暗数殺人

劇場公開日:

暗数殺人

解説・あらすじ

実際の連続殺人事件をモチーフに、7人を殺したと告白する殺人犯と、その言葉に翻弄される刑事の姿を描いた韓国製サスペンスミステリー。恋人を殺害して逮捕されたカン・テオから「全部で7人殺した」という突然の告白を受けた刑事キム・ヒョンミン。しかし、テオの証言以外に証拠はなく、警察内部でもテオの言うことを信じる者はいない。それでも、テオの言葉が真実であると直感的に確信したヒョンミンは、上層部の反対を押し切り捜査を進めていく。やがて、テオの証言通りに白骨化した遺体が発見されるが、その途端、テオは「死体を運んだだけ」と証言を覆す。「チェイサー」「哀しき獣」のキム・ユンソクと、「アシュラ」「神と共に」のチュ・ジフンがダブル主演。脚本に「友へ チング」のクァク・キョンテクが参加している。

2019年製作/110分/G/韓国
原題または英題:Dark Figure of Crime
配給:クロックワークス
劇場公開日:2020年4月3日

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映画レビュー

4.0暗数……恐ろしくも印象的な表現

2020年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

興奮

主に犯罪統計の分野で、警察等の公的機関に認知された犯罪の件数と、実際に起きた件数の差を言うらしい。本作で初めて知ったが、“暗い数字”とは言い得て妙だ。

「羊たちの沈黙」のレクター博士と捜査官クラリスを想起させる、収監された知的な殺人犯と優秀な刑事の奇妙な協調関係。ただしこちらは韓国で実際に起きた事件をベースにしている。事件追跡番組「それが知りたい」のエピソード869で取り上げられたケースに着想を得たという。検索すると55分ほどの動画が見つかったが、残念ながら字幕なし。韓国語の分かる方は興味があれば。

警察が把握した事件以外に、6人も殺したと告白された刑事は、周囲の反対も振り切って捜査にのめり込んでいく。だがそれは犯人の巧妙な罠で、証言を翻す犯人に捜査は攪乱される。現代社会の闇を感じさせる事件。日本や他国でも、実際は他殺されたのに失踪や行方不明として処理される件はあるのだろう。

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高森 郁哉

3.5サイコパス知能犯vsベテラン刑事の、頭脳戦&心理戦

2025年4月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

謎解き要素強めのノワール系クライムサスペンス。
収監中の男がオジサン刑事に、事件化されてない過去の殺人を自供し、
散々振り回しつつ減刑を狙う、サイコパス知能犯と、
男の罠にハマりながらも、執念深く真相を追うベテラン刑事の、
頭脳戦もあり、騙し合いもあり、駆け引きもあり、心理戦もあり、
WHY構文が続く謎解き展開で、
観客を最後までずっと引き付ける、面白いお話だった。

W主演の2人の構図が「羊たちの沈黙」に似た感じの関係性で、
映画あるあるな設定。
犯人をもっと狡猾なキャラクターにした感じで、
刑事をもっと信念強めのキャラクターにした感じ。

不利になりそうな自供も、裏が取れず、逆に犯人の思うツボにハマっていき、
どんどん犯人が憎たらしく見えてくる。
ギャフンと言わしたれの応援モードへシフトしてくる。

そういった真相究明的な要素展開は、緻密に丁寧に作られていた感があったが、
一方で犯人の、こういうキャラに至るまでの人物形成だったり、人間模様の面は、
ちょっと説明不足気味な物足りなさ、腑に落ちる感は弱かったように見えた。
まぁ、普通に面白かった。

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ソビエト蓮舫

4.0秘められし完全殺人を暴け

2024年12月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

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しゅうへい

4.0心理的駆け引き、これが実話ベースとは

2024年9月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

韓国映画独特の暗さと重さ

刑務所にいながらも、刑事を翻弄し、捜査を撹乱する犯人。

終わり方も、重い

そこが心にズシリとくる。

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くまっち