ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のレビュー・感想・評価
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もう一度観てみたい
若草物語は作品名は知っているが 実は読んだ事も 過去の映画を観た事もない、知っていたのは4姉妹の話だと言う事くらい。
出演者が豪華な顔ぶれでエマ ワトソンも見たくて そんな単純な理由で観に行った
話は女性の地位がまだ低い時代のアメリカ、女性は結婚しないと自立出来ないそんな世間の風潮の真っ只中に生きた4姉妹の純粋で愛に溢れた物語、原作も読んでみたい
ストーリーの展開が面白い、主人公の次女ジョーが自分の作品を出版社に持ち込むところから始まるが 直ぐに4姉妹が一緒に暮らしていた7年前に戻る、その後も時代を行ったり来たりして 少し混乱してしまったが それも最初だけ、この展開が物語に集中出来た要因の1つ
映像も豪華な出演者と衣装で時代背景を忠実に再現、見ていて全く飽きなかった
鮮やか
あーなかなか良い映画でしたなぁ
そして、何だろ良い映画だったという感想で文章を書き表すのが難しい笑
原作未読かつ若草物語に触れるのがはじめましての感想です。あくまでもこの作品の感想です
そしてもう冒頭からネタバレします宣言します(笑)
4姉妹の中の次女:ジョーを通して姉妹が生きてきた軌跡と変わり行く時代と心の様を描く
四姉妹それぞれが過去に抱いていた理想と現実-男性優遇な社会、女性の仕事での経済問題、各々が抱く夢や希望、お金、恋愛、結婚、家族、孤独 …様々な物事を通して、時に迷いながら移りゆく時と世界を生きていく人間賛歌といったところか
冒頭、出版社の入口に立つ1人の女性の後ろ姿。今まさに新たな扉を開けようとしている彼女の後ろ姿を自然と後押ししたくなるような物語のスタートだ。
彼女達がそれぞれ一人一人がそれぞれの立場で現実に向き合う場面から昔、家族が揃って楽しげに過ごす場面やジョーが1人で寒々しい街を歩く場面に対し、姉妹が揃って明るく賑やかな街を歩く姿など数え切れないほど対比が効いた場面が散りばめられているのが面白い
特に後半のある悲劇的な展開でもピリリと使われている
暗い辛い現代と平和で明るい過去との画面色の対比の演出は視覚的にも効果的でジョーを演じるシアーシャローナンの、時に快活で、時に脆く切ない名演は心を掴むし、物語を彩るセットや衣装、醸し出される時代の雰囲気の作り込みも見事
また、ローラ・ダーンやメリル・ストリープといった大人の女性たちの佇まいも格別であり、メグ、ベス、エイミーの四姉妹それぞれの時に微笑ましく時に切ない関係と変化していく中で生きていく様も自然体で感じることが出来たのも素晴らしい
辛くのし掛かる現実と変わり行く周囲の環境、自分の想い…暖かくて愛おしいあの頃には戻れないけど、それを胸に歩み出さなくては‥ジョーが自らを元に書いたあの小説は、愛おしい過去という宝物を自らの表現として残すと共に、その過去を大切にしつつ新たな未来へと歩みを進める"少女時代との別れ"その決断の証だったのかなとも思いました。
冒頭の小説を持ち込んだ際の彼女と終盤での小説の権利を巡る彼女というのも見事な対になっており、彼女が自らの道を切り開いたことを表しているし、叔母の家を学校として開いた彼女と家族が集まる場面は彼女たち家族の愛を感じさせそれぞれの幸せと家族愛を想わせるのも心地よいと感じました。
正直、上手く纏められないのですが(後々書き換えるかもです)あまりこの手の作品を見てこなかった私でも良い映画だなと素直に感じたのでオススメです!
