老後の資金がありません!のレビュー・感想・評価
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思わず膝を打ちたくなる共感ポイント多数ある、良く出来たコメディ作品
ストーリーに入り込むまでに多少時間はかかったが、葬儀屋へ葬儀の打ち合わせ、見積もりを見て驚愕…というシーンでの天海祐希と友近のやり取りは秀逸。三谷幸喜も、役者として嬉々として笑わせに来る。佐々木健介と北斗晶夫婦とのやり取り含め、誰が相手でも縦横無尽に受けて立つ天海のコメディエンヌぶりに舌を巻く。幅広い世代が楽しむことの出来る作品に仕上がっている。
楽しめる!
主演の天海祐希さんがネタとお笑いに振り切ってるから見やすいしつぶさに笑える。
ごく普通の家庭に家族間の金銭トラブルが次々と襲いかかる。
友近の本音と建前を使い分ける葬儀業者が皮肉で笑える。
松重豊さんの情けない夫役もアハハと笑えて見てしまう。
物語の終盤に老後の暮らし方への提案がなされ(こんな人生の終幕も悪くない)と思わせてくれる。
温かい映画
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松重と天海の夫婦は、老後用の貯金が1000万円もなかった。
そんな時に松重の父が死亡、葬式代で何百万円も消える。
さらに突発的出費がかさみ、しかも夫婦そろって失業w
以降、松重の母の草笛は高い高齢者用マンション?で一人暮らし。
そのために月9万円も仕送りせねばならず、家計は火の車に。
それで仕方なく呼び寄せて同居することにした。
するとこの母がとんでもない浪費家で・・・っていう地獄。
でも一緒に住むうちにお互いのことが分かって来た。
で共に犯罪の片棒(かわいいものだが)を担ぎ、連帯意識も生まれる。
そんなある日、草笛が倒れた。
一命はとりとめた後、生前葬をするとか急に言い出す。
また出費が・・・と思って天海は関わらず、参加もしない。
するとそこで草笛は、そこにいない天海への感謝を述べる。
実は一人暮らしになって退屈で生きる気力をなくしてたのだった。
そこで天海に呼んでもらい生きる気力が戻った、命の恩人とのこと。
そして草笛が薬を忘れてると勘違いした天海は届けに来て、
偶然にもそれを聞き、うるっとなる。そしていることもバレるw
でもみんな幸せな気分になり、パーティは大いに盛り上がる。
やがて草笛は松重の妹の家に引き取られることになった。
生前葬は友人の庭でやったので大して金はかかっておらず、
むしろ香典で10万円の利益が出てて、草笛はそれを天海に渡す。
このお金はあなた自身のために使いなさいと。カッコイイ~
天海は、ずっと欲しかった10万円のバッグを買いゴキゲン。
また家を売り払い、夫婦でシェアハウスに入ることにした。
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劇場で見た。いやー、ホントいい作品だった。
タイトルと内容はあまり一致してない気もする、
まあ全体に金がないことはさんざ主張されてたけどw
天海祐希ってやっぱりすごい女優やな。
この人がやると悲劇が悲劇に見えんし、負けない強さを感じる。
数多の不幸が彼女を襲うのは、むしろ笑い所やもんな。
また草笛さんも存在感がホンマにスゴいわ。
中盤まではろくでもないババアにしか見えんのやけど、
最後はさすがの草笛節って感じでとにかく粋。
草笛が天海への感謝を述べるシーンは号泣してもたわ。
全体にコメディなんやけど、感動もある良い映画だった。
登場人物も、最初は色々あったけど結局みんないい人やったな。
失敗した立派な地雷映画
どうでも良いが脚本がぶっ壊れ過ぎている。
これが日本映画の標準的なレベルだ。
この映画こそオレオレ詐欺だ!!!
自分の時間がもったいないので、評価してたまるか!!!
こんなのあるか!
地雷映画
しかし、
日本の老人特有に『僕も切れる』あえて『切れる』
親なんて放っておけば勝手に死ぬ。心配するな。
物欲を淘汰させない限り、世界の問題はどうにもならん。世の中、個人的なこだわりや都合で、生きていける様な時代じゃないんでしょ?だから『金持ってる奴は75歳で死ね』っておっしゃるのじゃないの?!
