リチャード・ジュエルのレビュー・感想・評価
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冤罪
松本サリン事件を描いた『日本の黒い夏』を思い出した。
速攻判りそうな冤罪だが、FBIからマスコミから揃いも揃って容疑者扱いを受けるリチャードが悲しい。
ただ、リチャードの普段の様子を見れば、変わり者であるのは間違いない。
悪人ではない…真面目だが騙されやすそうで見ていてツラい。
母親でもそれなりに現状を理解しているのに、本人は捜査官と同調して自身の有罪を固めるアシストをする間抜けぶりや弁護士が喋るな!と言っても喋ってしまう大バカでもある為、正直勝手にしろと思ってしまう。
何度も出てくる「僕も法務執行官だから」と言う拘りのセリフが出る度に、救いようがないアホがっ!と怒鳴りたくなる。
リチャードは悪い人間じゃないんだが、ちょっとアホなのだ。融通が効かない。仕事で役に立つ事もあれば、「また始まった…」と引いた目で見られるそんな人物だ。
その鈍い感覚や行動に「何やってんだ!」と怒りたくなってしまうのだ。
話は逸れたが、その感覚がラストの武器になるのは良い。
それでも彼はこんな奴なんだ…と分かるFBIへの質問返し、今後危険物を見つけても見ないふりをするようになる件は、彼なりのアンサーで良かった。
早逝したのは不健康さ故と思いたいが、マスコミのやり口はどこの国も同じか?
権力や権威をかさに来た対応では真実を捉えず、安易な冤罪を作ってしまうのだろう。
ラスト、溜飲が下がる・・・・が
明日は我が身。他人事ではない緊迫のサスペンス。
【賛否両論チェック】
賛:命を救う行動をしたにも関わらず、容疑者とされてしまった主人公の戦いを通して、決して他人事ではないその怖さや、メディアから情報を得る者としての在り方を考えさせられるよう。
否:物語そのものは非常に淡々と進んでいくので、興味を惹かれないと思わず眠くなってしまうかも。
爆弾を発見し、多くの人を命を救ったにも関わらず、容疑者として全国民から疑惑の目を向けられてしまう主人公・リチャード。そんな彼のために孤軍奮闘する弁護士・ワトソンや、無実を信じ続ける母・ボビの姿に、メディアから情報を得るしかない1人の人間としての在り方を、改めて問われているような気がしました。
そして1番考えさせられるのは、こうした事件や騒動が誰の身にも起こりうるということです。実話だからというのも勿論ですが、決して他人事やフィクションでは片づけられない、本当に身につまされる内容でした。
展開そのものは非常に静かに進んでいくほか、どうしても同じようなシーンが続いていくので、事件や物語に関心がないとどうしても退屈してしまうかも知れませんが、明日は我が身という気持ちでご覧になっていただきたい、そんな作品といえそうです。
正しいことを純粋に誠実に信じて 勇敢な行動したリチャードが悪者にさ...
正しいことを純粋に誠実に信じて
勇敢な行動したリチャードが悪者にされる。
どっちが悪者なのかなんてあからさま。
新聞社は特ダネの為に確かじゃない記事を書く。
影響の大きい新聞や報道を見た
何も知らない人達はそれを簡単に真に受ける。
それでどれだけリチャードやお母さんが
深い傷をおったか。お母さんの訴えは
思い出すだけでも涙が出そうになる。
日本の週刊誌とかもこういうことは
少なくないと思うしそんなネタに流される
人間になってしまってることが残念に思う。
私はリチャードのように正しいことを
信じれるひとになりたい。
44マグナムを35カメラに持ち替えて
最初にあなたに手紙を書いたのは、
2009年、『チェンジリング』を観た時でした、これで何通目でしょうか、
拝啓ハリー・キャラハン様
あなたが、
44マグナムを
35ミリのカメラに持ち替えて、
ずいぶん経ちますが、
まだまだ世界は暴力に溢れ平和ではありません。
ぼくがあなたを知った時は、
ブルース・リーと同じように、
この世にあなたはいませんでした。
(そんな事もない?)
