ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のレビュー・感想・評価
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生き方のチョイス…
久々に、これぞ
ドストライクアメリカ映画!笑
という作品でした。
若草物語実写版といえばいいでしょうか。
南北戦争最中の家族の話。
父親が戦地へ赴き、いない中、
4人の姉妹の成長を描きます。
ジョーラビットでもそうでしたが、
お母さんが素晴らしい。
お母さんが聡明だと、子供も健全に
育つ証のような映画です。
家族という強い絆で
結ばれているけれど、
決してお互い依存していない。
お母さんを筆頭に4人の姉妹も
それぞれの立場で、精神的にきちんと
自立している。
打ちのめされているジョーが
寂しくてたまらない、
誰かに愛されたいのと涙ながらに
お母さんに訴えた時、
母がギュッと抱きしめる…
ですが、違います。
それは愛ではないわね、と
優しく厳しく諭します。
愛は出かけて行くもので、返って
くるものではないんだと…
見返りを求めるのは愛ではないことを
きちんと伝えられるお母さんに
育てられたからこそ、4人がしっかり
自分の人生を歩めたのではないでしょうか。
女性が社会進出が、
本当に難しかった事が伝わります。
唯一社会に飛び出したのはジョー
だけだったけれど、お姉ちゃんも
妹達の生き方も、自分の思いを
大切に、自立し、きちんと選択している姿に
感銘を受けました。
毎日色々あるけれど、
自分で自分を楽しめる人生で
なければならないと気付かせてくれる
こういった映画との出会いに感謝します。
彼女達のような生き方が
できているだろうかと帰りの車中で
苦笑いでしたが…^^;
ぼーっと観てたらアカンやつ
正統派すぎた
とても良かった。
シアーシャと構成は抜群
シアーシャローナンが本当に魅力的。なんとなく彼女の主演作は初日に観に行ってしまう癖がついてるのだけど、本作は特に衣装から髪型から冒頭から走り出すはで魅力全開。まったく「若草物語」という古典児童文学的な要素はなく、なんとなく朝ドラ花子とアンに近い(笑)、書いてる作品(フィクション)と書いてる人(ノンフィクション)を混ぜ合わせてある。更に時代は行ったり来たり。そして最後はその活字が組まれて出版されるまでというまとめ上げ方はさすが〜の現代的アレンジでした。惜しむらくは、個人的に最近のハリウッドの編集が嫌い。時代のジャンプはまったく問題ないが、シーンのカットアップが早過ぎる。もう少し鑑賞者の想像する余地を与える余裕が欲しい。それがあればもっと良かったのに。もっと長尺でもよかった。
傑作。
自粛が明けて、延期されていた公開もようやく再開。
この先どうなるか分からないが、コロナ対策で1席ごと開けて座るこの体制で映画館が利益を出すために、やっぱり話題作や超大作の上映回数を増やすことになるのかな。
そうなると地味だけど傑作…ていう作品は、これまで以上に上映の機会を奪われてしまうのかな。
どう考えても映画・映画館ビジネスは苦境に立たされる。
「映画ファン」「映画館ファン」の私としては、気合入れて劇場へ足を運ばねばならない、とあらためて思いを新たにし、「映画館応援チケット」的な前売り券を随分と購入した。
それはそれとして…
あの「若草物語」を、現代的な解釈を織り込んでリメイクしたこの作品。
私は昔アニメで放映していた「愛の若草物語」が好きだったので、家族構成や性格くらいは承知していたが、本作も重要な人物名が比較的多いので、未見の方はざっくりと予備知識はあった方がいいかも。
で、内容だが、率直に言って「傑作」だと思う。
主人公とその家族がそれぞれに持つ「自分なりの幸せ」に向かって、時には助け合い、時には対立しながらも進んでいく。
「何が本当の幸せなのか」
そんな押し付けは全く無い。
優しくて、切なくて、暖かくて、ほろ苦い。
キャラクター全員がとても魅力的で、観客として最初は登場人物誰か一人に感情移入していたのに、観ているうちに全員のことが心配になってくる。
