るろうに剣心 最終章 The Beginningのレビュー・感想・評価
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切ないです
切ない。
涙が自然と出てきます。
結末はわかっているが、
2人には幸せになって欲しかった。
有村架純の巴がとても良かった。
良い映画は、心に残ります。尾を引きます。
これでるろうに剣心完結です。寂しい。
今まで漫画未読で映画を観てたので、
漫画読んでみようかと思います。
でも今は、映画の感動に酔いしれたい。
実写だからこその生々しさと美しさ
これほど製作者達の労力と熱意のこもったシリーズの最後に相応しい作品だった。シリーズいちばんダークで容赦なく残酷で激しいのに、剣心と巴の描写はただ静かでとても美しい。
だからこそ、2人の心の変化がささやかなところでもよく分かる丁寧な演技でとても良かった。
巴のはじめは少し棘を感じる無表情さなのが、剣心の狂気と儚さ本来の純真さに触れるにつれ、愛おしさを抱いていくのが表情が少ない中でも目やかすかな口元の演技で表現してて有村架純さすが。
佐藤健も言わずもがなだけど、明治の剣心とは違う抜刀斎だったころの無慈悲な荒々しい戦闘シーン、10年前の第一作と変わらないビジュアルすごすぎる。
個人的には、実写だからこそ原作やアニメよりも心情描写がより生々しくて心にぐりぐりと刺さった。
何よりとことん拘ってこの世界を作り上げた製作陣みんなすごい。。
今作の出来は良い。それ故に過去作のダメさが際立つ。
前作『The Final』でかなり辛辣なレビューを書かせて頂いたので、最後まで見届けるという使命感も抱きつつ、るろうに剣心のラストを確認して来ました。
結論から先に言えば、この『The Beginning』自体はとても丁寧に作られていて、非常に面白かったです。
(あくまでも主観ではありますが)今までのるろうに剣心のシリーズの中では一番良かったです。
ですが皮肉にも、その丁寧さ、掘り下げの深さ、面白さが逆に他のシリーズの底の浅さを露呈させてしまっていて、シリーズ全てを通して見た場合に整合性を保てなくなってしまっています。
前回のレビューに引き続き、また長くなってしまうかも知れませんが、個人的な感想にお付き合い頂ければ嬉しいです。
まず今作の『The Beginning』は尺がとても長い。
その長い尺を使って原作では数話程度だったエピソードをたっぷり描いているから、重厚さは過去一になっている。
色々な要素を削ぎ落としまくって無理矢理仕立てた結果、出汁を入れ忘れた薄い味噌汁のような出来になってしまった『The Final』とはえらい違いだ。
原作では分かりにくかった部分にもシーンを追加してしっかりと描き、剣心や巴の心情の掘り下げにもかなり時間を割いているから、ラストの剣心の覚悟、鳥羽・伏見の戦いに至るカタルシスは相当なもの。
全体的な雰囲気も過去シリーズとは一線を画する重たく暗いものとなっていて、エンタテイメント作というよりかは普通の時代劇のようにも見える。
この一作のみで評価するとすれば、個人的にはかなりの高評価を付けたいところだ。
だが、今作は一応るろうに剣心シリーズの一部であり、『The Final』とは対になる二部作の後編という位置付けになる。
そういう視点で今作を見た場合、今作のせいで過去のシリーズ、特に『The Final』の酷さが更に浮き彫りになってしまっている。
『The Final』が具体的にどう酷いかはそちらのレビューで散々書いたからそっちを見て欲しいけれど、残念ながらそこで危惧した事が全部本当になってしまった。
まず、今作のヒロインである雪代巴(=有村架純)と、シリーズ通してのヒロインである神谷薫(=武井咲)の扱いの違いがあまりに酷すぎる。
これは第一作の頃から感じていた不満だけど、るろうに剣心の『The Final』に至るまでのシリーズの中で薫の心情、想い、覚悟の部分の描写の掘り下げが全く足りていないが故に、剣心と薫の絆の部分が全然伝わって来ない。
それに対し、今回の『The Beginning』一作だけとはいえ、じっくり時間をかけて剣心との絆を掘り下げまくった巴が見る者に与える感情移入度は相当なもので、果たして正ヒロインはどちらなのかが全く分からない。
巴は剣心にとって重要な人物ではあるものの、あくまでも過去の人間だから、本来最も重要なのは薫の存在であるはずだ。
原作においても、ずっと剣心を支えて、彼に生きる意味を与えて、最後まで不殺を貫き通させたのは他ならぬ薫の存在だった。
にも関わらず、今までのシリーズでその薫との絆の掘り下げを適当に済ませて来た上に、巴だけここまで掘り下げられてしまうと、『The Final』のラストがとても軽く見えてしまう。
