さんかく窓の外側は夜のレビュー・感想・評価
全488件中、261~280件目を表示
満足感の高い映画です
怖い建物に入る入る入る。
怖いしグロいし、でもテンポのいいハラハラゾクゾクが楽しい。そして映像も音楽も美しい。
主演の岡田将生さん志尊淳さん平手友梨奈さんの演技が素晴らしい。滝藤賢一さんがものすごくかっこいい。
オープニング曲もエンディング曲も「ずっと真夜中でいいのに。」どっちもいい曲。
ホラーでシリアスなのに、見終わって「面白かった!」と思った不思議な感覚。
大衆映画の皮を被ったボーイズラブ
1, ストーリーテリングの粗さ
お化け退治の美男子バディものという型は海外ドラマ「スーパーナチュラル」を地でいくような王道である。
そこに宗教、大量殺人、自殺などのめちゃくちゃディープなものを大量に扱っているにも関わらず、その扱い方が粗雑すぎた...
尺的に仕方ないのかもしれないが、それならばドラマで撮るべき題材である。
その結果あまりにも死が軽んじられ、様々な違和感が発生する。
外では凄惨な事件が大量に起こっているにも関わらず(それこそ映画一本のテーマにできそうな)終始、内輪で揉めて内輪で解決して終わる構造、また人に操られていたとはいえ大量に人を殺害した主人公格の登場人物二名が結局のうのうと日常生活を送っているのはあまりにもおかしな物語の着地点である。
要するに、二人が仲良くなってケンカして仲直りして終わりなのだ。これには訳がある、次点へ。
2. BL要素
わかっている、本作のテーマは実は大衆映画の皮を被ったBL作品であることを。
物語序盤からやたらと顔が近かったり身体に触れまくったりする二人の関係性、臆病で内向的で人間味のある志尊くんは「ウケ」で、積極的で強気で人間味の少ない岡田くんは「セメ」なのである。
二人は肉体的な繋がりすら超越して、お互いのコンプレックスやトラウマすら曝け出すプラトニックな精神的交流を果たし物語は帰結する。
実はこれは肉体で繋がるよりもディープでエロティックな関係性なのだ。
この映画のテーマが散漫としているのは、
悲惨な事件の被害者や加害者がこの二人をイチャイチャさせるための道具としてしか機能していないからであって、だからストーリーにもキャラクターにも実に奥行きがない。
それならもっと二人の関係性をギリギリにするべきだった、しかし大衆映画という建前があって中途半端にその要素を含ませたことで、バディものとBLものスレスレをいく緊張感が薄くなってしまった。
僕的には、テーマをこのスレスレ感に絞って本格的に撮れば、見応えがあるものが取れたのではないかと思う。
中途半端はよくない、せめて戦国自衛隊くらいやらなきゃ駄目だよ!!!!
3. 映像表現に関して
漫画でも小説でもないのにセリフがやたらと多い。(セリフで説明したり語らせるのは漫画や小説の技法であり決して映像媒体で実行してはならない、映画は映像で語るべきであり、映画のための脚色を施すべきである。)
また、そのセリフというのが殆ど世界観の説明に当てられるわけだが(主に事務所のシーン全般)そういうシークエンスが続く時は映像にキレや動きをつけ、登場人物の性格やセリフにひとくせつけるべきであり(なぜなら基本説明とはつまらないものであるから)、そういうシーンがひとつあるだけで観客は退屈しないという基本構造を理解していない。
或いはそういう手間や労力を省いた作り手による映像表現の妥協或いは無知の産物である。
(ドラマならまだしも)
動きのない説明シーンがたくさんあり退屈に感じた。
また、とにかく映画ぽくみせているだけの表現が多用されており、本質的な意味で映像に力がない。
それを音楽を多用することで誤魔化している。
やたらと音楽を流し続けるのはそのせいであり、
その音楽というのも無垢な観客への印象操作が可能な程度の店内BGMのような出来。
(もし音楽を乱用しなければそのようなイメージは避けられたかもしれない。音楽は印象的なシーンで印象的な音楽が流れるだけで十分で、それ以上やると視聴者の記憶に残らない。)
映像とは本来音楽に頼らない独立したパワーを持っていなければならず、映画音楽というのも独立したパワーを持っていなければならない。
映画の本質というのはそのように各々のパーツが分解されて細部のディテールが露呈された時にその真価が問われる。
名作は全てのパーツが美しい。
以上、酷評になってしまいましたが、
作り手が一生懸命作っていることは勿論認めます。
opやゴアな表現、終盤の大量自殺の場面など、大事なところはとてもこだわっていることが伝わりました。
僕は揚げ足取りをしたい訳ではなく、誠実に、根本的にダメなところを直してほしくて痛烈なことを言っているのです。
それは、いかに「大衆邦画」が映画表現という伝統と乖離したものになってしまったのかということを徹底的に考察して、直せるとこは観客と作り手で協力して直していかなければ、本当に映画産業は死ぬと思うからです。
新感覚BLミステリーホラー!!