この作品をもう一度見たり、過去の映像作品も見てみようかな
女性の自立が確立された今だから響く物語
少女時代の物語と、大人になってからの物語を時系列に並べず、リンクするエピソードで寄せた脚色が上手い。
かなり頻繁に時代を往き来するうえに、各キャラクターは同じ役者が全時代演じているのだが、時代の違いを画面の色調や衣装で表しているので混乱はない。
原作未読の自分でさえ知っているお馴染みのエピソードが効果的に織り込まれていて、テンポがよく最後まで緩みがない。
ストーリーテリングの完成度は高いと思った。
原作は作者オルコットの自伝的小説と言われている。
主人公である次女のジョー(シアーシャ・ローナン)は、執筆しているのは友人だと言って出版社に自分の小説を売り込んでいた。
女性が書いた小説など読んでもらえないからなのか、作者はこういう体験をしたのだろう。
男と女の役割がはっきり分かれていた時代だ。
大伯母(メリル・ストリープ)に時代感を現す台詞が多い。
一方、富豪ローレンスは、ステレオタイプの金持ちではなく、四姉妹を隣人として温かく見守っている。
映画では父親の出番はあまりないが、娘たちを「Little Women」と呼び、子供ではなく女性としてあつかった人物。
そして、四姉妹の個性を尊重しながら自立心を持たせるよう育てた母親のおおらかさは、あの夫あってのこの妻なのだろうと感じた。
印象深いシーンはたくさんあったが、やはり「若草物語」が出版される過程とジョーの恋の成り行きが並行するシークエンスがクライマックスだろう。
ワクワクするし、胸を打つシーンでもあった。
著作権が何かを知らなかったのに、洞察力を働かせて有利な条件を勝ち取る交渉の場面は、ジョーと編集者との同じシチュエーションを映画の冒頭で見せられているので、ジョーの成長を感じると共に、逆転のカタルシスを得られる上手い演出だ。
性格が異なる四姉妹は、時にぶつかったりはしてもお互いを思いやっている。
女性が結婚以外の夢を持つことが珍しかった時代に、夢を追う者とそれを支える者、信じる者。
彼女らの成長譚を清々しく、情感豊かに、そしてエキサイティングに描写している。
演出と物語と演者の技量が見事にシンクロした映画だ。
さて、原作本の翻訳タイトル『若草物語』は文学的な良いタイトルだと思うが、この映画の邦題は如何なものか。わたしの若草物語の「わたし」とは監督のグレタ・ガーウィグのことか、主人公のことか。邦題から、原作の主人公ではない姉妹の別の女性の視点で描き直したものかと思ってしまったのは自分だけ?
人生で何度も観返す作品となるだろう
大好きな映画です、感想を語ることは容易ではないので、以下にこの映画をオススメな人の特徴を書いておきます。
・女性である
・現代の結婚観に縛られて苦しい
・キャリアウーマンに疲れを感じる
・なかなか忘れられない恋人がいる
・女性であることの役割に疑問を感じる
上記に当てはまる人なら、4姉妹の人生を通して、必ず観賞後に胸にくるものがあるはずです。
時代ゆえ仕方ない
予告編の美しい映像と評判が良いのとで見たが、そもそも原作に特に共感してなかったので自分に合うはずもなかった。単に選択ミス。
原作そのままに男性の描き方が平板なのが残念。そうそう男性とのお付き合いが自由にできない時代ゆえ深く描くのは難しかったのか、敢えて少女時代の印象そのままに書いたからなのか、そういう点が仕方ないけど物足りず、映画も。
登場人物達の表情は素晴らしかった。
若草物語について、何の知識もないまま鑑賞しました。 4姉妹っていい...
