劇場公開日 2020年1月17日

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「だからサム・ロックウェル推し1 「僕も法執行官だから」"cop t...」リチャード・ジュエル とーりさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5だからサム・ロックウェル推し1 「僕も法執行官だから」"cop t...

2020年3月8日
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だからサム・ロックウェル推し1
「僕も法執行官だから」"cop to cop" サム・ロックウェルまたまた最高すぎるだろ!! ここまで来たら、もう演技べらぼうに上手いってだけじゃなくて、あんたの人柄だよ人間的魅力ダダ漏れだよ! と声を大にして言いたい(『コンフェッション』の頃から好きで「オスカー獲るべき」とずっと願っていて『スリービルボード』で歓喜した個人的思い入れというより露骨な"えこひいき"も多分にありますが)気怠そう人情やさぐれハキハキ歯に衣着せぬ物言い演技で絶好調。ハーフパンツってのも最高。...なのだけど、「&」ポジションでタイトルロール=リチャード・"レーザー"・ジュエルを演じたポール・ウォルター・ハウザーの負けず劣らずの素晴らしさたるや! これで母ちゃん役キャシー・ベイツって大納得だよ。おまけに脇を囲むのも、2000年手前世紀末と思えぬヒューマンエラーの最たるずさんな捜査でリチャードを追い詰めるジョン・ハムに、メディアリンチの発端となるオリヴィア・ワイルドと実力派揃い踏み。おかげで無理なく骨太。主人公二人の関係性は師弟関係でありブラザーフッド/ブロマンス。
メディアの恐ろしさ! 色々ウマい、リサーチに裏打ちされているのだろうけど若干手グセと勘ぐりたくなるほどに。例えば作中通して前フリ効いてる効きすぎているほどに。だから時に変に勘ぐってしまった。例えば問題の爆破が起きる直前とかこれ見よがしに周りで写真撮っている人いたりして、それが後々活きてくるのかなんて期待していたら...。と冒頭からスキあらばその後に繋がるような伏線というか要素をバンバン放り込んでくるから知ったかぶりしたい自称・"映画通"はきっとニヤリ。あと実際の映像等をスゴく効果的に織り交ぜているなという気がした。例えば陸上とワトソンが現場から公衆電話まで歩いていくシーンのカットバックはかなり良かったのでは。おかげで息呑んだり、当時の空気・雰囲気に浸れたりする。現地アメリカでも再三槍玉に挙げられていることだが、オリヴィア・ワイルド演じる実際の記者がネタを手に入れるために捜査官と寝た事が示唆される問題のシーンは、メディアの脅威について描いた映画がそれの最たる例となるとは何とも皮肉。

とぽとぽ