星の子のレビュー・感想・評価
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中学三年生
いやあ、これは難しいテーマを扱ってます。
よくこの原作を映画にしてみようと、決心したものだ。
映画会社も、この企画にお金を出したのは冒険だったはず。
でも僕は観終わって思うのは
《 誰にだってあった中学三年生の頃 》がこの映画の《主題》だったのだなあということ。
子供から大人になってゆく不安定な時期の、あの言いようのない心細さや迷いが言葉にならずに自分を満たしている
・・その心象がこの映画のすべてでした。
・聞かされて育った自分の生まれた時のこと、病気の話
・両親の精一杯の愛情
・いつまでも一緒だと思っていたお姉ちゃんの旅立ち
・男の人に惹かれるようになっていた自分への戸惑い
・両親への絶対的信頼から懐疑に揺れて気づく赤ちゃん時代からの脱皮
・初めて自宅を出て叔父宅に下宿することなどを想像してみる年齢になった
まさに「中学三年生」って、僕らもこれだったじゃないですか。
心も体も混乱の渦でしたよ。
芦田愛菜という、いまこの時、この脚本にぴったりの、旬の俳優あってこその映画であったと思います。
非常に難しい脚本に、映画会社が許可を出し、スポンサーが付いたのも、大人たちの心の中に「中三」のあの頃の自分をこの名子役がどう演じてくれるか、
そこに一縷、賭けたんだろうと思いますね。
(「宗教」は、劇中かなりのボリュームを占めてはいるけれど、親の愛と、親元からの出立を際立たせるためのひとつの背景・エピソード程度なのではないかな、別に自営業の食堂や青果店でも可)。
いや、それは違うか。
霊水「金星の雫」に、藁をもすがる思いで娘を育てた親の真実。そしてその親に育てられた子、という切ない物語。
依心の心は本物ですね。「星の子」という作品名のためにも、信仰はストーリーの基盤として動かせないかも。
感想のレビューを書くのは、これまた難しいけれど、
愛菜ちゃんが自分の10年連記の育児ノートに、途切れ途切れに、母の筆跡の下に今度は自分の字で鉛筆で書いていった新しい文字と思いのごとく、
他のレビューアーの皆さんも心遠く、訥々(とつとつ)と遠い目であの日の秘密の日記帳を開いておられるようで、
僕はそこにも感動しました。
宗教差別という考え方
宗教って親の影響が大いにあると思う。合宿に連れられた子供たちがいい例で、親に連れられて、大人になり、当たり前のように信仰している。物心ついた時から親が進行していると、それが当たり前になるのも仕方がない。与えられるがまま学校にも水を持っていき、なんの疑問もなくそれを机に置いたり。それでも儀式には疑問を感じている。彼女が強いのは、親族、学校、友達に隠さないでいること。信仰自体からは一歩離れたところで、冷静に両親を見ている。長女を失い、次女も‥となれば、両親はどうなるのだろう。どこか遠くへ行ってしまうのではないか。信仰にのめり込み、危ないところへ行ってしまうのではないか。信仰が怪しくても、親は親。側にいたい気持ちはわかる。将来、彼女がどっちへ転ぶのか。
芦田愛菜という女優
WOWOWの放送で観賞
最近はテレビCMとバラエティ番組で見かけるほかは、声優活動の方が目立っていた芦田愛菜の久しぶりの本格的な芝居の披露である。
撮影時の実年齢は役と同じ、だったらしい。
彼女ありきの企画という訳ではなかったようだが、彼女以外にこの役を演じられる役者はいないのではないかと思えるような、演者と役の一体感を感じた。
我々は芦田愛菜を幼い頃から見ているので、彼女の生い立ちを知っているような錯覚に陥り、それを役と重ねてしまっているのかもしれない。
幼少期を演じた粟野咲莉が、芦田愛菜と違和感なくつながることが更にそれを後押ししている。朝ドラで広瀬すずの幼いころを演じた、あの子役だ。
主人公の姉を演じた蒔田彩珠の繊細さがまた良い。時間軸が異なるので芦田愛菜との絡みはないが、蒔田彩珠と粟野咲莉の二人のシーンが姉妹に愛情の絆がありながらも危うさと切なさを感じさせ、印象に残る。
特殊な宗教を信仰する両親。その信仰のきっかけが自分の病だったことを知っている主人公。