なんか『オレオレに矛盾してる』よね。『絶滅危惧種大和民族』と今の若者を僕はディスりたくなるね。
悪ふざけ映画
少子高齢化や年金問題も絡んで老後資金の問題は報道でも話題になっているタイムリーなテーマ、本来なら笑い事では済まされない深刻な問題、硬派な社会派ドラマかと思いきや、TVのバラエティのノリで個性的な芸人キャラ総動員のドタバタ喜劇にしてしまいました。
まあ、誰もが身につまされるお金の苦労話を真面目に描いても、そんな話をお金を払ってまで観てくれるお客さんがいないと思うのは無理からぬことでしょうが、ありふれたエピソードばかり。
これでは時流に乗った単なる興味本位な悪ふざけ映画にしか見えません。難といえば中身の薄さ、役者のキャラにおんぶにだっこだけの演出の軽さでしょう。観たことを悔やむ映画でした。
知らないお金
お金がどれほどかかるのか知らないことを
知ることができて、尚且つなんだか前向きになれる映画でした。
お金だけじゃない家族との絆も含めて
感じることのできる内容になっていて
勉強にもなるし、人生にプラスになる映画だった気がします。
そして出てる人のキャラがすごく立っていて
見やすい作品でした。
面白かったけど
コメディなんで映画としてとっても面白くて、家族の話として見ました。笑った。
ただなんかラストのシェアハウスに暮らすってとこがマジでグロくて一気に引いてしまった笑
最後のシェアハウスのくだりで、やっぱこの映画で扱ってるのはお金の話で、現実考えてしまって、終わりの加速する日本に暮らす20代として笑えなくなった笑笑
家族トラブル多々
家族になればまた問題があるんだなぁ。
長男だから葬式代をもつとか、まさかの倒産とか、日々の支払いより同居する方がマシではと考えたけど、実は浪費家だったりとか…。次から次にトラブルが起こって大変そう…って見てました。でも、シェアハウスが出て来たとき、そういう生活もあるのかって感じた。
老後を楽しく過ごすも、しんどく過ごすも自分と家族次第。様々なトラブルを、ユーモアに描いていて重くならずに見れました。
老後、老後と言うけれど、
老後に2000万円必要。そんな情報に踊らされる中流上の家族を
コミカルに描いたコメディ映画です。
結婚式・老後・葬式・・・すべてを《人並みに》。
主人公の篤子(天海祐希)の価値観です。
老後の資金とひと口に言ってもそれこそケースバイケース、千差万別だと思うんです。
この映画は新聞・テレビ経済評論家(荻原浩子さん、本人役で出演してます、)が、
口々にいう理屈をを鵜呑みにしてませんか?
私も、あるある、そうそうと頷きながら、身につまされて笑って観ていましたが・・・
でも、あれっと思うところ、多々あるんですよね。
舅の葬式=330万。
後藤家の夫(松重豊)と妻篤子(天海祐希)のW失業。
派手で浪費家の姑(草笛光子)と同居。
娘の結婚式の予算300万(これは、予定です)
想定外の事態が次々と押し寄せる。
全て人並みにやりたい。
その見栄や思いやりが、舅の派手な葬式を選ぶのだと思う。
(義妹=若村麻由美=の言葉にも、葬儀社の友近の畳み掛ける言葉にも、
かなりの説得力がある)
姑の入居していた高級ケア付老人ホーム。
(維持費がかさみ、こちらも終の住処ではないのだと分かる・・・
・・・小金持ちには小金持ちの苦労があると知る)
この映画の描く老後感。
なんだか、古いのではないでしょうか?
80歳過ぎの親の葬儀を大々的に行う意味は?
子供に地位があり、会葬者から高額の香典が期待できる以外は、
今時は家族葬に決まっている。
(コロナ禍でこの傾向に拍車がかかる)
結婚式だって、最近は半数は挙げていないのじゃ。
ちょっぴり過去の日本の話ではないでしょうか?
少なくとも《貧乏人のレベルの話ではない》
そして、《お金がない、ない》と言いながらも、
《引き出す貯金がある》のです。
派手な葬式も出来るからするのだと思う。
その貯金が目減りして不安になる。
(篤子の優しさも一因で、冷酷にはなれないのよね)
生前葬の草笛光子のワンマンショーを見て、
草笛さんは若くて姿勢が良く、本当にチャーミング。
この魅力、一般人のものではないのは明らか。
スターのオーラだもの。
生前葬をしたって死ぬ訳ではない。
そこから10年20年ですよ。
そして遂に映画はラストに・・・
このラスト、都合が良すぎて、出来過ぎ!!