ただ私には、あまりに教科書みたいに善良でよくできた物語だけに、もうちょっとひねくれた作品のほうが好き…ということで★は4つとさせて頂いた。
よかった
楽しく、感動しました。
#34 家族が大事って思えることは羨ましい
これがわたしの
今の時代に観るべき映画
この監督は少女時代を描かせたらNo.1ですね。原作は読んでいないのですが、旧作の良さは残しつつ見事にアップデートしてます。旧来の女性の生き方を否定するだけでは無く、様々な経験を経て自分なりの決断をするところは本当に素晴らしい。旧作よりジョーとローリーの関係もシンパシーをかんじました。序盤、この映画好き!と感じながら観てました。
時間軸を織り交ぜながらさせてのストーリーは過去作を観ていない人はついて来れるか気になりますが、私はハマったと感じました。演出、脚本も冴えており心に響きました。著作権のくだりも今の作者とジョー両方の気持ちを考えて折り合いをつけた決断でとてもよかった。
ローラ ダーン、メリル ストリープも役にハマっており非常に見応えがあり、特にローラはとても存在感がありました。
フローレンスの声が低めでちょっとティーンエージャーに聞こえなかったのが引っかかりましたが、それ以外は本当に素晴らしい作品でした。オスカー作品、監督賞はこれでよかった。オリジナル作品に匹敵する作品でした。
不朽の名作かもしれない
女性の自立の物語と思わせた、実はロマンティックで甘い物語。
原作を知らずに鑑賞
素晴らしい作品でした
週末に何か映画を観ようと思いラインナップを調べたら、「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ監督が再びシアーシャ・ローナン主演で新作を撮ったと知り即決
結果は「レディバード」以上にやられました。
この監督のラストの締め方は、サッカーで言えば「終了間際の劇的同点ゴール、そしてその後の延長戦は放送せずに観客の想像に任せる」そういう締め方をする。その余韻のためにレディバードでもエンドロールで全く動けませんでしたが、今回はそれ以上でした。
レディバードは親元を巣立つ1人の少女を描いた作品でしたが、この作品はさらにそこから一人の女性として生きる道を切り開く過程でしょうか。時代設定や背景はかなり違いますが、どこかレディバードと連続してます。きっとこの監督はシアーシャ・ローナンを通して成長していくその世代の女性を描いているのでしょう。
作品中にはジョーとその姉妹の人生におけるいろんな選択が登場し「どれが正解か誰にもわからないけれども、その選択を信じて生き抜いていくしかない」そんな強いメッセージが込められていました。その背景には「女性としての幸せの多様性」があるのだと思います。
余談として、私はシアーシャ・ローナンが若き頃のメリル・ストリープに重なったのですが、本当にメリル・ストリープが叔母さん役で登場したのでびっくりしました。ひょっとしたら監督もそう思っているのかもしれませんね。
それは愛じゃない
若草物語自体初見での鑑賞。
実はこの手の古典作品には鑑賞意欲が湧いてこなくて食わず嫌い状態だったけど、ここ最近考えが改まったのか観られるようになった。
観られるようになって良かった笑
何度も映像化されるのにはそれだけの理由があるからなんだねー
現在とジョーの記憶のシーンを頻繁に行ったり来たりするタイプの話で、慣れてなかったら戸惑う人もいるのかなー?と思ったり。
暖色系のシーンはジョーの記憶、寒色系のシーンは現在のシーンと描き分けられてるので割と親切ではあって、最後の方のある仕掛けにも繋がってたりするのでこれから観るよって人は少しだけ気にしてみるのも面白いのかもしれない。
まるで絵画を観てるかのような作風もこの作品の良さの一つで、終わる頃には美術館をたっぷり堪能したような満足感が得られるはず。ライティングなどいちいち絵画的でこの作品の画集があったら即購入だな。と、わけのわからない事を考えてしまったほど。
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