これでは、剣心の心の中に本当に在り続けているのは巴の方で、薫の所にはたまたま居心地が良いから居るだけのように映ってしまう。
そしてこれは原作とは関係なしに、配給会社や監督の武井咲と有村架純の扱いの差のように感じてしまい、冷める。
『The Final』のレビューでも書いたが、薫のあのシーンを省いた事も、剣心と薫の関係に深みを出せていない原因になっている。
原作通りであれば、今作で描かれる巴と、あのシーンの薫、剣心は守ると決めた大切な女性を2度失っている(薫に関してはブラフであった訳だが)事になり、その地獄の苦しみから這い上がって導き出した『それでも不殺を貫き通す』という決心があったからこそ、その後に訪れる薫と生きて行くというラストが輝いたのだと思う。
だが映画版はと言うと、そのシーンは省かれ、剣心は何となく薫と一緒に居るようにしか見えない上に、今作で掘り下げに下げられた巴との深い結び付き。愛情。
これでは薫は完全なただの当て馬ではなかろうか。
今までのシリーズで薫の掘り下げが足りなかったのは仕方がないとして、今回の二部作では否が応にも薫と巴の二人が対比されてしまうのだから、見終わった後に剣心の中での二人の女性の存在のバランスが取れるようにしなければマズかったのではなかろうか。
これは、あくまでも俺が勝手に思っている事で、野球の試合を見ながら好き勝手言ってる酔っ払いの戯れ言くらいに思って欲しいのだけれど、もし俺が監督なら、今回のるろうに剣心最終章は三部作にして、一部で(原作の)薫のあのシーンまでを描き、二部は今回の剣心の過去編、そして三部は廃人になった剣心が這い上がって最終決戦に向かうまでを描く…という構成にする。
薫がああなり、剣心の壮絶な過去が明かされ、それを踏まえての雪代縁との最終決戦でなければるろうに剣心の物語は締め括れない。
あるいは、もし製作期間や予算の関係でどうしても二部作でという事であれば、一部のラストはやはり薫のあのシーンで終わり、二部の最初に40分〜1時間ほど今回の過去編を挟んでの剣心の復活〜最終決戦でも良かったのではなかろうか。
『The Beginning』は出来はとても良いものの、ここまでの尺を使ってこの部分だけを描く必要は特別無かったようにも思う。
原作でもそうであるように、本来巴との過去編は、あくまでも人斬り抜刀斎だった頃の剣心と、不殺を貫くようになった剣心との間を繋ぐエピソードでしかないはずなのだから。
剣心の“今”を描くるろうに剣心シリーズにおいて、最も大切にすべきなのは薫なのか巴なのか、製作陣にはその辺をもう少しちゃんと考えて欲しかった。
今作で良かったと思った部分で他に、原作にはない沖田総司との戦いというのがあって、それはかなり楽しく見られたのだが(村上虹郎の配役も良かった)、少し穿った見方をすると、今回の過去編を一つの独立した作品に仕上げる為の尺伸ばしとも受け取れてしまう。
敵役も、原作よりも小物感が緩和されていたし、剣心が間違って巴を殺めてしまうに至る状況も、原作よりも説得力があるものに若干修正されていた。
そりゃあこれだけ尺を用意して貰えていればね…とも思ってしまうが。
悪い点としては、極力エンタテイメント性を省いてリアル指向にした弊害として、出てくるキャラがあまり強そうに見えない。
今作のウリである沖田総司にしても、史実では天才剣士であるはずが、動き(殺陣)が割りと普通であるが故に、後に出て来る瀬田宗次郎や志々雄真実、雪代縁に比べて全然強そうじゃない。
宗次郎のあの動きや、志々雄の燃える剣を食らったら一撃でやられるのでは?と思えてしまう。
それと、ラストで桂小五郎が剣心にこれからは表に出るように打診し、裏家業は後任に任せると話したシーン。
原作ではそこで志々雄真実の名前が出て来る訳だけど、今作ではそこには言及しなかった事に特に理由が見当たらず、やや気になる。
ワンシーンで良いから、ここで包帯のない藤原竜也を登場させておけば、観客の満足度は更に跳ね上がっただろうにと思ってしまう。
あと、最後にこれだけは言わせて欲しい。
一番最初のロロノア・ゾロ、あれは何(笑)
言いたい放題長々と連ねてしまい、お見苦しかった事と思います。
申し訳ありませんでした。
どうにも原作至上主義な部分がある為、違う点、補いきれていない部分が気になって仕方がないのですが、原作を全く見ていない人はこんなものかと普通に楽しめているのかも知れません。
原作を読んでいる方で、他に何か思う事、感じる事があった方は、是非リプにてお教え頂けると嬉しいです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
終わっちゃった(泣)
もう終わりなんだなと思うと、寂しいです。
剣心が刀振りかざして血を飛び散らせながら人を斬るシーンは、心が痛みました。