老後には薔薇色の未来が、あるのよ!みたいな展開。
これって、
健康とお金があってこそ出来ること。
《脳梗塞の後遺症や長引く癌の治療それに認知症のリスク》
半分以上の人がそのどれかになる。
楽しい老後は、そうなるまでの期間。
私たちの「老後」の、
実は1番のリスクは、長生きすること!!
だけれど、そこを描かないのは正解だと思う。
みんなそんな事知ってるし、誰もそんな話、聞きたくないもんね。
楽しく生きるために、貯金します!
Paraviで鑑賞(レンタル)。
原作は未読です。
予告編での、障子を突き破る刀の映像で面白さを確信させてくれた本作。義父の葬儀を皮切りにお金に関する様々な出来事やトラブルが降り掛かる中、奮闘する主婦の姿をコミカルに描いていて、笑いながらとても考えさせられました。
ここだけの話、多趣味(福山雅治のファン、特撮オタク、坂道シリーズのオタク、地下アイドルのオタク)だし、アマプラやネトフリなどのサブスクの料金、スマホゲームの課金など、月々結構な額を使っていて、貯金なんて殆ど無いんです。
毎月のクレジットカードの支払いもばかにならない。
ひとり暮らしだったなら、もう少し考えて生活出来るのでしょうけれど、実家暮らしと云うこともあって(毎月決まった額は両親に渡しているけれど)、好き放題しているんです。
楽しい趣味のはずなのに、趣味を楽しめば楽しむほど財布の中は空っぽになり、トホホな目に遭ったこともしばしば。
趣味に首を絞められていると云うことなのか!?
主人公の悩み、決して他人事ではないんですよね。
老後の資金と言わず、私の場合、人生まだまだこれからだけど、何が起こるか分からないからお金はあった方がいい。
お金が無い時には、せめて心に余裕を持っていたい。つまり人生におけるいちばんの秘訣は、心が豊かであることかと…
心豊かに、楽しく暮らすために、出来ることとは?
まず貯金して、差し当たって課金やめます(笑)。
老後の資金はなくても…
『護られなかった者たちへ』は震災×生活保護の社会派作品であったが、何の何の、こちらだって!
ひょっとしたら、『護られなかった者たちへ』より我々にとって身近な問題。
お・か・ね。
あなたは今の生活は安定し、老後も不自由なく暮らせますか…?
私ははっきり言える。
ノー~!(>_<)
老後の資金に約2000万円が必要と言われる現代。
でもそれは、一人が何も贅沢せず、子供や親の仕送りもせず、病院費とかいずれ迎える葬式費とか、全部排除した金額。
人生これから色々やってく上で掛かる費用をプラスしたら、その倍以上は掛かるという…。
さ~て、宝くじでも買いに行くかね…と、現実逃避したくなっちゃう。
人間ってホント、金食い虫。
これ、ライトなコメディだから面白いのであって、シリアス・ドラマだったらチョー悲惨。
平凡な主婦、篤子。生活もごく一般的…と言いたい所だが、
ローンの残るマイホーム。冴えないサラリーマンの夫の章と、フリーターの娘まゆみに成人になったばかりの息子・勇人。
唯一の贅沢…いや、息抜きはヨガ教室(月謝5000円)くらいで、いつも見つめるブランドバッグも我慢し(9万也)、夕食も安く作れる豚もやし鍋が定番で(ちょっと美味しそう)、家計の足しにパート働き。
コツコツ貯めた貯金の総額は…、
700万…。
最低限の老後資金の1/3。平穏な暮らしや老後に必要なその倍以上になんて、とてもとても…。
毎月出ていくお金の額を見るだけでも溜め息しか出ない。
これ以上の出費を抑えなければ…!
…と言ってる傍から、マネー・ピンチが襲い来る。
義父が亡くなり、葬式。夫の妹夫婦から、これまで両親の面倒(施設代など)は私たちが見てきたんだからと、葬式代全額負担する事に。義母からも、老舗経営者の葬式として恥のないようにと釘を刺される。膨れ上がっていく葬式代。頼みの綱は大勢の出席者が予想される香典であったが…、大誤算。出席者は少なく…。結果葬式代で、マイナス400万也。
貯金が一気に半分以下に…。
もうこれ以上の出費は…。
そしたら、娘が突然の結婚宣言。相手は売れないバンドマン。フリーターと売れないバンドマンのくせに、相手の餃子名店のご両親が世間体を気にして、著名人御用達の会場での式を計画。費用は600万。両家折半でも300万也。娘は可愛いけど、男のセンスと現実的な考えがなっちゃいねぇ…。
本当にそんな結婚式挙げたら、ちょ、貯金が…。さらに追い討ちをかける事態が…。
パート契約満了。失職。
夫の会社が突然倒産。退職金も出ない。
50代夫婦共に失職して、ローンの残る持ち家で貯金300万…。
次から次へと襲い来るマネー・ピンチ。も一度言うけど、ホントこれ、コメディだから笑えるけど、シリアス・ドラマだったら鬱映画…。
これで終わりじゃなかった。
最大のマネー・ピンチ、来る…!
