「まんまと」WAVES ウェイブス ruさんの映画レビュー(感想・評価)
まんまと
映画館に来て、やっちまった!じかんかえしてw!と思ったのは久しぶり、いやあまり記憶にありません。
でも結局は自己責任なんだよなぁ。美しい色彩のポスター、添えられたコピーに安易に何かを求めに行ったのだから…。
内省的なリリックもトラックもあるのでしょうが、タイラーの心にフィットしたのはゴリゴリのラップミュージック。登場人物も作品自体も、ステレオタイプに何重にも包囲されているようで息苦しかった…わざとでしょうか。
とはいえ、帰宅してから本作についてあれこれ思いを巡らせるのは意外に楽しかった。
エミリーは兄を止められたのは自分しかいなかった、だから引き金をひいたのは自分だと重責に苦しむ。
でも実は、アレックスの命を奪うカウントダウンを始めたのはクリニックの前で抗議していた人たちではないだろうか。
彼女らが言葉と態度を選び、若い2人の心に響くような問いかけをしていたなら…。などと考えてしまいます。最も血を求めていたのは誰?いやまさか。
それにしてもタイラーは自分とは違う意見に2秒と耳を傾けられない。また、心のうちを自分自身にすら説明できない。
言葉がからまるとすぐ諦めてゴミ箱に投げ捨ててしまう。ピアノで遊ぶ心を持った彼なのに…。
人の話は最後までよく聞きましょう。自分の考えが伝わるように根気よく話しましょう。
何だかクラス目標のようなものが心に残った。大切なことには違いないですが。
鑑賞後いろいろ思いをはせるのは楽しかったので、まぁ良しと思います。でも正直早く別のスクリーンで上書きしたいw
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