物心ついた時にはすでに両親はその宗教に心酔していたのだから、主人公にとってはそれが「普通」のはずである。しかし、7〜8歳は年が離れていると思われる姉にとっては、赤ん坊であった妹がそれによって回復する姿を目の当たりにしつつも、両親の行動が世間と違うことを知っていて、一定の距離を置いている。妹に対して「あんたの所為よ」とはっきり言ったりするから、主人公も「普通」ではないことを知らされたようだ。
信じるとはどういうことか…がテーマのようでいて、この映画はそのこと自体にメスを入れていない。
ましてや、信仰の是非など問うてはいない。
特殊な家庭環境に育った主人公の少女が、多感な15歳となり、男性教諭に恋心を抱き、ませた幼馴染とそのボーイフレンドとの友情に触れ、世間が自分を自分たちをどう見ているのかに向き合うことで自我を確立しようとする姿を描いている。
映画のクライマックスは、宗教施設での泊りがけの会合で、行きのバスも宿泊の部屋も両親と別れた主人公がなかなか母親に会えず戸惑う場面から、やっと会えた両親が「星を見に行こう」と外に連れて行く場面までの、ジワジワと不安を駆り立てるサスペンスだ。
黒木華の意味深な表情と語り口調、人気が引いた施設の不気味さが、主人公と我々を不安にさせたうえで両親の行動に不信感を抱かせるのだ。
そして、三人肩を寄せ合って星を眺めるラストシーンへと進む。
「流れ星は三人一緒に見つけないと」と父親が言う。カメラはこの三人を正面から捉える。父親永瀬正敏と母親原田知世の視線はそれぞれ一定方向を見つめて動かない。二人に挟まれた芦田愛菜の視線は、流れ星を見つけようと右に左に動いている。既に信じるものを一つに決めて揺るがない両親と、自分の道を模索しようとしている娘の心境を象徴した丁寧な演出。
多くの人は新興宗教を嫌う。そこに「洗脳」や「貢ぎ」の臭いを感じてしまうからだ。
大友康平演じる主人公の叔父や、とうとう本音をぶちまけてしまった二枚目教師の岡田将生の考えの方が理解しやすい。しかし、この映画では主人公の周囲に理解者(というか、主人公を尊重してくれる人)の存在がある。幼馴染をはじめとする同級生たちや養護教諭は、主人公の信仰を否定も肯定もしない。映画を観ている私たちは、同じ状況で後者のようになれるだろうか。
主人公と姉にはこの周囲の環境の違いがあったのかもしれない。恐らくだが、両親の信仰を隠すべきものと捉えた姉と、普通ではないかもしれないが実態として屈託なく捉えた主人公との違いが、身近な友人たちの接し方を左右したのだろうと想像する。
この周囲の人たちに支えられて、主人公は自分と信仰とを冷静に見つめることができた。
叔父夫婦が両親から距離を置くことを真剣に勧める。それを拒否する主人公に「解っていない」と叔父は言うが、この少女は解りかけているし、本人が言うように大丈夫なのだと思う。
そう思わせるのは、我々の芦田愛菜に対する信頼感かもしれない。
芦田愛菜の演技は素晴らしい
自分の病気きっかけで崩れていく家庭の中で、揺れ動く中学生の心理を芦田愛菜が凄い演技力で表現出来ていると思ったが、新興宗教の怖さをもっと知らしめる作品を期待しただけに、尻切れトンボな気がした。
厚き信仰心の時に残酷なことよ
思春期の少女の「わからない」や「不安」といったセンシティブな感情を、信仰というセンシティブな環境に当て嵌めて描写されている。
しかしそんな条件下でも、ささやかな平和や愛があることも認めなければならないのだろう。
面白い題材のはずなのに
何も残らずそのまま通り過ぎて終わる感じ。
起承承承承承承・・・・・
で終わる映画に思えました。
見る側が憶測して終わる形の映画として準備が出来ていないのにそれがさも芸術かのように投げかける。
芸術と言えばなんでもありか
あれだけいい役者を使って投げっぱなしな映画に感じました。
期待した分肩透かしに合う感じです。
最後に芦田愛菜ちゃんがキャラとして強すぎる。あれだけ自分を持てる感じであればあんな風に翻弄されるのだろうか・・・いい役者だと思うが役が限定されやすい役者さんだと思いました。
愛菜ちゃんだから観れた
愛菜ちゃんが主演ってどんな作品だろうと気になって
原作を読んでから鑑賞
原作はテンポよく一気に読めたけど
映画はテンポが悪く感じた
芦田愛菜ちゃん、岡田将生さん、高良健吾さん、黒木華さん、
演技力も高いしキャスティングはぴったりで
宗教がテーマなのも珍しく
