THE BATMAN ザ・バットマンのレビュー・感想・評価
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遅ればせながら、動画配信で鑑賞
【鑑賞のきっかけ】
劇場鑑賞は逃したけれど、動画配信も始まり、いよいよ初鑑賞を成し遂げました。
【率直な感想】
<「THE」という本気度>
じつは、これまでのバットマン映画、バットマンの前に「THE」は付いていませんでした。
クリストファー・ノーラン監督のダークナイト3部作には、「THE」は付いていたけれど、それは、「ダークナイト」の前に付いていたのであって、「バットマン」の前ではなかったです。
「THE」というのは、日本人が思っている以上に、ネイティブの人たちには、深い意味があるようです。
日本語的に言えば、「これぞ!○○」みたいな感じでしょうか。
英語で、「THE Book of Books」と言えば、「聖書」。これぞ、数ある本の中の本だ、というニュアンスを感じます。
「バットマン」の前に「THE」を付けているので、これまでのバットマン映画の集大成かつ決定版の意味合いがあるのかもしれません。
<原点回帰の物語>
今回の作品の敵役は、リドラーで、犯行現場に、「なぞなぞ(riddle)」を残す。
これに解答を見つけ出す形で、バットマンがリドラーの正体に迫っていきます。
本作品では、バットマンが警察の協力者であり、警察と手を携えて行動する「探偵物語」。
バットマンが1930年代に「探偵コミックス」でデビューした時、ブルース・ウェイン(バットマン)が警察の捜査の手助けをして、事件を解決するという物語でした。
ティム・バートンやクリストファー・ノーランのバットマン映画でも警察との協力関係は描かれていますが、あまり強調されていなかったように思います。
今回は、「探偵物語」という点を重要視して、原点回帰した新シリーズを構築しようとしているのではないか、と思いました。
<暗い物語展開と、暗い画面構成>
まず、「暗い物語展開」ですが。
これは、バットマン映画には欠かせないもの。
なぜなら、ブルース・ウェインは、幼い頃、両親を暴漢に殺されたという過去があります。
本作品の中でも、さかんに「復讐」という言葉が出てきますが、ブルースがバットマンになったのは、そうした「犯罪者」対する復讐の念がどこかにある。
だから、彼は、別名「闇のヒーロー(ダークナイト)」なのです。
そして、「暗い画面構成」。
これは、数ヶ月前、NHKの某人気番組で知ったのですが、映画の撮影技法の中に、「黒の濃淡の演出」があるそうです。
「黒」といっても、一色ではなく、そこには濃淡があり、そこをきめ細かく表現できるというのが映画の技法のひとつと言われているそうです。
確かに、これまで映画館で観て優れた作品だったので、後日、テレビで再鑑賞してみると、画面が暗くて、興ざめという経験がありました。
それは、映画館は、場内を真っ暗にしているのに対し、テレビは室内を明るくしている状態で鑑賞するので、テレビ画面に室内の様子が映ってしまい、黒の濃淡が分かりにくくなるということ。
そこで、今回は、室内の明かりを消して、暗い室内で鑑賞してみることにしました。
こうすることで、例えば、バットマンのコスチュームも黒の濃淡が隠されていることに気づきました。
バットマンは、胸の辺りに、コウモリの形のデザインがありますが、黒いスーツの上に、黒いコウモリ。
物語後半で、このコウモリ部分の仕掛けが出てきて、観客ははっきりと認識できると思いますが、黒の濃淡を意識していると、物語前半でも、それがはっきりと分かります。
【全体評価】
3時間という長さ。
これを長いと感じるかどうかが、評価の分かれ目のような気がします。
私は、「探偵」であり「心の闇」を抱えたバットマンの姿に共感できたので、長さを感じない良作になっていた、と感じています。
これぞTHE BATMAN!
Best Batman Movie ever!
Best Batman Movie
画になる、けども…
全体的に彩度低めで暗い。話も暗い。
でも画角の使い方、照明による陰影、非常に絵画的で綺麗。
キャプチャーしてそのままポスターにできそうなシーンがたくさんあった。
以下批判。
バットマンというヒーローの性質上、孤軍奮闘するしかないのは致し方ないのかも知れない。
でも君には小市民と違ってお金も政治力もあるんだよね。
なぜそんな草の根活動ばかりするの?