夫婦揃って失職した事により、義母への仕送りが困難に。夫の妹と口論。
そこで言い出しちゃったのが、義母と同居します!
でもでもよく考えてみれば、寧ろプラスになるかも…?
仕送りはしなくていい(9万)。義妹夫婦は引き続き仕送りする(9万)。おまけに義母の年金も入る…。
やった! 同居万歳!
ところがどっこい、義母はトンデモな金食い虫だった…!
お茶は数千円の高級茶。今日夕飯は私が作ると言い出したと思ったら、すき焼きの肉は2万円超えの高級和牛。ランチの奢りも数千円。…
カードで楽々支払い。あれよあれよと呆れる超浪費家。
入る金額より、義母が来てからの出る金額の方がデカい…。これじゃあ以前以上のマイナス…。
ある時、義母にオレオレ詐欺の電話が。まだまだ惚けておらず、そんなものには引っ掛からない!…と思っていたら、相手の手口は巧妙で被害に。娘の相手のご両親からの結納金100万円が…。
お義母様、いい加減にして下さい!!(#`皿´)
キャストが魅せる軽快なコメディ演技。
天海祐希はさすがのコメディ・センス。宝塚は無理な自虐ネタ。シリアス作品やカッコいい役柄よりハマり役。でも今回は笑わせるばかりじゃない。主婦の悲哀。主婦はつらいよ。
穏やかだけど、頼りなくて家計に無頓着。松重豊がリアル過ぎて絶妙。ある時ついつい朝帰りする事になり、電話で「あ、私です…はい、はい…申し訳ありません…はい、はい…」なんて、メチャ笑っちまったよ。
若村麻由美の気の強い義妹、竜雷太と藤田弓子の実両親のウザさ、主婦友・柴田理恵のいるいる感。欲を言えば、新川優愛ちゃんをもっと見たかったなぁ…。
お笑い芸人のゲスト出演は引っ掛かったけど、ビッグなサプライズゲスト出演は愉快。三谷幸喜もさることながら、毒蝮三太夫。最近『シン・ウルトラマン』に備え『ウルトラマン』を見返していたので、アラシのご健在っぷりが嬉しい。
だけど本作の土壇場は、やはりこの方。
草笛光子。
浪費家の義母役で場をさらう。色んな意味で。
もうその困った金食い姑ぶり。
浪費してもオレオレ詐欺に引っ掛かっても、悪びる様子ナシ。
実際だったらこちらが倒れるくらい疲れるお義母様なんだけど、若々しく元気で、気品があって、何故か憎めない。男装姿に、あるシーンのビデオ映像で超絶美人の若かりし姿や歌声まで披露の出血大サービス。
そして最後は勿論、ハートフルや感動も魅せてくれる。
また個人的に、毒蝮との共演はビッグで得したレア気分。
近年も映画やTVドラマでご活躍されてるようだが、その中でもベスト・オブ・ベストでしょう。
ドキュメンタリータッチの人間ドラマ、感動作、コメディと才を発揮する前田哲監督。
本作では見事なコメディ演出を披露。
実は、予告編の印象では漫画チックなおふざけコメディと思っていたが、笑いの中にテーマ性やメッセージ性も加味。
お金の問題は勿論、オレオレ詐欺やシェアハウス。
現代的な視点で、どんな人生これからを迎えるか、案外考えさせられる。
嫁姑バトル。でも一緒に暮らしていく内に…。
突然言い出した生前葬。ネットで調べた見積りに、篤子はまたまたおかんむり! 出席拒否。
浪費家の義母による生前葬。どんな盛大で金が掛かるかと思ったら、無償の会場、料理も出席者たちによる手作り持ち込み。全くと言うほど費用は掛からず。
その生前葬で、本心を告白。
浪費癖は夫が亡くなって、その寂しさを紛らわす為に。鬱憤晴らしになるかと思いきや、寧ろ虚しい。
夫の後を追って死にたいと思った事も…。
そんな時、一緒に暮らしていいと言ってくれる人が現れた。
生前葬をしたかった理由は、生きてる内にお世話になった人たちに感謝を伝えたかったから。
中でも一番感謝を伝えたかった人がいるけど、残念ながら未出席。
誰?…と、いちいち言う必要もないだろう。
私の相棒に。
義母が選んだ新たなこれから。
夫の再就職。人生再スタート。
そして夫婦の選んだセカンド・ライフ。
そのセカンド・ライフは賛否あるかもしれないが、それを肯定も否定もせず、こんなこれからもあると提示。(何か、良さげな感じだった)
どれもこれも、人の縁。
老後の資金はないけど、人の縁はあります。
過度な期待をせず気楽に見ると面白いかも
いろいろ老後にはお金がかかるので、4000万円必要と世間で言われて、葬式代や娘の結婚、リストラなどで貯金額は減っていき、最終的にはシェアハウスで自由に生活する。
おばあさんのワガママに生きるのがいいというのも、何だかなぁと思いました。
全員、ワガママに生きたら、家庭崩壊するんじゃないのかな?