こんな世界もあるのだろうと言う意味で
観てみるのはいいかも
ただ自分は2度見返すことは無いだろう作品。
中学生女子の葛藤
ちひろの両親は宗教に浸透して神の水を疑うことなく信じているけれど、中学3年のちひろは徐々に疑問を持ち始める。他人からみたらイカサマに思える宗教でも信じ込んでいる信者からしたら紛れもない救いであり、年に一度のセミナーも待ちに待ったお楽しみなんだろう。
ちひろも頭にタオルを乗せたり、「その服洗ってる?」と母親に聞くと「洗ってるよ、たまにね」という返事に違和感は感じつつ、両親とは仲が良く、反抗する気持ちはない。おじさんに「高校生になったらおじさんの家においで、学校も近いし」と勧められても両親を残していくことはできない様子。
学校で人気者の南先生にクラスメートの前で屈辱的なことを言われてしまう。いくらカッコよくてもあんな先生は👎性格の悪さにみんな気が付いて人気は無くなるでしょうね。
傷ついたちひろをフォローする友達2人。いい友達に恵まれたことが救いである。
この親子がこの先どうなっていくのか明確な答えはないけれど、大人になっていくちひろはどう答えを出すんだろうか。
性格悪い岡田将生も意外性があってよかったけれど,芦田愛菜ってすごいな!と思った。こういう家庭環境で育った中学生はおそらくこうなんだろうなと思える、力まず大袈裟でない自然な演技、表情。これからどんな役を演じていくのか、楽しみですね!
考え方を変えると、割と身近な話かもしれません。
私自身、信仰する宗教などはありません。
ですが信じるもの、愛するものは人それぞれ。
人によっては宗教も同じなんだと思います。
ただ、愛する人が信じているものや愛しているものを自分も同じように愛したり信じなくてはいけないのか?
時に、その為に犠牲にならなければいけないのか?
それはまた別問題かと。
信じることや愛することと、依存はまた別ですよね。
ただ、両親は宗教に過剰に依存してはいるものの、風邪を引いた娘を過剰に心配したり娘のことが大好きで大切なのだなということは見ていて伝わります。
そもそも宗教を信仰するようになったのも、娘の病気を受け入れられず縋り付いた先が宗教だった、というくらいなので。
そして宗教に依存する両親を見ても尚、両親のことを一度も否定しようとしない娘もまた、両親が大好きで大切なのだなと。
だからこそ、何が正しいのか悩むんでしょう。
両親が宗教に大金を注ぎ込み普段の生活をないがしろにしたり周りにお金を借りたりするように依存することは褒められた事じゃありません。
(だからと言って、あの教師のように人前でそれをなじったりするのは別問題ですが)
ですが、この作品ではその依存先が宗教だっただけで、身の回りにも案外同じような人がいるのかもしれません。
買い物依存とか、整形依存とか、SNS依存とか。
そう考えると何だか身近なテーマだなと思いました。
ラストシーンがとても好きです。
両親が同じタイミングで流れ星を見つけられたタイミングに、ちひろ(娘)は見つけられない。
ちひろが見つけられたタイミングに、両親は見つける事ができない。
人が違えば見えるものも違うんだなぁと。
血は繋がっていても、信じるものや愛するものは違う。
それでも寄り添えることが出来たら幸せですね。
余談ですが、ちひろの友人の恋人役の男の子が可愛くて度々笑いました。
芦田愛菜ちゃん大人になったなぁ
南先生怖すぎぃぃい
クラスのみんながいる中、一人の生徒に対して声を張り上げ説教するシーンは引きました 一気に嫌われるだろ あんな教師(ここのシーンが一番記憶に残る)
一体この映画は何を伝えたいのか自分にはさっぱりであんな終わり方されて、えっ!?終わり!?、、、、
やっぱり芦田愛菜ちゃんは演技がとても上手ですね
河童のシーンは最高に面白かった(笑)
芦田愛菜はすごい
バラエティ番組で楽しげな芦田さんをよく見るが、役に入った時は完全に別人。
他の共演者に比べてもダントツの演技力!
それにしても新興宗教もキリスト教もかわらないな。幼い頃から勉強会やら集会に参加して価値観を固めていくんだからね。そこから脱するのはほぼ不可能。
確かに自分自身も日本人としての価値観に縛られているんだろうなと。それがアイデンティティの形成ということか。
途中のアニメーション?