犯罪が起きたら都度叩きにいく粗末な暫定対処じゃなくて、
街の設備や人へ投資して、街に蔓延る犯罪を撲滅するっていう本格対処が、君にならできるはずでしょ。
映画に描かれてない部分を知らないけど、政治的な事情でもあるのかな。
バトルシーンになると、耐久力のあるスーツで悪党の攻撃なんか効かねーぜ、殴りだけでも超強いぜ!って、陳腐ななろう作品みたい。
この人は本格対処は敢えてやらず、暫定対処で俺つえーがやりたいの?とか思っちゃった。
ファンの人、ごめんね。
「和田誠のイラスト」
残念でした
今までのバットマンで1番好み。90点
見えない悪を・・・
お馴染み、夜に紛れゴッサムシティに蔓延る悪を退治するバットマン。
そんな中、街の権力者が次々と殺害され、現場にはバットマン宛のなぞなぞが…。果てして、この猟奇的な事件の犯人、そしてバットマンに宛てられたメッセージと真実とは・・・?といった物語。
かなり遅ればせながら漸く鑑賞。
というのも、映画好きとしてこのビックタイトルは見逃せないわけですが・・・
如何せん上映尺が3時間‼長い作品が苦手なワタクシ、今日こそ観に行こう‼と息巻き続け約2ヶ月。気づけばGWに(笑)
・・・さておき、作品としてはバチバチ闘うヒーローモノというよりは重厚なサスペンス。犯人やメッセージを探るミステリー要素もあり、寧ろワタクシとしてはウェルカムな内容。
全体像や人物の相関については、思いの外シンプルなようでやっぱり難解なようで・・・と言った感じで、頭に入りきらない部分もあったけど、文字通りダークな雰囲気で犯人を探る展開は非常に見応えがあった。
随所に残されたなぞなぞについては、ちょっとムリがあったような気がしないでもないが、リドラーが何故権力者を狙うのか、その理由や彼の生い立ち、似たような目標をもつ彼とウェインの対比は・・・確かにやりきれない。
やり方は間違ってはいるが、彼のような者が誕生してしまう理由のひとつに、権力者たちの身勝手さがあるのは事実。リアルな社会にも通ずる闇にゾクッとした作品だった。
兎に角のめり込めた内容だったので、3時間という尺にも耐えられた(笑)
意外にも新感覚の作品かもしれません。
サスペンスドラマの中に、コスチュームを着たヒーロー。これを違和感なく仕上げられるのも、世界的に有名で尚且つ超人過ぎないバットマンならではですね♪行き過ぎないアクションのバランスも◎
ただ途中暫くリドラーが空気になる程ストーリーがあちこち行っていたので、次回作はもうちとコンパクトになることを勝手に期待(笑)
陰鬱な謎解き映画(キャラクターは良)
もう配信レンタル始まっちゃってるしなあ、ともじもじしていたが、何とか時間が取れたので映画館で鑑賞。176分は映画館でないと絶対途中で止めそうな予感がした…。
なぜかマーベルよりDCの方が観てる数が多いのだが、ダークナイトトリロジー含めバットマンはちゃんと観ておらず、真面目に詳しくない状態で観た。
バットマンはやっぱりDCの中では超シリアス部類に入るので、コメディ的要素は一切なく、ゴッサムシティはずっと雨で画面は暗い。IMAXで観れば多少違ったのかもしれないが、通常のスクリーンだと「見えない…見えないのが正しいのか…」と考えさせられるレベルだった。
個々のキャラクターは素晴らしい。私の中でロバート・パティンソンは常に影を背負っている美青年なので、バットマンというキャラクター自体が彼のイメージに合っていたというのもある。あの引きこもりで自己中っぽい感じも良い。期待した程ご尊顔を拝見できなくて寂しかったが、まあ、バットマンだから…。
敵役のリドラーはゾディアック事件をイメージして造形したそうだけど、ポール・ダノは期待どおり素晴らしかった(ただしこちらも顔が出てくるのがもはや後半。待ち侘びたぞ…)。メインヴィランの割に扱いが微妙…。
お前だけは信用できる、的なジェフリー・ライトのゴードン警部補(信頼顔)も良いし、アンディ・サーキスの執事感も良いし、ゾーイ・クラヴィッツはばっちりキャットウーマンだった。
ただペンギンはコリン・ファレルだと言われても信じがたい、未だに。
メインヴィラン自体は「一線超えてる」リドラーなのだが、基本他のヴィランは割と普通に悪(ぶっ飛んでいない)。筋も派手な推理ものという感じで、筋読みは別に難しくはないというか(バットマン焦りすぎだろ、と思ったり)。
リドラー=ポール・ダノがその姿を現して対峙する部分が肝だった気がするんだけど、前半の描き込みに比べると割とあっさりしていて、結局バットマンは復讐から解き放たれる、そのカタルシスが薄いというか…ファルコーネが分かりやすすぎるのもある。
個人的にはキャットウーマンとの関係性は…もうちょっと忍ぶ感じが良かったかな…(常にキスシーンが唐突なんだよね)。
個人的には176分はそこまで長くはなかったけど、もうちょっと詰められたような気もします。
ところでどこでバリー・コーガン出てきたの…?と本編を観ている間ずっと探してしまったが、ネタバレ記事読んで「なるほどね」と思いました(個人的には続編に出て欲しい)。
画面暗すぎ。
ノーラン監督の3部作とつい比べてしまうが、その基準で見れば 3.0...