ただ映画として、エンターテイメントとして見るのは面白いので、過度な期待はせず、肩の力を抜いて見るのがいいですね。
老後ではなく変化する日常
劇中の夫婦よりは若いが、ほぼ同世代故なのか…笑えない箇所が多数あって慄く。
相続やら結婚やら、退職やら物欲やら…冒頭、感じたのは「やべえ…地雷踏んだ」だった。
なのだけど、必ずのしかかってくる問題しか提議されておらず、それらに潰されそうになる人生ってななんなんだろうと、悲しくなる。
間違いなくコメディで、ファーストシーンから芸人さんまで配置してるにも関わらず、全く笑えない状況。
…個人的な理由でしかないわけなのだけれど。
だけど、まぁ、作品としてはよくまとまってたと思われる。現実と切り離すのが至極難しくはあったけど、三谷幸喜さんと草笛さんに助けられたと思ってる。
三谷さんのキャラは正直やり過ぎなんだけれど、作品とのコントラストとして非常に秀逸だった。
「笑う」って衝動が自然と湧いてきた。それまでは、いつ笑えばいいのだろうと凹んでた。
そして草笛さんのウインク。
とてもチャーミングで素敵だった。
主演の天海さんを筆頭に、芝居巧者が集まった本作は、コメディとしての大前提を全くぶらす事はなく良作だと思える。
一応、タイトルへのアンサーも用意してくれてるし。
劇中の夫婦の選択は一例であり、シェアハウスにはシェアハウスなりの問題もあるかと思う。
それだけではなくて、海外に移住する人や、田舎暮らしを始める人、選択は様々だ。
この作品を見てなんとなーく思うのは、老後は老化であるのは間違いないのだけれど、それ自体は変化であって悪しきものではないんじゃないかって事だ。
その変化を容認したくない意識こそが悪しきものなのではなかろうか、と思う。
変化し、未知の世界が広がる恐怖なのかもしれない。
出来てた事が老いにより出来なくなる。
そこを受け止めきるかどうかなのだろう。
尚且つ、それを楽しめるかどうかなのだろう。
死別によって1人になる。
その変化を受け止めるかどうか。
心配しなくても、人はいずれ死ぬ。
どう足掻いても老いは来る。
…その認識なのだと思われる。
彼らは変化を楽しめてたように思う。
幸運も不運も不意に訪れる。
要らないと拒否できないし、懇願しても舞い降りない。目の前こ事に懸命にならざるを得ないのが人生の本質なのかもしれない。
そんな中の箸休め。
赤い鞄を手にする彼女は、幸せそうだった。
と、おとぎ話で締め括るのではなく、きっちりお金の話としてまとめた本作。
彼らは1400万円程の老後の資金を手にしている。
ま、これも一つのオチなのかもしれない。
笑い泣き
天海祐希さんが綺麗でしたね
作品では、いろいろな役者さんが出まくる
ちょーお買い得な感じしましたよ。
内容は、あるあるばかりで、笑いあり、感動ありでした。後わ自分の老後を考えさせられましたね。
これは、観て良かったです
「老後資金がありません」ではなく「足りません」という内容です!