信じるという行為は、
自分を安定させるといういい点もあるけれど、
依存や盲目にもなり、その線引きがわからないと思いました。
依存や盲目になっていることに本人は気づがないのだと思います。ですが、それを他人が判断できるのか?という疑問もあります。
結局は自分で気づかなければ変わることはできません…。
他者が見た事実と、自分の中にある真実は
完全に一致することなんてなく、
結局は、今その状態にあるのは自分で選択した結果なのかもしれないと思いました。
まーちゃんも、ちひろも
与えられた状況の中で
違和感や、家族の絆などを考えた上で
今の状態に至っているのだと思います。
ただ、その「与えられた状態」は、
自分の意思ではどうにもならないこともあり、
それがその人の人生や悩みの元になるのかなと思いました。
どんなことを信じるかは自分次第です。
「騙されてるんじゃないの?」と言われ、
海路さんを
「エリートでお金持ち。立派な人だから!」
と騙されていることを否定するちひろ。
どんな価値観で人を判断し、信用するかって人それぞれだし、結局は自分の直感を信じることができればと私は理想論を語ります…笑
「お前何知ってんだよ!」と別れた(?)ことに反論する新村くん。
何も知らないのに、人は自分の想像という世界で物事を捉えている…とこのセリフから感じて心に残りました…
宗教のことをあっさりと受け入れた新村くんの態度はとても素敵だと思いました。
私も婚約したい!笑
黒木華さんと、高良健吾さんは、
独特なオーラが出ていました笑
芦田愛菜さんは、
鉛筆の持ち方まで役作りされているのかなと思ったり、まーちゃんのジャンバーを着たときの表情がとても素敵だったり、素敵な女優さんです!!
途中のアニメーションは私的には謎だったのですが…皆様どうでしたか???
人それぞれ
習慣、信じるもの、宗教とか
本当に家庭ごとに違うものがあり
それが当たり前で育った家庭
それがいいと信じている家庭
やはり育った環境、考え
最初の教えから信じて生きてきたとか
それが正しい、でもおかしい
けど家族、とか色んな思いになりますね。
他人から見たら、不審者。
自分から見たらいつもの家族。
水の中身を水道水に変えた、おじさん。
怒鳴り散らかす妹夫婦。
協力したはずの妹夫婦の娘も、
怒鳴り散らす父母をみて
帰って!と叔父に包丁をむける。
やっぱり家族愛が勝ったのだと。
おかしいと思ったから叔父に相談したのに
やっぱり家族が勝ってましたね。
不審者だ。って先生に言われてる時の
芦田愛菜ちゃん、切ない悲しいすぎましたね。
そこへ手を差し伸べるおじさん。
お姉さんのまーちゃんは
そんな家族が嫌で出て行ったんだなと。
父母のお水への信頼に不信感はあるのに
このお水はいいお水、哲学者が認めたお水。
それは信じている。
矛盾しているけど、信じてる。
小さい頃、あの湿疹が水で直ったのは
偶然なのか否か。
あのときのあれがなかったら父母は
どうなっていたのか。
小さい頃からの習慣って
本当に人それぞれ家族それぞれです。
宗教も、生まれてそう言われて育ったら
それが当たり前になって育っていく。
でも他人からしたら、それが当たり前ではなくて。
なんというのでしょう。
信じる気持ちとか、家庭とか
そういうことを考える映画でした。
芦田愛菜ちゃんが体調悪そうにしてたら
あなたにタオル乗せられて、水かけられてたシーンで
笑ってしまったけど
ご夫婦は、本気で心配しての行動だから。。
なんとも言えませんよね。
好きだった先生に
【その変な水もしまえ!!】って。
みんなの前で、水で風邪ひかないから苦労しないんだよ!
両親にも言っとけ!って。
めちゃくちゃひどい、感情だけでしゃべる人間すぎて、
ドン引きでした。
水の否定は、もう両親、自分をも否定されているような。
信じてる?ってきかれたときに
わからないの。
その言葉の意味もすごくわかります。
信じてる信じてないとかじゃないんですよねなんか。
そう信じて生きてる人がいて、
そう育ててきてもらって
愛情ももらってて、
わからないってなりますよね。
おかしいってわかってても、
信じてない!!とは言い切れない感じ。
修学旅行行くのかな?って思ってたら
幼少期から通っていた、なぞの宗教(?)
オーラが見えると言われている人がいたり
変なポーズをしながら瞑想したり。
交流会という名の宗教の人たちと話す時間。
これも本当に育った環境だと思いました。
この宗教に限らず、信じてるものが
その人の信じているもので
習慣が、習慣で、信じてなくても
どこかで信じてて、嫌いにならなくて
生まれてそれが当たり前だったからそうなってしまって。
子供の時からそうだったら、もうそうですよね。
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