劇場公開日 2022年3月11日

  • 予告編を見る

「見えない悪を・・・」THE BATMAN ザ・バットマン MARさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5見えない悪を・・・

2022年5月3日
PCから投稿

悲しい

興奮

難しい

お馴染み、夜に紛れゴッサムシティに蔓延る悪を退治するバットマン。
そんな中、街の権力者が次々と殺害され、現場にはバットマン宛のなぞなぞが…。果てして、この猟奇的な事件の犯人、そしてバットマンに宛てられたメッセージと真実とは・・・?といった物語。

かなり遅ればせながら漸く鑑賞。
というのも、映画好きとしてこのビックタイトルは見逃せないわけですが・・・

如何せん上映尺が3時間‼長い作品が苦手なワタクシ、今日こそ観に行こう‼と息巻き続け約2ヶ月。気づけばGWに(笑)

・・・さておき、作品としてはバチバチ闘うヒーローモノというよりは重厚なサスペンス。犯人やメッセージを探るミステリー要素もあり、寧ろワタクシとしてはウェルカムな内容。

全体像や人物の相関については、思いの外シンプルなようでやっぱり難解なようで・・・と言った感じで、頭に入りきらない部分もあったけど、文字通りダークな雰囲気で犯人を探る展開は非常に見応えがあった。

随所に残されたなぞなぞについては、ちょっとムリがあったような気がしないでもないが、リドラーが何故権力者を狙うのか、その理由や彼の生い立ち、似たような目標をもつ彼とウェインの対比は・・・確かにやりきれない。

やり方は間違ってはいるが、彼のような者が誕生してしまう理由のひとつに、権力者たちの身勝手さがあるのは事実。リアルな社会にも通ずる闇にゾクッとした作品だった。

兎に角のめり込めた内容だったので、3時間という尺にも耐えられた(笑)
意外にも新感覚の作品かもしれません。

サスペンスドラマの中に、コスチュームを着たヒーロー。これを違和感なく仕上げられるのも、世界的に有名で尚且つ超人過ぎないバットマンならではですね♪行き過ぎないアクションのバランスも◎

ただ途中暫くリドラーが空気になる程ストーリーがあちこち行っていたので、次回作はもうちとコンパクトになることを勝手に期待(笑)

MAR