でも、剣心の過去がわかり全てスッキリしました。
やっぱり有村架純は適役。
存在感がすごい。
巴の気持ち、剣心の気持ち考えたら切なくて涙が出てきた。
キャストも豪華で見ごたえあります。
舞台の造形美
まず個人的には本作は4DXではないほうがいいかなというところ、静がメインの映画であるし動のパートも派手というより緊迫といった感じなのでノイズになりがちだった。
唯一香りの演出は、巴の白梅香について本作中で台詞では触れないだけによかった、だがいかんせん噴出音が気になった。
以前からるろ剣の美術は美しいが、今作は今まで見た全ての映画の中でも屈指の美しさだったと思う。近景のリアルとフェイクの丁度間を取ったような設えはもとより遠景の色味も文句なしで全編どこを切り取っても絵になる!
原作ovaと読み込みまくった人間からすると、ストーリーや台詞はすでに頭に入っているので、逆にオリジナルの台詞部分にぐっときた。
ただいくつか気になる点が。闇の武との闘いでは、剣心が原作やovaよりずっと呆然自失としていて辰巳(北村さん)との戦闘時には目まで瞑りかつ辰巳は刀まで装備しているもんだから、辰巳が斬られるまであまりにもナメプしているように見える、という点が一番残念だった。
総じて、役者さんの演技、脚本、演出、音楽ともに良かったが、特に画面の美しさがえげつなかったので、それだけのためにもう一度観に行きたいくらい。
To be continued
アクションについては物足りなさを感じるが
ドラマとしてはよく出来てる。有村架純が佐藤健を食ってしまった感じあるかな。
第1作目への継ぎでもあり、Finalへの継ぎでもあるね。これで完結はもったいない気もする。外伝的な新作期待。
ところで前作で二度と観ないとレビューした方まさかレビューしてないよな。
喪失感がハンパないです。
剣心と巴のストーリー。 切なくずっと胸が苦しくなります。
殺陣のアクションの動と巴の静の演技が対比され、どんどん吸い込まれていきました。
佐藤さん有村さんが、静かにまた熱く好演しています。
今回の剣心は、なんの躊躇なく切って切って切りまくる。
今までとはまた違ったアクションでした。
巴さんの日記がまた切ない。
巴さんの好きになっていく気持ちの揺れが目で演技され、素晴らしかったです。
この映画で出た方々の喪失感たるや、計り知れない。
最後が、最初のストーリーに繋がってゆく。10年かけたこの大作に最後のピースがうまったそんな感じでした。
狂気の鞘となりたい…
『るろうにシリーズ』の2部作完結編となる第2弾『The Beginning』。緋村剣心が、人斬り抜刀斎ととして呼ばれ、恐れられるようになった過去に遡り、不殺の誓いを立てて刀を置く場面までを描いている。
新たな時代の幕開けを願い、倒幕を志す歴史に名を遺した桂小五郎や高杉晋作の猟犬として、徳川に味方する者を殺め続けた剣心。その心の葛藤を映すかのように、暗い靄がかかったような、重苦しさが終始作品の中から伝わってきた。前半部分は、架空の人物の緋村剣心が、実在したかのような、NHK大河ドラマを観ているようでもあった。
また、これまで同様、アクションは、日本の時代劇に脈々と受け継がれるの殺陣の技と新たな映像技術を融合させた、大変クオリティーの高い映像を見せつけ、時代劇エンターテイメント作品として楽しませてくれた。これはハリウッドには決して真似できない、日本ならではのエンターテイメント性だと思うし、佐藤健は、三船敏郎・真田広之・渡辺謙に次ぐ、世界で活躍する「侍」となって欲しい。
そして、今回はこうしたアクションの素晴らしさ以上に、これまでのシリーズには無かった、心に染み入るヒューマン・ドラマとしての色合いが濃くなっている。それが、剣心と巴の悲運のラブ・ストーリーである。
前作で明らかになっていたように、剣心が命を懸けて守りたいと思った巴は、実は剣心が殺めた侍の妻となるはずだった女。その巴の、可憐さの中に哀愁を漂わせ、次第に、仇のはずの剣心の心の隙間を埋めようと『狂気の鞘』となっていく女、巴を有村架純が見事に演じている。
最近ハリウッドでも、『鬼滅の刃』が大ヒットしているようだが、この作品こそ、世界に誇れる日本映画として、世界に進出して欲しいと願うばかりだ。
少しも退屈しない魅せられた2時間20分弱
昨日、公開初日に早速観てきました。
いや〜、良かった。
るろうシリーズ5作品のついにラストですが、ビギニングとあるように、10年前の話です。
これだけ観ても、ひとつの時代絵巻として十分楽しめるのでは。
へぇ〜、剣心は長州藩の仕事人だったんか…
へぇ〜、江口洋介は新撰組の若頭だったんか…
など、新たに知ること多し(※私は原作未読な上に歴史に疎い…)
高橋一生も良い役どころ。この人着物も似合う。
^ - ^ とにかく見応えあり!
