老後の資金がありません!のレビュー・感想・評価
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あるある感満載、配役も絶妙、コメディも◎
老後の資金対策の参考になるのではないかと思って観に行った1人です。
周囲も高齢のご夫婦と思しき人たちが多かったですね。
【勉強になった点】
・老後は2000万円では不足で4000万円必要なこと(本当?)
・しっかり者と自負している者こそオレオレ詐欺に引っ掛かりやすい罠があるというエピソード
・自宅を売却して賃貸に移るという選択肢もあるのだということ
・ケアマンションは、ある程度の年数利用すると資産価値ゼロなこと
・シェアハウスなら孤独死は避けられるかもしれないこと
・年金受給者の本人確認のために、何ヶ月かに一度自宅訪問があること
・高齢者の葬儀は、亡くなっていたりホームに入居済だったりする関係者が多く、生前付き合いが多くても人が集まらないこと
【あるあるな点】
・葬儀について丸投げな息子の態度
・葬儀費用について子供間で揉めること
・葬儀でランクを選ぶとき一番安いランクは選びにくいこと。そして、それを見越した攻め方を葬儀屋もしてくること
・50代以上の再就職は、交通整理・マンション管理くらいしかないこと
【笑えた点】
・「ぼた餅3つは食えない」が末期の台詞だったこと(足ることを知れの意味だと後で知るが)
・SDK出身の草笛光子に「宝塚でも行けるんじゃないですか?」と言う主人公のお世辞に対し「そうね」とかるくいなし、宝塚出身の天海祐希に「篤子さんは宝塚なんて無理よ」と言うところ
・父親と名乗る人が2人出てきてアワアワな役所の担当と、怒る本物の父親が「叩き切ってくれる!」と主人公の姑が扮する偽父親を追いかけ回すシーン(ここがクライマックスかと!)
笑えた点は他にも多くありましたが割愛します。
ほぼほぼ笑いで、ちょっとホロリとするシーンもあり、軽く映画を観たい人にオススメです!
老後をどう過ごすか。
高齢に差し掛かる年代の悲喜こもごもを楽しく、そして感情豊かに描いてます。
若い方にはウケなさそうだけど、子供が巣立つ世代からには何処か自身とダブらせる点もあり、楽しめるんじゃないかと思いました。
そして老後という誰しもが通る道なのだから、怒ることもあるだろうけど感情豊かに楽しく過ごせる人生を送ろうと思わせてくれる映画です。
面白いけど物足りない
老後の資金問題から切り込んでいるのは面白いですけど、自分ライフスタイルを変えれば何とかなるという結論には…限界があるのかな?でも、天海さんと草笛さんの掛け合いは面白く、作品的には楽しめると思います。
でも、贅沢をしない生活をしても老後の暮らしが保障されていない社会に切り込んでいないのが物足りなかったです。
切実な問題なのになんとかなりそうと思える。
今かなりの人が心配している問題をテーマに、コメディタッチで伝えている。全体的に家族や、仕事などと年金、介護の社会問題が浅く伝わってくる映画でした。88歳の草笛光子さんと天海祐希さんの主演に松重豊さんが微妙な感じで関わっていく雰囲気が良かったですね。楽しい映画でした。
明るくて楽しい。笑えた。
松重豊さんののほほんとした夫ぶりが良かった。天海祐希さんと、2人とも長身だから夫婦としてお似合いだった。若村麻由美さんが綺麗。ラストシーン、みんなで歌って踊るシーンが楽しくてすごく良かった。みんな、幸せそうだった。キャラクター、一人一人が濃くて個性的で良かったです。楽しい作品でした。
すこし誇張が、、、
近くの映画館で鑑賞。パートナーが天海祐希のファンなので、せかされての鑑賞。
私はやな予感はあったので消極的。だから目についたのかもしれません。
年金いくらいくら必要、て政府が言ってる?
萩原さんは4000万必要、ってどの程度の生活で生活圏がどこで一世帯なのか、一個人なのか?
なんて思いながら観てしまった。これでは楽しめないので皆さんは気にしないように。
ついでに言えば個人商店ではないだろう、株式会社が倒産したら退職金が出ないなんてどんな会社だ。
これも余計だけど。
午後の最後の回に入ったが、周りはオーバーセブンティーンじゃない、70歳オーバーのような方ばかり。
でもやっぱりいただけないのは、年金詐欺に加担するところ。未遂であっても。これだけはどうにも不愉快。失踪届けを出して生存確認を待ってもらえば、犯罪にならない。
解答の一例なんだろうが、あんなことができる旦那さんならもっと周りにいろいろいえただろう。
まあ、ここまでの経験が成長させたのだろうけど。
身近にあるお金の問題
家族の資金・仕事の問題。
自分は独身なので、
分からない部分はあるが、
それを悲壮感なく楽しく観れたのは、
天海祐希・草笛光子・松重豊の、
おかげだろう。
クスクスと笑えて、
ちょっと涙を誘う場面もあり、
なかなかの良作で、
楽しく観れた
おもしろかったけど
リアリティには欠けるかな。
だいたい9万円のブランドバッグが欲しくてため息をつく場面からしていまどきこんな女いるのかと思った。まぁ、演出上の問題だろうが。
それよか保険の値上がりとかで解約を考えたりのがリアルかな。
しかし、天海祐希はああいうバッグがにあう。
役者がみなコミカルで楽しかったが終始共産臭がするのでアレルギーがある方は注意!