若草物語について、何の知識もないまま鑑賞しました。
4姉妹っていいですね。海街ダイアリーもここから来てるんですね。
過去と現在の演じ分けも自然で、すんなり鑑賞出来ました。
ジョーの結婚は、物語の中の物語なんですかね⁉︎
パニエを着けた現代人
映画の理解は、原作を読んだのか、読んでないのか──ではなく、総合的な経験則に依存するものだ──と思う。
経験則とは、経験そのものと、小説・映画・音楽・芸能一般などの媒体から吸収されたもの、両方を含む。
読んだことと、読まなかったことは、巡り合わせの気まぐれ、に過ぎない。
そして媒体から吸収された経験の大きさには、人それぞれ、浅深がある。
知之者不如好之者、好之者不如楽之者。
(それを知っている人は、それを好きな人にはかなわない。それを好きな人は、それを楽しむ人にはかなわない。)
文芸が、日常と有機的なつながりを持っているなら、若草物語を読んでいないことは、映画鑑賞のさまたげにはならない。
奔放な女性がいて、社会と家族のなかで成長する。──そのような普遍的な物語は、形や品を変えて、われわれの接するメディアのなかに遍在しているからだ。
姉妹をモラトリアム方向へ進展させたとき、俺はまだ本気出してないだけですら若草物語から地続き──だと思う。
おそらく監督が若草物語を映画化した意図は、その再構築にある。
奔放な女性がいて、社会と家族のなかで成長する。──監督はその物語に人に訴える力をみた。そこで人物に現代アレンジをした。さながら19世紀の風俗を背景にしたレディバードを見ている気がした。
監督は若草物語を楽しみ、自在に翻案し、老若と男女と読未読を問わずに訴えるものをつくりあげた。
初めて触れる観衆も念頭に置いた、というより、初めて触れる観衆をむしろ主ターゲットに据えた──はずである。
だから若草物語を読んでいないことに弁解の必要はない。
そもそも、いかなる映画であれ、原作や素地を知らないことを、前置きしなければならない──理由はない。映画は観衆を差別しない。
若草物語を読んだことがあるか、ないか──というより、文芸がわれわれの日常と、どれだけ結びついているかが見識になる。
そして、わたしたちが触れるすぐれた媒体が、かならず「門」あるいは「きっかけ」の要素を持っているのと同様に、興味をもったなら、オルコットの若草物語を読んでみたらいかが──と誘っている。
知っていることと知らないことには差がない。知り得たことにたいして興味をもつこと。知ったあとの浅深によって差が生じる。
映画はその博雅を呈示している。あらゆるクリエイターが標榜する「きっかけに興味をもってくれたら幸いです」と同じことを言っている。
その造詣に気づいて、監督の背景と経験則に思いをはせる。
なにが大切だと考えているかを想像してみる。
すると困惑してくる。
この識字率百パーセントの国は、監督が培ってきたような風雅を持ち合わせているのだろうか。
レディバードは中産階級より低層な家庭の設定だが、冒頭で母子はスタインベックの怒りの葡萄のオーディオブックを聞いて涙を流している。──のである。
わからないことはつまらない。
興味を拒むなら文化がいらない。
いい映画をつくってもらわないといけない。
そうしてもらわないとその国と人がばかに見える。
んなこと言える権利も資格も立場もないが、思った。
反面とはいえ、この映画の感想です。
でかした、グレタ! そしてシアーシャ!
フランシス・ハ!から注目していた、グレタ・ガーウィグがついにやってくれた。
女優としてもユニークでしたが、脚本・制作者としても本物であることを証明した。
オリジナル脚本の「レディー・バード」のあと、こうした文芸ものを撮るとは思わなかったけれど、オルコットの原作を読み返すと、なるほどレディー・バードで追求したテーマと一脈も二脈も通じている。広い意味で、新しいフェミニズムの潮流を感じさせる作品。
ジョーのような女性は、19世紀には少なかったかも知れないが、今も同じ問題で私達は苦しんでいる。
コロナ禍のさなか、女性の指導者やLGBTの活動家が、しなやかさと確かなリベラリズムで人間社会の行くべき方向を示してくれている。封切りが遅れたことで、かえってタイミングがよかったかもしれない。
この映画のテーマである「連帯」と「信念」、豊かな感受性が人間社会にとっていかに勇気を与えてくれるか、今、私達は気づきつつある。
他の方も書いていたが、シアーシャの面構えは本当によくなりました。彼女は作品を選んで確実に成長している。フローレンス・ピューも上出来。
このキャスティングもグレタ監督の勝利だと思う。
あえて時制をランダムに前後させて演出しているのは、心理の流れを素直に描こうとしているからだろう。マンブルコアで鍛えた映画手法が、旧態依然としたハリウッドを驚かしつつあると感じる。
心優しきベス✨
原題の、若草物語も知らずに観賞しました。
次女のジョー他、計四姉妹それぞれに個性的だったなぁ
古い時代は婚姻が女性の道だったのを、
ジョーの作家になる、自立するという力で、
新たな道を切り開いたのだと、この映画で感じました。
ベスも生きていたら、音楽家になっていたのに…。
また見に行きたいと感じた、久々の映画でした。
素敵な物語です。絶対観るべき映画です。
最近、リバイバルで風の谷のナウシカ、もののけ姫を観たんですが、本当に悪い人(悪く感じさせない)でできてる映画って、良いよなと思ったんです。でもこの映画は、全員良い人なのに、ハラハラドキドキさせてくれました。
原作未読なので、全く話を知らなかったんです。なので、めっちゃ楽しみました。
昔よく観ていた海外ドラマの大草原の小さな家を少し思い出しました。あれも、いろいろ苦難がありましたよね。
いいおっさんが、何箇所かホロっと来てしまいました。
ベスの死、ローレンスさんが家の前で躊躇ってたり。
えー、ジョー、気付くの遅いよ!