岡田将生はかっこよかったし、志尊淳は少し幼かったです!!平手友梨奈は謎の少女役で出てましたが、可愛かったです!!PG12なので少し残酷シーンがあります!!そういうシーンが好まない方はちょっとキツイかな?!個人的にあんまり怖くなかったです!!ちなみにTHXで観ました。『人間が一番怖いんだよ』というセリフが印象に残る映画でした!!考えてみたらそうかもしれませんね?!☺ラストのヒウラエリカ(平手友梨奈)の腕のシーンは謎でした!!映画館で買ったパンフレットで分かりました。なるほど、て感じで!!もしかしたら、続編ありそうですね!!滝藤賢一が刑事役で出てました!!こういう渋い役もお似合いだなぁと思いました。北川景子がちょい役で出てました!!すぐに気づきました。弁護士役で。それも犠牲者役で出てました!!「呪ってやる! 呪ってやる!」というセリフも印象に残りました。やっぱり、人間が一番怖いんですね!!(^_^)岡田将生(冷川)は最初幽霊かと思いました!!それほど不気味でした!!和久井映実が志尊淳(三角)のお母さん役で出てました!!何となく分かりました。とりあえず、以上。 〔2021年1月24日鑑賞〕
今多くの方に見て頂きたい作品
とても良い映画でした。
平手友梨奈ちゃんのファンとして見にいきましたが、今たくさんの方に届いて欲しいメッセージがあり見ていてとても感じるものがありました。
SNSなどで自分の言葉を簡単に発信できる今だからこそたくさんの方に見ていただきたいです。
映像も綺麗で歌や衣装など細かい所にもこだわっていて凄いと思いました。
心霊などありますが怖すぎないと思います。
平手友梨奈ちゃんのファンの方は個人的に友梨奈ちゃんが走っている所が好きなので見ていただきたいです。
はっきり言って退屈でつまらない
無料で観られるならまだ許せる内容
演者は良いのに、ストーリーも微妙で、さらに監督に仕事も残念。
本当に暇でやることなさ過ぎて死んじゃうレベルの人なら見ても良いと思う。
ただし、レイトショーなどの割安の時だけだな。
一番好きな映画になりました
心が揺さぶられる素敵な映画でした。
今まで、生きづらさを感じたことのある人には刺さる映画だと思います。
少なくとも私はこの映画で救われました。
この作品に出逢えて、良かったです。
昨年の12/15に行われた完成披露試写会と、
公開後に映画館で鑑賞しました。
初めて試写で見た時には、正直怖さとエグさが際立って見えたのですが、2回目を見たときには、ストーリーがわかっている分、その怖さは全くなく、さんかく窓の世界観に引き込まれて観ました。
ストーリー展開が早くて、濃厚な映画ですが、
丁寧に作られているので、お芝居、衣装、美術、音楽、照明どれをとっても秀逸でした。
作品としてじっくり堪能したくなる映画です。
また、三角くん、冷川さん、エリカちゃん、半澤さんそれぞれの目線で見ると感じ取るものも変わってくると思いました。
見るときによって感じ方が変わる映画なので、何度も見て堪能したいと思います。
三角君
岡田将生が主演と言うことで絶対面白いと
思ってました♪
また、欅坂のファンでもあったのでてちを
観たく、鑑賞
また今をときめく志尊淳
バランスが最高でした
特に志尊くんのダークな雰囲気と
苦悩と葛藤の演技よかったです✨
補足ですが事件現場の血がすごく
リアルで怖かったです
ドキドキ、、。
作品の妖艶で怪しい世界観を表現できる映像美が素晴らしいです!