ノーラン監督の3部作とつい比べてしまうが、その基準で見れば 3.0点。
ただし単体の作品として見れば 3.5点 は充分ある。
本作はより暗く湿った世界観で、若きバットマンの未完成な暴力性や葛藤を描く“別軸のバットマン”。
雰囲気は良いが、全体的に長く、重さも強め。
今回はホームシアターの接続が悪く、モニター内蔵スピーカーで視聴したため、音の迫力が弱かったのも3.0ポイントの一因かも。
この作品はサウンドデザインが重要なので、再鑑賞するなら環境を整えた方が良さそう。と思った。
もう一度観たい作品。
長え
漆黒の表現を味わうことができるスクリーン環境で楽しみたい一作。
ティム・バートン監督『バットマン』(1989)以来何度目かの「バットマン」のリブート作品です。クリストファー・ノーラン監督による、いわゆる『ダークナイト トリロジー』三部作(2005-2012)によって頂点に達した、ダークヒーローとしてのバットマン像と漆黒を基調とした美術的方向性は引き継ぎつつ、本作はバットマン、というよりもブルース・ウェインの「闇」を一層強調した作りになっています。
本作でバットマンに立ちはだかる敵は、「バットマン」シリーズのスーパーヴィランとして知られるリドラーですが、アメコミヒーロー作品におけるヴィラン的要素は皆無で、ひたすら異常さ、陰湿さが際立っています。恐らく古今東西の異常犯罪者、テロリストを踏まえて造形されたと覚しき本作のリドラーは、基本的に生身の人間として事件を引き起こしていること、その手口がいずれも、テレビ映像などで見たことがあるようなものであるため、彼の恐ろしさが一層生々しさを持って迫ってきます。これがほぼ3時間続くわけですから、鑑賞にはそれなりの心の準備が必要でしょう。
対峙するブルース・ウェインことバットマンもまた、尋常じゃない狂気を湛えていることは一目瞭然です。事件現場に現れたバットマンを見て周りの警官達が「何こいつ…」といった眼差しをして後ずさりする様は、観ている側の心理と見事にシンクロしていて、思わず笑ってしまうほどでした。キャットウーマンのエピソードは余計だった、省略していればもっとスッキリとした物語になったはずだ、という批評もあるようですが、そうすると作品に「闇」しか残らないような…。そんな映像も物語も暗さに満ちた作品ですが、結末は意外なほどに爽やかで印象的。淀みから清浄な空間に引き出されたような気持ちで劇場を後にすることができました。
本作はシリーズとしては企画されていないためか、これまで主役級の扱いだったのに、顔見せ程度にしか登場しないキャラクターも登場します。あるヴィランは(リドラーではなく)バットマンにひどい目に遭わされるためだけに登場しているとしか思えず、ちょっとかわいそう。
リアルはファンタジーを欲してる
何とも ノワールな雰囲気!
週に一度の上映になってしまったのですが、やっと間に合いました。
物凄く 大人の雰囲気な 薄暗い 画面が ずっと続くので ボンヤリ眠くなってしまって、最初の15分は 見過ごしてしまったのですが、途中から 激しいカーチェイスで 一気に目が覚めました!
このダークな雰囲気 大好きです。
ブルース ウェインも 陰があって マスクの下に隠された 物憂げな瞳。
最後 やっと見つけた 犯人? え? もう少し サイコパス的な 雰囲気の人を 出してほしかったなぁ!
そこだけが 残念!
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