真の主役は
『老後の資金がありません!』(2020年)
タイトル通り、そして謳い文句通りに、リタイア後の生活資金確保に難儀して、次々とハプニングとドタバタが起こりまくるドラマです。とかく“金”にまつわる話は、描き方しだいで社会ドラマになれば、サスペンスにもなり、そしてコメディにもなります。
本来なら、高齢化が急速に進む日本の社会構造の暗部を鋭く抉り出す、ドキュメンタリー映画にも仕立てられる重く深刻なテーマを、過剰なほど軽妙に描いて笑い飛ばすセンスを称えたいと思います。
スローモーション映像の多用は大いにその効果を高めています。金に右往左往する話ゆえに、コメディタッチの演出とはいえ、リアルに演じさせると話が益々深刻で陰鬱になる処を、スローモーションを効果的に挿入することで現実感を薄め、作り物感を高めています。
また、アクションもロマンスもない本作は、基本的に人物間の会話劇ですが、ともかく登場人物が、天海祐希演じる主人公を含め悉く見事に怪しく嘘っぽい、つまり個性的でどこか弾けています。唯一、松重豊演じる主人公の夫のみが、世の中のどこにでもいる人、換言すると存在感のない人ですが、それゆえに個性溢れる登場人物の潤滑剤的役割を果たし、本作が過激に推移するのを程好く抑制する役どころを果たします。多分、世の中の多数派である事なかれ主義者の彼の目線が、本作のカメラ目線の主体になっていると思います。
会話や所作ごとにドタバタ劇が展開しながらも、映像自体は落ち着いて観られたのも、カメラが常識人視点で冷静に捉えていたからでしょう。
会話劇形式で、主人公の自宅中心に展開するゆえに、本来は舞台劇に相応しいスジといえます。舞台劇的なコメディですが、吉本新喜劇のような爆笑を連鎖させるのではなく、一つ一つの所作や会話に思わず失笑することを繰り返す、どちらかというと松竹新喜劇の世界といえます。
終始笑わせ、要所でしんみりと泣かせ、手に汗握らせる、そして観終えた後の心の中に、ほっこりする暖かさを埋め込んでくれる、人情喜劇です。
虚構を描いて、観客に夢と希望を与えるのが映画だとすると、本作は将に典型的映画と言えるでしょう。ただエンディングは、円満に明朗に幕引きするための、やや強引で違和感が残りました。そこでハタと気付いたことは、この作品が提起した、本来深刻な国家的命題の答えは、予告映像では浪費家で世間知らずとされている、草笛光子が奔放に演じた主人公の義母の生き方にあることを、前田哲監督は言いたかったのではないかということです。
実は、本作の真の主人公は天海祐希ではなく、草笛光子であったようです。
天海さんと草笛さんにここまでやらせた人!監督えらい。
草笛光子が主役なのでは。と思わされる活躍ぶりです。
前田哲監督の振り幅の大きさに感心した。
一番の功績は天海祐希と草笛にここまでさせた人、どなたでしょう?キャスティングなのかプロデューサーなのか監督なのか、です。
相手に毒蝮三太夫と柴田理恵をもって来たのも良かったと思う。
すべてがはまって面白くなった映画だと思います。
ええ話!
ポップに観れつつ想像以上に素敵な後味の映画だった。草笛光子が素敵。あと三谷幸喜が最高。お金に関しては既に頭が痛いことばかりだけど、人に愛を持って、少しばかり自分に我儘に生きていけたらいいなと思った。その心の余裕のためにお金が必要なんだけどね。
ちょっと中途半端かな
老後2,000万円問題を真正面から扱うのではなく、ちょっと斜めから見ながら、マァ心の持ち方とライフスタイルで何とかなるのでは思わせる映画でした。
ただ、結末はちょっと中途半端。
何が正しいのかは、その人、家庭で違う問題故にこのような扱いになったのでしょうが、一つだけ学んだことは、収入という身の丈にあった生活を如何に送れるか。自分たちのライフスタイルの変化に柔軟に対応していく必要性を学習できた映画でした。
還暦を過ぎた私達には、タイミングが合った良い映画でした。
ほぼ笑えます。ラストは泣けます。
誰もが不安を持つ老後の資金を、リアルにコミカルに描いていたと思います。
こんな姑がいたら、直接被害のない人たちなら、楽しいだろうと思います。
それにしても草笛光子さんはパワフルです。
観客は中高年の女性が多かったのですが、声に出して笑う人が多数いて、つられて笑うことができました。ラストの生前葬のシーンは、ジーンときました。
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