。っか上手い!
さすがに歌手経験のある女優さん。
彼女の人生を振り返りながら、自分が輝いていた時はいつなのか?
自分探しのストーリー。
若い頃の彼女を演じるのは蒼井優さん。
そして旦那は東出正昌大さん。
ぶっちゃけこの二人のシーンをずっと観ていたかった(笑)
自分の脳内にいる3人のキャラ。
あまり必要性が感じられなかったけど、まったりとしたストーリーには必要な存在感だったのかも。
「遠くの親戚より近くのホンダ」のセリフは笑えました( ´∀`)
視覚と聴覚で楽しみました
田中裕子さんが大好きだから観に行きました。
映像も演出も音楽も好みだし、
俳優の皆さんも、とても良かったです!
ですが…元々、原作がそんなに好みじゃなかったので…。
人生観や死生観は、個々にこだわりがあるので、
そこに自分がハマらなければ、
違和感を感じるだけですしね。
ただ、こういう題材は重くなりがちなところを、
原作も方言を上手に生かし、映画は音楽や映像の視覚と聴覚で、
更に、ポップにコミカルにファンタジーに描かれていて、
その技には感心いたしました。
桃子さんと寂しさたちの絡みが愉快で好きです。
沖田監督は、身近な自然を美しく撮られるところに愛を感じます。
オラだばオメだ。
リトルホンダ的な三人が、にぎやかに騒ぐ。俺たちはお前だと、三人が三人ともさも当然じゃないかと笑って返す。そんな一人妄想に耽る、桃子さんの侘しい余生。新しい知識を得る喜びはあるものの、夫には早く死に別れ、二人の子供たちとは疎遠。おそらく、ご近所に親しい友人もいない。好きだった夫との思い出話を脳内再生しながら、ぼそりとつぶやく。「おら、ちゃんと生ぎだが?」と。
ああ、なんだか、今の自分もこれに近いところがあるなあ、としみじみ。悲しくはないが、自分も「これでよかったのか?」と振り返ることがあるもの。
さて、あの三人、名前はなんだとエンドロールを見送ると、「寂しさ1 寂しさ2 寂しさ3」とあった。(ちなみに、六角さん演じる寝起きの男にも「どうせ」という名前があった。)
あの騒がしさは、寂しい感情の裏返しなのか、とドキリとした。たぶん、はじめはひとりだったんだろう。それがどんどん増殖したんじゃないだろうか。じゃあ、もっと増えるのか?ほかの感情も擬人化されて空想の世界の住人となるのか?ああそうだもしかして、独り言で誰かと喋っている老人は、こういう空想の住人を何人も抱えているのか。そう思ったら、寂しくもなったのだけど、案外楽しんじゃえばいいのか?とも思えて、晴れやかにもなってきた。人間の感情は、どうやら図太いのかもしれない。
そうそう、ハナレグミの歌、沁みるなあ。それに田中裕子、おばあちゃんだけど可愛いなあ。そう思えたから、☆半分おまけした。
田中裕子を解き放つ
配給会社のオープニングかと思ったら宇宙の始まりだった。
寂しさに脳内の声が実態化して騒ぐ。桃子さんも歌い踊る。
過去に戻り、時空を超えてマンモスを引き連れる。
夫が先立ったことは自分にひとり生きていかせることだった。
寂しさは自由の風が吹くから。そして世界の声を聴き、色を観る。私たちはつながっている。
明るい老後〜??
原作は未読なので映画だけで感想書きます。
出だしから、もしや「2001年宇宙の旅」?
みたいな画面で始まる本作。
老人が主人公の映画とは思えない展開に
ああ、やられた(笑)みたいな〜〜
老人映画とは言え、決して暗くなく
沖田修一監督らしい「間」のおかしみと
擬人化した3人の「寂しさ」のそれぞれの存在感が
なんか流石で観てて逆に楽しかったな〜〜
撮影中もきっと田中裕子を真ん中に「寂しさ」を演じた
濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎の面々が
かなりノリノリで撮影された空気感が伝わってくる。
大きな事件は起きないです。
でも高齢女性にとって「墓参り」それだけでも
一大事なんだと言うことがこの映画を観ると実感させられます。
それと沖田修一監督のなんとポップな映画作り!
ぜひ、広い映画世界の一つの表現として記憶に
留めておいて欲しいですね。
で、月に8回ほど映画館に通う
中途半端な映画好きとしては
そもそも老人の孤独をこんな風にエンタメにした
原作者さんに五億点!!(笑)
老人が主人公だとそれだけでなんか先行きの無い
暗い感じを想像しがちですが
3人も現れる「寂しさ」は逆に賑やかにすら感じます。
でも本当は3人も必要な程、
実は「寂しさ」が深いのかな〜〜とも思いました。
そして、
蒼井優と東出昌大が演じる若い頃の桃子さんと旦那さん
平凡だけど仲良く年を重ねて来た感がとても自然に
伝わって来て、ああ、あの時代のご夫婦ってそうよね〜
現在75歳の女性の若い頃といえば
兄弟、姉妹も多かったし、
ご近所付き合いも今よりもはるかに親密だったでしょうから
故郷を離れて高齢になった桃子さんのたった一つの「故郷」であった
ご主人の死はそりゃあ寂しいでしょう〜〜
でも、ここで人生で初めて自由になったと言う感慨は
この年齢の方にはあるあるでしょうね。
最後になりましたが田中裕子さんの演技!
樹木希林さん亡き後、女性の重鎮の枠を埋める存在に
王手を打った感がありますね。
老いた蒼井優が田中裕子だという設定にしっくりきた
私の頭のなかでつながった作品は『LIFE!』(2014年作・ベン・スティラー監督・主演)である。突然、空想に切り替わるところが好みである。脳内歌謡ショーのシーンが私には白眉だった。
こちらでは特別ドラマチックなことは起こらないけど、生活感にじみ出てるシーンの数々、それが妄想シーンの対となり、二重らせんで物語をなす。この組み立てが、力をこめずして、先の展開へと引っ張ってくれている。老いや孤独といった、力の入れようのない主題にあっていて、よい。
高齢者一人暮らしの生活にひそむクスッと笑えるペーソスをパッチワークしてある。それぞれの短いシーンは、五七五の俳句がそうであるように、短くても含蓄あるから余韻と広がりをもつ。映像は静かでも、映画作り手サイドの『いまのシーンで、どう感じますか?』という問いかけがバンバン届いてきて、うるさいほどである(笑)。
蒼井優ファンだから観たけど、でなければ観てなかった。観て、蒼井優はやっぱり好かったと満足できるほど、蒼井優にウエイトはなかったけど、田中裕子ファンになった。老いた蒼井優が田中裕子だという設定にしっくりきたからである。どちらも眼の底から演技してる。田中裕子を調べたら、映画『天城越え』でモントリオール世界映画祭主演女優賞受賞、とあった。今度、レンタルで借りてみよう。
それと、このレビューを書くにあたりネット検索して知ったのだが、アマゾンがやっているサービスに「オーディオブック」というのがあり、原作(若竹千佐子著『おらおらでひとりいぐも』)があがっていた。朗読者が桑島法子さんという声優さんで岩手県出身。サンプル視聴の一部を聴いてみたが、一瞬で引き込まれた。
有料のサービスなので宣伝するわけではないけど、「桑島法子、朗読、おらおらでひとりいぐも」の検索キーワードは、自分の備忘録を兼ねて、ここにも書き留めておく。
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