ローラ・ダーンのお母さんも素敵でした。最近ジュラシックパーク観たばかりだったので、嬉しかったです。
メリル・ストリープも久しぶりに観たんですが、上手いですね。
明日から、映画好きな人にオススメしまくりたくなる映画でした。
脚本が本当に良かった。四姉妹家族が本当に素敵描かれていました。
そして、エンディングも大団円じゃないですか!
これ書くので、ネタバレ注意にしましたが、本当は、めっちゃ勧めたい映画でしたよ。
今年は、映画当たりばかり(5点を連発)ですが、何度も観たい映画なので、配信されたら買うと思います!
自分の気持ちが重なる
150年も前の小説を描いているのに、登場人物達の気持ちがすごく分かるし、感情移入してしまう。
また、若草物語を読んでいた子供の頃を思い出して懐かしくもなった。
そしてエマが美しい。
映画館で観て良かった。好きな映画のひとつになった。
善良な人々の、美しい笑顔が素敵
素晴らしいシーンがたくさんあって、とても書ききれない。それぞれの幸せなシーンを、心の中の宝物、思い出のように取っておきたいと思う。
4姉妹それぞれに、悩みや喜びがあって、共感できる。主に女性たちの話だけど、それぞれの抱える悩みは、女性特有のものではないと思う。
個人的に1番好きな場面は、原作と同じで、ローリーの祖父とベスが心を通わせるところ。ベスは、4姉妹の中ではおとなしく目立たないけど、ローリーの祖父が心を通わせるのは、優しくて美しいピアノをひくベスだった。
その場面以外にも、ベスとジョーの海辺のシーンから、ジョーがベスのためにお話を書き始めるシーンには、それぞれの強さと思いやりを感じて、印象的だった。
令和の若草物語
原作発表から何度となく映画化になっているが、まさに今回の作品は19世紀テイストの21世紀版。レディバードで絶賛されたグレタ監督が若草?!と思ったが、意外や適任。200年経っても名作と呼べるものは、それぞれの時代背景に合うように解釈出来るんだなあと、つくづく思った。
好きなキャラクターのジョー中心で物語は進むが、若干時間軸の取り方がわかりずらく、人によっては全然内容が入ってこない恐れもある。その点だけが減点で、他は言うまでもなく傑作。しかし、マーチ伯母役のメリル・ストリープが出ただけで、空気感が変わる。ローリー役の男の子は今後大いに期待できそう。
ジョーはショートヘアも素敵!
若草物語の原作は、漫画で読んだだけ。子供の頃、ひとみって月刊の少女漫画誌の連載を楽しみにしてた。
これを覚える人いるかなぁ…。
姉妹って良いね。
女性ばかりの家族は、いっしよに居るだけで賑やかな毎日。たとえ貧しかろうが。
男性ばかりの隣家にはこの雰囲気が貴重に感じられたことだろう。
姉妹でもこんなに性格が違ってくるのは不思議。
ジョーが幸せになれて良かったよ。結婚も自立も手に入れたよね。
よかった
本当に良かった。久しぶりの星5かな??
最後ストーリーが終わるのがやになった。終わったらすぐにパンフレットを買ってしまった。
みなそれぞれの若草物語のイメージを持っていると思うけど、僕のそのイメージを変えるくらいいい映画だった。
小さい頃、アニメで見ていた、なんか退屈な話みたいに思っていて、妹がハマってるのがわからなかったが、50を過ぎて、はまるとは。
家族とか、兄弟とか、絆とか、恋とか、愛とか、切ない心とか、いっぱいいっぱい詰まって、涙なくては見られない。
久しぶりに最高の映画に出会えたよ。
是非、見てないひとは見てください。
男性も騙されたと思って、見てください。
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