ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のレビュー・感想・評価
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シアーシャと構成は抜群
シアーシャローナンが本当に魅力的。なんとなく彼女の主演作は初日に観に行ってしまう癖がついてるのだけど、本作は特に衣装から髪型から冒頭から走り出すはで魅力全開。まったく「若草物語」という古典児童文学的な要素はなく、なんとなく朝ドラ花子とアンに近い(笑)、書いてる作品(フィクション)と書いてる人(ノンフィクション)を混ぜ合わせてある。更に時代は行ったり来たり。そして最後はその活字が組まれて出版されるまでというまとめ上げ方はさすが〜の現代的アレンジでした。惜しむらくは、個人的に最近のハリウッドの編集が嫌い。時代のジャンプはまったく問題ないが、シーンのカットアップが早過ぎる。もう少し鑑賞者の想像する余地を与える余裕が欲しい。それがあればもっと良かったのに。もっと長尺でもよかった。
傑作。
自粛が明けて、延期されていた公開もようやく再開。
この先どうなるか分からないが、コロナ対策で1席ごと開けて座るこの体制で映画館が利益を出すために、やっぱり話題作や超大作の上映回数を増やすことになるのかな。
そうなると地味だけど傑作…ていう作品は、これまで以上に上映の機会を奪われてしまうのかな。
どう考えても映画・映画館ビジネスは苦境に立たされる。
「映画ファン」「映画館ファン」の私としては、気合入れて劇場へ足を運ばねばならない、とあらためて思いを新たにし、「映画館応援チケット」的な前売り券を随分と購入した。
それはそれとして…
あの「若草物語」を、現代的な解釈を織り込んでリメイクしたこの作品。
私は昔アニメで放映していた「愛の若草物語」が好きだったので、家族構成や性格くらいは承知していたが、本作も重要な人物名が比較的多いので、未見の方はざっくりと予備知識はあった方がいいかも。
で、内容だが、率直に言って「傑作」だと思う。
主人公とその家族がそれぞれに持つ「自分なりの幸せ」に向かって、時には助け合い、時には対立しながらも進んでいく。
「何が本当の幸せなのか」
そんな押し付けは全く無い。
優しくて、切なくて、暖かくて、ほろ苦い。
キャラクター全員がとても魅力的で、観客として最初は登場人物誰か一人に感情移入していたのに、観ているうちに全員のことが心配になってくる。
ただ私には、あまりに教科書みたいに善良でよくできた物語だけに、もうちょっとひねくれた作品のほうが好き…ということで★は4つとさせて頂いた。
よかった
何をしてもタイミングが合わないことってあるよね。自分を見ているようで少々辛い部分もあったけど、幸せになってよかった。落ち着いた気持ちになって終わってよかった。
主役級のエマが埋もれてなくて安心した。シアーシャ、きれいになった。
楽しく、感動しました。
非常に月並みな感想ではありますが、家族愛や隣人愛を強く感じ、とても感動しました。
登場人物がみな聖人君子かと言われればそうではないです。むしろ気の強い短気や哀れな凡才などがメインのキャラクターです。
しかし彼らは心の根底の部分の倫理観は一致していて、そこは絶対に裏切られないという確信を観客として感じました。
演技も演出も素晴らしかったと思います。特に最初の雑踏を駆けるシーンは何という予算の掛け方でしょうか。さすがハリウッドだと感じました。
#34 家族が大事って思えることは羨ましい
弱者がしいたぎられていた時代をもっと前面に出しても良かった感じ。
最も心を通わせたのに結婚に至らなかった経緯の痛さは逆に現代的かも。
家族が1番って思える存在とか、自分になかったことだからマジに羨ましいっす。
売れるからって内容を変えるのは今の漫画とかでもそうかな。
もっと前からSNSが有れば、代わってた世界だけど、当時なくて良かった。
これがわたしの
原作のことに関しては、有名な作品ということしか知らないんですが、本作めちゃくちゃ面白かったです。
4姉妹各々のストーリーが残酷に描かれつつも、新たな希望を見いだしていく様がとても良かったです。時系列はグチャグチャループしていきますが、明と暗がわかりやすいので混乱はしません。
何はともあれ、幸せになってほしいと願う物語です。
今の時代に観るべき映画
この監督は少女時代を描かせたらNo.1ですね。原作は読んでいないのですが、旧作の良さは残しつつ見事にアップデートしてます。旧来の女性の生き方を否定するだけでは無く、様々な経験を経て自分なりの決断をするところは本当に素晴らしい。旧作よりジョーとローリーの関係もシンパシーをかんじました。序盤、この映画好き!と感じながら観てました。
時間軸を織り交ぜながらさせてのストーリーは過去作を観ていない人はついて来れるか気になりますが、私はハマったと感じました。演出、脚本も冴えており心に響きました。著作権のくだりも今の作者とジョー両方の気持ちを考えて折り合いをつけた決断でとてもよかった。
ローラ ダーン、メリル ストリープも役にハマっており非常に見応えがあり、特にローラはとても存在感がありました。
フローレンスの声が低めでちょっとティーンエージャーに聞こえなかったのが引っかかりましたが、それ以外は本当に素晴らしい作品でした。オスカー作品、監督賞はこれでよかった。オリジナル作品に匹敵する作品でした。
不朽の名作かもしれない
7年の時空を不規則に往来しながら、その場面場面を描くだけでなく、この往来(切り替え)そのものによって、少女時代の尊さを描く手法は斬新です。ラストのシークエンスは2重の構造になっていて、メッセージを際立たせていますね。これは、30年後も語られる不朽の名作の仲間入りを既に果たしているかもしれません。誰もから愛される作品です。