殺陣が、アクションが素晴らしい!
映像も大変美しい。
たくましい佐藤健と可憐な有村架純、できればあのまま添い遂げさせてあげたかった。武井咲よりもお似合いかと。
この流れで④のファイナルをもう一度見直そうと思います。
そうそう、【るろう】とは【流浪人(るろうと)】なのですね。
『剣で世を変える』そんな時代があったのです。
有村架純さんと佐藤健さんのお人柄が滲み出てきます
私にとって有村架純さんといえば、
膨れっ面と笑顔と丁寧語で、その時その相手にとって一番正しい考え方をシンプルに教え諭してくれるのがとてもしっくりくる女優さん。
「何を迷っているんですか❗️あなたはこんなところで立ち止まっていてはいけないのです。」
「あなたはあなたがどれだけ周りの人達の支えになっているのかもっと知るべきです。」
とか言ってくれてるようなイメージです。
私にとって佐藤健さんといえば、
いつも静かで落ち着いていて、人付き合いに関してはめちゃくちゃ不器用だけど、透明感に溢れたピュアな優しさが誰にでも伝わる、困難な状況の時ほどそこにいて欲しい人。
さすがにこの映画では、膨れっ面の巴さんこそみられませんが、お二人の人間的な魅力が存分に滲み出ていて大満足です。
剣心と巴の過去を埋めるストーリー
シリーズ最終でこれとは、ちょっと物足りない。。
前作で、大方出てるストーリーに未公開部分を足したような感じ。特に真新しいこともないし、確かに今回で少し穴の空いた部分が埋まった気はするが。
まあ佐藤健と架純ちゃん目当ての人は満足するかもしれませんが、ストーリー的にはまあまあでした。
最終章はどっちから観てもよい!
有村架純の演技力と存在感たるや素晴らしい。
彼女の参加と、佐藤健との相乗効果で、本作は「漫画の実写映画」の域を超えて、「本格幕末時代劇ドラマ」まで昇華したように思えました。
殺陣の凄さは『The Final』と同等。
ただ、アクロバチックな要素は抑え、殺人剣らしく速さと重さを持った斬撃を首などの急所に叩き込むアクションになっていて、その違いが歴然としていたのがすごかった。
2本を並べて考えても(原作に従って考えても)、先にこの『The Beginning』を観てから『The Final』を観た方が、収まりはいいと思いました。
ってか、これで終わると救いがなく感じるし、番外編っぽくて観なくても成立しちゃうから、人によっては観るのを避けてしまうのかもと。
幸か不幸か、緊急事態宣言がらみで新作公開が少ない今、2本とも大きなスクリーンで上映しているので、(特に原作ファンは)公開順ではない観方をするのもよいかもしれません。
いや、公開順に観たのち、改めて『The Final』を観直すのが正解かも?< 配給会社の回し者じゃないですよ、念のためw
欲を言えば、抜刀斎と巴が、ただただ時間と共に流されて情が通ってしまったように見え、(誤って斬りそうになったり、新選組から逃げたりなどのシーンはあったけれども)心の結びつきが生まれたターニングポイント(恋に落ちた瞬間)、もしくは想いの積み重ねがより明確になっていた方がよかったかもしれないなとも思いました。
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