「原作を超えてその先へ。」STAND BY ME ドラえもん2 Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)
原作を超えてその先へ。
大ヒット作のまさかの続編。前作は劇場で観て素直に感動したので、今作も楽しみにしていました。
ですが、お客さんが誰もいないまさかの貸切状態で始まった直後は不安感を覚えました。
感想
前作は泣ける感動エピソードを集めた作品でしたが、今作はおばあちゃんの思い出をベースに描く8割程度オリジナル脚本の映画です。よって、ドラえもんというより山崎監督の個性が出たに映画なっていたと思います。全編バックトゥザフューチャーのようなタイムミッションもので展開が忙しく感情移入がし辛いように感じる場面も多々ありました。その点で、前作の方が良作だと感じました。
個々のキャラの扱いについて
のび太が馬鹿すぎて序盤イラついてしまいマイナス要素になってしまいました。しかし、本来のドラえもんとはそういうもので、そこが誇張されてしまったのだな〜と残念に思いました。
一方、結婚がテーマの本作においてヒロイン立場にいるしずかちゃんがもうヒロインしていました。しずかちゃんのこころの広さには脱帽です。可愛いです。
おばあちゃんがキーパーソンになる本作ですが、おばあちゃんとの思い出は基本的には原作通りで優しいおばあちゃんに感動しました。
個人的な1番の感動ポイントは大人のび太の結婚式でのスピーチの場面です。あの場面は良かったと思います。
また、ジャイアン、スネオの映画ではいいキャラ補正が本作では機能していた点は意外でした。
総評
原作から離れた独自の作品として、そして、大ヒットした前作の続編として、印象負けしているように感じた。
もちろん、感動はしたが、ここ泣くところです!と制作側の圧を感じる場面もあった。
気になっている方、前作を観た方は必見の一本だと思った。