ミステリアスな作品ですが映像美がそれに負けないくらい素晴らしくて引き込まれます・・・!原作に容姿は似てませんが、キャラクターの雰囲気にとてもあった役者さんを集めたんだなと思いました。とにかくおすすめです!
原作ファンが観た感想
原作は単行本9巻全て読んでいる状態で観にいきました。
まず、本作は原作を大分改変した内容だったので、原作ファンの方は原作の『さんかく窓の外側は夜』とは全くの別物として観るべきです。
原作ファンからすると、主要登場人物3人のバックボーン、冷川の過去、物語の展開等、そこ変えちゃうんだ...と残念な部分が割とあります。
また、100分程の尺に収めるのがやはり難しいようで、所々に原作を端折ったストーリーがチラッと出てきてさ〜っと流れていくのをみて、原作未読だと違和感が残りそうだなと思いました。
が、別物の作品として観れば面白いのかもしれないです。
映画の利益次第では続きがありそうな終わり方。
もし原作未読で映画を観て微妙だと思った方は原作を読んでほしいです。
素晴らしい、僕は好き。理解できない人は感じてないだけ。
『さんかく窓の外側は夜』
記憶のモンタージュが際限なく交差する果てで、過去・現在を飛び越えた邂逅を果たす。見つける側・見つかる側の逆転から生じたダブルミーニング、感謝の言葉。そんな些細なカタルシス。冒頭での荒唐無稽な邂逅から、よくここまで持ってこれたなと感心。
一番好きです。
本当に最高の映画です。
4回見に行きましたが、一回目より圧倒的に二回
、三回とみることでより面白さが分かります。(1回目見終わった時も思っていたより面白かったけれど、すぐにもう一度見たいと思った。)
ただのミステリーで終わらないし、思っていた何倍も内容が深い。自分は映画を見てこのように思ったのは初めてなのですが、映像が綺麗で美しくて音楽の使い方と場面ごとの音のボリューム感などそういう面にも驚かされました。監督すごい。
私はもともと平手友梨奈ちゃんのファンでこの映画を知ったのですが、コロナで公開が先送りになってしまったこともありプロモーション期間約1年間でさんかく窓の公式SNSさんや監督さんが公開までたくさんの企画をしてくださったり宣伝のテレビ番組や雑誌はもちろん、キャストさん達のオフショットやお写真、動画を本当に沢山上げてくださって映画の監督さんスタッフさん全員含めた映画さんかく窓チームが本当に大好きになりました。キャストの3兄妹は仲良しでバランスが良くて可愛くて大好きです。さんかく窓ロスが続いてるので寂しくなったら映画を見に行こうと思います。続編あったら嬉しいなあ、、本当に素敵な映画をありがとうございます。
ストーリーが好き
原作から読んで映画を観ました。まず役者さん達が全員ピタリとハマっていて凄いなと思いました。
生まれつき備わった能力によって周りと距離が出来てしまい孤独をずっと感じながら耐えてきたものが、緩和されていく様の中に半澤刑事の信じない力もとても魅力的で、三角のお母さんも、英莉可のボディガード役の方も見えない、感じないながらも優しさ溢れていて、辛さだけでなく優しさも沢山描かれていて大好きな映画です。
4回観ましたがまだまだ観に行きたいです。
観た後に、また、すぐ観たくなる。
岡田将生さんのファンでこの映画を見ました
見てゆくうちにこの世界にどんどん引き込まれました。
無駄のないスピード感で
次から次へと予想を上回る展開には飲み物を飲むことすら忘れました。
番宣で色々カットされていたという話があったが、やむ無くと監督さんが言った意味がよくわかりました。
私は原作を読んでいないので失礼ではありますが、コメントさせて頂きます。
氷川を演じた岡田将生さんは
自分の中にない異色なものを今回は演じている。
ただ、それが美しく脆く、不気味なまでに冷淡な笑みから、心を持った微笑に変わる。
緻密に人格を作り上げなければ出来ない難しい役を演じきっていた事が素晴らしかった。