女性の自立の物語と思わせた、実はロマンティックで甘い物語。
しあわせの形が様々で開放的な気分になった。
なぜなら、女性の自立を描いている一方で、結婚もしあわせで愛情を感じる描き方をしているから。
自分の気持ちに柔軟になる。そんな姉妹達のそれぞれの気持ちが端的に表現されて、幾度となく目を潤ませてしまう。
細かくは描かれなかった、背後の物語を観たくなってしまった。
恋愛下手で不器用からのロマンティックな展開にうっとり。
オーソドックスだけど、しあわせな気分になった。
原作を知らずに鑑賞
嫁の付き添いで観に行きました。
結論は私の方が楽しめました。
お話は若草物語完成までの話で、
最近ある伝記物でよく見る話の構成。
ただ他の物語と違って冒頭でその説明がない(ほのめかす程度)なので原作を知らない人は序盤退屈かもしれません。
ただそこを乗り越えると、映画としてはほぼ終盤から、グッと引き込まれます。
簡単なあらすじだけ言うと、ある4姉妹の日常をそのうちの一人、ジョーの視点で描かれた物語。
素晴らしい作品でした
週末に何か映画を観ようと思いラインナップを調べたら、「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ監督が再びシアーシャ・ローナン主演で新作を撮ったと知り即決
結果は「レディバード」以上にやられました。
この監督のラストの締め方は、サッカーで言えば「終了間際の劇的同点ゴール、そしてその後の延長戦は放送せずに観客の想像に任せる」そういう締め方をする。その余韻のためにレディバードでもエンドロールで全く動けませんでしたが、今回はそれ以上でした。
レディバードは親元を巣立つ1人の少女を描いた作品でしたが、この作品はさらにそこから一人の女性として生きる道を切り開く過程でしょうか。時代設定や背景はかなり違いますが、どこかレディバードと連続してます。きっとこの監督はシアーシャ・ローナンを通して成長していくその世代の女性を描いているのでしょう。
作品中にはジョーとその姉妹の人生におけるいろんな選択が登場し「どれが正解か誰にもわからないけれども、その選択を信じて生き抜いていくしかない」そんな強いメッセージが込められていました。その背景には「女性としての幸せの多様性」があるのだと思います。
余談として、私はシアーシャ・ローナンが若き頃のメリル・ストリープに重なったのですが、本当にメリル・ストリープが叔母さん役で登場したのでびっくりしました。ひょっとしたら監督もそう思っているのかもしれませんね。
それは愛じゃない
若草物語自体初見での鑑賞。
実はこの手の古典作品には鑑賞意欲が湧いてこなくて食わず嫌い状態だったけど、ここ最近考えが改まったのか観られるようになった。
観られるようになって良かった笑
何度も映像化されるのにはそれだけの理由があるからなんだねー
現在とジョーの記憶のシーンを頻繁に行ったり来たりするタイプの話で、慣れてなかったら戸惑う人もいるのかなー?と思ったり。
暖色系のシーンはジョーの記憶、寒色系のシーンは現在のシーンと描き分けられてるので割と親切ではあって、最後の方のある仕掛けにも繋がってたりするのでこれから観るよって人は少しだけ気にしてみるのも面白いのかもしれない。
まるで絵画を観てるかのような作風もこの作品の良さの一つで、終わる頃には美術館をたっぷり堪能したような満足感が得られるはず。ライティングなどいちいち絵画的でこの作品の画集があったら即購入だな。と、わけのわからない事を考えてしまったほど。
最後は見事な着地
最後は見事な着地だった。ジョーに感情移入しまった自分の心のつかえがきれいに消えた。
物語の登場人物としてのジョーの幸せ、作者ルイーザ・メイ・オルコットの矜恃を両立させるウルトラCのエンディングが素晴らしい。
登場人物とがそれぞれの立場で人生にとって箴言とも言える言葉を発する。どの言葉も心に響く。自分の愛娘もこの映画を見て、自分の生き方を考えて欲しいな。
マーチおばさんを演じるメリル・ストリープは、脇役に徹していながらも存在感たっぷりだったし、お目当てのフローレンス・ピューはやっぱりよかった。あのアルトヴォイスはクセになりそう。
でも一番はやっぱり、ジョー演じるシアーシャ・ローナンだね。物語の流れ自体が、ジョーの回想が中心とはいえ、シアーシャの豊かな表情に心が思いっきり持ってかれてしまった。
公開は待たされたけれども、ほんといい映画😸😸
幸せは、誰かから課されるものでない!
久々の映画館鑑賞!
お家で見る映画も良いですが、やっぱり映画館、良いですね😊
そして、久々の映画館鑑賞1本目がこの映画!
最高でした!
自由と愛の狭間で揺れ動くジョー、誰もが同じような悩みをいだいたことがあるのでは?
自由もいいけど愛も欲しい、ものすごい気持ち分かります😓
登場人物(特にジョー)への感情移入を通して、これは自分の話なのではと感動してしまうほどでした😢
そして、他人から課される幸せほど、欝屈するものはないなーとも思いました。
自分で選ぶからこそ、貧困も苛立ちも乗り越え建前ではない本質的な幸せが手に入るのかなーと。
2020年、こういった時だからこそ、私たち自身の物語を紡いでいきたいですね。
明日からもがんばろう。
劇場で観て良かった
4姉妹の物語は
華やかで爽やかでちょっぴり切ない映画でした。
初めから終わりまで
スクリーンから花の香りがしてくるような感じがしました。
劇場で観て良かった映画だと思いました。
小説のお話なのか実際のことなのかが
いつの間にか分からなくなるようなエンディングも好きです。
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