本作は久しぶりに力が入ってました、
そう感じたのは私だけでしょうか。
サム・ロックウェルや、
キャシー・ベイツの起用、
正直者がバカをみるとは、
声高には言わないが、
正直者に、
フォーカスを合わせ続ける、
スポットを当て続ける、
誠実純粋だけでは、生きていけない、
make my day。
長らくの共和党、ドナルド・トランプすらも
最近まで応援してましたね。
それがまさかの、民主党への鞍替え。
バイデンでいいんですか?
久しぶりに、
軽めの、make my day
を聞いたような気がしました。
ん〜〜
イーストウッド監督の映画なので期待して観ました^ ^
やっぱり見応えあります!
無実の人に疑いがかかると本人はたまりませんね^^;
ただ、この出来事を検索してみるときっかけとなった記事を書いた記者のキャシー・スクラッグスさんはこの後ジュエルに訴えてられ自殺した様です^^;
この裁判自体は新聞社の勝訴。それにこの記者さんは謝罪の記事も書いたそうです^^;
おまけにこの映画の中ではこの女性記者がFBIのまくら営業するシーンがあるがコレは捏造^^;
https://www.excite.co.jp/news/article-amp/Frontrow_beec165e0937d1c016bb62a7d78c263898ea6b92/
このジュエルさんはこの後44歳で亡くなってるみたいです^^;
スクープ記事を書いた記者と書かれた
この主人公のジュエルさん両者共に亡くなっているので映画の信憑性は低い気がします。
映画としては見応えありましたが実話ベースなので・・・
ジュエルさんは逮捕も裁判も投獄もされてません。単に一回だけFBIに任意で話聞かれただけです。
世間には無実で投獄された人もいますからそれを考えるとこのジュエルはまだましです。
映画『ザ・ハリケーン』は黒人というだけで投獄されてますね^^;
実話を描く意味
最後は正義が勝つ!真摯に生きよう
面白い
正義感が強く、どんな形でもいいから、警官や警備といった、皆を守る仕事、法の執行役をしたいといつも考えている男。その男が、警備の仕事をしている際に、爆発物を最初に発見し、被害を最小で防ぎ、一躍ヒーローとして有名人となる。ところが、FBIが彼を容疑者としても見ていることを地元新聞がスッパ抜く。その結果、逮捕もされていない彼が、一夜にして、今度は犯人として追いかけ回される話。
上に書いたように、主題は、FBIよりもマスコミなのだろう。FBIも違法捜査ギリギリの酷い行動だが、捜査段階で報道されて、面子をかけなければいけなくなったせいもありそう。ま、リークした本人もFBIの捜査官というどうしようもない話なんだが、やはり、マスコミに犯人として追われることの恐怖が、第一だと思う。
弁護士と母だけが味方という状況で、主人公が、容疑者という誤解を解けるのか、それとも圧倒的な力には敵わず投獄されてしまうのか、その結末は劇場でご覧くださいだけれど、結末に関わらず、重たい映画だよね。
もしも無罪とわかったとしても、マスコミが主人公に何かをする、謝る、といったようなことはないんだろうな、と感じて、自分の中での恐怖と憤りは、止むことがなかった…
主人公のどうしようもない危うさ
クリント・イーストウッド御大の無駄のない映画!
地味な映画にも関わらずこの面白さったら!!
人間ドラマの好きな方にオススメ!
ライムスター宇多丸さんも
自身のラジオ番組で絶賛してましたが
主演のリチャード・ジュエルを演じた
ポール・ウォルター・ハウザーの
なんとも言えぬ危うさ〜〜
あたなのそばにもいませんか?
「その一言、言わなければいいのに〜」
自分が周りからどう見られているかが解ってない
いわゆる「空気の読めない」人の危うさを
見事に演じています。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
イーストウッド監督の映画は
「グラン・トリノ」
「ジャージー・ボーイズ」「ハドソン川の奇跡」「運び屋」と
近年の話題作しか鑑賞していませんが
どれも鋭く問題点に切り込んでいながら
無駄のない作りで、長すぎず飽きさせない。
普通の人々の生活に大怪獣やネオナチ、
マフィアなんか簡単に現れる訳はないから、
普通の人が共感できそうな作品にしようと思うと
映画の山場が普通の人の感情の爆発!と言う構図で
じゃあ、その地味な構図にエンタメ性を持たせるには
「これは実話!」と言う強み。
頭でひねり出したのではなく「実話」だからこそ、
もしかしたら誰にでも起こるかもしれない話、
なので観てて興味深い。
自分だったらどうするだろうか?
