この世はありきたり
劇場公開日:2020年1月4日
解説
2007年に上演された、岡田あがさ作・演出による1人芝居「ワタシガタリ」を原案に、「死神ターニャ」「時時巡りエブリデイ」「ロード・オブ・ツリメラ」の塩出太志監督のメガホン、岡田主演で映画化。ユキは自分が「特別な存在」なのかどうかを毎日考えている。「特別な存在」になるために自問自答し、人とふれあい、さらに自問自答する。ユキの「特別な存在」について考える日々が岡田の鬼気迫る演技で描かれる。
2018年製作/63分/日本
配給:ガチンコ・フィルム
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2020年1月6日
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鑑賞方法:映画館
岡田あがさ演じるユキが
スクリーンから飛び出るような・・
剥き出しでもがいている
塩出監督には毎回驚かされる
整った顔立ちで気が強そうな30代女性による、波瀾万丈で鬱屈とした人生経験の吐露をみせる物語。
「ワタシガタリ」は知らなかったけど、常に主人公視点で展開し、サポート的に関連した人達が出来事を投げ掛けてくる流れで、感情の爆発を語る舞台劇を映像化したのが良くわかるつくり。
ありがちと言えばありがち、一線を越えないキツ目の人生、出来事を、主人公視点でみせ心情を独白していくんだけど…この世界に行きて来て感じるきついモノ、歪んでいるモノ、をひたすら並べてぶつけられて問いかけられて終わってしまった感じかな。
でも、主人公と年齢や性別は違うけれど理解出来るところは非常に多かったし重かった。
ただ、個人的には普段余りそういうことを考えないんだけど…
どういう心情、どういう想いでこの脚本を書いたのか、何を伝えたかったのかが良く判らず、こんな人もいるんだよとか、わかるでしょう?と投げただけに見えてしまった。
更に勝手な個人的相性として…
心情を語るパートの台詞のリズムが走り気味というか、食い気味というか、0.5拍ぐらい早いというか…少し前のめりで重厚さが不足していた印象を受けた。