三角を演じた志尊淳さんも人として大事な部分を唯一持っている。
そこに触れる事で三人が、さんかくだった心の鋭角に尖っていた部分が削れ丸みを帯びていくのを感じました。
エリカを演じた平手友梨奈さんは、眼で全てを演じていたのは凄かった。
前半と後半での眼力に注目してもらいたいです。
半澤を演じた滝藤賢一さんはキーマンでしたね。
彼がいたから、ただの不思議な世界ではなく現実との繋がりをすんなりと受け入れられました。
見終わった後に、すぐにまた観たいと思ったのは、随所にちりばめられたこだわりを拾い集めて見てみたい、一度だけでは、物足りないと思ったから。
映画館ではエンドロールが流れると席を立つ人をよく見かけるが、今回は幕が閉じ、館内が明るくなるまで余韻に浸るように席を立つ者がひとりもいませんでした。
キャストや作品に携わった方々の熱量を凄く感じた作品で、単なる心霊オカルトではなく、もっとメッセージ性のある内容です。
コロナで人との関わりが対面では少なくなり、SNSや文字という言葉が多くなり、それらが言霊に変わる。
本当に怖いのは見えてはいけないアルモノではなくて、人間誰もが持つ中に有るモノなのだということなのかな。
本当ならば残酷に見える描写すら、あの世界観の中では美しいとさえ思え、日本映画にはあまり感じたことのないぬるりとしたグロテスクがとても良かったです。
監督さんのこだわりを随所に感じました。
是非、続編をお願いしたいです。
人間は環境に支配されるのねー。
岡田将生くんの外見が好きで観に行きましたが、思っていた以上に面白かったです。
程よいホラーサスペンスで、岡田くんと志尊くんが美しくて、もうそれだけで♡でした。
霊的な能力を持つ冷川、三角、火浦の生い立ちがそれぞれ辛い。
特に冷川の過去は、壮絶。
子どもは親を選べない。
それがとても不憫に感じました。
普通であることは、幸せなことなのですね。
冷川が三角に対して、純粋に「助けたい」という気持ちを持ててよかった。
少しずつでも、自分を受け入れていけたらいいなあと思います。
ちなみに、私は宗教をはじめとする自分の外側のものを盲信しません。
もし霊を視る能力を持っていたら、私にとってはそれはリアルです。
自分の感覚が、私にとっては一番の羅針盤です♪
映画がよかったので、原作を読んでみようかなと思いました。
深い
簡単にこんな映画だった!と表せるほどの語彙力ないけれど、自分の悩みとか重く考えて不安になってることでも、近くにいる誰かに話してみると案外あっさり解決できたりするのかなと思える映画でした。SNSのシーンなど、現代には刺さるし言葉の重みを感じました。後半に出てきた万華鏡の描写がとても美しかったです。また見にいきたいと思える映画でした!
映像と音楽の世界感
森ガキ監督という事もあり、映像とそれにリンクする
音楽、美術の拘りを感じました。
"黒"を巧みに映像で使っており、メインキャスト以外は
黒で統一していた。それにより、雑多なシーンでも
くっきりとキャストに目が行く。過去と現実の表現。
色の使い方が細かく計算されていて、映像だけでも楽しめた。
劇中の音楽も、奇妙なそれぞれの関係性を。異常なシーンをより客観する為の違和感として使われていた。
もともとの原作とは実写映画版という事もあり、細かい設定は違いますがそれはそれであの約120分に集約されていたと思います。
現代社会においての目に見えないSNSなどを使った誹謗中傷を"呪い"と表現し、マイノリティへの攻撃、自己否定、承認欲求、トラウマなどさまざまな社会問題にも問いかけがありメッセージ性の強い仕上がりに。
セリフの少ない作品ですが、それゆえ、セリフのある部分は記憶に残るワードが多い。
個人的には滝藤さん演じる半澤刑事の"信じない"という
言葉の強さ。とても印象的です。
続編も期待して4.5です。
全488件中、261~280件目を表示