クリント・イーストウッド御大がいかに人間をよく観察し、
愛しているかが伝わってきます。
いつまでも映画を作って欲しいものです。
@お勧めの鑑賞方法は?
配信やDVDでも良いから是非、集中して観て欲しいです。
誤った報道の怖さ
だからサム・ロックウェル推し1 「僕も法執行官だから」"cop t...
だからサム・ロックウェル推し1
「僕も法執行官だから」"cop to cop" サム・ロックウェルまたまた最高すぎるだろ!! ここまで来たら、もう演技べらぼうに上手いってだけじゃなくて、あんたの人柄だよ人間的魅力ダダ漏れだよ! と声を大にして言いたい(『コンフェッション』の頃から好きで「オスカー獲るべき」とずっと願っていて『スリービルボード』で歓喜した個人的思い入れというより露骨な"えこひいき"も多分にありますが)気怠そう人情やさぐれハキハキ歯に衣着せぬ物言い演技で絶好調。ハーフパンツってのも最高。...なのだけど、「&」ポジションでタイトルロール=リチャード・"レーザー"・ジュエルを演じたポール・ウォルター・ハウザーの負けず劣らずの素晴らしさたるや! これで母ちゃん役キャシー・ベイツって大納得だよ。おまけに脇を囲むのも、2000年手前世紀末と思えぬヒューマンエラーの最たるずさんな捜査でリチャードを追い詰めるジョン・ハムに、メディアリンチの発端となるオリヴィア・ワイルドと実力派揃い踏み。おかげで無理なく骨太。主人公二人の関係性は師弟関係でありブラザーフッド/ブロマンス。
メディアの恐ろしさ! 色々ウマい、リサーチに裏打ちされているのだろうけど若干手グセと勘ぐりたくなるほどに。例えば作中通して前フリ効いてる効きすぎているほどに。だから時に変に勘ぐってしまった。例えば問題の爆破が起きる直前とかこれ見よがしに周りで写真撮っている人いたりして、それが後々活きてくるのかなんて期待していたら...。と冒頭からスキあらばその後に繋がるような伏線というか要素をバンバン放り込んでくるから知ったかぶりしたい自称・"映画通"はきっとニヤリ。あと実際の映像等をスゴく効果的に織り交ぜているなという気がした。例えば陸上とワトソンが現場から公衆電話まで歩いていくシーンのカットバックはかなり良かったのでは。おかげで息呑んだり、当時の空気・雰囲気に浸れたりする。現地アメリカでも再三槍玉に挙げられていることだが、オリヴィア・ワイルド演じる実際の記者がネタを手に入れるために捜査官と寝た事が示唆される問題のシーンは、メディアの脅威について描いた映画がそれの最たる例となるとは何とも皮肉。
犯罪をでっちあげようとするFBIの怖さ…
またも実話の映画化だ。考えてみれば、出演作品では『人生の特等席』以来、監督作では『グラントリノ』以来、フィクションはない。それだけ事実は人間の想像を超えたところにあるということなのだろうか? リチャードは本来なら英雄と讃えられるべきところなのに、反対に犯人にされてしまうなんて、かわいそうすぎる。犯人のプロファイリングだか何だか知らないが、くそくらえだ。確かに、普通の人とちょっと変わったところはある。でも、公衆電話の件を調べれば、彼の無実は明らかだ。マスコミの手を借りながら次々と暴かれていく彼のもう一つの素顔。ただ、リチャードにはブライアンという理解者がいたことは幸運だった。彼がいなければ、どうなってしまったのだろう。それを考えると、本当によかったと思う。また、自分の希望する仕事につけたことも! よかったね、リチャード!
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