劇場公開日 2020年11月20日

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「あなたの未来は、誰のもの?」STAND BY ME ドラえもん2 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0あなたの未来は、誰のもの?

2020年11月27日
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 某国営局制作「こもりびと」。決して勝者目線では、できないお話。どうしても、標準偏差を越える数字が、要求される民放では、放送することさえ、困難なドラマです。
 でもね、民放には、のび太くんが、いるわけです。ちなみに、のび太くん、テレ朝に来る前に、日テレにいたことも、あるそうです。凄いですね。
 ところで、のび太くん、いつまで、のび太くんのままなんですかね?。敗者のみじめさを、噛みしめつつ、困っている人を助けたい。ただ、助けようとすると、余計困ったことになる。そんなのび太くんを受け入れる社会は、ダメ人間のユートピアか?、エリート人間のディストピアなのか?、皆様は、どちらを選択しますか?。

 可愛さいっぱい、希望がいっぱいな、ちっちゃいのび太くん。その存在自体が、祝福の対象。私にも、そんな時が、あったのかしら。覚えてませんけど。
 タイムマシンで、誰に逢おうかな?。近所でも有名だった、頑固なじいちゃん?、ボケてたけど、私が生まれて喜んでいたと云う、ばあちゃん?、あんまり、仲良くなれなかった父ちゃん?。あるいは…。
 夢ばかり見ていた私。ぷんぷん怒る親は、偽物と思っていた私。何かになりたかった私。そして、今、そこにある私…。なりたかった私に、今の私は、何て言い訳したらいいの?。
 変わらない過去と、わからない未来。どんなに格好悪くても、どんなに敗者扱いされても、私の幸運を願う人がいる。(あるいは、いた。)それが、過去と未来の、存在理由。たとえ、私の存在が、誰かの不幸になるとしても、進むしかない。過去と未来を繋ぐ、今ここにいる私こそが、タイムマシンなのだから。

 さて、あなたは、誰の未来を祝福しますか?。あなたの未来は、誰のものですか?。きっと我が心の友なら、こう答えてくれるはず。
 『お前のものは、俺のもの。俺のものは、俺のもの!』
 …助けて!。ドラえもぉぉ~ん。

機動戦士・チャングム