❶頻尿と視力と聴力の支障で「映画館での鑑賞を止めた」私ですが、Amazonで視られるようになる時期を待ちきれずに昨日(11/18)ユナイテッドシネマ入間で観てきました。
❷「テレビや映画で大量宣伝をしている映画は実はあまり面白くない!」というのが定説ですが、この作品はその例外で、コメディーとしては期待通りの面白さで最初から最後までたっぷり楽しめました!
❸(ややネタバレ)「老後の不安要素」がテンコ盛りです。親の葬儀費用、老親との同居問題、子供の結婚と就職、親の年金、家族の失業、起業して成功した元同僚、再就職、振込め詐欺、不倫疑惑、生前葬、ローン、持ち家処分、シェアハウス‥‥その全てが笑えます! 不安の原点は貯金額なので『老後の資金がありません』というタイトルですが、正確には『足りません』という内容です。
❹ 持ち家と家族と年金の無い人にとっては「絶望する映画」かもしれません。😅
お金より大切なものが見つかる作品
人生わがままに生きた方が勝ちよ♡
・
天海祐希さん主演の映画『老後の資金がありません!』を観に行きました。お金がなくてドタバタするストーリーですが、実はテーマはお金ではなく、お金の計算ばっかりしている主人公が、お金以外の大切なものが見つけていくというとっても素敵な作品。
・
お母さんになると、自分のためにお金を使わなくなりませんか?わたしはお金があったら子どものものを買っちゃいます。不思議と自分は後回しになっちゃうんですよね。でも、自分のほしいものを買ってもいいですよね。
・
お金はもちろん大事。老後にお金がないと困ります。でも、お金がなくても家族や友人との温かいつながりがあると幸せに生きていけるんだなと伝わってきます。最後に主人公夫婦が暮らす場所は意外や意外!注目です。
・
草笛光子さんと天海祐希さんが一緒に歌うシーンはうっとりしましたょ。満席にて大ヒット上映中です。ぜひ。
割とおもしろい
そんなに期待せず、空いてる時間にみたのですが、おもいのほかおもしろい。
編集とか、なんか小さいところにも配慮があって、シュールで笑える。
世代問わず笑えるんじゃないかなと思う。
個人的には、松重さんのダメ亭主ぶり、熊のぬいぐるみ抱きしめてキュキューって鳴るところと、毒蝮三太夫にスローで追いかけられるところがかなり面白かった。
後から知りましたが、草笛さん、88歳とは驚きです。自転車2人乗りは流石に合成でしたが、それはそれで面白かった
笑える映画。
大好きな天海さんが主演ということで楽しみにしていました。
コメディエンヌぶりを遺憾なく発揮されていて最高です。役柄的にスッピンや薄化粧が多く、衣装もヨレヨレで普段の華やかな天海さんとは違う、ちゃんと主婦にみえる萎れた天海さんです。(それでも半端ない美しさと透明感ですが。)
そして、終盤の唯一おしゃれをして、化粧もばっちり決めた時の美しさはもう流石でした。
ヨガのシーンでもしっかり下手にされていて、ちゃんと役作りされてるなぁと。
美貌と柔軟性とで草笛さんが評判ですが、本当は天海さんも素敵です。役で控えめにされているだけです。とファンとしては宣伝しておきます。笑
内容は、最初から一貫して笑いどころがたくさんでずっと笑い声が聞こえていました。笑
SKDと宝塚のデュエットも素敵だったし、加藤諒さんは予想外に歌お上手だし各シーンに好きなポイントがたくさんあります。
何より最後の、草笛さんの一言は涙を誘います。あの一言のセリフは元々の台本から変えようと草笛さん、監督、脚本家と3人で熟考したそうですが、その分だけ元の台詞より遥かに素敵な台詞に生まれ変わっていました!
内容もそうですが、みんなで笑いながら映画館で観る映画っていいなぁとしみじみ感じた映画でした。
公開終了までにもう1度笑いに行こうと思います。
友近さんおそるべし
前半のベタなコメディで、この映画を選んでしまった事をちょっと
後悔しながら見ていました。
しかし、天海さん、草笛さんの変わらない美しさや
松重さんの朴訥とした感じ、友近さんの説得の場面、
加藤さんのよく分からないがカッコいいメタル曲(セックスマシンガンズ作?)、
など、なかなか見どころ満載でした。
哀川翔さんも良い味だしてます。
姑がもっとハチャメチャにお金を使うのかなと思ってたら、
ほのぼのとした、人の良い映画でした。
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